エアコンにネズミが侵入した場合、火災や健康被害に遭う可能性があります。
またエアコン内部にネズミが侵入し、巣を作っている可能性が極めて高いです。
そこで本記事では、エアコンにネズミが侵入する2つの理由をハウスプロテクト監修のもとプロの目線でわかりやすく解説します。
エアコン以外の侵入経路や放置するリスク、根本的に解決する方法も紹介しますので、ぜひご参考ください。
エアコンにネズミが侵入する2つの理由

エアコンにネズミが侵入した場合、次の2つの理由が挙げられます。
- 温度と湿度が一定で暖かいから
- 天敵がいないから
以下で詳しく解説しますので、ぜひご確認ください。
理由①:温度と湿度が一定で暖かいから
ネズミは寒さに弱い動物です。
特にクマネズミは冬場になると、暖かい場所を求めて建物へ侵入するため、建物内で発生しやすくなります。
特にエアコン内部にある、熱交換器や断熱材の周りは、外気から守られており保温性が高いため、ネズミにとっては理想的な巣作りの環境が整っています。
理由②:天敵がいないから
ネズミは、イタチや猫などの天敵に狙われる傾向があります。
高所に設置され、硬いカバーで覆われたエアコン内部は、外敵が絶対に入ってこられない環境です。
一度侵入できれば、安心して繁殖する傾向があります。
エアコンへの主な侵入経路は2つ!

「窓もドアも閉めているのに、どこから入ったの?」と疑問に思いますよね。
そんなエアコンへの侵入経路は、主に下記2つの箇所が挙げられます。
- 配管を通す壁の穴の隙間
- 排水ホース
以下で詳しく解説しますので、エアコンにネズミが入ってきた方はぜひご参考ください。
配管を通す壁の穴の隙間
最も一般的な侵入ルートです。
エアコンの配管を屋外に出すために開けた壁の穴には、通常、パテ(粘土のような埋め物)が詰められています。
しかし、経年劣化でパテが硬くなり剥がれ落ちたり、地震の振動で隙間ができることがあります。また、ネズミ自身がパテを食い破って侵入するケースも…。
壁の中(壁内)を移動してきたネズミは、この隙間を通って室内機の裏側へ入り込みます。
特に木造住宅では、エアコンのダクトや電線を通すために、次のような箇所がネズミの侵入口となっている場合が多いです。
- 外壁に開けた貫通部分の隙間
- 屋根と壁の間の隙間
- 外壁にできた割れ目や穴
- 家の基礎の通気口 など
参考:
渋谷区|ネズミの習性と防除法
ネズミが配管のパテを食い破り、接続箱に頻繁に“出入り”
東京都健康福祉局|行政担当者のためのねずみについてよくある質問&回答集
排水ホース
エアコン内部の結露水を外に排出する「ドレンホース」も侵入経路になります。
一般的なドレンホースの直径は14mm〜16mm程度ですが、子ネズミや小柄なハツカネズミであれば、体を伸縮させてホース内を登ってくることが可能です。
特に、ホースの先端が地面についている場合や、防虫キャップが装着されていない場合は、格好の侵入ルートとなります。
【エアコン以外】ネズミの主な侵入経路

エアコンにネズミがいる場合、エアコン以外の場所からも、ネズミが家の中に入り込んでいる可能性が高いです。
エアコンはあくまで、壁の中を移動するネズミが見つけた入口や出口の1つに過ぎません。
そのため、エアコンの穴を塞いだとしても、ネズミは学習し、以下の場所から室内に現れるようになります。
| ネズミの主な侵入経路 | 内容 |
| キッチン・水回り | シンク下の排水管周り、ガス管の導入部にできる隙間 |
| 床下通気口・基礎の隙間 | 金網が破れていたり、基礎コンクリートにひび割れ(クラック)がある場合 |
| 屋根裏・換気扇 | 屋根の隙間やプロペラ換気扇の隙間 |
| ブレーカー(分電盤) | 配線を引き込むために壁に大きな穴が開いており、壁内から侵入しやすい |
| 長押(なげし) | 和室特有の構造で、裏側が壁内と繋がっていることが多い |
このように、家屋には無数の隙間が存在します。
エアコンだけ対策しても、家全体を対策しなければ、ネズミ被害が解決することはありません。
エアコンにいるネズミを放置するリスク

エアコンにいるネズミは決して放置してはいけません。
なぜなら、ネズミによる被害は命に関わる重大なリスクがあるからです。
以下で詳しく解説しますので、ぜひご確認ください。
電気配線をかじられ火災が発生する
ネズミの前歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって削る習性があります。
エアコン内部には多くの電気配線や基盤があり、これらはネズミのかじる対象になります。
かじられて剥き出しになった銅線同士が接触してショートしたり、そこに埃が溜まって発火した場合、火災が発生します。(参考:NITE|身近な動物が思わぬ火災事故を引き起こします)
実際に、以下のようにネズミが原因で発生した火災事故で命を落とされた事例も報告されています。
病原菌やダニによる健康被害に遭う
ネズミの体や排泄物には、以下のように多くの病原体が含まれています。
- サルモネラ菌
- レプトスピラ菌
- ハンタウイルス など
もしエアコン内部でネズミが排泄をしていた場合、エアコンの風に乗って乾燥した糞尿の微粒子や病原菌が部屋中に撒き散らされます。
また、ネズミに寄生している「イエダニ」が室内に拡散し、激しい痒みやアレルギー性皮膚炎を引き起こす原因にもなります。
参考:
東京都|Ⅲ 被害の実態
厚生労働省検疫所|レプトスピラ症(ワイル病)
厚生労働省検疫所|ハンタウイルス感染症
皮膚学会Q&A
エアコンのネズミ被害を根本解決する4つのステップ

エアコンに入ってきたネズミ被害を根本的に解決するには、次の4つのステップに沿って、対策しなければなりません。
- すべての侵入経路を特定する
- ネズミを追い出す・捕獲する
- エアコン内部を清掃・殺菌消毒する
- 侵入経路を徹底的に塞ぐ
以下で詳しく解説しますので、ネズミ被害を根本的に解決したい方はぜひご確認ください。
ステップ①:すべての侵入経路を特定する
エアコン周りだけでなく、屋根裏、床下、外壁、水回りなど、家全体のどこに隙間があるかをすべて洗い出す必要があります。
なぜなら、子ネズミで1.5cm、大人のネズミでも2.5cmの幅があれば、侵入できるからです。
また闇雲に探さず、「ラットサイン」と呼ばれる痕跡を探すことをおすすめします。
ネズミの体は汚れて油ぎっているため、通り道には「黒ずんだ汚れ」が付着します。
壁の隅や配管に不自然な黒い汚れがあれば、そこが侵入ルートである可能性が極めて高いです。
ステップ②:ネズミを追い出す・捕獲する
侵入経路を特定したら、下記の対策グッズを使い、建物内にいるネズミを一匹残らず「追い出す」または「捕獲」する必要があります。
- 忌避剤(きひざい)
- 粘着シート
- 罠
家の中にネズミが残っている状態で出口を塞ぐと、逃げ場を失ったネズミが別の場所をかじったり、壁の中やエアコン内部で餓死したりします。
死骸が腐敗すると強烈な悪臭を放ち、ウジやハエが発生する二次被害を招きます。
ステップ③:エアコン内部を清掃・殺菌消毒する
ネズミがいなくなったら、清掃・殺菌消毒を行いましょう!
特にエアコン内部に入られた場合、フィルター掃除程度では不十分です。
内部には糞尿がこびりついている可能性が高く、断熱材がかじられてボロボロになっていることもあります。
その場合、プロに病原菌やカビ、ダニを徹底的に除去してもらうか、被害状況によってはエアコン自体の買い替えや断熱材の修復が必要になります。
これを行わないと、いつまでも悪臭や健康被害のリスクが残ります。
ステップ④:侵入経路を徹底的に塞ぐ
家の中からネズミがいなくなり、清掃が終わって初めて「封鎖作業」を行います。
エアコンのスリーブ穴、ドレンホース、通気口、屋根の隙間など特定した、すべての侵入経路を物理的に塞ぎましょう。
ただし、この際、プラスチックや薄い板、ただのパテでは、ネズミの強力な歯で再び食い破られてしまいます。
そのため、以下のようなネズミが絶対にかじれない資材を使用しましょう。
- 金網
- パンチングメタル(金属板)
- 金属性のブラシ など
これらを使い、隙間なく頑丈に塞ぐことで、初めて「再発防止」が完了します。
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ここまでお読みいただき、「自分でやるのは難しそうだ」と感じられた方も多いのではないでしょうか。
実際、エアコン内部の電気系統に関わる作業や、屋根裏・床下での作業を一般の方が完璧に行うのは困難であり、危険も伴います。
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まとめ
エアコンにネズミがいる場合、火災や病気の被害に遭う可能性があります。
エアコンの穴を塞ぐだけでは、別の場所から侵入されます。
ネズミ被害を根本的に解決したい場合、次の4つのステップに沿って、対策しなければなりません。
- すべての侵入経路を特定する
- ネズミを追い出す・捕獲する
- エアコン内部を清掃・殺菌消毒する
- 侵入経路を徹底的に塞ぐ
被害が拡大し、火災や健康被害が起きてからでは遅すぎます。
少しでも不安を感じる場合は、まずは「ハウスプロテクト」の無料調査を活用して、ご自宅の被害状況を正確に把握することから始めてください。
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