こんにちは、ハウスプロテクトの小野です。
床下や天井からの異臭や、天井のシミに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
もしかすると、それはネズミの仕業かもしれません。
異臭がある場合、放っておいても消えることは無く、徐々に悪化していきます。
本記事では、天井や床下からするネズミの嫌な匂いやシミ、対策などについて書きましたので、参考にしてください。
天井や床下からの異臭はネズミが原因
天井や床下からの異臭は、ネズミが原因の可能性が高いです。
ネズミは糞をするとき、同じ場所でする習性があり、天井や床下にトイレのようなエリアを作ってそこで糞をします。一般的にネズミは1日に体重の3分の1程度食事をするので、その分糞の量もかなり多いです。
ネズミが糞を清掃することは無いので、ネズミを駆除しない限り、糞はずっと溜まり続けます。
また、ネズミは移動しながら尿をするので、糞をするエリアより広範囲で尿をします。そのため、糞尿による異臭は一か所ではなく広範囲に渡ることが多いです。
このようなことから、一度ネズミが住みつくと大量の糞尿が蓄積していき天井や床下から異臭がするようになります。
ネズミの糞尿による異臭だけではなく、ネズミの死骸による異臭のケースもあります。
当然ですが、屋根裏や床下でネズミが死ぬと腐敗していくのでかなりの異臭が発生します。
ネズミが好む場所
家の中に出没するネズミは主に三種類で、それぞれに好む場所があります。
クマネズミ | 屋根裏、天井裏、押し入れの奥、壁 |
ドブネズミ | 床下、キッチン |
ハツカネズミ | 家具の隙間 |
天井を好むネズミはクマネズミ、床下を好むのはドブネズミです。
天井や床下からの異臭は、これらのネズミが住みついていることが原因で起こります。
天井のシミについて
天井が雨漏りをしていないのに、水によるシミのような跡がある場合はネズミの可能性が高いです。
複数のネズミが住みついている場合は糞尿の量もかなり多いので、天井裏に蓄積されていくと明らかにシミのような跡ができます。そのような跡が複数個所ある場合は、まずネズミを疑いましょう。
通常の雨漏りであれば、複数個所ではなく一か所で発生します。しかし、前述した通りネズミは色々な場所で尿をするので、数か所で尿の後が現れる可能性が高いです。
今すぐ行うべき対策2つ
天井や床下からの異臭を感じ、ネズミが原因であることが発覚した場合、今すぐ行うべき対策は二つあります。
- 消臭剤を使用する
- 糞尿や死骸を清掃
これらのことを実践すれば、ある程度ネズミの異臭を対策できます。
消臭剤を使用する
ネズミ専用の消臭剤を使用することで、ある程度天井や床下からの異臭を対策することができます。
インターネットで検索すればネズミ用の消臭剤を買うことができます。場合によっては最寄りのホームセンターにおいてあるかもしれません。
忌避剤を使う
ネズミの消臭剤に加えて、「忌避剤」や「くん煙剤」と呼ばれているネズミを追い出す効果があるアイテムを使うことも効果的です。
忌避剤の中には、ネズミの糞尿を消臭する効果があるタイプもあるので、ネズミを追い出すと同時に消臭する効果もあります。
忌避剤には大きく分けてゲル剤とスプレータイプがあります。
忌避剤は固形のタイプで設置するとネズミが避けるようになります。スプレータイプはネズミが出没しそうな空間にスプレーしたり染み込ませたりして使います。
くん煙剤は家中に煙を充満させるので、根こそぎネズミを追い出すことができます。
これらの対策アイテムはネズミの嫌いなハーブや天敵であるネコのニオイが含まれているので、使うことでネズミを寄せ付けない効果があります。
つまりこれらのアイテムを使うことによって、ネズミを追い出すと同時に消臭できます。
糞や死骸を清掃
ネズミの糞や死骸を発見した場合、自分で清掃することもできます。
ネズミの糞やコロコロしていて粘り気が無いので、ホウキとちり取りのようなものがあれば清掃できます。
死骸の場合でも、死骸を拾って捨てるだけなので簡単と言えば簡単です。
糞尿や死骸の清掃後は、必ず消毒・殺菌を行うようにします。
やはり清掃しただけではその付近に病原菌が付着しているため、清掃後の消毒・殺菌は必須です。殺菌するときはアルコールやエタノールをスプレーにしても大丈夫ですし、ネット通販で消毒殺菌用のスプレーを購入して使用しても問題はありません。
糞尿や死骸の清掃は完全防備で行うこと
ご自身でネズミの糞尿や死骸を清掃する場合、衛生面には非常に気を付けて完全防備で行うようにしてください。
具体的に言えば、マスク、ゴム手袋は絶対に装着するようにします。
その理由としては、ネズミの糞尿や死骸はとても不衛生で、とてつもない量の病原菌を持っているからです。
ネズミの持つ病原菌
サルモネラ菌 | 激しい食中毒を起こします。 |
レプトカピラ菌 | 重い腎不全を発症します。※都内で捕獲された 86 匹のネズミのうち 19 匹から検出されています。 |
E 型肝炎 | 発展途上国に多い。肝炎ウイルス (HEV)による急性肝炎を引き起こします。 |
ハンタウイルス | 腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群という2つの疾患を引き起こします。どちらも突然の発熱、頭痛などが特徴です。 |
レプトスピラ菌 | ワイル病と呼ばれる、 黄疸、出血、腎障害を伴う疾患を起こします。 |
ネズミの糞尿や死骸にはこれらの病原菌が大量に付着しているので、素手で触ると非常に危険です。場合によっては重症になるので注意してください。
例えば、宮城県内では1959年から1989年までの30年間で、ネズミによるワイル病が2346名で発病し、163名が死亡しています。つまり年間約5.5人死亡していることになります。
万が一、糞尿や死骸に素手で触れたり病原菌を吸ったりした場合はこれらの病原菌に感染するリスクが非常に高くなります。
ネズミの糞の特徴
ネズミの糞の特徴は以下の通りです。
大きさ | 形 | |
クマネズミ | 1cm前後 | 細長い |
ドブネズミ | 1cm以上 | 丸い、太め |
ハツカネズミ | 5mm前後 | 小さい、尖っている |
天井裏や床下でコロコロした物体を発見した場合、ネズミの糞である可能性が高いです。
糞らしき物体を発見した場合、完全防備をしたうえで清掃するようにしましょう。
自力の対策が難しい場合も多い
ここまでで書いた通り、天井や床下からネズミの異臭がした場合に自分で清掃したり死骸を除去したりすることは可能です。また、消臭剤を使用して異臭に対する一時的な対策をすることもできます。
しかし、場合によっては自分で対策することが難しいと思う場合もあるでしょう。
例えば、あまりにも糞尿の匂いが広範囲な場合や天井や床下が狭くて入ることができない場合などです。天井や床下を覗き込んで糞尿や死骸が確認できたとしても、やはり一般の方だとそこに入って清掃、駆除、消毒をすることが難しい場合も多いです。
また、糞尿や死骸を除去したとしても、付近に残留して言うイエダニに刺される場合もあるので少し危険です。
被害再発のリスク
天井や床下からの異臭でネズミの糞尿や死骸を除去したとしても、被害再発のリスクがあります。ネズミが群れで住み着いていた場合、死骸は氷山の一角に過ぎないためです。大阪市此花区のホームページによると、ネズミは数~10数匹の集団を形成すると記載があります。
参考リンク:大阪市此花区|ネズミ対策について
また、駆除グッズなど使ったとしても、ネズミを取り残している場合や家の外にネズミが出かけている場合があります。
結局のところ糞尿を清掃しただけでは、一時的な対策にすぎずネズミは再び侵入してきます。それだけでなく、別途ネズミ駆除を行ったとしても被害再発の可能性が残っているのが、ネズミ駆除の難しいところです。
完全に対策するには?
ネズミを完全に駆除する対策としては、プロによる施工が必要です。
私たちハウスプロテクトでは、ネズミを追い出した後にネズミの侵入口を全て塞ぐ工事を行います。侵入口を塞ぐことでネズミの侵入を完全に阻止することができるので、匂いを使った対策や一時的な対策よりもずっと効果が高いです。
自分でネズミ対策をするのは思った以上に大変なので、我々のようなネズミ駆除専門業者に依頼して一度で完全に対策することがベストだと言えます。
\ ハウスプロテクトへ /
▼ネズミ駆除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。