天井や壁の中から「キーキー」「カサカサ」といった音が聞こえても、音だけでコウモリが正体とは言い切れません。
なぜなら、ネズミなど別の動物でも似た鳴き声や活動音が聞こえる場合があるからです。
コウモリかどうか確認する場合は、音の種類だけでなく、次の5点を組み合わせて判断してください。
- 鳴き声・羽音・接触音のどれに近いか
- 日没との前後関係
- 音が聞こえる場所
- 糞らしき痕跡や臭い
- 建物の外で確認できる出入り
一つのサインだけで決めつけず、無理のない範囲で記録することが大切です。
もし音の正体がわからない場合は、自力対策を進める前に害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。

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コウモリの超音波と家の中で聞こえる音は同じではない

コウモリの音を確認するときは、「超音波」「コミュニケーションに使う音声」「羽音や接触音」を分けて考える必要があります。
家の中で「キーキー」という音が聞こえた場合、コウモリの超音波と判断することはできません。
アブラコウモリのエコーロケーション音は主に超音波

人が聞き取れる音の範囲は、一般的に約20Hzから20kHzとされています。
ただし、聞き取れる上限は年齢や個人によって異なります。
これは一般的な人の可聴域より高い周波数です。
参考:Journal of Experimental Biology
したがって、家の中で人が聞いた甲高い音を「エコーロケーションの超音波」と断定するのは適切ではありません。
コウモリは別にコミュニケーション音声も発する
コウモリは、周囲の状況を把握するエコーロケーション音とは別に、警戒や求愛などの場面でコミュニケーション音声を使います。
ただし、「人が住宅内で聞いた音がコミュニケーション音声なのか」「別の動物の声なのか」を擬音だけで判断することは困難です。
「キーキー」「チッチッ」といった表し方は、あくまで読者が状況を記録するための手がかりとして扱いましょう。
羽音・こすれる音・移動音は鳴き声ではなく活動音
住宅内で聞こえる可能性があるのは、鳴き声だけではありません。
主に以下の音は鳴き声ではなく、コウモリが動くことで発生する活動音です。
- 羽ばたいたときの音
- 狭い場所を移動するときのこすれる音
- 建材などに触れたときの音
- ねぐらの中で動いたときの物音
一方で、ネズミなど別の小動物も天井裏や壁内で物音を立てるため、「パタパタならコウモリ」「カサカサならネズミ」のような分け方はできません。
音が聞こえないだけでは不在と判断できない
エコーロケーション音の多くは人に聞こえにくく、コウモリが常に鳴いたり動いたりしているとは限りません。
そのため、「今日は音がしないから、もういない」とは判断できません。
音がする日としない日がある場合も、日付・時刻・場所を記録し、同じ場所で繰り返しているかを確認してください。
キーキー・カサカサなどの音だけでコウモリとネズミを見分けられる?

結論からお伝えすると、擬音だけでコウモリとネズミを正確に見分けることはできません。
ネズミも人に聞こえる鳴き声だけでなく、超音波を使ったコミュニケーションを行います。
家屋へ侵入するクマネズミにも超音波発声があるとされています。
参考:鹿児島大学
音を判断材料にする場合は、音そのものよりも「どこで・いつ・何回・どのくらい続いたか」を確認しましょう。
擬音だけでは判別できない
「キーキー」「キュッキュッ」「カサカサ」「パタパタ」といった擬音は、聞いた人や建物の構造によって表現が変わります。
同じ音でも、天井材や壁材を通すことで違って聞こえる可能性があります。
また鳴き声と活動音を混同している場合もあります。
擬音をそのまま動物名へ結びつけず、「短い音が数回」「こすれる音が約1分続いた」など、できるだけ客観的に記録してください。
音がする場所・回数・継続時間を記録する
次の項目をスマートフォンのメモなどに残しておくと、同じ場所で被害が続いているかを確認しやすくなります。
| 記録項目 | 記録例(架空) |
|---|---|
| 日付 | 8月20日 |
| 音が始まった時刻 | 19時10分ごろ |
| その日の日没時刻 | 18時35分ごろ(地域・日付に応じて確認) |
| 音がした場所 | 2階寝室の外壁側・天井付近 |
| 音の種類 | 短い高音の後に、こすれるような音 |
| 回数・長さ | 3回、合計2分程度 |
| ほかの痕跡 | 翌朝、外壁下に粒状のものを確認 |
録音できる場合は、安全な室内から録音して構いません。
ただし、録音だけで動物を確定するのではなく、状況説明の補助として使います。
時計の時刻ではなく日没との関係を確認する

アブラコウモリは原則夜行性ですが、日没前後のまだ明るい時間に活動する場合もあります。
参考:山階鳥類学雑誌
一方で、活動時刻は季節・天候・気温・地域によって変化します。
参考:九州大学研究資料
そのため、「19時台ならコウモリ」「深夜ならネズミ」といった固定時刻では判断できません。
その日の時計の時刻と一緒に、日没前後のどのタイミングだったかを記録しましょう。
糞らしき痕跡や屋外での出入りもあわせて確認する
音だけでは判断できない場合は、地上など安全な場所から次の点を確認します。
- 同じ場所に糞らしき粒状物が繰り返し落ちていないか
- 軒下や外壁付近に臭いや染みがないか
- 日没前後に外壁や屋根付近から小型動物が出入りしていないか
- 音がする位置と、屋外の痕跡が近いか
糞らしきものは、素手で触ったり、指で潰したりしないでください。
安全な距離から、落ちている場所と量が分かるように写真を撮るだけで十分です。
動物の種類について見当がつかず、鳥やネズミなども含めて調べたい場合は、以下の記事よりご覧ください。
夜に「キュキュキュ」という不気味な鳴き声が聞こえて不安に感じていませんか? 鳴き声の正体を放置すると、深刻な被害に発展する可能性があります。 具体的には、鳴き声による騒音だけでなく、悪臭、建物の損傷、ご家族の健康被害へ発展し[…]
コウモリの可能性を確認する5つのチェックポイント

コウモリの可能性は、一つの音や痕跡ではなく、複数のサインが同じ場所・同じ時期に重なっているかを確認します。
| チェック項目 | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 音の種類 | 鳴き声だけか、羽音・接触音も伴うか | 擬音だけで断定しない |
| 日没との関係 | 日没前後から日没後に繰り返すか | 固定時刻では判断しない |
| 発生場所 | 軒下・外壁・戸袋・天井付近などか | 高所へ登らない |
| 痕跡 | 同じ場所に糞らしきもの・臭い・染みがあるか | 素手で触らない |
| 屋外の出入り | 日没前後に建物から出入りしているか | 安全な地上から見る |
コウモリの可能性が高いケース
次のように、複数のサインが同じ場所で確認できる場合は、コウモリの可能性が高くなります。
- 日没前後から、外壁側や軒下付近で音が繰り返す
- 鳴き声のような音だけでなく、羽ばたきや接触に近い音も聞こえる
- 音がする場所の外側に、糞らしきものが繰り返し落ちている
- 日没前後に、小型の動物が建物の隙間から出入りしている
ただし、これらは可能性を確認するためのサインです。
建物内にいる動物の種類や数、侵入口を確定するには、現地での確認が必要になる場合があります。
ネズミなど別の動物も考えるべき状態
次のような場合は、コウモリだけでなく、ネズミ・鳥・そのほかの動物も候補に残します。
- 日没との関係がなく、昼夜を問わず音がする
- 音が床下や室内の低い位置から聞こえる
- かじったような痕跡や食品被害も見つかった
- 羽ばたきに近い音や屋外への出入りを確認できない
これらの特徴があっても、ネズミなどと断定はできません。
音がした場所と痕跡を記録し、判断材料を増やしてください。
判断できない場合に記録しておくこと
自分で正体を判断できない場合は、次の情報をそろえられる範囲で記録します。
- 音がした日付と時刻
- その日の日没時刻
- 部屋と音がした方向
- 音が続いた時間と回数
- 糞らしきもの・染み・臭いの有無
- 安全な場所から撮影した写真や音声
すべてそろっていなくても相談できます。
屋根裏へ入ったり、屋根へ登ったりして情報を集める必要はありません。

ハウスプロテクトでは、コウモリかネズミか分からない状態でも、音がした場所や時間など、分かる範囲の情報から現地調査について相談できます。
相談をはじめ、出張費・現地調査・見積もりすべて無料で行っているのでぜひお気軽に連絡してみてください。
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状況別に次に読む記事

ここまで確認した結果に合わせて、次の記事へ進んでください。
| 現在の状態 | 次に読む記事 |
|---|---|
| 動物の正体がまったく分からない | 夜に「キュキュキュ」と聞こえる鳴き声の正体 |
| 音の発生場所が屋根裏・天井裏と分かっている | コウモリが屋根裏・天井裏にいる?侵入経路や対策 |
| 糞やねぐらなどの生息サインを調べたい | コウモリはどこに巣を作る?特徴や家にいるサイン |
| コウモリと判明し、自力でできる対策を調べたい | コウモリを自分で駆除するには? |
| 専門業者の選び方を比較したい | コウモリ駆除業者おすすめ10選と失敗しない選び方 |
| 駆除費用の決まり方や目安を確認したい | コウモリ駆除の金額相場と見積もり費用 |
鳴き声や糞が続く場合に考えられる生活上の影響

音や糞らしき痕跡が繰り返している場合は、正体を確認しないまま長期間放置せず、無理のない方法で状況を確認しましょう。
必要以上に感染症を恐れる必要はありませんが、野生動物や糞らしきものへ直接触れないことが重要です。
繰り返す物音が睡眠や日常生活の妨げになることがある
天井や壁の中から繰り返し物音がすると、就寝中に目が覚めたり、音が気になって休みにくくなったりする場合があります。
ただし、物音から特定の病気になるとは言い切れません。
音が続いて生活に支障を感じる場合は、原因となっている動物や発生場所の確認を優先しましょう。
糞尿が蓄積すると臭いや汚れにつながることがある
建物をねぐらとして利用するコウモリは、糞尿や外部寄生虫などにより、人に被害を与える可能性があります。
特に下記のようなケースにあてはまる場合は、コウモリの仕業かどうか特定したほうがいいでしょう。
- 同じ場所で糞らしきものが増えている
- 臭いが強くなっている
- 天井や壁に染みが出ている
ただし、臭いや染みだけでコウモリの仕業とは言い切れません。
糞らしきものを素手で触ったり乾いたまま掃き上げたりしない
アブラコウモリの糞を分析した研究では、複数の昆虫などに由来する内容物が確認されています。
参考:日本生態学会誌掲載研究
見た目や崩れやすさだけでコウモリの糞と確定することはできないため、指で潰して確認しないでください。
また、乾いた糞らしきものをほうきで掃くなど、粉じんを舞い上げる作業も避けましょう。
糞の堆積物を乱す作業は、ヒストプラスマへの曝露につながる可能性があります。
ヒストプラスマ症は、病原体を含む土壌やコウモリ・鳥の糞を吸入することが感染経路になり得ます。
一方、現在の日本では、流行地域からの輸入例と考えられ、年間数例とされています。
参考:国立健康危機管理研究機構
大量に蓄積している場合や、屋根裏・高所など安全に作業できない場所にある場合は、自分で清掃せず専門業者へ相談してください。
参考:CDC
自分で確認するときにしてはいけないこと

自分で確認する範囲は、室内や地上など安全な場所から記録できるところまでです。
動物の捕獲や、高所での侵入口確認まで行う必要はありません。
音と痕跡は安全な場所から記録する
音と痕跡を安全な場所から記録する場合、下記の方法にとどめてください。
- 室内から音を録音する
- 地上から外壁を撮影する
- 糞らしきものが落ちている場所を離れて撮影する
夜間に建物の外を確認する場合も、暗い場所や道路へ不用意に出ず、足元と周囲の安全を優先しましょう。
屋根裏や高所へ無理に入らない
屋根裏では、天井材を踏み抜いたり、狭い場所で転倒したりする危険があります。
屋根やはしごを使う確認にも転落の危険があるため、音の発生場所が高所の場合は専門業者への依頼を検討してください。
自治体も、高所でのコウモリ対策について専門業者への依頼を検討するよう案内しています。
参考:つくばみらい市
コウモリを素手で触ったり捕まえたりしない
鳥獣保護管理法では、野生鳥獣の捕獲・殺傷は、狩猟や許可を得た捕獲などを除いて原則禁止されています。
参考:環境省
コウモリを見つけても、素手でつかんだり、粘着シートなどで捕まえたりしないでください。
弱っている個体や死骸を見つけた場合も、直接触れず、自治体や専門業者へ対応方法を確認しましょう。
内部に残っている可能性がある状態で隙間を塞がない
鳥獣保護管理法では、野生鳥獣の捕獲・殺傷が原則禁止されています。
侵入口の封鎖は、コウモリが建物内にいないことを確認したとき、または適切に追い出してから行います。
内部に残っている状態で先に塞ぐと、閉じ込めたり、別の場所から室内側へ移動させたりするおそれがあります。
また、飛べない幼獣がいる状態での閉め出しは避ける必要があります

自力で行う追い出しや封鎖の手順を確認したい場合は、以下の記事よりご覧ください。
コウモリを駆除したいとお考えではないでしょうか。 コウモリが自宅に住み着いているかもしれない… 夜になるとコウモリが家にやってくることがある… 駆除する方法やグッズ、掃除方法を知りたい! 被害に遭わないために[…]
コウモリか分からなくても相談した方がよいケース

正体が分からないからといって、相談前に自分でコウモリと確定する必要はありません。
次のいずれかに当てはまる場合は、音や痕跡を分かる範囲で記録し、専門業者への相談を検討してください。
- 同じ場所から繰り返し音がする
- 糞らしきもの・臭い・染みが増えている
- 屋根・外壁・壁内など、自分では確認できない場所から聞こえる
- 日没前後に建物から出入りする動物がいる
- コウモリとネズミのどちらか判断できない
- 高所や狭い場所での確認・清掃・封鎖が必要になりそう
ハウスプロテクトでは、コウモリかネズミか分からない段階から相談できます。
相談をはじめ、出張費・現地調査・見積もりすべて無料で行っています。
相談・現地調査・見積もり・契約の違い
相談しただけで、工事の契約が決まるわけではありません。
それぞれの段階は次のように分かれます。
| 段階 | 行うこと | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 相談 | 電話やフォームで音・痕跡・住宅の状況を伝える | 対応可能な地域・動物か |
| 現地調査 | 動物の種類、侵入口候補、被害範囲を調べる | どの痕跡を根拠に判断したか |
| 見積もり | 必要な作業内容と費用の説明を受ける | 追い出し・封鎖・清掃・保証の範囲 |
| 契約 | 内容と金額を確認し、納得した場合に依頼する | 追加費用や保証条件を書面で確認する |
現地調査では、音がした時間や場所、糞らしきものの写真などが判断材料になります。
確認できなかった項目は、分からないまま相談時に伝えてください。

ハウスプロテクトでは、コウモリと断定できなくても問題ありません。
相談後、現地調査の結果と見積もりを確認してから、施工を依頼するか判断できます。
また見積り後のキャンセル料も発生しませんので、ぜひお気軽に連絡してみてください。
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まとめ|音だけで断定せず複数のサインから確認しよう
コウモリのエコーロケーション音の多くは、人の可聴域より高い超音波です。
住宅内で聞こえる「キーキー」という音を、そのままエコーロケーション音と判断することはできません。
コウモリかどうか確認するときは、次の点を組み合わせて判断しましょう。
- 鳴き声・羽音・接触音のどれに近いか
- 日没前後から音が繰り返しているか
- 外壁・軒下・天井付近など、どこから聞こえるか
- 糞らしきもの・臭い・染みが同じ場所にあるか
- 日没前後に建物から出入りしていないか
音や時間帯だけで決めつけず、安全な場所から記録してください。
正体を判断できない場合や、高所・壁内など自分で確認できない場所から音がする場合は、無理に捕獲や封鎖をせず専門業者へ相談しましょう。

相談したからといって、無理な営業もありませんのでぜひお気軽に連絡してみてください。
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