「ネズミ避けにハッカって効かないの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
ネズミの気配を感じて、「ハッカ油」を試してみたものの、「全然効かない」「一瞬いなくなっただけですぐ戻ってきた」そんな経験をした方もいらっしゃると思います。
結論から申し上げますと、ハッカ油だけだとネズミを追い出せても駆除することはできません。
そこで本記事では、ネズミ避けにハッカは効かないかどうかをはじめ、効かない場合の3つの原因や効果的な使い方をハウスプロテクト監修のもとプロの目線で解説します。
ネズミ避けや追い出しにハッカ油を使用する際の注意点や根本的に解決できない理由も紹介します。
ハッカ油は間違った使い方をすると、効果がないだけでなく、小さなお子さんや大切なペットの健康を害するリスクもあるのでぜひご確認ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる害獣に対応!まずは被害状況をお聞かせください。
ネズミ避けにハッカは効かない?

結論をお伝えしますと、ハッカはネズミ避けや忌避、追い出しには一定の効果がありますが、すでに住み着いてしまったネズミを駆除する効果は期待できません。
ハッカ油に含まれる「メントール」という成分は、確かにネズミが嫌う刺激臭を発します。
実際、J-STAGEに掲載された「動物行動学に基づくネズミ忌避剤の効果検証」では、メントールがラットに対して忌避効果を示すことが実験的に確認されましたが、これは20分間の短期実験であり、長期的な効果は実証されていません。(参考:J-STAGE|動物行動学に基づくネズミ忌避剤の効果検証 )
そのため、ネズミを殺傷する「駆除の効果」は一切ありません。
また、冬場の寒い時期や家の中に巣作りを終えたネズミの場合、「多少臭くても、この家の方が安全だ」と判断し、家から出ていかず、そのまま住み続ける傾向があります。
これが、「ハッカ油を撒いたのに効かない」と感じる最大の要因です。
冬になると、ネズミは冬眠すると思い、安心していませんか? 実は、家の中に侵入してくるネズミは冬眠しません。それどころか、冬になると暖かく、エサのある場所を求めて、積極的に建物へ侵入してきます。 また屋根裏や床下に巣を作り、春先に[…]
ネズミ避けにハッカが効かない3つの原因

「ハッカを使ってもネズミが家から出ていかない」「また侵入された」そんな場合、主に次の3つの原因があります。
- 匂いが弱い・届いていない
- 設置場所が間違えている
- ネズミが匂いに慣れてしまった
以下でそれぞれ詳しく解説します。
原因①:匂いが弱い・届いていない
下記3つのケースに当てはまる場合、ハッカを使っても、ネズミにとって「我慢できるレベル」になっている可能性があります。
- ハッカ油の濃度が薄すぎる
- 換気で匂いが弱くなっている
- 匂いが通り道や巣に届いていない
ネズミの嗅覚は非常に鋭い一方で、危険を察知する能力も高いです。そのため、中途半端な匂いであれば避けて通られてしまいます。(参考:マウスにペパーミントオイルを使用すると、実際に効果はありますか?)
具体的には、次のようなケースにあてはまる場合、ハッカでネズミ避けや忌避、追い出すことは難しいでしょう。
- 20畳以上の屋根裏に対し、ハッカ油を数滴垂らしただけ
- 床下通気口の近くなど、常に風が抜ける場所に設置したため、匂いが届いていない
このように場所によっては、空気の流れでハッカの匂いがネズミまで届かず、効果がないことが多いです。
原因②:設置場所が間違えている
ハッカ油を置いたりスプレーしたりした場所が、ネズミの通り道や巣ではなかったため、効果が無いというケースも多いです。
具体的には、次のケースが挙げられます。
- 匂いを台所にしか置いていない
- 巣がある天井裏・壁の中まで匂いが届いていない
- フンやかじり跡などの活動範囲から遠い位置に設置している
ネズミは狭い隙間や壁の中に潜んでいます。そのため、目に見える場所だけでなく、普段見えない場所にも匂いを浸透させる工夫が必要です。
原因③:ネズミが匂いに慣れてしまった
最初は効果があったのにすぐ戻ってきた場合、ネズミが「ハッカの匂い=危険ではない」と学習してしまった可能性が高いです。
ネズミは非常に賢く、警戒心が強い一方で、高い学習能力も持っているい動物です。
最初にハッカの匂いを嗅いだときは「なんだこの刺激臭は!危険かもしれない!」と驚いて逃げ出します。
しかし、数日経っても何も攻撃されず、体調も悪くならないと分かると、「ただ嫌な匂いがするだけで無害だ」と考えるようになります。
このようにネズミが一度学習してしまうと、どれだけ大量にハッカ油を撒いても、家から出ていくことは無くなります。
ネズミ避けにハッカ油を試す場合の効果的な使い方

「まだ業者に頼むほどではない」「まずは自分でできることを試したい」という方もいらっしゃると思います。
そこで以下では、ハッカ油の効果を最大限に引き出す正しい使用方法を解説します。
ハッカスプレーを自作し噴霧する
市販のアロマスプレーでは濃度が低すぎる場合があるため、ネズミ対策専用に、高濃度のハッカスプレーを自作しましょう。
用意するもの
ハッカスプレーを自作する場合、下記のものを用意しましょう。
- ハッカ油(原液):20〜60滴 ※1
- 無水エタノール:10ml
- 精製水:90ml
- スプレーボトル ※2
※2 ポリスチレン製(PS)は溶けるため、ガラス製かポリエチレン製(PE)を使用
作り方
ハッカスプレーの用意するものが揃ったら、下記の手順で自作してみてください。
- スプレーボトルに無水エタノール10mlを入れる
- ハッカ油を垂らし、よく振って混ぜ合わせる ※1
- 精製水90mlを加え、さらによく振る
使い方のコツ
ハッカスプレーは常温・常圧で蒸発しやすい性質があります。そのため、毎日、あるいは1日2回こまめにネズミの通り道や巣に散布しましょう。
また使用時には材料が分離している可能性があるので、毎回よく振ってからスプレーを噴霧しましょう。
コットンやティッシュに垂らして置く
次のような場所に使う場合、ハッカスプレーを噴霧しても入らないため、「置き型」が効果的です。
- 狭い隙間
- 床下
- 天井裏 など
そんなコットンやティッシュにハッカを垂らして使う場合の手順は以下のとおりです。
- 不要な小皿やアルミホイルの上に、コットンや丸めたティッシュを置く
- ハッカ油の原液を直接たっぷりと染み込ませる
- 匂いが薄れたらすぐに交換・追加する
こちらもハッカの香りが飛びやすいため、1~2日ごとに交換することをおすすめします。
ネズミの通り道(ラットサイン)や巣に設置する
ここが最も重要です。
闇雲に置くのではなく、以下の場所を狙い、設置しましょう。
| 設置場所 | 内容 |
| ラットサインの上 | 壁や床の隅に黒ずんだ汚れがある場所 |
| フンが落ちている場所 | その場所を通っている可能性が高いため、清掃してから設置しましょう |
| 侵入口と思われる隙間 | エアコンの配管周り、ブレーカーの隙間、キッチンの配管周りなど |
これらはあくまで一般的な傾向です。そのため、ご自宅の状況と照らし合わせながら、ネズミの通り道や巣になっていると思われる場所を見つけ、そこに集中して噴霧することをおすすめします。
ネズミ避けや追い出しにハッカ油を使用する際の注意点

ハッカ油は天然成分ですが、誰にとっても安全なわけではありません。
特にペットを飼っている、妊婦さんや乳幼児さんがいらっしゃるご家庭では、取り扱いに細心の注意が必要です。
以下でそれぞれ詳しく解説しますのでぜひご確認ください。
猫や小動物に中毒リスクがある
猫、フェレット、ハムスター、小鳥などを飼っている家では、ハッカ油の使用は避けてください。
なぜなら最悪の場合、死亡事故につながる恐れがあるからです。
ハッカ油に含まれる植物性の脂溶性化学物質(精油成分)を、猫などの肉食動物は肝臓で分解(代謝)する酵素を持っていません。
人間や犬は分解できますが、猫の体内に入ると毒素として蓄積されるため、下記の中毒症状を引き起こすリスクがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- けいれん
- 肝不全
「ハッカ油は天然だから安全」というのは人間にとっての話であり、動物種によっては猛毒になることを理解しておきましょう。
参考:エッセンシャルオイルと猫
妊婦さんや乳幼児への刺激・影響がある
妊婦さんや乳幼児がいる場合も、使用は控えるか、濃度を極端に低くしましょう。
ハッカ油に含まれる「L-メントール」は、神経を刺激する作用や冷却作用があるため、匂いに敏感になっている妊娠中は、強いハッカ臭でつわりが悪化したり、体調を崩したりすることがあります。
また、乳幼児の未発達な皮膚や粘膜に成分が付着すると、強い痛みやかぶれの原因にもなるため注意しなければなりません。
忌避効果の持続時間が短い
ハッカ油の効果は、条件が良い場所でも数時間〜半日程度しか持続しません。
ハッカ油は蒸発しやすいため、常に新しく追加し続ける必要があります。そのため「週末だけ対策する」といった頻度では、ネズミに「匂いが消えた時間は安全だ」と学習されてしまい、忌避効果が無くなります。
この「毎日のメンテナンス」の手間こそが、多くの人がハッカ油でネズミ対策を続けられない理由といえます。
ハッカ油だけではネズミ被害を根本的に解決できない理由

残念ながら、どれだけハッカ油を使っても、一時的な対処法に過ぎず、ネズミ被害の根本解決には至りません。
以下にて、ハッカ油だけではネズミ被害を根本的に解決できない理由を解説します。
匂いで追い出しても「侵入経路」があると戻ってくる
ネズミ対策のゴールは「家の中に一匹もいない状態」かつ「二度と入ってこれない状態」にすることです。
ハッカ油で一時的にネズミが外に追い出せたとしても、家には「侵入経路」が開いたままです。そのため、ハッカの匂いが無くなると、元のネズミが戻ってくる、または別の新しいネズミがその穴から入ってきます。
したがって、ハッカ油でネズミを追い出しても、すべての侵入経路を特定し、塞がない限り被害は起こり続けてしまいます。
自力で侵入経路を特定し塞ぐのは困難
ネズミの侵入経路をすべて特定し、塞ぐ作業のはプロでも難しい作業です。
ネズミは、子ネズミであれば約1.5cm(500円玉程度の大きさ)の隙間があれば侵入可能です。(参考:東京都目黒区|ネズミの被害を防ぐために!)
そんなネズミの主な侵入経路は以下のとおりです。
- 屋根の瓦の隙間
- 床下通気口の金網のズレ
- エアコン導入部のパテの劣化
- 基礎コンクリートのわずかなひび割れ
これらを、家の外周から屋根裏、床下まで全てチェックし、ネズミがかじっても破れない金属板や金網、防鼠パテで完全に封鎖する必要があります。
一般の方がDIY感覚で行うのは、技術的にも安全面的にも限界があります。
特に高所作業といった足場を組む必要がある場合、専門の駆除業者でないと施工できないでしょう。
さまざまな対策をしているにもかかわらず、「ネズミが居なくならない」とお困りではないでしょうか。 どんなに対策をしたつもりでも、ネズミはほんのわずかな隙間や思いもよらない場所から侵入してきます。 この記事では、そんなネズミの被害に[…]
ダニや病原菌はハッカでは防げない
ネズミの体には「イエダニ」が寄生しており、ネズミが死んだりいなくなったりすると、今度は人間の血を吸いに移動してきます。
また、サルモネラ菌やレプトスピラ菌など、多くの病原菌を媒介しているため、ネズミそのものがいなくなっても、これらの健康被害に遭うリスクも残ってしまいます。(参考:東京都保健医療局|ねずみが与える被害)
ハッカ油にはこれらの病原菌を除菌する効果や、巣材に染み付いたダニを駆除する効果はありません。
根本解決には、追い出した後の「清掃・消毒・殺菌」までがセットで必要となります。
「ネズミの身体には、細菌がいるの?」「(仮にいるなら)人間に被害を及ぼすの?」という疑問をお持ちの方はいませんか? 結論としては、ネズミには細菌がいる可能性があります。ただ、そもそも「細菌」とは、「ウイルス」や「寄生虫」とどう違うのか[…]
ネズミにハッカが効かないと感じたら専門業者「ハウスプロテクト」に相談
「ハッカ油を試したけどダメだった」
「猫がいるから強い薬は使いたくない」
「どこから入ってきているのか見当もつかない」
このように自力対策に限界を感じたら、被害が拡大して家がボロボロになる前に、専門のネズミ駆除業者に相談することをおすすめします。
数ある業者の中でも「ハウスプロテクト」の場合、Googleクチコミ・実績業界トップクラスを誇っているため、どこに相談すればいいかわからない方でも安心して利用できる駆除業者です。(参考:クチコミ掲載数)
プロの技術で「侵入経路」を徹底的に封鎖
ハウスプロテクトの最大の特徴は、「再発させない」ための徹底した侵入経路封鎖にあります。
リフォーム会社を母体としているため、家の構造を熟知しており、屋根の隙間から床下の配管まで、ネズミが通るわずかな隙間も見逃さず、頑丈な資材で施工します。
これは、単なる害獣駆除業者では、実現できない技術です。
小さな子供やペットがいても安心な薬剤を使用
「業者の薬は強そうで怖い」という方も安心してください。
ハウスプロテクトでは、依頼主の環境に合わせて、独自開発の人体にも無害な薬剤を選定します。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、安全性の高い薬剤を使ってもらえると嬉しいですよね。
最長10年の再発防止保証と無料現地調査のメリット
「高いお金を払って、また出たらどうしよう」という不安に応えるため、ハウスプロテクトでは「最長10年間の再発防止保証」を設けています。※1
また、ハウスプロテクトでは、現地調査と見積もり作成は完全無料です。
「契約するかは分からないけど、とりあえずどこから入ってきているのか原因だけ知りたい」といった相談だけでもかまいません。
ハッカ油が効かず、ネズミ被害に悩み続けるより、まずはプロの目で現在の被害状況を詳しく調査してもらうことおすすめします。
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まとめ
本記事では、ネズミにハッカ油が効かないと感じる根本的な原因と、被害を食い止めるための確実な対策について解説してきました。
結論として、ハッカ油はあくまで「寄せ付けない」ための予防策に過ぎず、すでに住み着いたネズミを完全に駆除する効果はありません。
ハッカ油は、すぐに蒸発しやすく忌避効果が長続きしないうえに、賢いネズミがその匂いに慣れてしまえば、また建物の中に戻ってきてしまうからです。
そればかりか、猫や小動物がいるご家庭では中毒症状を引き起こす危険性さえあるため、安易に使用することはおすすめできません。
ネズミ被害を根本的に解決する方法は、家中のあらゆる侵入経路を特定し、物理的に塞ぎ切ることですが、500円玉程度の隙間さえあれば侵入できるネズミの経路を、専門知識なしに全て見つけ出すのは至難の業と言えるでしょう。
できることならお金をかけずに解決したいところですが、対策に迷っているこの瞬間にもネズミは繁殖を続け、断熱材を食い破り、目に見えない病原菌を家中に拡散させています。
取り返しのつかない状態になる前に、まずは「ハウスプロテクト」に無料相談や現地調査を活用し、プロの目で「侵入経路」と「被害状況」を調査してもらうことをおすすめします。
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