ネズミ駆除の方法のひとつとして挙げられる超音波ですが、犬や猫のようなペットを飼っていると使用しても大丈夫なのか心配に思う方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、ネズミを放置したままにすることもできず、お悩みの方も多いはずです。
ネズミは多くの病原菌やダニ・ノミなどを運んでくるので、放置しておくとペットにも悪影響が出てしまいます。
そこで今回は超音波グッズの仕組みや、ペットや人体に対する影響について解説しますのでぜひ参考にしてください。
ペットがいるときに行いやすいネズミ駆除方法についてもご紹介しますので、不安なくネズミ対策を行いましょう。
ネズミ駆除の超音波がペットに悪影響を及ぼす理由
駆除のために超音波グッズを使用することにより、ペットに悪影響が出る場合があります。
人間には超音波の音は聞こえないので、身体に影響はありません。
しかし、動物の種類によっては超音波が聞こえてしまい、悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
特に、ウサギのような可聴域の高い動物には超音波が聞こえることで大きな負担がかかるので注意しなければなりません。
ほかにも、ネズミと構造が似ているハムスターやモルモットなどのげっ歯類は、超音波によってストレスがかかり体調を崩してしまうおそれがあります。
ペットがいるなら注意!動物が聞こえる周波数
下記の表は、一般的な超音波の周波数や、さまざまな動物が聞こえる周波数の範囲を示したものです。
1Hz=0.001kHz
一般的な超音波 | 360Hz~42kHz | 人間 | 40Hz~23kHz |
ネズミ | 500Hz~64kHz | 猫 | 60Hz~64kHz |
ハリネズミ | 250Hz~45kHz | 犬 | 67Hz~60kHz |
ウサギ | 360Hz~42kHz | フクロウ | 200Hz~12kHz |
キリギリス | 1000Hz~100kHz | コウモリ | 2000Hz~400kHz |
参考:音楽研究所│動物の可聴域
360Hz~42kHzが一般的な超音波ですが、ウサギはまさに同じ部分の周波数が聞こえることがわかります。
このような超音波が聞こえる動物を飼っている方は、個体差にもよりますが体調を崩したり落ち着きがなくなったりする場合があるので気をつけなければなりません。
ペットを飼っている家庭で、超音波グッズを使用する際は事前に説明書や注意書きをしっかり確認しましょう。
使用する場合も、ペットの近くに超音波発生装置を設置しないようにしたり、こまめにペットの体調に気を配ったりと気をつけながら試してみてください。
ネズミ駆除の超音波グッズの仕組み
ちなみに、超音波がネズミ駆除グッズとして有効な理由は、ネズミの可聴域(聞こえる周波数の範囲)と関係しています。
人間の可聴域は約40Hz~23kHzと言われ、ネズミは約500Hz~64kHzの広い範囲を聞きとることができます。
先ほどもお伝えしましたように、一般的な超音波グッズは約360Hz~42kHzと幅のある周波数です。
3~5種類の周波数の超音波を出すことで、ネズミの中枢神経を刺激して追い払う仕組みとなっています。
ただし、ネズミが超音波に慣れてしまうので一時的にしか効果がないと考えられている点には注意が必要です。
ネズミ駆除用の超音波アプリもある
ちなみに、近年ではモスキート音を発生させる、ネズミ駆除のアプリがあります。
超音波アプリはスマホにダウンロードをすることにより、手軽に使用ができ、無料のものも少なくありません。
モスキート音というのは、17kHzの非常に高周波数の音のことです。
モスキート音は年齢が若い人には聞こえることがあり、年齢を増すほどに徐々に聞こえ難くなります。
したがって、大人だけで暮らしている場合には使用してみるのも良いでしょう。
▼ネズミ駆除用の超音波アプリについては、以下の記事で詳しく解説しています。
超音波をネズミ駆除に使うメリットと注意点
超音波グッズのメリットは、安く簡単にネズミの追い出しを狙えることです。
値段はだいたい3000円から5000円程度でリーズナブルなものが多いので、取り入れやすいでしょう。
コンセント式や乾電池式がありますが、使い方は基本的にどれも置いておくだけです。
力や道具を使わないので、女性やご年配の方でも簡単にネズミ駆除対策ができます。
また、超音波グッズは毒エサや忌避剤(きひざい)よりも、お子さまやペットが誤飲してしまう危険性が少ないので安心です。
ネズミ駆除に超音波を使うデメリットや注意点
駆除グッズ全般でいえることですが、超音波グッズを使用しても効果がない可能性もあります。
論文では「超音波防鼠器は、ネズミに与える影響は一過性のものであることが判明した」と発表され、言い換えると「最初は効くけれど、時間が経つと慣れて効かなくなります」という結果が出ています。
一時的に追い出すことができるケースはあるので、追い出せたらすぐに再侵入を予防しましょう。
ネズミは再び戻ってくることが多いので、侵入通路を閉鎖しないとネズミ駆除の根本的な解決はできません。
ペットや人体に悪影響を及ぼすネズミと関わりたくないなら、家に入り込まないようにすることが重要なのです。
ペットを守りながらネズミを駆除するには?
超音波グッズはペットに悪影響が及ぼされる可能性がある以上、あまり使用したくないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
一般的には忌避剤や毒エサがネズミ対策にはよく用いられてますが、ペットがいる場合は注意しなければなりません。
ペットが誤って忌避剤や毒エサを口にしてしまうおそれもあるので、駆除グッズを置いている部屋にはいさせないようにするというような工夫が必要です。
また、屋根裏のネズミにはパトカーの上にもついているような赤い回転灯の設置が有効とされています。
制限があるなかでご自身だけでネズミ駆除を行うのは難しいので、早めに駆除業者に相談してみるのも良いでしょう。
根本解決には侵入経路の封鎖が必要
超音波でネズミが逃げ出したとしても、侵入経路を塞いでいなければ再度侵入される可能性が高いです。
戻ってきたネズミは、超音波の音に慣れてしまっているので駆除の効果が期待できません。
ネズミの侵入を防ぐには、小さな穴や隙間をしっかりと封鎖する必要があります。
天井裏や軒下などの糞や尿などの清掃をしたり、侵入口を塞いだりする作業はプロでなければ難しい作業です。
根本解決をするのにはプロによる対策が効果的なので、再発予防は駆除業者に依頼することをオススメします。
ネズミ駆除はプロに任せれば家族もペットも安全安心!
駆除業者に相談することで、ご家族やペットのことも考えた上で安全にネズミを駆除することができます。
超音波などのグッズをご自身で使用してネズミの駆除ができたとしても、ネズミの糞尿やかじり癖のせいで家の修繕が必要となることも珍しくありません。
また、ネズミがいなくなっても、掃除が甘いとダニ・ノミや病原菌がまだ家にいる可能性は高いです。
私たちハウスプロテクトなら、素人が見逃すような小さな穴もしっかりと封鎖し、清掃・消毒なども徹底的に行います。
プロによるネズミ駆除や侵入対策の方法
まず、お客様のお宅へ現地調査に伺います。
侵入経路や被害状況を確認し、それぞれの状況によりどのような対策するのかを決めるためです。
上の写真は、侵入経路を封鎖しているところです。
このような狭い場所は自分では、見つけることは難しく危険な場合もあるので、施工のプロにお任せください。
上の写真は、業者専用の燻煙材でネズミを追い出しているところです。
市販のものより強力で効果的ですが、ご家族やペットの安全を確保しながら丁寧に行っていきます。
ネズミの追い出しが完了後、金属のプレートを使って侵入経路を塞ぎます。
隙間のサイズにカットしたものを通気口へセットをします。
お子様やペットがケガをしないように丁寧に施工を行いますのでご安心ください。
弊社の過去の駆除事例が気になる方は、「ハウスプロテクト│施工事例」のページよりご覧いただけます。
弊社ハウスプロテクトは、リフォーム会社が母体となっているので、害獣駆除はもちろんのこと、再発防止の施工にも自信があります。
ご家族やペットが安心して暮らせるように、清掃・消毒・消臭作業もお任せください。
まとめ
ネズミの駆除に超音波グッズは、安価で気軽に使用できます。
しかし、超音波だけでは、ネズミを完全に駆除することは困難です。
ペットを飼っているお宅では、超音波を使用することによりペットの体調が悪くなるケースもあるので注意してください。
不安なく完全にネズミの駆除をするなら、プロの駆除業者に依頼することが最適解だと言えます。
安全にネズミ駆除を行いたいなら、ハウスプロテクトへお気軽にご相談ください。
▼ネズミ駆除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。