ネズミは知らないうちに屋根裏や軒下から、食べ物や寝床を探しに侵入してきます。
「夜中に天井裏で、ガリガリと物音がして気になって眠れない」「台所や部屋の隅にネズミのフンがあって衛生面が心配」という方は早めに対処巣べきです。
一方で、プロの駆除業者に対策を依頼するのは金銭面で抵抗がある方も多いでしょう。
そこで今回はネズミの被害内容をお伝えしたうえで、ホームセンターなどで購入できる、初期段階で使用する駆除グッズを紹介します。
学習能力が高く、警戒心が非常に強いところもネズミの大きな特徴ですので、適切な駆除方法を押さえて早めに対策に乗り出しましょう。
家にネズミがいる場合の被害例
「家にネズミがいるかも……」と、お悩みの方もいらっしゃると思います。
実際にネズミを見たわけでなければ何がいるかわからずご不安でしょうし、適切な駆除も行えません。
そこで、家にネズミがいる場合によく起こる被害例をご紹介します。
ネズミの糞尿がある
ネズミは大量のダニや病原菌を持ち、タンスの裏や天井裏などに大量の糞やし尿をするので悪臭がします。
天井には排泄物によって、シミができる場合もあります。そのような状態になると、住み着いている可能性が高いですね。
排泄物を自分で除去する方法
感染症の予防のため必ず「マスク・ゴム手袋」を使用してください。
糞を取り除くときは、掃除機を使用せずティッシュなどで取り除いて捨ててください。
掃除機を使用すると内部で糞が粉砕され、掃除機事態も汚染されます。掃除機が空気を排出するときに、病原菌も排出されるので使用しないでください。
糞を取り除いた後は、除菌ウェットシートなどで拭きとると、なおいいでしょう。掃除に使用したマスクやゴム手袋などは全て廃棄してください。
万が一、糞を素手で触ってしまった場合も慌てずに対処しましょう。
ネズミは病原菌やウイルスを持っていますが、多くの場合はすぐに感染することはありません。速やかに石鹸などで洗い流してください。除菌シートなどで、拭き取ると安心ですね。
ネズミの駆除や糞尿の掃除をしてからもしも体調に不安があるなら、病院に行くと良いでしょう。
ネズミの糞尿から起こる病気
ネズミの糞尿には菌やウイルスが含まれており、病気になるおそれもゼロではありません。
ここで、代表的な病気を紹介します。
感染95%以上が食事由来で、激しい食中毒の症状(嘔吐・下痢・腹痛)があり、場合によっては嘔吐や血便を伴う場合があります。お子さまやお年寄りに感染すると、死亡してしまうこともあります。
ネズミの(げっ歯類)に触ったり、かまれたりする場合は、排泄物や唾液にウイルスが混ざった埃を吸い込むことで感染します。腎症候性出血、ハンタウイルス肺症候群という2つの疾患を引き起こします。症状は突然の発熱・頭痛が特徴です。
最近の日本ではあまり発症例がない病気もありますが、注意するに越したことはないでしょう。
(参考:ねずみが与える被害 – 東京都保健医療局)
コードや畳のヘリがかじられている
ネズミの前歯は生涯伸び続けます。
前歯を研ぐために、あらゆるものをかじる性質をもっています。
襖の角や畳のへり、配線コードなどをかじるため、場合によっては電化製品の使用ができなくなることもあります。ネズミによるコード食害で、漏電がおき火災になるケースもあるので、気を付けないといけません。
寝静まった時間帯に天井裏で音がする
ネズミは住人が寝る時間帯などを認識しているので、寝静まった頃合いを見計らって行動を開始します。
夜中に天井裏などで「ガサガサ」とネズミが行動する音がすると、恐怖心から音に過敏となり不眠状態へ陥ることがあります。
そのような状態が続くと、家屋内で発生する音へ敏感になり「ネズミ過敏症」のような精神的被害をもたらします。
噛まれることで病気になる
乳幼児や寝たきりのお年寄りが、口の周りについた食べかすなどと一緒に噛まれてしまうことがあります。
噛まれてしまうと、鼠咬症(そこうしょう)になるおそれがあります。
他にも、ネズミに噛まれることで「アナフィラキシーショック」を起こす場合があるので注意しておきましょう。
ネズミを自力で駆除する方法
ホームセンターや身近に、ネズミなどの駆除グッズが売られています。
ここで、駆除グッズの使用方法をまとめました。
しかしお子さまやペットなど、毒物を万が一食べてしまう事故も発生しています。置き場や使用方法などに十分に注意して使用してください。
また、ネズミは短期間でもどんどん増えます。上手く駆除ができない場合は、早めにプロに相談することも考えてください。
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毒エサ
市販で販売している毒エサを、ネズミの通り道や巣の周辺に穀物などの好物と混ぜで食べさせます。ネズミのいる可能性が高い台所・押入れ・床下・中天・大天・排水枡など、糞などが見つかった場所に設置してください。
トラップ
粘着シートなどで捕獲するトラップは、最初に思いつく駆除グッズかもしれません。
運がよければ駆除できます。子ネズミは捕まえる可能がありますが、警戒心の強い親ネズミは捕まえることが困難です。
接触毒剤
ネズミが通る場所や、巣の近くなどに接触毒剤をおく方法です。
ネズミは手や体を舐める習性があります。体に付着した毒が口に入り退治できます。
忌避剤散布
忌避剤(きひざい)とは、においや成分でネズミを追い払う方法です。
いろんなタイプがあり、錠剤・スプレー式・スモーク式などがあります。
忌避剤が入っている隙間を埋めるパテなどもありますので、使用する場所や用途により、使い分けたりするといいですね。ネズミの死骸を処分することに抵抗があるかたは、追い払う忌避剤散布をオススメします。
侵入口をふさぐ
ネズミは1.5㎝の隙間があると侵入できます。
床下痛風口やエアコンの導入部など、あらゆる隙間などを通れないように粘着テープなどでふさぐ方法です。侵入口をふさぐことで必然的にネズミは家の中に入れなくなります。
以上、簡単に紹介しましたが、もっと詳しく駆除グッズについて知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
ネズミが出やすい場所
ネズミが出やすい場所を理解することで、自力での駆除に役立ちます。
ネズミは、エサを探したり、巣を作ったりするために家の中に侵入する場合がほとんどです。気温が低い時期などは、暖かい場所を求めて家に侵入することもあります。
そのため、以下のような場所で見かけやすいです。
- 巣を作りやすい床下
- ネズミのエサとなる食料が豊富な台所
- 熱気がこもりやすい天井裏
- エサがあるゴミ置き場
さらに、弊社のお客様からもよく聞きますが、「近隣で建物の解体工事があると、行き場をなくしたネズミが家屋へ浸入しやすくなる」という話もあります。近くで工事があった場合は、床下・台所・天井裏などにネズミが侵入していないか観察してみてください。
家の中にラットサインがあるか確認するのも大切
ラットサインとは、ネズミのフンや足跡、かじった跡などです。
ネズミが家にいると、いくつかの痕跡を残します。
効果的に駆除するなら、ラットサインを見逃してはいけません。
ネズミは同じ場所を通る習性があるので、頻繁に通る場所には体がこすれて黒い汚れのような痕跡が残ります。
また、ネズミは移動しながら尿をする習性があり、暗い場所でブラックライトをあてると、尿に含まれている物質が光ります。
ネズミは同じルートを移動するので、こうしたラットサインを見つけたら、侵入口やルートを認識することにより効果的な駆除ができます。
駆除グッズで自力で対策しても被害が収まらない場合
自分でホームセンターなどで、駆除グッズを使用してネズミを退治しようとしても、被害が収まらない場合もあります。
日本家屋で見つかる「クマネズミ」は毒エサが全く効かないスーパーラットと呼ばれる新種も発生しています。ネズミの繁殖力はとても強く、一対のつがいから年間約6匹×5回の出産が行われます。
時間が経つとともに、ネズミが増えれば被害も拡大し、気が付いたときには駆除や家の修繕にかかる費用も何倍にも増えてしまうケースもあります。
被害が収まらない場合は、早期に業者へ相談することをオススメします。
まとめ
初期段階の場合、ホームセンターで駆除グッズを使用して、自力でネズミを退治できるケースもあります。
しかし、ご自身だけでネズミを完全に駆除することは難しく、被害が拡大するケースもあります。また、ネズミは家の柱や壁などをかじるなど、建物の資産価値を低下させます。
屋根裏にあるダニや病原菌などが充満している場所の清掃、ネズミの死骸の処理など、精神面や衛生面のためにも、業者に依頼したほうが安心ですね。
ネズミでお困りの方は、ぜひ一度お気軽にハウスプロテクトへお問い合わせください。
現地調査をしたうえで再発防止も含め、徹底した駆除の提案をいたします。
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▼ネズミ駆除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。