ネズミは自然にいなくなる?駆除すべき?発見したらどうすべきか解説

家の中にネズミがいるのを発見してしまうと、嫌な気分になりますよね。

「できれば自然にいなくなってほしい…!」「もしかしたら自然にいなくなるかも!」と考えるかもしれません。

結論から言ってしまうと、何も対策せずにネズミがいなくなることは期待しないほうが良いです。

この記事では、「ネズミが自然にいなくなるのはどんなときか」「ネズミ自然消滅がなぜ考えにくいのか」「ネズミを発見した時に、まず取るべき行動は何か」などについて、まとめて紹介しています。

家でネズミを見つけてしまったり、家にネズミがいそうだったりする場合は、状況を理解して早めに対処しましょう。

ネズミが自然にいなくなるのはどんなとき?

衛生面や騒音など、何かと被害の多いネズミ。

そんなネズミが、何の対策もせず自然にいなくなってくれたらうれしいですよね。

そんな「ネズミを家の中で目撃したが、その後自然にいなくなった」というパターンは、少数ですが存在します。

①ネズミの天敵が現れた

ネズミの天敵として一番先に思いつくのは、恐らく「ネコ」かと思います。

「ネズミとネコ」という組み合わせに、「トムとジェリー」の追いかけっこを連想される方も多いのではないでしょうか?

現実世界でもネズミはネコを苦手としています。

しかし、実は、ネコだけではなく、様々な動物がネズミの天敵となります。

哺乳類…ネコ、ハムスター、キツネ、タヌキ、イタチ、フェレット、アナグマ
鳥類…ワシ、タカ、フクロウ、トビ
爬虫類…ヘビ
上記に、ネズミの天敵をまとめてみました。小さいネズミにとって、多くの動物が天敵となり得てしまうのです。
この中で、家庭で飼育可能な動物を考えると、「ネコ、ハムスター」くらいですよね。フクロウやヘビ、ワシなど、ペットにできなくはないですが、ペットとしてはかなりマイナーでネズミのためだけには手を出しにくいです。
ネコの場合
ネコに関しては、元々ペットとして買われるようになった起源が「ネズミ退治のため」で、その歴史はなんと紀元前、メソポタミア文明にまでさかのぼるとのことです。
しかし、現代でペットとして飼育されているネコは、十分にエサを与えられるので、わざわざネズミを追いかけてまで食べるという必要がありません。昔のネコとくらべると、かなり駆除効果が薄くなってしまいます。
いくらネズミ駆除のためとはいえ、「かわいいペットに対して満足にエサをあげない」というかわいそうな行為は、さすがにできないですよね。
ネコを飼っているご家庭なら、ネズミ側がネコのニオイを嗅いで逃げていくことを期待するくらいが良いでしょう。
ハムスターの場合
ハムスターの場合は、ネズミの縄張り意識の強さを利用することができます。
ネズミは、ハムスターの発するにおいを嗅ぐと、「他のネズミがいる」と認識するのです。
ハムスターも厳密に言うと、ネズミの一種、愛玩用のネズミに当たりますので、縄張り意識の強いネズミはあまり近寄らないのです。

②餌がなくなった

ネズミは、1日あたり体重の3分の1から4分の1のエサを食べると言われており、2~3日エサにありつけないと餓死してしまいます。
このような理由から、ネズミは常にエサを求めて行動しているのです。
家にネズミの餌になるようなものが完全になくなれば、ネズミは自然といなくなるでしょう。
とはいえ、ネズミは雑食性で、好き嫌いなく何でも食べます。
一般的に食料だと考えられないもの、例えば生け花や石鹸、ペットフードなども餌になり得てしまいますので、「餌がなくなる」という状況を作るのは骨が折れそうです。
できる限り、ご飯や生ゴミのようなわかりやすいエサはなくしていくという対策になっていくでしょう。

なぜネズミの自然消滅が難しいのか

ネズミ撃退の超音波は人間の耳には聞こえる?周波数などについて

前の項では、ネズミが自然といなくなるパターンを紹介しましたが、実際このような「自然消滅」のケースは少数です。

様子を見ていても、ネズミが自然にいなくなることはなかなかありません

むしろ、繁殖してどんどん数が増えて、被害が拡大してしまいます。

それではなぜ、ネズミは家に居ついてしまうのか、その理由を2点ご紹介いたします。

繁殖力が強い

まず挙げられるのが、ネズミはとても繁殖力が強いという点です。

ネズミは生後約3か月で出産できるようになり、1年で6~7回分娩、1回に6~10匹程度の子どもを産むと言われています。

これを計算すると、2匹のつがいから1年でどんでもない数に増加するおそれがあるという恐ろしい事実ができあがります。

【年間70匹も増える!】ネズミの繁殖力と被害放置の危険性について

家の中=野生より危険が少ない

先ほど触れましたが、ネズミはとても小型の動物なので、様々な動物が天敵になります。

そんな多くの天敵から身を隠すことのできる民家は、ネズミにとって安全で最高の住処です。

また、寒さに弱いネズミは、特に冬期、暖かい民家に侵入して暖を取ろうとします。

ネズミにとって民家は、凍死の危険がない快適な場所になります。

エサがなくならない

前の項でも触れましたが、ネズミは雑食動物です。

食料になりそうな「肉、魚、穀物、果物」から、「まさか!」と思うようなもの「生け花や石鹸、ペットフード」まで、どんなものでも食べてしまいます。

また、嗅覚も鋭く、食べ物を見つけるのがかなり得意です。

米袋を破って食べたり、紙袋などに入ったお菓子類でも食べ散らかします。

ちなみに、ネズミが好きなものでチーズを連想する方が多いですが、実際チーズを好んで食べるということはありません。

チーズさえ置いていなければ大丈夫、といった考えでは、ネズミ対策を満足にできない可能性が高いです。

ネズミを家で発見したらどうするべきか

「ネズミが自然にいなくなるに越したことはないが、なかなかそうもいかない」ということを分かっていただけたかと思います。

では、ネズミ対策のためにどんな行動を起こしたらいいのでしょうか?

行いやすいものから、しっかりとした対策までお伝えします。

食べ物に蓋をする

まずは、家の中にある食べ物にすべて蓋をして、戸棚や冷蔵庫に入れましょう

この時、ジップロック等の柔らかい保存袋を使用するのは控えてください。

ネズミにかじられてしまう可能性が高いです。

おすすめは、ガラス、アルミ、ホーローなど硬い素材でできた保存容器です。

市販の駆除グッズを使用

市販のネズミ駆除グッズを使用するのも、一つの方法です。

よく使われている撃退グッズには大きく分けて、「超音波装置」「忌避剤・スプレー」の2つのタイプがあります。

忌避剤・スプレー
・駆除すべきネズミの数が多すぎる時
・一気に数を減らしたい時
・巣の場所などが分からない時

超音波装置
・臭いのきつい忌避剤を使いたくないとき

侵入経路を塞ぐ

ネズミは1センチメートル程度のすき間があれば、侵入可能です。

中にいるネズミを駆除することだけではなく、考えられる侵入口を塞ぎ、外からの侵入をなくすことが重要になってきます。

具体的な対策は下記になります。

通路となる通気口、排水溝に隙間がある=金網やパンチングメタル(穴の開いた金属板)を使って塞ぐ
壁に隙間や穴がある=防鼠パテを埋め込む

ネズミ駆除業者に頼む

初めから、ネズミ駆除の専門業者に頼んでしまうという方法もあります。

ネズミの行動を熟知している専門家に依頼すれば、余計な手間暇をかけることなく、効率よく駆除することができます。

業者に頼む際は、「自分の住んでいる地域に対応可能な業者であるか」「駆除実績のある業者であるか」を確認してからの依頼をおすすめします。

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ネズミ駆除は業者に頼むのがベスト

ネズミ発生の際の駆除には、いろいろな方法がありますが、ネズミ駆除は業者に頼むのがベストです。

何度もお伝えしていますが、ネズミは自然にいなくなることはほぼありません。

専門家だからこそできる、迅速で的確な対応は、真似しようと思ってできるものではありません。

自力でネズミ駆除をしようとしても、結局、適切な駆除方法を選べず、繫殖力の高いネズミといたちごっこになってしまうケースが多いです。

また、ネズミの死骸を見ることなく処理してもらえるのは大きなメリットです。

ネズミの死骸は見た目も気分のいいものではないのに加え、菌やウイルスを保有している場合も。健康被害の面から言っても、触れるのは避けたほうがいいでしょう。

参考:
「東京都ねずみ防除指針」被害の実態(平成17年2月発行)- 東京都福祉保健局

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▼ネズミ駆除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ネズミ駆除の全知識!自分での対策や業者に依頼するポイントを解説

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