「夜中に『カリカリ』『トコトコ』と音が聞こえて眠れない…」
「1階と2階の間にネズミがいそう…」
もし、このような状況に悩んでいる場合、決して放置してはいません。
また「自分でなんとかしよう」と、安易に市販の燻煙剤や毒餌に手を出す前に、どうしても知っておいてほしい「構造上のリスク}があります。
人間が入るための点検口がない「1階と2階の間」は、屋根裏と違い、住宅の中でも最も駆除が難しく、かつ被害が深刻化しやすい場所です。
この記事では、「1階と2階の間から音がする正体」と「絶対にやってはいけないNG対策」、そして「安全な生活を取り戻すための正しい手順」をハウスプロテクト監修のもとプロの目線から分かりやすく徹底解説します。
1階と2階の間から音がする正体はネズミ?

結論から申し上げますと、1階と2階の間で物音がする場合、その正体は「クマネズミ」である可能性が高いです。
しかし、足音の大きさや聞こえる時間帯によっては、イタチやハクビシンなど他の害獣である可能性も否定できません。
まずは音の特徴から「正体」を特定しましょう。
「カリカリ」「カサカサ」という軽い足音はクマネズミ
もし天井裏から聞こえる音が、以下のような特徴であれば、クマネズミの可能性が高いでしょう。
- カリカリ、トコトコ、カサカサという音
- 猫の足音よりも小さく、軽い
- 日没後から夜中、明け方に聞こえる
「都民のためのねずみ防除読本」 によると、都内のネズミ被害の9割以上が「クマネズミ」によるものと明記されています。
またクマネズミは「スーパーラット」とも呼ばれ、非常に警戒心が強く、運動能力に長けています。
垂直の壁を登ったり、電線を綱渡りしたりすることが得意で、天井裏や壁の中を好んで住処にします。
「ドタドタ」と走り回る大きな音はイタチの可能性も
もし音が「ドタドタ」「ドスン」と重く、まるで子供や猫が走り回っているような大きさであれば、ネズミではなく「イタチ」や「ハクビシン」が侵入している可能性があるでしょう。
近年、都市部でもイタチやハクビシンの被害が急増しています。
彼らはネズミを食べるために侵入してくることもあれば、断熱材をベッドにして繁殖するために住み着くこともあります。
特にイタチは、500円玉程度の隙間があれば侵入可能です。(参考:東成区|イタチでお困りの方へ)
ネズミ用の粘着シートや小さな毒餌では効果がないばかりか、狂暴化して襲ってくるリスクもあるため、より慎重な対応が求められます。
また害獣の種類によって、「鳥獣保護管理法」で捕獲や駆除が制限されている場合があります。
鳥獣保護法の対象になっている野生鳥獣(鳥・哺乳類)を、許可なく捕獲・殺傷・採取・飼養すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるため、独断で対策することはおすすめできません。
1階と2階の間にネズミが侵入する仕組みと主な経路

「窓やドアは閉まっているし、1階と2階の間は密閉されているはずなのに、どこから入ったの?」そんな疑問を持つ方も少なくありません。
実は木造住宅の構造上、壁の内側を通じて外部と繋がっているケースが少なくありません。
以下で「1階と2階の間にネズミが侵入する仕組みと主な経路」を詳しく解説しますのでぜひご確認ください。
壁の中を経由して天井裏へ移動する
ネズミは、いきなり1階と2階の間に現れるわけではありません。
まず建物の外側にある隙間から「壁の中」へ侵入し、柱や間柱(まばしら)を伝って登ることで、最終的に1階の天井裏に侵入します。
主な侵入口は以下のとおりです。
- 外壁の通気口・換気扇
- エアコンなどの配管導入部
- 基礎と外壁の隙間(水切り)
特に被害の多いクマネズミは、約1.5cm〜2cmほどの隙間があれば、頭をねじ込んで通り抜けることができます。(参考:目黒区|ネズミの被害を防ぐために!)
一度壁の中に入ってしまえば、天井裏へ移動できてしまいます。
屋根裏との違いは「点検口がない」こと
通常、最上階の屋根裏には点検口があり、人間が覗いてメンテナンスできるようになっています。
しかし、1階と2階の間は、建築構造上、人間が入ったり内部を確認したりすることを想定して作られていません。
そのため、点検口が設置されていないケースがほとんどです。
この駆除されにくい環境が、ネズミにとって、以下の3つの好条件を生み出していると言えるでしょう。
- 外敵がいない
- 断熱材があり暖かい
- 食料(キッチン)に近い
このように1階と2階の間は「ネズミにとって、外敵から身を守りながら、食事と暖を取れる繁殖場所」なのです。
ここを放置すると、被害が急速に拡大する恐れがあります。
自分で駆除できる?1階と2階の間のネズミ対策

「業者に頼む前に、まずは自分でできることを試したい」そんな方もいらっしゃると思います。
ここでは、点検口がない状況で、自力で対策できる方法を紹介します。
ただし、あくまで「一時的な追い出し」や「応急処置」であることを理解した上で実施してください。
天井を壊さずに内部を確認する方法
1階の天井を解体せずに、1階と2階の間の空間へアクセスする手段として、天井に埋め込まれている設備機器を一時的に取り外す方法があります。
具体的な手順は以下のとおりです。
ダウンライト(埋め込み照明)
器具を枠ごと慎重に取り外すと、天井に直径10cm〜15cm程度の開口部ができます。
この穴を利用して、ライトで内部を照らして確認したり、薬剤を投入したりすることが可能です。
天井埋め込み型換気扇
トイレや浴室などの換気扇を取り外すと、本体やダクトの周囲に隙間が生じていることがあります。
しかし、配線の取り外しや結線が必要な作業には、電気工事士の資格が必要です。
また、無理に取り外すと器具や天井材を破損させる恐れがあるため、ご自身で作業が可能か慎重に判断してください。
開口部から「ネズミ忌避スプレー」を使用する
確保した隙間から、市販の「ネズミ忌避スプレー」を噴射し、ネズミを追い出す方法について解説します。
このスプレーは、ネズミが嫌がるハーブやハッカなどの成分を含んだものです。
使用時のポイントは以下のとおりです。
専用ノズルで奥まで届かせる
天井裏は奥行きがあるため、遠くまで届くジェット噴射タイプを選び、付属の長ノズルを使って奥側へ薬剤を行き渡らせます。
逃げ道を意識して噴射する
むやみに全方位へ噴射すると、驚いたネズミが壁の中で暴れたり、隙間から室内へ飛び出してきたりするリスクがあります。
侵入経路(外壁側)へ向かって追い出すイメージで、室内側から外側へ向けて噴射してください。
ただし、忌避スプレーの効果持続時間は数時間から数日程度です。
ネズミが臭いに慣れてしまえば、再び戻ってくる可能性が高いため、あくまで一時的な応急処置として認識しておく必要があります。
1階と2階の間で「バルサン」や「毒餌」を使ってはいけない理由

「手っ取り早く、バルサンを焚いて追い出そう」
「天井裏に毒餌を投げ込んでおけば解決するだろう」
これらのネズミ対策は、屋根裏や広い倉庫であれば、効果的と言えるでしょう。
しかし、点検口のない「1階と2階の間」という閉鎖空間で行うことは、専門家の視点から見ると、非常にリスクの高い行為と言わざるを得ません。
以下で詳しく解説します。
リスク①:逃げ場のない空間で死骸が腐敗する
もし、投げ込んだ毒餌を食べたり、煙に巻かれたりして、ネズミがその場で死んでしまった場合、以下のような事態に陥ります。
- 壁を壊さない限り死骸を取り出せない
- 強烈な腐敗臭が1階のリビングや2階の寝室に充満する
- 腐敗した死骸からウジが湧く
- ハエが室内に大量発生する
また、ネズミに寄生していたイエダニが宿主を失って移動し、人間を吸血する被害も後を絶ちません。
「壁の中で何かが腐っているが、取り出せない」という状況は、生活環境を著しく悪化させます。
最終的に壁を解体して除去する工事が必要になれば、数十万円単位の費用がかかるケースもあります。
リスク②:見えない場所での配線火災
ネズミは伸び続ける前歯を削る習性があり、家の柱や断熱材、そして電気配線を日常的にかじります。
そのため、天井から聞こえる「カリカリ」という音は、建材や配線が齧られている可能性が高いです。
もし、被覆がかじられて銅線がむき出しになった配線がある場所で、可燃性ガスを含むスプレーやくん煙剤を使用すると、引火して火災が発生する危険性があります。
壁の中での出火は発見が遅れやすく、大規模な火災につながる恐れがあります。
以下、実際にネズミが原因で発生した火災事例です。
リスク③:断熱材が薬剤の拡散を阻害する
1階と2階の間には、防音や断熱のために「グラスウール」などの断熱材が、隙間なく詰め込まれていることが一般的です。
この断熱材が障害物となり、煙やスプレーの成分が空間全体に行き渡りません。
ネズミは断熱材の裏側や奥の隙間に隠れてやり過ごし、薬剤の効果が切れてから再び活動します。
このように自力でのネズミ対策は、「火災や腐敗のリスクが高い割に、駆除効果が薄い」のが、現実的と言えるでしょう。
ネズミ被害の根本解決には「調査」と「点検口」が必要

では、前述したリスクを負わずに、ネズミ被害を解決するにはどうすればよいのでしょうか。
結論、「状況を正確に把握すること」と「適切なメンテナンス口を作ること」です。
以下で詳しく解説しますのでぜひご確認ください。
ファイバースコープ調査で内部を特定する
まずは「本当にネズミなのか」「どこから侵入しているのか」「被害状況はどうか」を明らかにします。
プロの駆除業者は、小さな穴からファイバースコープ(工業用内視鏡)を挿入し、モニターで内部を以下のように確認します。
- 断熱材が食い荒らされていないか?
- 糞の量から見て、どの程度住み着いているか?
- 電気配線に損傷はないか?
原因を特定せずに策を講じるのは、根本的な解決に繋がらず、不適切な対応と言わざるを得ません。
点検口の作成は「家の寿命」を延ばす
内部へのアクセスができない場合、業者は「点検口の作成(開口)」を提案することがあります。
「天井に穴を開ける」ことに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
しかし、45cm〜60cm角の点検口を目立たない場所に設置することには、以下のようなメリットがあります。
- 罠が設置できる
- 死骸が回収できる
- 消毒作業が確実に実施できる
また水漏れや電気トラブルが発生した際も、壁を壊さずに点検・修理が可能になります。
壁を解体・復旧する費用と比較すれば、点検口を作ることはコストパフォーマンスの良い投資と言えるでしょう。
1階と2階の間のネズミ駆除は「施工能力」のある業者へ

この場所の駆除を成功させる鍵は、単にネズミを捕獲するだけでなく、「建物の構造を理解し、適切に修復できるか」にあります。
そんな施工能力の高い業者の特徴を以下で詳しく解説します。
汚染された断熱材の交換・清掃まで依頼できるか
ネズミを追い出した後も、天井裏には大量のフンや、尿が染み込んだ断熱材が残されます。
これらはアレルギーの原因やダニの発生源となるほか、レプトスピラ菌などの病原菌リスクも伴います。(参考:東京都保健医療局|ねずみが与える被害)
掃除機が入らない場所だからこそ、以下の作業が不可欠です。
- 汚染された断熱材の撤去
- 空間全体の消毒・消臭
- 新しい断熱材の敷設
これらは害獣・害虫駆除の知識に加え、内装工事の技術が必要な領域です。
大工工事も可能な業者ならワンストップで解決
一般的な駆除業者の中には、「点検口の作成や断熱材交換は工務店に頼んでください」というケースもありますが、それでは費用も手間もかさんでしまいます。
おすすめなのは、自社で大工工事やリフォームまで対応できる駆除業者です。
例えば、「ハウスプロテクト」のような業者は、駆除技術と施工技術の両方を備えています。
ちなみにハウスプロテクトでは、以下のような技術を兼ね備えています。
- 美観を損なわないよう補修する
- 点検口を適切に設置する
- 荒らされた断熱材を新品に交換する
これらを一括で依頼できるため、費用を抑えつつ、最短で「安心して暮らせる生活」を取り戻すことができます。
出張費や現地調査、見積もり作成はすべて無料で対応してくれるので、「壁の中で死骸が腐る不安」や「火災のリスク」を感じている方はぜひこれを機にお問い合わせしてみてください。
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ハウスプロテクト以外のネズミ駆除業者も知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ネズミ駆除業者が来るまでの応急処置

最後に、専門業者に依頼するまでの数日間、少しでも不安を軽減するための応急処置をご紹介します。
以下で詳しく見ていきましょう!
外壁の明らかな穴を一時的に塞ぐ
通気口や配管周りなど家の周りを昼間のうちに確認し、500円玉より大きな穴や隙間があれば、応急的に塞ぎましょう!
応急的に塞ぐ方法は以下のとおりです。
- 新聞紙やアルミホイルを丸めて隙間に詰める
- ガムテープで一時的に覆う
- 金属たわしを穴に押し込む
ただし、これらのネズミ対策はあくまで「新たな侵入を防ぐ」ための一時的な措置です。
中にいるネズミを閉じ込めないよう、完全に密閉するのではなく「通りにくくする」程度に留めましょう。
超音波機器は「気休め」として活用
市販の超音波機器は効果に個体差がありますが、「対策をしている」という安心感を得るために夜間だけ使用するのも一つの手です。
ただし、壁の中(階間)には超音波が届きにくいため、過度な期待は禁物です。
寝室を一時的に移動する
音が大きく眠れない、または天井にシミ(尿)がある場合は、数日間だけ寝室を2階や別の部屋へ移動することを検討してください。
業者が来るまでの間も、家族の睡眠と健康を守った方が良いでしょう。
まとめ
1階と2階の間から「カリカリ」という音が聞こえる場合、クマネズミの可能性が高いです。
1階と2階の間には、点検口がないため自力対策が難しい問題があります。
また逃げ場のない空間でのくん煙剤や毒餌は、「死骸の腐敗」や「配線火災」のリスクがあるため避けましょう。
この問題を解決するには、ファイバースコープによる調査と、必要に応じて点検口を作る必要があります。
しかし、自力対策では難易度が高いため、プロのネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。
1階と2階の間のネズミ被害に困っている場合は、駆除だけでなく、断熱材交換やリフォーム工事まで対応できる技術力のある業者を選びましょう!
リフォーム会社が母体となっている「ハウスプロテクト」では、駆除の知識だけでなく、施工技術にも定評があります。
ネズミは生後3ヶ月で繁殖を始めます。
放置している間に被害は拡大し、天井裏は汚染され続けてしまうので、大切な家と家族の健康を守るためにも、ぜひこれを機にお問い合わせしてみてください。
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