ネズミ駆除にわさびは効果あり?自作スプレーの作り方やプロの対策を解説

「ネズミ駆除にわさびは効果ある?」そんな疑問をお持ちの方へ

結論からお伝えしますと、わさびはネズミを一時的に追い出す効果があります。

しかし、駆除する効果はないため、ネズミ被害を根本的に解決することはできません。

そこで本記事では、ネズミがわさびを嫌う理由をハウスプロテクト監修のもとプロの目線でわかりやすく解説します。

ネズミを追い出すわさびスプレーの作り方や被害が再発する理由、根本的に解決する方法も紹介しますので、ぜひご参考ください。

ネズミにわさびは効果あり?嫌う理由と成分

ネズミにわさびは効果あり?嫌う理由と成分

わさびがネズミの追い出す効果がある理由は、わさびに含まれる辛味成分「アリルイソチオシアネート(イソチオシアン酸アリル)」にあります。

人間がお寿司でわさびを食べ過ぎた時、鼻の奥がツーンとして涙が出ることがありますよね。

あれと同じ現象が起こるため、ネズミはわさびを避ける傾向があります。

以下で詳しく解説します。

嗅覚への攻撃

ネズミの嗅覚は人間より約3倍鋭いと言われています。

わずかな匂いも嗅ぎ分ける彼らにとって、わさびの成分は強烈な悪臭となります。

参考:森林総合研究所の資料

粘膜への刺激

アリルイソチオシアネートは、哺乳類の感覚神経(TRPA1チャネル)に作用し、「痛み」に近い刺激を与えます。

鼻の粘膜や目に強烈な刺激を感じるため、ネズミはその場所を「危ない場所」と判断して逃げ出す効果が期待できます。

東京都福祉保健局などの自治体マニュアル」でも、ネズミ対策の基本として「住みにくい環境を作ること」が挙げられています。

ネズミが嫌がる環境を作るための一つの手段として、嫌がる匂いや成分の使用は有効な選択肢の一つです。

実際に、市販されているネズミ用忌避剤の多くには、ワサビ成分やハッカ油、カプサイシンなどが配合されています。

参考:
鳥はワサビを「熱い」と感じる|ニワトリの「ワサビ受容体」は鳥類忌避剤および高温刺激のセンサーとして働く
TRPA1チャネルが担う生体における新しいO2センサー機構

「わさび以外にもネズミの嫌いな匂いを知りたい!」という方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。

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ネズミを撃退する!わさびスプレーの作り方と使い方

ネズミを撃退する!わさびスプレーの作り方と使い方

「まずは手軽に試してみたい」といった方のために、自宅にある材料で作れる「わさびスプレー」のレシピと効果的な使用方法を紹介します。

「わさびでネズミを追い出したい」「寄せ付けたくない」そんな方はぜひご参考ください。

用意するもの

わさびスプレーの材料は以下のとおりです。

わさびスプレーの材料内容
粉わさび、またはチューブわさび ※1大さじ2〜3
200ml
エタノール(無水または消毒用) ※250ml
スプレーボトル1本(100均のものでOK)
マスク・手袋・メガネ調合時の防護用です。
※1 チューブよりも粉わさびの方が、溶けやすく成分が濃いためおすすめです。
※2 わさびの精油成分を溶かし出しやすくし、揮発・拡散させるためにあると便利です。なければ水だけでも構いません。

作る手順

作業中は成分が目や鼻に入らないよう、必ず換気を行い、マスクとメガネを着用しましょう。

わさびスプレーを作る手順内容
手順①:わさびを溶かすスプレーボトルにわさびを入れます。エタノールがある場合は先にエタノールを入れてわさびとよく混ぜ合わせます(辛味成分が抽出されやすくなります)。エタノールがない場合は、少量の水でペースト状になるまで溶きます。
手順②:水を加える残りの水をボトルに入れ、蓋をしっかり閉めます。
手順③:よく振るわさびが沈殿しないよう、ボトルを激しく上下に振りましょう。

以上3つの手順で「ネズミ対策用のわさびスプレー」が完成します。

使い方

作ったスプレーは、やみくもに使っても効果が薄いです。そのため、ネズミの行動パターンを意識して散布しましょう。

具体的な使い方は以下のとおりです。

ラットサイン(ネズミの痕跡)を狙う

部屋の隅、壁際、家具の裏などに、黒ずんだ汚れやフンが落ちていませんか?

これは「ラットサイン」と呼ばれ、ネズミが頻繁に通るルートですので、ここを集中的にスプレーしておきましょう!

ラットサインについて詳しく知りたい方は、下記の記事よりご確認ください。

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侵入口と思われる場所に噴射する

エアコンの配管周り、通風口、排水溝付近など、外部とつながっている隙間があれば、そこに向けてスプレーします。

「ネズミにここから先は危険だ」と学習させるためです。

就寝前に散布する

ネズミは夜行性です。

人間が寝静まった後に活動を開始するため、就寝直前に散布するのが最も効果的です。

ただし、これらの対策はわさびの色や匂いが壁紙や布製品に移る可能性があるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。

また犬・猫・ハムスターなどを飼っている場合は、ペットが近づかない場所で使用するか、使用を控えてください。

なぜなら、動物にとっても強いストレスになるからです。

わさびだけではネズミ被害が再発する3つの理由

わさびだけではネズミ被害が再発する3つの理由

わさびスプレーを撒くと、翌日には「足音が消えた!」と効果を実感できるかもしれません。

しかし、数日〜数週間後には「また戻ってきた…」とネズミ被害が再発する方が多くいらっしゃいます。

以下で、わさびだけではネズミ被害が再発する3つの理由を解説します。

理由①:匂いの持続時間が短すぎるから

わさびの辛味成分である「アリルイソチオシアネート」は、非常に蒸発しやすい特徴があります。

お寿司のわさびも、時間が経つと辛味が抜けてしまいますよね。

それと同じで、スプレーした直後は強力でも、数時間から半日もすれば成分が空気中に逃げ、効果は激減します。

効果を持続させるには、毎日、あるいは1日数回スプレーし続けなければなりません。

理由②:匂いに慣れるから

ネズミは非常に学習能力が高い動物です。

最初は「嫌な匂いだ!危険だ!」と思って逃げ出しますが、時間が経ち「匂いはするけれど、襲われるわけではない」と気づくと、慣れることがあります。

特に、家の中に食べ残しやペットフードといった餌や暖かい巣材がある場合、ネズミは少々の不快感を我慢してでも侵入してきます。

参考:東京都保健医療局|行政担当者のためのねずみについてよくある質問&回答集

理由③:侵入経路があるから

いくら家の中をわさび臭くしても、ネズミが入ってくる侵入経路が開いたままなら、何の意味もありません。

なぜなら、わさびの匂いが消えたり、薄まると、再びネズミは侵入口から入ってくるからです。

そのため根本的に解決するには、この侵入経路をすべて特定し、塞ぐ必要があります。

ネズミ被害を根本解決する4つのステップ

ネズミ被害を根本解決する4つのステップ

わさびスプレーだけでは、ネズミ被害を根本的に解決できません。

ネズミ被害を根本的に解決するためには、以下の4ステップに沿って行いましょう!

  1. 侵入経路をすべて特定する
  2. わさび等で追い出す
  3. 清掃・殺菌消毒する
  4. 侵入経路をすべて塞ぐ

これらは、プロのネズミ駆除業者も行っている方法です。

以下でそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひご参考ください。

ステップ①:侵入経路をすべて特定する

大人のネズミの場合、直径約2.5cm、子ネズミであれば直径約1cmの隙間があれば、体をねじ込んで侵入してきます。

そんなネズミの侵入経路は以下のとおりです。

  • 基礎の通風口
  • エアコン配管の導入部(パテの劣化)
  • 屋根と壁の隙間
  • キッチンシンク下の排水管周り
  • ブレーカーの配線引き込み口

これらを徹底的に調査し、どこから入っているかを特定しましょう!

参考:目黒区|ネズミの被害を防ぐために!

ステップ②:わさび等で追い出す

ここで「わさびスプレー」や「燻煙剤(くんえんざい)」の出番です。

嫌がる匂いを充満させ、ネズミを家の外へ全力で追い出しましょう。

ネズミの気配が完全になくなるまで、数日間は追い出し作業に徹してください。

侵入口を見つけたら、すぐに塞ぎたくなりますが、まだ塞いではいけません。

もしネズミが、家の中に残っている状態で出口を塞ぐと、下記2つの恐れがあります。

  • ネズミが壁を食い破る
  • 天井裏で餓死して腐敗する

ネズミが餓死した場合、強烈な腐敗臭やウジ・ハエが発生します。

特に壁の中での死骸処理は、壁を解体する必要が出てくるため、数十万円単位の修繕費がかかることもあるため注意しましょう。

ステップ③:清掃・殺菌消毒する

ネズミのフンや尿には、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの危険な病原体が含まれています。

また、ネズミの体に寄生していたイエダニが、宿主を失って人間に襲いかかることもあります。

厚生労働省の資料でも、動物由来感染症への注意喚起がなされています。

そのため、必ずマスク・手袋を着用し、フンの清掃とアルコール等で徹底的に消毒しましょう!

ステップ④:侵入経路をすべて塞ぐ

最後に、以下のような素材を使い、特定した侵入経路を塞ぎましょう!

  • 金網(パンチングメタル)
  • 防鼠パテ
  • 金たわし

これらを使って、侵入経路を徹底的に塞ぐことが、ネズミ被害を根本的に解決する方法です。

わさびでネズミ被害を根本解決できない場合は「ハウスプロテクト」へ無料相談!

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ここまで読んで、「自力で対策できそうにない…」と感じた方も多いのではないでしょうか?

ネズミを徹底的に駆除し、再発させないよう対策するのは、プロでも難しい作業です。

ネズミは屋根の瓦の隙間や、床下の見えない基礎の割れ目から侵入します。

また屋根裏や屋根の上といった高所作業は、転落事故のリスクがあり、適当に塞いでも、ネズミは強靭な歯でこじ開けて何度でも侵入してきます。

「自力で根本解決できそうにない」そう感じた場合は、プロのネズミ駆除業者「ハウスプロテクト」へ相談することをおすすめします。

「ハウスプロテクト」では、独自開発の人体にも無害な薬剤でネズミを徹底的に駆除してくれます。

また予算内でのプランも提案してくれるので、ぜひお気軽にお問い合わせしてみてくださいね。

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「ハウスプロテクトのリアルな口コミ評判や依頼するメリットを知りたい!」といった方は以下の記事よりご確認ください。

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まとめ

この記事では、ネズミに対する「わさびの効果とその限界」について解説しました。

わさびに含まれる辛味成分「アリルイソチオシアネート」の刺激臭は、ネズミを一時的な追い出す効果があります。

しかし、忌避効果は短期間しか持続せず、侵入経路がある限り、ネズミは何度でも戻ってくる。

ネズミ被害を根本的に解決するには、侵入経路をすべて特定し、追い出した後に清掃と封鎖を徹底的に行う必要があります。

「子どもやペットがネズミの被害に遭ったらどうしよう…」「自力で対策できそうにない」そんな場合は、まずは一度、ハウスプロテクトへ無料相談してみることをおすすめします。

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ハウスプロテクト以外のネズミ駆除業者を知りたい方は、以下の記事もあわせて確認してください。

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