「コーヒーかすの匂いでネズミが追い出せるって本当？」
「家にあるもので、手軽にネズミ対策ができたらいいのに……」
毎朝出るコーヒーかすを再利用して、厄介なネズミを追い払えるなら一石二鳥ですよね。
ネット上では「コーヒーかすの匂いが効く」という噂をよく見かけますが、実は使い方を間違えると、ネズミを呼び寄せたり、家の衛生環境を悪化させるリスクがあります。
そこで本記事では、ネズミ対策にコーヒーかすが効くかどうかをハウスプロテクト監修のもとプロの目線で解説します。
「ネズミ対策にコーヒーかすを使う5つのリスク」や「匂いを活用した対策3選」、「被害を根本的に解決する方法」も紹介します。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる害獣に対応！まずは被害状況をお聞かせください。
ネズミ対策にコーヒーかすは効く？
動物行動学に基づくネズミ忌避剤の効果検証によると、コーヒーかすについては科学的根拠が存在せず、効果は認められていません。
「コーヒーかす」で、ネズミを追い出す、または寄せ付けない方法は、多くの家庭で実践されていますが、残念ながら、その効果はないと考えるべきでしょう。
では、「なぜコーヒーかすがネズミ対策に効くのか？」を以下にて解説します。
コーヒーかすが効くと言われる理由
ネズミは、「苦味」と「焦げた匂い」は、嫌う傾向があります。
そのため、コーヒー特有のビターな香りや焙煎による焦げたような匂いは、ネズミにとって本能的に警戒すべき対象と考えられた可能性が高いです。
またネズミの嗅覚は非常に鋭く、犬に匹敵するとも言われており、この嗅覚を頼りにエサを探し、危険を察知します。
さらに自然界において「焦げた匂い」は「山火事」を連想させるため、多くの動物にとって「苦味のある香り」は「毒物」や「腐敗」を連想するサインでもあります。
しかし、実際にはネズミが「コーヒーかすの匂いを嫌う」といった科学的根拠は存在しないため、対策には使えないと考えるべきでしょう。
ネズミ対策にコーヒーかすを使う5つのリスク
安易にコーヒーかすを撒くと、ネズミを減らすどころか、ネズミを呼び寄せ、環境を悪化させるリスクがあります。
以下で詳しく解説しますので、ネズミ対策にコーヒーかすを使おうか検討している方はぜひご確認ください。
リスク①：コーヒーかすを巣材にされる
「コーヒーかすを置いたら、かえってネズミが増えた」というケースがありますが、これはネズミがコーヒーかすを「エサ」や「巣の材料」として認識したことが原因です。
ネズミは雑食性の生き物です。（参考：西宮市｜ねずみの種類と駆除の方法）
特に以下の条件にあてはまるコーヒーかすは、ネズミにとって格好のエサとなります。
- 砂糖やミルクが含まれている場合
- フレーバーコーヒーの場合
また、たとえブラックコーヒーの残りかすであっても、乾燥した繊維質の粉末は、彼らにとって「巣の中を暖かく保つための巣材」として利用されることがあります。
せっかくネズミ対策に設置したコーヒーかすが持ち去られ、天井裏の巣を快適にするために使われては本末転倒ですよね。
リスク②：カビが発生する
湿ったままのコーヒーかすを床下や棚の奥に放置することは、カビを増やしかねません。
抽出後のコーヒーかすは水分を大量に含んでおり、栄養分も残っているため、数日でカビが発生します。
カビの胞子は空気中に飛散し、喘息やアレルギー性鼻炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。
ネズミ対策のために、人間の健康を害してしまっては意味がありません。
特に湿気の多い梅雨時期や床下への散布は避けるべきです。
リスク③：ゴキブリやハエが発生する
コーヒーの香りを嫌う虫もいますが、逆にゴキブリやコバエは、適度な湿り気と有機物の発酵臭を好みます。
コーヒーかすは腐敗し始めると、わずかに発酵臭が漂うため、害虫たちを寄せ付けてしまいます。
そのため、仮に「コーヒーかす」でネズミを追い出せても、キッチンにコバエが大量発生させるといった二次被害を引き起こしかねません。
リスク④：ペットが誤食し中毒症状を起こす
犬や猫を飼っているご家庭では、コーヒーかすの設置場所に細心の注意が必要です。
なぜなら、カフェインは動物にとって有害物質だからです。
特に人間よりも体の小さい犬や猫は、カフェインを代謝する能力が低く、少量でも下記の中毒症状を起こす危険性があります。
- 興奮
- 嘔吐
- 頻脈
- 痙攣 など
ちなみに環境省も、ペットの飼育において有害な食品や植物への注意喚起を行っています。
参考：環境省｜愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律（ペットフード安全法）
リスク⑤：効果は一時的ですぐ慣れる
ネズミは学習能力が高い動物です。
最初は警戒しても、「コーヒーの匂いはするが、特に危害は加えられない」と学習すると、平気で通り抜けるようになります。
またコーヒーかすのネズミ忌避効果については、科学的根拠が存在せず、効果は認められていません。
そのため、リスクのあるコーヒーかすは使わず、その他のネズミの嫌いな匂いを活用し対策した方が良いでしょう。
コーヒーかすより強力！ネズミの嫌いな匂いを活用した対策3選
残念ながら「コーヒーかす」でネズミを追い出す、また寄せ付けない効果が科学的根拠が存在しません。
そこで以下では家庭にあるものや市販品で、より高い忌避効果が期待できるアイテムを紹介します。
「身近なものでネズミを追い出したい」「寄せ付けたくない」といった方はぜひご確認ください。
ハッカ油を使う
ハッカ油に含まれる「メントール」のスーッとする刺激臭は、ネズミを追い出す、寄せ付けない効果が期待できます。
実際、J-STAGEに掲載された「動物行動学に基づくネズミ忌避剤の効果検証」では、メントールがラットに対して忌避効果を示すことが実験的に確認されました。
しかし、これは20分間の短期実験であり、長期的な忌避効果は実証されていません。
また猫を飼っている場合は使用しないことをおすすめします。
なぜなら、精油成分を代謝できないため、ハッカ油は中毒のリスクがあるからです。（参考：エッセンシャルオイルと猫）
「ハッカ油でネズミを追い出す方法を詳しく知りたい！」という方は以下の記事も参考にしてみてください。
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唐辛子やワサビを使う
唐辛子の辛味成分「カプサイシン」やワサビの刺激成分は、ネズミの粘膜を刺激するため、ネズミを追い出す、または寄せ付けない効果が期待できます。
ちなみにカプサイシンは、市販のネズミ用忌避剤にも主成分として使われています。
「唐辛子でネズミを追い出す方法を詳しく知りたい！」という方は以下の記事も参考にしてみてください。
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ハイターを使う
ハイターをはじめとした塩素系漂白剤の強烈な消毒臭もネズミは嫌います。
ただし、非常に成分が強いため、直接撒くのは危険です。
また誤って人間が吸い込むと人体に悪影響があるため、換気の悪い場所で使用するのはおすすめできません。
「ハイターでネズミを追い出す方法を詳しく知りたい！」という方は以下の記事も参考にしてみてください。
ネズミの気配を感じたとき、「家にある『キッチンハイター』や『カビキラー』などの塩素系漂白でなんとかならないか？」と考える方は非常に多いです。 わざわざ専用の駆除グッズを買わなくても、「あの強烈な塩素臭ならネズミも追い出せるのでは？」と[…]
匂い対策だけでは不十分！ネズミを放置する恐ろしいリスク
ここまで「匂い」による対策を紹介してきましたが、これらはあくまで「一時的に追い払う」効果しか期待できません。
ネズミが家の中に侵入できる隙間がある限り、何度でも被害は再発します。
もし、根本的な対策をせずにネズミを放置すると、取り返しのつかない被害に遭う可能性があります。
以下で詳しく解説しますので、ネズミ被害に遭いたくない方はぜひご確認ください。
ダニ・サルモネラ菌などによる「健康被害」
ネズミは、病原菌の塊です。
そんなネズミを放置しておくと、以下の健康被害に遭うリスクがあります。
| ネズミによる健康被害 | 内容 |
| イエダニの吸血 | ネズミに寄生するイエダニが、ネズミが死んだりいなくなったりすると人間に移り、激しい痒みを引き起こします。 |
| 感染症 | サルモネラ菌（食中毒）、レプトスピラ菌、ハンタウイルスなど、命に関わる病原菌を媒介します。 |
| 糞尿による汚染 | ネズミは移動しながら尿を垂れ流す習性があります。キッチン周辺が汚染されると大変危険です。 |
ネズミが身近がいる場合、これらの被害に遭う可能性が高いため、早急に対処しなければなりません。
参考：
東京都保健医療局｜ねずみが与える被害
厚生労働省｜動物由来感染症
日本皮膚科学会Q＆A
中野区｜ネズミの被害にご注意を
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配線をかじられることによる「漏電・火災」の危険性
ネズミの歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって削る習性があります。
家の柱だけでなく、壁の中の電気配線やガスホースをかじることがあります。
被覆が破れてショートすると、そこから出火し、最悪の場合は家全体が燃える火災に繋がります。
以下、ネズミが原因で発生した火災事例です。
このようにネズミ対策を怠ると、健康被害をはじめ、命を落とす火災も発生しかねません。
「ネズミ被害に遭いたくない」「家族やペットを被害に遭ったらどうしよう…」といった方は、まずは一度、専門の駆除業者に相談することをおすすめします。
ネズミ駆除業者「ハウスプロテクト」では、相談をはじめ、無料で現地調査や見積もり作成を行ってくれますのでぜひ活用してみてくださいね。
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ネズミ被害を根本解決するには「侵入経路封鎖」と「消毒」が必須！
ネズミは学習能力が高く、執着心が強い生き物です。そのため、一時的に追い払ったとしても、家への侵入口が塞がれていないと、数日後には必ず戻ってきてしまいます。
ネズミ被害を根本的に解決し、安心して暮らせる生活を取り戻す方法を以下でそれぞれ詳しく解説します。
侵入経路をすべて特定し、塞ぐ
大人のネズミの場合、500円玉程度の大きさ（直径約2.5cm）、子ネズミであれば小指の先程度（直径約1cm）の隙間があれば、体をねじ込んで侵入してきます。
一般の方がDIY感覚で対策しようとする際、以下のような場所を「一箇所も見落とさずに」見つけ出し、封鎖することは極めて困難です。
- 通気口・換気扇の隙間
- エアコン導入部の配管周
- 屋根の合わせ目・瓦の隙間
- 基礎と土台の隙間（水切り）
さらに、塞ぐための素材も重要です。
ガムテープや薄い板では、ネズミの強靭な歯で一晩で食い破られてしまいます。
防鼠金網や金属プレート、ネズミ専用のパテなど、場所に適した専門資材を選び、確実に施工する技術が求められます。
参考：
新宿区｜ねずみにお困りの方へ
西宮市｜ねずみの種類と駆除の方法
清掃・消毒時の健康リスク
見逃されがちですが、ネズミを追い出した後の清掃・消毒時こそ、健康被害のリスクが高い作業です。
ネズミの巣や通り道には、サルモネラ菌、ハンタウイルスなど無数の病原菌を含んだ糞尿が撒き散らされています。
また、ネズミの体には吸血性の「イエダニ」が寄生しており、宿主がいなくなると、今度は人間を襲おうとしてきます。
素人が不用意に掃除をしようとすると、以下のようなリスクがあります。
- 病原菌を吸い込み感染症にかかる
- 数千匹のダニが室内に散らばる
- 獣臭や糞尿臭が広がる
安全に行うには、防護服、ゴーグル、N95マスクなどの完全装備に加え、業務用の殺菌消毒剤が必要となります。
素人判断が難しい「ラットサイン」
「どこが侵入口かわからない」「どこを塞げばいいのか」そんな際に知る手がかりとなるのが、ネズミが通った跡である「ラットサイン（黒い汚れ）」です。
しかし、ネズミは壁の中や天井裏、床下の断熱材の中など、人間の目が届かない場所を好んで移動するため、素人目では判断できません。
一方、プロの駆除業者の場合、建物の構造を見て、「ここの配管の裏が怪しい」「この通気口は繋がっている」と侵入ルートを特定できます。
もし、「全ての侵入口を見つける自信がない」「高所作業は怖い」「菌を吸い込むのが不安」と感じる場合は、無理をせずプロの力を借りることを強くおすすめします。
ネズミ被害でお困りなら「ハウスプロテクト」の無料相談をご活用ください
「自分でやるのは限界がありそう…」
「菌やダニの処理で健康を害したくない！」
そう感じた方は、ネズミ駆除の専門業者「ハウスプロテクト」にご相談することをおすすめします！
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現地調査、出張費、お見積もりはすべて無料です。
前の章で解説した通り、ネズミの侵入経路は「配管の裏」や「屋根の隙間」など、一見しただけでは分からない場所に隠されています。
リフォーム会社が母体になっている「ハウスプロテクト」では、建物の構造を知り尽くしているため、素人では見落としてしまう小さな隙間やラットサインを徹底的に調査します。
危険な「清掃・消毒」も対応してくれる
「ハウスプロテクト」では、ご自身で行うにはリスクの高い「糞尿の清掃」や「病原菌の消毒」も、すべて任せることができます。
天井裏や床下にある不衛生な巣を撤去し、独自開発の人体にも無害な薬剤で空間に漂うウイルスや細菌を除去します。
またネズミに寄生していたダニの駆除や、染み付いた獣臭も消臭してくれるため、お客様が危険な病原菌を吸い込んだり、汚れた場所に触れたりする必要は一切ありません。
最長10年の「再発防止保証」で安心
ハウスプロテクトの強みは、駆除して終わりではないことです。
万が一、施工後にネズミ被害が再発してしまった場合に備え、「最長10年間の再発防止保証」（※条件あり）をご用意しています。
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まとめ
この記事では、ネズミ対策におけるコーヒーかすの効果とリスクについて解説しました。
以下、要点です。
- ネズミは「焦げた匂い」を嫌うが、コーヒーかすに駆除効果はない
- コーヒーかすはカビの原因になり、逆にエサになる
- 匂いで対策するなら「ハッカ油」や「唐辛子」の方が効果的
- ネズミがいる環境は、感染症や火災のリスクがある
「コーヒーかすを置けば解決する」という甘い期待は、残念ながらネズミには通用しません。
ネズミは学習能力の高いため、嫌いな匂いも害がないと分かれば、わずかな隙間を見つけて何度も侵入してきます。
ご自身で対策を試みるのも一つの手ですが、もし「ラットサインが見つからない」「天井裏の音が消えない」「衛生面が心配」と感じたら、無理せず、プロの駆除業者に相談してみましょう！
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