自宅の屋根裏などから、動物の鳴き声が聴こえて来た時に、「もしかして、ネズミが居るのでは?」と思う方もいるかもしれません。
また、自宅に誰もいないはずなのに正体不明の騒音が聞こえて来て、「もしや、ネズミの音では?」と気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、ネズミの鳴き声や物音がどのようなものか、戸建てや集合住宅の場合にそれぞれどのように対策すればよいか等を説明します。
ネズミの鳴き声や物音とは
ネズミが住み着いている場合、ネズミが出す音や騒音には、次のようなものがあります。
・天井裏などで走り回る音(ドドド、バタバタバタ)
・断熱材のある屋根裏を走り回る音(カサカサ)
・木をかじる音(カリカリ、ガリガリ)
ネズミは夜行性なので、これらの音は人間が寝静まった夜中に聴こえるケースが多く、睡眠不足やストレスに繋がりやすいです。ネズミにペットが反応して騒ぎ出すと、さらにうるさくなる場合もあります。
もちろん、住み着いているネズミの数が増えるほど、騒音被害は大きくなっていきます。
ネズミに重度に悩まされている方は、ネズミを完璧に駆除した後でも、ネズミの鳴き声や音が幻聴として聞こえてくることもあります。
戸建ての場合の対策法
ここでは、ネズミの音が聞こえてきた時の戸建ての場合の対策法を説明します。戸建ての場合、ネズミの音が聴こえてきた場所を頼りに侵入経路を特定し、ネズミを追い出したうえで、侵入経路対策を行うことが大切です。
対策①:どこから聞こえるかを確認する
まず、ネズミの鳴き声や音がどこから聞こえてくるかを確認しましょう。多いのは天井裏や床下ですが、それ以外にも様々な場所が考えられます。聴こえてくる場所が特定できると、自宅への侵入経路も特定しやすくなり、ネズミ対策にかかる労力を大きく削減できます。
対策②:侵入経路を探す(ラットサインを探す)
侵入経路を探す際には、ラットサインを見つけると良いでしょう。ラットサインとはネズミがいる証拠であり、以下のようなものが該当します。
壁や柱が黒くなっている
ネズミには壁沿いなどの隅を移動する習性があります。そして、ネズミは体がとても汚くて汚れているため、体が擦れた時に壁が柱に黒い汚れが着くのです。よって、壁や柱が黒く汚れていれば、ネズミがいる証拠になります。
足跡やかじり跡が残っている
ネズミは歯が一生伸び続け、歯が伸び過ぎると口が閉じられなくなって食べ物が食べられず、餓死してしまいます。そこで、ネズミは柱や壁などで歯を削るので、そのかじり跡がラットサインとなるのです。
床に糞や尿が残っている
ネズミには移動しながら排尿する習性があるので、ネズミが通った道には糞尿が落ちています。刺激臭がするのが糞尿の目印です。
対策③:苦手な匂いで追い出す
ネズミは、ハーブやミントなどの匂いを嫌うため、これらの匂いを用いて追い出すことが可能です。苦手な匂いを用いる方法には、次の3つがあります。
忌避剤(スプレータイプ)
スプレータイプの忌避剤は、ネズミやネズミの居る場所に直接スプレーするタイプです。使用イメージが分かりやすく、効果に即効性があるのがメリットです。一方で、効果に持続性がないのがデメリットです。また、使用時にネズミに遭遇する可能性が高いので、ネズミを見たくない人には向いていません。
忌避剤(設置タイプ)
設置タイプの忌避剤は、苦手な匂いを設置することで追い払うタイプで、持続性が高いのがメリットです。また、ネズミの姿を見なくても追い払える可能性が高いです。一方で、風通しが良い場所では効果が半減してしまうのがデメリットです。
くん煙剤
くん煙剤とは、ネズミの嫌がる臭いを煙で送り込むものです。煙状のため狭い場所なども含めて広範囲に効果を及ぼしてくれるのがメリットです。即効性があるうえに、効果も数日間続き持続力も良好です。
対策④:侵入経路対策を行う!
ネズミを追い出した後には、侵入経路対策を必ず行いましょう。1センチ程度の隙間があるだけでネズミは侵入できるため、せっかく追い出しても侵入経路を塞いでいなければ、またネズミが入り込んでしまいます。
侵入経路対策では、室内・室外それぞれで、以下のような場所に隙間がないかをチェックしましょう。
- 室外で注意すべき場所
・通風口
・水道管などパイプ貫通穴
・戸袋
・出窓の下部
・エアコンの配管
- 室内で注意すべき場所
・下水管
・引き出しの奥
・押入れの奥
・戸棚の裏
・配電盤
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
集合住宅の場合の対策法
次に、集合住宅の場合、戸建ての場合と同様の対策も重要でありながら、集合住宅全体としての対策も必要です。なぜかというと、自分の部屋ではなく近隣の部屋が原因で、自室にもネズミが寄ってきてしまっている可能性があるからです。
自分の部屋がキレイであるにも関わらず、ネズミがベランダ・換気扇・壁の隙間など外から入ってきているなら、近隣が原因の可能性が高いです。その場合、自室だけにネズミ対策を施しても、近隣の部屋にはネズミがいる状態が続くため、再度被害に遭ってしまいます。
このような場合、大家や管理会社に連絡して、建物全体で対策するべきです。ただし、大きなマンションだと侵入場所の特定や駆除も大掛かりになり、時間やお金がかかります。
ちなみに、ネズミの中でもクマネズミは高いところが得意のため、屋外の電線を伝って来たり、壁を登って侵入したりして、高層マンションでも外から侵入してくる可能性は大いにあります。
また、集合住宅の場合に駆除費用を誰が支払うかは、マンション次第です。契約書類などで取り決めがされていない場合には、話し合いで解決するケースもあります。
ネズミ被害の怖さとは
そもそも、ネズミが害獣として恐れられているのは、次のような理由からです。
病気や健康被害
ネズミは、以下のような病気や健康被害をもたらすことで知られています。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、ネズミの糞尿によって感染するケースのある菌です。症状としては、嘔吐、下痢、食中毒、急性胃腸炎などを引き起こします。特に、乳児は重症化する場合が多く、髄膜炎を発症するケースや、死亡するケースもあります。
鼠咬症
鼠咬症はネズミに噛まれることで、傷口から菌が入って罹る感染症です。症状としては、頭痛や震え、急な発熱などです。噛まれてから5日から2週間後に症状が現れます。
ダニ
ネズミに寄生するダニが室内に発生すると、人間の脇や股などを刺され、かゆくなったり発疹になったりします。
また、ダニが家にいるとアレルギーの心配もあるので要注意です。
参考:
ネズミと感染症 – 東京都福祉保健局
ダニアレルギーの症状や対策、治療法は? 咳やくしゃみの原因とは | バルサン | レック株式会社
対策の難しさ
ネズミの被害が恐ろしい理由の2つ目は、対策が難しいからです。
というのも、捕獲器などを用いて、ネズミを上手く捕獲できたとしても、駆除の際にネズミの姿を見る必要があったり、その駆除を行う必要があったりします。これは、そもそもネズミの姿を見たくない方には苦痛ですし、生き物を殺すのに抵抗がある方も多いでしょう。
また、毒餌を用いる場合には、死んだネズミの処理を行う必要があります。害獣と言えども、死骸を処理するのに抵抗がある方は少なくありません。
ネズミ対策は業者へ依頼しよう
以上でお伝えしてきた通り、ネズミの鳴き声や物音を知っておけば、ネズミがいる証拠になります。そして、戸建てか集合住宅かという住宅タイプ別の対策を行えば一定の対策効果はあるのですが、ネズミは病気や健康被害をもたらすうえに対策難易度は高めです。
そのため、ネズミ対策を行いたい方は、プロの業者に依頼してしまうのが簡単で確実です。
ネズミの駆除業者であるハウスプロテクトは、住宅タイプも考慮しながら、最適なやり方でネズミ駆除を行わせて頂きます。
現地調査やお見積りまでは無料で行わせて頂いておりますので、「ネズミのような鳴き声や物音がする」と悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。