ネズミのエサとなるものが豊富にある飲食店では、ネズミが侵入するケースも多いです。
「飲食店ならネズミがいるのも当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、当然だとは考えるべきではありません。
飲食店であればネズミの被害による食中毒のリスク、口コミの悪評を招く恐れもあり注意する必要があります。
もしも自分が働く飲食店でネズミが出たら、当たり前と思わずに対策に取り組んでいただきたいです。
本記事では、ネズミによる飲食店でのデメリットやリスク、また対策方法について詳しく解説していきますので、被害が大きくなる前に駆除に乗り出しましょう。
飲食店にネズミが出るデメリット
飲食店にネズミが出没すると、さまざまなデメリットが発生します。
- 火災のリスク
- 食中毒のリスク
- 口コミの低下
これらのリスクは「飲食店なのだから当然」だと考えるのは良くありません。
ネズミによる3つのリスクについて、詳しく見ていきましょう。
①ネズミによる火災のリスク
ネズミの前歯は一生伸び続けます。伸びる前歯を削るために、木材やコードなどあらゆるものを齧り続ける習性があります。そのため、知らぬ間に壁や柱に穴が空いているものは、ネズミの仕業かもしれません。
さらにネズミは、電気コードなどを齧ることもあります。通電している電気コードを齧りショートすると、火災になる恐れもあり大変危険です。
営業していない時間であれば、発見が遅れて営業不能になる恐れも十分にあります。
②ネズミによる食中毒のリスク
野生で生きているネズミは、たくさんの病原菌を保持しているおそれがあります。そのためネズミが齧った食材は、不衛生なので当然ながら廃棄するしかありません。
また、ネズミは尿やフンをしながら移動するため食材や調理器具に病原菌が付着してしまう可能性もあります。
ネズミの排泄物には、たとえばサルモネラ菌やレプトスピラ菌などの病原体が付着している可能性がゼロではないものの、残念ながら目視では判断できません。
病原菌のついた食材や調理器具などを使用して調理すると食中毒になる恐れもあるのです。
参考:
動物由来感染症 – 厚生労働省
「東京都ねずみ防除指針」被害の実態(平成17年2月発行)- 東京都福祉保健局
飲食店での食中毒は、営業停止や治療費の支払いなどさまざまなマイナスが発生するので要注意です。
③飲食店の口コミの低下
店舗内にネズミがいることを、お客様が目撃してしまうと口コミの評価は低下するでしょう。
ネズミは不衛生なイメージが強いですし、詳しい人なら食中毒を不安に思います。
先ほどもお伝えしましたが、実際にネズミがサルモネラ菌で食品を汚染するケースがあり得るので、注意してください。
ネズミが出ないように対策をしましょう
ネズミが店舗内に侵入しないよう、対策することは可能です。
自分でもできる4つのネズミ対策をご紹介しますので、「飲食店ならネズミがいても当たり前」とは思わずにやれることから対応していきましょう。
店舗の清掃
厨房で床に落ちている食べ物のクズやカスは、ネズミのエサとなってしまいます。
そのため、店舗内の清掃は丁寧に行うと良いでしょう。
清潔感のある店内にしておけば、お客様や従業員からの評価も高まりやすいです。
食品管理の改善
飲食店をしていると、常温で保存する食品なども多いのではありませんか。
しかしそのままオープンラックに保存していると、ネズミが齧る可能性が高くなります。
そのため開閉扉が付いている棚や、扉のあるパントリーなどで食品を保管しネズミに齧られないようにしましょう。
忌避剤を設置
ホームセンターや通販でも気軽に手に入る忌避剤を、厨房内へ置く方法もあります。
ただし、客席から見える店内に忌避剤を設置すると「このお店はネズミがいるのかもしれない」と思われる可能性があります。
そのため厨房内や裏口など、お客様からは見えない場所に設置してください。
ネズミの侵入口の封鎖
ネズミは、1~2cmの小さな隙間から侵入します。そのため、床下換気口やエアコンダクトの配管、あらゆる建物の隙間から侵入してきます。
そこで侵入口となる隙間を目の細かい金網やパンチングメタル、コーキング剤などを使って頑丈に侵入口を塞ぎましょう。
ただし侵入口は、高所作業が必要になるケースも多くあり大変危険です。怪我のないように注意をしてください。
もしもご自身での対策に不安を感じたら、お気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ネズミは病原菌の巣窟!
ネズミは多数の病原菌を保有しているおそれがあります。
排泄物から病原菌が媒介して感染したり、ネズミに噛まれて「鼠咬症(そこうしょう)」という病気になったりします。
そこで、ネズミが持っている病原菌により、どのような病気になるのか代表的なものを解説していきます。
嘔吐や腹痛、下痢などの症状を引き起こすサルモネラ症。サルモネラ症の原因のひとつとして、ネズミが持っているサルモネラ菌が食材や調理器具、食器などに付着することで感染につながります。
E型肝炎は、ウイルス性の急性肝炎の一種です。症状として、黄疸・倦怠感・嘔吐・発熱を引き起こします。ネズミは、排泄物などによって感染に関与しているのではないかと考えられています。
レプトスピラ菌という細菌によって引き起こされる急性熱性疾患です。土や水を介して感染します。感染すると黄疸・出血・腎障害などの疾患を引き起こすワイル病などさまざまな症状が考えられます。
鼠咬症とは、ネズミに噛まれることが原因で起因する感染症です。咬傷部の腫れや発熱、発疹などの症状が考えられます。戦後の日本ではあまり報告されていませんが、注意したほうが良いでしょう。
ネズミによる健康リスクはさまざまですので、飲食店でしたら特に気をつけましょう。
ネズミによるSNSの悪評を消すには
ネズミが店舗内にいた場合や、食中毒になるとSNSで悪評が拡散される可能性があります。
SNS上での悪評を削除するのは時間やお金、労力がかかります。例としてツイッターでの悪評(投稿)を削除するための対応方法を解説します。
①証拠の保存
悪評の対象となる投稿を、スクリーンショットやキャプチャなどの機能を使い保存します。
②DMで削除依頼する
直接、投稿したアカウント主に直接削除を要求する方法もあります。しかし相手が逆上するなどの恐れもあるため、ツイッター社へ削除依頼するのが良いでしょう。
③ツイッター社へ削除依頼する方法
「サポートに連絡する|Twitter」から該当する違反報告を選択します。誹謗中傷の場合は「嫌がらせ」を選択してください。報告対象のアカウントの詳細(アカウント名・ツイートのURL・内容・依頼主のアドレス・アカウント名・氏名)を入力します。
とはいえ、投稿の削除ができない可能性もあります。理由としては、「投稿内容の問題点をツイッター社へ適切に伝わっていない」「ツイッター社が違反ではないと判断した」などです。
④投稿が削除されなかった場合
明らかに違法な投稿内容でも削除に応じてもらえないときは、弁護士などへ相談して裁判をし(仮処分)での対応を検討するしかありません。
SNSの悪評投稿の削除には、時間も労力もかかります。また、弁護士などに依頼するとお金も必要になるでしょう。
店舗側が困っているとしても、正しい口コミであれば削除されないこともあります。
したがって、店舗の悪評を出さないようにするには、ネズミが出ない環境を作ることが最適解です。
ネズミ対策はプロに相談しよう
飲食店には食べるものがたくさんあるため、ネズミが侵入するケースが後を絶ちません。
しかし、飲食店にネズミが出るのは当たり前ではありません。
ネズミによる店舗内の衛生管理や、風評被害などを考え、早めに駆除業者へ相談することをおすすめいたします。
当社ハウスプロテクトでは、リフォーム会社が母体となっているため、駆除後の清掃や消毒、消臭はもちろんですが再発防止にも自信があります。
さらに最長10年間の安心保証付。ネズミでお困りの方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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まずは被害状況をお聞かせください。