アナグマ駆除はこうする!注意点や生態まで全て解説

アナグマは古くから日本に生息している野生動物です。白黒で可愛らしい見た目をしていますが、最近では農作物に被害を与える害獣として警戒されるようになってきました。

アナグマを見つけたときに自分でできる駆除方法としては、ニオイや電気柵、ネットの活用などが挙げられます。

しかし、アナグマは帰巣本能の強い生き物です。適切な方法で確実に駆除しないと再び姿を現して被害を与えるおそれがあります。

そこで本記事では、アナグマ駆除の適切な方法を害虫駆除のプロ目線で分かりやすく解説します。アナグマ駆除にあたっての注意点、発生するおそれのある被害例なども紹介していますので、今後アナグマの存在に悩まされないためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。

アナグマ駆除の方法を解説!

アナグマを身近な場所で見かけた際、自分でできる駆除方法としては、以下が挙げられます。

  • ニオイを使って敷地から追い出す
  • 電気柵やネットで侵入を防ぐ
  • アナグマが近づきにくい環境を保つ

それぞれの方法を把握しておき、ご家庭でのアナグマ駆除にお役立てください。

ニオイを使って敷地から追い出す

アナグマが敷地内にいる場合は、ニオイを使って追い出す方法が効果的です。

アナグマは、強いニオイがするものを嫌います。そのため、以下のようなニオイの強い液体を敷地に撒くことで、外に追い出せる可能性が高いです。

  • 木酢液(木炭を製造する際に発生する煙を冷やして得られた液体)
  • アニマルピー(獣尿を使用した害獣忌避剤)

上記の液体は自然由来の成分で作られており、環境・動物・人間にとって無害なので、安心して使用できます。アナグマは畑や家の床下などを好むので、身近で気配を感じたらこれらの場所に巻いておくと良いでしょう。

ただし、雨によって効き目が弱くなることがありますので、こまめに撒き直すことをおすすめします。また、無害とはいえ強いニオイを発するので、使用時には隣人トラブルにもご注意ください。

電気柵やネットで侵入を防ぐ

アナグマを敷地内に侵入させないためには、電気柵やネットなどの活用が効果的です。

最近では、アナグマを対象にした防獣ネットが販売されています。アナグマに噛み切られにくい素材を使用したものも多く、一定の駆除効果が期待できるでしょう。

しかし、アナグマは穴掘りが得意なため、ネットの下から侵入されるおそれがあります。その場合には、電気柵の設置がおすすめです。

アナグマが電気柵に触れたときに感電し、痛みで逃げ出します。電気柵が危険であるとアナグマが認識すれば、畑や敷地内に寄り付かなくなり、侵入防止に効果的です。ただし、電気柵に雑草が触れると電圧が低くなるので、定期的な除草作業が求められます。

アナグマが近づきにくい環境を保つ

おとなしい性格で知られるアナグマは、自然界にはない機械音や強い光に対して敏感です。この特性を利用し、大音量の音やまぶしい光を発生させる機器を使って、アナグマが近づきにくい環境を保つことも有効とされています。

近年では、強い光と音を組み合わせて野生動物を追い払うための専用グッズが販売されています。その中でも、スピーカーとライトが一体となった装置を選ぶと、アナグマ対策として使い勝手が良いでしょう。

ただし、こうした装置を継続的に使用していると、アナグマが慣れてしまう可能性があります。効果を維持するには、音や光のパターンを変更しながら使うことが重要です。それでも効果が薄れてきた場合は、別の対策を検討する必要があります。

アナグマを駆除する場合の注意点

前章で紹介した方法で、ご家庭でもアナグマ駆除を行えます。しかし、アナグマを適切かつ安全に駆除するためには、以下の注意点も把握しておかなければなりません。

  • 捕獲には自治体の許可が必要
  • アナグマやフンに直接触れない

それぞれの注意点を順番に解説するので、駆除を始める前に把握しておきましょう。

捕獲には自治体の許可が必要

アナグマは鳥獣保護管理法の対象となっている動物です。鳥獣保護管理法は生物の多様性や生活環境を守るための法律で、猟具の使用などが制限されています。

なので、ご自身でアナグマを駆除する際に誤って殺してしまったり、自治体への許可なく捕獲してしまうのは、鳥獣保護管理法違反です。もしも違反すると1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が課されるので十分に注意しましょう。

自力でアナグマの捕獲作業がしたい場合、あらかじめお住まいの自治体の役所へ捕獲の許可を申請する必要があります。申請手続きの大まかな手順は以下のとおりです。

  • 申請書類(鳥獣の捕獲等許可申請書や有害鳥獣捕獲等依頼など)を作成する
  • 申請窓口を訪れる
  • 捕獲したことを報告する

なお、個人でアナグマを捕獲する際は、猟銃免許の保有が必要です。ただし、自治体によっては、自宅敷地内であれば狩猟免許を不要としているケースもあります。

参考:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律

アナグマやフンに直接触れない

アナグマやそのフンに触れると、それらに付着している病原菌が身体に移り、感染症を引き起こす可能性があります。

なので、アナグマを見つけても、決して近づいてはいけません。また、アナグマのフンを処理する際は、ゴム手袋やマスクなどを装着のうえ、ホウキやチリトリなどを使用し、フンが身体に付くおそれのない状態で行いましょう。

安全のため、ゴム手袋やマスク、ホウキ、チリトリなどはフンの処理後に破棄することをおすすめします。

アナグマの特徴と生態

ここで、アナグマの主な特徴や生態を紹介します。アナグマについて知っておくことで、適切な駆除につながります。駆除に取り掛かる前に把握しておきましょう。

アナグマの特徴

日本で見られるアナグマの多くは、ニホンアナグマと呼ばれる在来種です。主に本州や四国、九州に分布しており、ネズミやモグラといった小動物、植物の根などを食べて暮らしています。穏やかな性格を持ち警戒心が強くないため、人間に馴れるケースも珍しくありません。

ニホンアナグマの見た目は、白や灰色の体毛を基調に、黒い足と鼻が目を引きます。目の周りには、縦に伸びた黒い模様があり、この特徴的な模様が一際目立ちます。

全体的に丸みを帯びたずんぐりとした体型で、毛色は褐色がかったものが一般的です。鼻は黒くて大きく、耳は小さく丸い形状をしています。前足には鋭く長い爪が備わっており、掘る作業などに役立っています。

体長は40~50cm程度に成長し、しっぽは6~12cm程度と短めで、全体的にコンパクトな体型が特徴です。

アナグマの生態

アナグマは主に夜行性ですが、昼間に活動することもあります。視力はあまり優れていませんが、嗅覚と聴覚が発達しており、暗闇の中でも獲物を巧みに見つけることが可能です。

飼育環境下での寿命はおよそ10~15年とされていますが、野生ではこれよりも短いと考えられています。丸っこい可愛らしい見た目とは対照的に、性格は非常に攻撃的で獰猛な一面を持つため、安易に近づくのは避けましょう。

冬の間は冬眠を行い、平均気温が約10℃を超えると活動を再開します。春から夏にかけては繁殖期を迎え、子育てを行います。秋になる頃には子どもが親と同じくらいの大きさに成長し、独り立ちするのが一般的です。

また、秋は冬眠に備えて食欲が増し、体重が増える傾向にあります。冬眠中は完全に深い眠りに入るわけではなく、比較的浅い眠りを繰り返すと言われています。

アナグマに似た動物の見分け方

アナグマと以下の3つの動物の見分けがつかないという方も少なくありません。

  • アライグマ
  • ハクビシン
  • タヌキ

これら3つの動物の特徴とアナグマの見分け方について順番に解説します。

アライグマ

アライグマは、目の周りに特徴的な黒い模様があり、まるで逆さまの「ハ」の字を描いたような形をしています。体毛は灰色がかったものから明るい茶色まで幅があり、柔らかい色合いが特徴的です。

額から鼻先にかけて一本の黒い縦線が走り、その模様がさらに目を引きます。長い尻尾には、輪状の模様がいくつも並んでおり、これもアライグマを象徴する見た目の一つです。

ハクビシン

ハクビシンの特徴として、頭頂部から鼻先にかけて走る白いラインが非常に目立ち、見分ける際の最大のポイントです。体全体は灰褐色の毛で覆われており、顔や脚の下側は黒っぽい色をしています。

両目の上下にも、白い斑紋が見られます。鼻の色はピンク色が一般的ですが、黒い鼻を持つ個体も存在します。長くしなやかな尻尾もハクビシンを特徴づける要素の一つです。

タヌキ

タヌキの特徴は、目元から頬にかけて横方向に広がる黒い模様です。全体の体毛は灰褐色で、足の先端が黒くなっている点も目立ちます。

額から鼻先にかけては白っぽい色合いで、顔の印象を際立たせています。耳は縁が黒く縁取られた三角形をしており、小さめながらも特徴的な形状です。

アナグマによる主な被害

アナグマが身近にいると、以下のような被害をもたらすおそれがあります。

  • 農作物への食害
  • 穴掘りによる建物への被害
  • 健康被害

それぞれの被害を順番に解説します。

農作物への食害

アナグマは普段、山林や森の中で昆虫や小型の動物、果実などを食べて暮らしています。しかし、餌が不足すると人里に出没し、農作物を荒らすことがあります。畑を柵で囲んでいても地面を掘って侵入してくることがあるため、十分な対策が必要です。

アナグマは木登りが得意ではありませんが、まったく登れないわけではありません。そのため、果樹に登って果実を食べ尽くしてしまう被害も報告されています。農地や果樹園を守るためには、地面と樹木の両方への防護策を講じることが重要です。

穴掘りによる建物への被害

アナグマによる被害には、穴掘りによる建物へのダメージも挙げられます。

アナグマは大きな巣穴を掘り、そこを住処にする習性がありますが、これが家屋の床下で行われると、地盤が緩むことで建物が傾いたり、倒壊したりする危険性があります。結果、高額な修繕費が発生することも珍しくありません。

健康被害

アナグマは、特定の場所で排泄を繰り返す「ためフン」の習慣を持っています。そのため、一度住み着くと排泄物が蓄積され、周辺の衛生環境が著しく悪化します。

結果として感染症やアレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があり、早急な対策が必要です。

アナグマ駆除はお任せください!

ご家庭で実践できるアナグマ駆除の方法をご紹介しましたが、必ず効果が出るという保証はありません。また、アナグマは帰巣本能の強い生き物なので、適切な方法で確実に駆除しないと再び姿を現して被害を与えるおそれがあります。

さらに、アナグマやそのフンには病原菌が付着しており、身体に移って感染症を引き起こす危険性もあります。安全かつ適切にアナグマを駆除するためにも、プロの害獣駆除業者に依頼することがおすすめです。

害獣駆除業者選びでお悩みでしたら、当社ハウスプロテクトにお任せください。当社は、全国展開しており、再発予防を得意としたアナグマ駆除業者です。

無料で現地調査を行わせて頂き、徹底した再発予防を行います。さらに、万が一の再発時にも最長10年間の無料でのアフターフォロー対応を行わせて頂きます。

アナグマを身近で見かけて不安を感じているなら、ぜひ当社にご相談ください。

害獣被害ならハウスプロテクトにお任せください!

ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。

まとめ

自分でできるアナグマの駆除方法としては、ニオイや電気柵、ネットの活用などが挙げられます。しかし、アナグマは帰巣本能の強い生き物なので、適切な方法で確実に駆除しないと再び姿を現して被害を与えるおそれがあります。

被害の発生・再発を防ぐためにも、プロの害獣駆除業者に依頼することがおすすめです。

適切かつ安全で確実なアナグマ駆除をお考えでしたら、再発予防を得意としたハクビシン駆除業者である当社ハウスプロテクトにご相談ください。

「再発させない」害獣駆除ならハウスプロテクト

「自力で対策するのはちょっと…」 「いろいろ試したがうまくいかない…」
そんな時は当社のプロにお任せください!
まずは無料調査・お見積りから!

CTR IMG
電話をかける 問い合わせフォームへ ハウスプロテクトHPへ

a