「秋まではコウモリがいて困っていたが、いつの間にか見なくなった」
「もしコウモリが冬眠するなら、冬は撃退するチャンスでは?」
とお考えでしょうか。
ご想像の通り、コウモリは冬眠します。ですが、実は、冬眠中のコウモリには自力で駆除するべきでない理由があるのです。
そこで本記事では、なぜ冬眠中のコウモリを自力で駆除するべきではないのかを解説します。自力で駆除するべきではない理由をしっかりと理解して、適切な方法でコウモリと向き合えるようになりましょう。
コウモリは冬眠する?
結論としては、コウモリは冬眠します。
その理由は、多くの動物がそうであるように、エサのない冬を乗り切るためです。冬眠して極力動かないようにすれば、身体のエネルギー消費量を抑えられるので、エサが無くても冬を凌ぎきれるわけです。
実際、冬にはコウモリがエサとしているヨコバイや蚊などの小さな昆虫類が減るので、コウモリは冬眠しないとエサ不足で死んでしまうかもしれません。
そこで、コウモリは冬眠をし、ほぼ仮死状態になります。具体的には、呼吸スピードを1分に1回程度まで下げると共に、心拍数も通常時の10分の1程度まで下げるのです。そして、自身の体温を調節することも放棄して、周囲の温度に身を任せた状態になります。
この冬眠方法のおかげで、コウモリの中でもコテングコウモリという種類は、積雪の中で冬を過ごすことすら可能としています。
アブラコウモリの冬眠時期
それでは、日本に多い種類であるアブラコウモリの冬眠時期はいつなのでしょうか。
アブラコウモリの冬眠時期は、11月中旬ごろから3月下旬頃までです。
ただし、最近では、地球温暖化のために冬眠しないコウモリもおり、温かいとエサである昆虫類が多く活動しているので、冬眠しなくても生存できています。ですが、基本的にはコウモリは冬眠する害獣だと思っておいて良いでしょう。
そして、コウモリは冬眠するために、秋頃になると体に脂肪を蓄積させ、エネルギーを蓄えます。
ちなみに、コウモリは冬眠中に交尾を行います。ですが、交尾を終えてもメスは受精せずに、精子を体内に留めたまま冬を越し、春になってから受精するのです。
もし冬のうちに受精して子どもが産まれてしまったら、産まれた子供はエサを得られずに死んでしまうはずです。そこで、生存戦略として、エサを取りやすい春になってから妊娠して子供を産むようになったのでしょう。
アブラコウモリの冬眠場所
アブラコウモリの冬眠場所は、次のような場所となります。
- 屋根裏
- 瓦の下
- 壁の隙間
- 戸袋
厄介なことに、いずれも人間が作った建物の中です。そのため、秋まで見かけていたコウモリが、冬になったらいなくなったからといって、遠い場所に出ていったとは限らず、むしろ建物の中で冬眠しているだけの可能性があります。
もしも「この前までよくコウモリを見かけていたのに、最近は見かけなくなった」という方がいらっしゃいましたら冬眠の可能性もあるでしょう。
不安なようなら、お気軽にご相談ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。
冬眠中のコウモリは駆除しにくい!
そして問題なのが、冬眠中のコウモリは駆除しにくいことです。駆除しにくいと言える理由は2つあります。
1つ目の理由は、そもそもコウモリは法律で保護されている害獣だからです。冬眠中であるかどうかに関係なく、コウモリは鳥獣保護法という法律によって保護されています。
鳥獣保護法は、鳥類であるコウモリの捕獲と殺傷を禁止しており、もし許可なく捕獲・殺傷してしまうと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられてしまうのです。そのため、自力でコウモリ対策をしようと思ったら、コウモリを追い出すことしか出来ないと言えます。
「冬眠しているうちに捕獲したり殺したりしてしまおう」という作戦が使えないので、冬眠中の駆除は難易度が低くなるわけではありません。
2つ目の理由は、冬眠中のコウモリは追い出しにくいからです。
なぜ追い出しにくいのかというと、冬眠中で仮死状態のコウモリには忌避剤や燻煙剤があまり効かないからです。実際に忌避剤や燻煙剤を使ってみても、コウモリの動きが鈍く、巣からなかなか移動しようとしません。
そのため、冬眠中のコウモリ対策として忌避剤や燻煙剤を購入しても、お金の無駄となってしまうケースが多いでしょう。
以上のように、コウモリは追い出すしか対策しようがないのに、冬眠中のコウモリに対してはその追い出すことが難しいため、冬眠中のコウモリは駆除しにくいのです。
追い出す前に侵入経路を封鎖するのは危険
上述の通り、冬眠中のコウモリは追い出すことが難しいにも関わらず、コウモリを追い出す前に侵入経路を封鎖してしまうのは危険です。
なぜなら、追い出す前に侵入経路を封鎖すると、コウモリが死んでしまうこともあるからです。
冬眠中に侵入経路が封鎖されると、屋内にいたコウモリはいよいよ食べるものが無くなるので、餓死してしまいます。家の中にコウモリの死骸があるのは気持ちの面でも嫌でしょうし、衛生面の悪化も不安でしょう。
そこで、結局のところ、自力でコウモリを駆除したければ春まで待つべきです。春なら妊娠したコウモリの出産がまだ終わっておらず、初夏になると妊娠してしまうため、自力で駆除するならタイミングは春がベストです。
どうしても自力で駆除したい場合、冬眠中に無理して追い出そうとしたり、追い出してもいないのに侵入経路を封鎖しようとはせずに、春になるのを待つべきでしょう。
すぐにコウモリ被害を解決したいなら業者に依頼するべき
もし春になるのを待たずにコウモリ被害を解決したいなら、業者に依頼すべきです。
冬眠しているコウモリを発見したのが3月ならともかく、11月や12月など冬の初めの時期に発見したならば、春までの数カ月間の間コウモリと共生するのは大変苦痛でしょう。その場合、春に駆除するのがベストだと言われても、今すぐにコウモリ被害を解決したいと感じるはずです。
その場合、自分で駆除するのではなく業者に駆除を依頼し、早急に解決してしまうことをおすすめします。
コウモリ駆除業者をお探しなら
コウモリ駆除業者をお探しでしたら、当社ハウスプロテクトにご相談ください。
当社はコウモリの駆除業者であり、コウモリを追い出す方法を数多く持ち合わせています。そのため、冬眠中でなかなか追い出しにくいコウモリでも、確実に追い出すことが可能です。
また、当社はコウモリを捕獲することの許可をきちんと得ている業者ですので、屋内にいるコウモリを捕獲して、屋外に放つことも出来ます。
当社は、そのようにしてコウモリがいない状態をつくったうえで、侵入経路の封鎖や再発予防を徹底して行いますので、ご自宅がコウモリの被害から解放されます。
冬眠中のコウモリの駆除に苦戦している方や、春になるのを待たずにコウモリ被害から解放されたい方は、ぜひ当社までご相談ください。
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まとめ
コウモリは冬になると冬眠するため、秋に見かけていたコウモリがいなくなった場合でも、屋内で冬眠しているだけの可能性もあります。
日本に多いアブラコウモリの冬眠時期は、11月中旬ごろから3月下旬頃です。そして厄介なことに、冬眠場所には、屋根裏、瓦の下、壁の隙間、戸袋など、人間が作った建物の中ばかりが選ばれます。
さらに、冬眠中のコウモリは駆除しにくいのが問題です。それは、そもそも鳥獣保護法によって許可なく捕獲や殺傷することが禁じられていて、追い出すことしか出来ないにも関わらず、冬眠中のコウモリは忌避剤や燻煙剤で追い出すことが難しいからです。
しかも、追い出す前に侵入経路を封鎖してしまうと、コウモリが餓死してしまうことも考えられます。
結局、コウモリを自力で駆除したいなら春になるまで待つしかありませんが、春になるまで待たずに駆除したい方や、冬眠中のコウモリの駆除に苦戦している方は、当社ハウスプロテクトまでご相談ください。