「ネズミに寄生虫はいるのかな?」と、お調べですね。
寄生虫は人や動物に寄生して、ときには宿主に害を与えることもあります。
実は、ネズミが運んできた寄生虫が人に悪影響を与えることもあるので、注意しなければなりません。
今回はネズミに寄生する虫や、注意すべき病気などについて解説します。
専門的な内容もわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ネズミの寄生虫として挙げられる虫
ネズミには寄生虫がいる可能性があります。
考えられる寄生虫は、家で見かけるネズミと野山で見かけるネズミで異なるので、それぞれについて確認しておきましょう。
- 家で見かけるネズミ → イエダニ・ノミ
- 野山で見かけるネズミ → ツツガムシ・マダニ
ツツガムシもダニです。野山のネズミは、ダニ類に吸血されているおそれがあります。
参考:
ネズミを知る|害虫を知る|アース害虫駆除なんでも事典
ダニ類が媒介する感染症 – 福岡県保健環境研究所
寄生虫はネズミ本体に寄生しているだけではなく、ネズミの巣に生息していることもあります。
宿主となっているネズミが巣に戻ってこなくなると巣から移動して次の寄生先を探すので、今はまだ被害が出ていなくても要注意です。
もしも家の中にネズミの巣が作られていたら、いずれは寄生虫被害に悩まされる可能性が高いでしょう。
ここからは、これらの寄生虫が引き起こす病気について、詳しく解説します。
ネズミの寄生虫によってかかる病気や症状
ネズミの寄生虫によってかかる病気や症状にはいろいろなものがあります。
代表的な病気や症状は、以下の通りです。
- かゆみ
- 発疹熱
- ツツガムシ病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- ペスト
ネズミがいるからといって、必ず病気になるわけではありません。
しかし、身近にネズミがいる場合や、ネズミがいそうな場所に行く場合には十分に注意したほうが良いでしょう。
それぞれの病気や症状について、順番に見ていきます。
かゆみ
かゆみは、ネズミに寄生しているイエダニの吸血によって皮膚炎になり、起こる症状です。
イエダニはネズミの巣や通り道にもいるので、ネズミがいなさそうに見える場所でも気をつけなければなりません。
イエダニに血を吸われると、かゆみが起こります。
また、皮膚に発疹ができることも多いです。
発疹熱
発疹熱は、リケッチアによってかかる感染症です。
リケッチアはネズミノミというネズミに寄生するノミに潜伏しています。
ネズミノミに刺されるなどしてリケッチアが人間の体内に入ると、感染するのです。
リケッチアが体内に入ると14日程度経ってから、以下のような症状が出ます。
- 発熱
- 寒気
- 発疹
- 倦怠感
- 筋肉痛
- 食欲低下
- 関節痛
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛
- 咳
重症化すると、肝臓や心臓、肺などいろいろな臓器に悪影響が出ます。
命に関わるおそれもあるので、少しでも不安があるなら早めに医療機関に相談しましょう。
ツツガムシ病
ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシによってかかる感染症です。
ツツガムシは野ネズミに寄生していることがあります。
山野にいるときに野ネズミが近くに来て、知らないうちにツツガムシに吸着されて発症するケースが多いです。
ツツガムシに吸着されて10日〜14日程度経ってから、以下のような症状が出ます。
- 高熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 倦怠感
治療が遅れた場合、肺炎や脳炎といった合併症などで死んでしまうこともある病気です。
山野に入ってから体調不良を感じているなら、すぐに医療機関に相談しましょう。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2013年に国内で初めて患者が確認された病気です。
2021年11月までに、全国で685件もの被害が報告されています。
ウイルスを持っているマダニに咬まれると感染すると考えられており、人とマダニを繋ぐ存在となるのがネズミです。
マダニに咬まれてから6日〜14日程度経ってから、以下のような症状が出ます。
- 発熱
- 食欲低下
- 吐き気や嘔吐
- 下痢
- 腹痛
最悪の場合は死んでしまうこともある病気ですので、不安な症状があるならすぐに医療機関に相談しましょう。
参考:
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!! – 広島県感染症・疾病管理センター | 広島県
ペスト
ペストは、ペスト菌によってかかる病気です。
ネズミに寄生しているノミによって広がりますが、ペスト菌に感染している動物や人間から感染するケースもあります。
1日〜7日程度経ってから、以下のような症状が出ます。
- リンパ腺の腫れ
- 発熱
- 頭痛
- 悪寒
- ショック症状
- 血痰
- 嘔吐
参考:
ペストとは | 国立感染症研究所
1927年以降は日本での感染例はありませんが、外国に行くときには注意が必要です。
以上のようにネズミはさまざまな病気の原因になり得るので、不安があるようでしたらお気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ネズミの寄生虫被害に遭わないための注意点
具体的な病気や症状を知ったことで、「絶対に寄生虫の被害に遭いたくない」とお考えのはずです。
ネズミの寄生虫被害に遭わないためには、以下の注意点を押さえてください。
- 自然が多い場所ではネズミに気を付ける
- 家がネズミが好む環境なら改善する
これらの注意点を押さえるだけでも、ネズミによる寄生虫被害に遭うリスクを下げることができます。
それぞれについて、順番に見ていきましょう。
自然が多い場所ではネズミに気を付ける
1つ目の注意点は、自然が多い場所ではネズミに気を付けた服装を選ぶことです。
先ほどお伝えしたように、山野には寄生虫を持つネズミがいます。
できるだけ被害に遭う確率を減らすために、長袖・長ズボンを着用するようにしてください。
少しでも露出を控えることが寄生虫対策になります。
また、帰宅の際には上着は外で脱いで、叩いてダニを払ったり、ガムテープで取ったりといった対策も有効です。
家がネズミが好む環境なら改善する
2つ目の注意点は、家がネズミに好まれる環境なら改善することです。
家にネズミがいてかゆみなどの症状に悩まされるのが不安なら、まずはネズミが出にくい環境にしましょう。
その上で、ネズミの追い出しや駆除といった対策も行っていくのがオススメです。
ネズミがどのような環境を好むのかについて、詳しくは以下の記事で書いているので参考にしてください。
寄生虫を運ぶネズミを駆除する方法
寄生虫を運ぶネズミが身近にいるなら、早めに駆除する必要があります。
ネズミは瞬く間に増えていくので、放置するのはオススメできません。
駆除は自力で行う方法と、業者に依頼する方法があります。
それぞれについて、順番に見ていきましょう。
自力でネズミを追い出す方法
ネズミによる被害がまだ出ていないなら、自力でネズミを追い出したり寄ってこなくしたりする対策を行いましょう。
たとえば、以下のような方法があります。
- 毒エサの設置
- トラップを設置
- 接触毒剤
- 忌避剤散布
自力で行うネズミ退治については、以下の記事で詳しく書いているので参考にしてください。
業者に本格的なネズミ駆除を依頼する方法
ネズミ被害が既に出ている場合や、自力での駆除が難しい場合には、業者に本格的なネズミ駆除を依頼する方法もあります。
業者に駆除を依頼するメリットとして代表的なものは、以下の通りです。
- 侵入経路・ネズミの再発対策も行ってもらえる
- 専門知識があるので安心して任せられる
- ネズミの死骸やフンを処理せずに済む
- 手間と時間がかからずに済む
ネズミ駆除を業者に依頼するメリットについては、以下の記事で詳しく書いているので参考にしてください。
ネズミの寄生虫がご心配でしたら
ネズミによる寄生虫被害についてご心配でしたら、ぜひ当社「ハウスプロテクト」にご相談ください。
実は、ネズミによる被害は寄生虫問題だけではありません。
騒音被害や衛生面への悪影響など、非常に多岐にわたります。
ネズミは1年間で5〜6回の出産を行いますし、1回の出産でおよそ5匹以上の子供を産むほど繁殖力が強いです。
したがって、早急に確実な駆除を行わなければなりません。
当社「ハウスプロテクト」はネズミ駆除について豊富な実績と経験がございます。
再発防止も含めて徹底的な駆除を行いますので、寄生虫に悩まされることはなくなるでしょう。
ネズミ駆除における当社の技術力や評判については、以下の記事にまとめておりますのでご確認ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
ネズミにはいろいろな寄生虫がいます。
寄生虫は人間に悪影響を及ぼすものも多いので、寄生されないように注意が必要です。
ネズミが身近にいる場合には、寄生虫被害が大きくなる前に駆除することをオススメします。
繁殖力が高いのがネズミの特徴ですので、少しでも駆除に難しさを感じたら当社「ハウスプロテクト」にご相談ください!