自宅の台所や屋根裏で「ガサガサ」「カリカリ」といった物音を感じたことはありませんか?
それはネズミが侵入しているサインかもしれません。
ネズミ対策として、手軽に始められる方法の一つが「忌避剤」の活用です。忌避剤はネズミが嫌がる匂いや超音波などを利用して、寄せ付けない効果を狙う製品ですが、正しく使わないと効果が出にくいこともあります。
本記事では、忌避剤に注目し、選び方や使い方、注意点を解説します。
ネズミを追い出せる手段を探している方は、ぜひ参考にしてください。
忌避剤がネズミに効果的な理由
ここでは、まず「なぜ忌避剤がネズミに効果があるのか」を解説します。
併せて、効果を最大化するためのポイントや、そもそもネズミ対策で大切な考え方もあわせて見ていきましょう。
なぜネズミに忌避剤が効くのか
ネズミは嗅覚が非常に発達しており、自分にとって不快な匂いには近づかない性質があります。
ハッカ油や唐辛子成分(カプサイシン)など、刺激臭やハーブ系の強い匂いを嫌うため、これらを活かした忌避剤が多く市販されています。
また、超音波タイプの製品もあり、人間には聞こえない高周波がネズミを遠ざける仕組みになっています。
ただし、ネズミも学習能力が高いため、一定期間を過ぎると匂いに慣れてしまったり、超音波を回避する行動をとったりすることも。
そのため、忌避剤だけに依存するのではなく、定期的に入れ替えや置き場所の見直しを行うことが重要です。
このように、匂いや音によって「ネズミにとって不快な環境」を作るのが忌避剤の基本的な働きです。
ネズミ対策で大切な考え方
ネズミは侵入経路があれば簡単に室内に入り込み、繁殖力も強いため、放置すると被害がどんどん拡大してしまいます。
忌避剤はあくまで「追い払う・寄せ付けない」ための補助的手段です。
最終的には、住み着いているネズミを完全に追い出すには下記のようなポイントを押さえる必要があります。
侵入口の遮断: 1~2cm程度の小さな隙間でもネズミは通り抜けます。
壁や床、基礎部分のひび割れ、配管まわりなどをパテや金網で塞ぎましょう。
エサや巣材となるものを撤去: ネズミは食べ物や紙類などの巣材を求めて家に侵入します。
食品を密閉容器に入れる、古紙や段ボールを放置しないなど、環境を整備するだけでも再発を抑えられます。
定期的な点検: 一度追い払っても、再侵入されるリスクがあります。
床下や天井裏、物置などを定期的に点検し、フンやかじられた跡がないか確認しましょう。
こうした総合的な対策と組み合わせることで、忌避剤の効果を最大限に引き出せます。
忌避剤の種類と特徴
ここでは、代表的なネズミ忌避剤を表を使って比較しながら解説します。
匂いを嫌がる「臭気型」と、音を嫌がる「超音波型」、燻煙剤など、いろいろなタイプが市販されています。
各タイプのメリット・デメリット
以下の表は、ネズミ忌避剤の主な種類をまとめたものです。
ご家庭の状況に合わせて選びましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
粒状/小袋タイプ | ・設置が簡単 ・長期間にわたって匂いが持続する製品が多い | ・匂いに慣れられる可能性 ・屋根裏や狭い隙間など、投げ入れにくい場所もある |
スプレータイプ | ・即効性があり、気になったらすぐに吹き付けられる | ・効果持続時間が比較的短め ・使用時の換気に注意 |
燻煙タイプ | ・煙がネズミの潜んでいる隙間に広がりやすい ・一度に広範囲をカバー可能 | ・使用時に人やペットが退避する必要 ・家具や家電への影響に注意 |
超音波装置 | ・人間には聞こえない高周波でストレスを与える ・置きっぱなしで稼働可 | ・壁や障害物に弱い(音が届かない) ・ネズミが慣れるケースもある |
粒状タイプは、袋に入った薬剤を配置するだけの手軽さが人気です。
スプレータイプは応急的な使用に便利で、台所や下駄箱など狭い範囲をピンポイントで狙えます。
燻煙タイプは一気に家全体をいぶすため大がかりですが、天井裏まで行き渡る利点があります。
超音波装置は匂いを出さないので、臭気が苦手なご家庭には好まれますが、遮蔽物が多いと効果が減少しやすい点に注意が必要です。
効果を高める設置と交換のコツ
忌避剤の効果を実感するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
ネズミの通り道を把握する:
フンや足跡、黒ずんだ擦り跡がある場所は「ラットルート」と呼ばれ、ネズミの行動ルートになっている可能性が高いです。
こうした箇所に優先して忌避剤を置くと効率が良いです。
複数種類を使い分ける:
匂いを使う型と超音波型を併用したり、スプレーと粒状タイプを組み合わせたりすることで、ネズミが慣れるのを防ぎやすくなります。
定期的に入れ替える:
匂いを使う型の多くは2~4週間程度で効果が薄れてきます。
製品表示の使用期間を目安に、新しいものと交換してください。
侵入経路をふさぐ:
忌避剤を置いても、隙間からどんどん侵入されては効果が落ちます。
並行して、配管まわりや基礎の穴などを塞ぎましょう。
特に「ネズミの通り道」を理解することが重要です。
狭い隙間や柱の際などには、粘着フックで袋タイプを吊るすなど工夫してみましょう。
ネズミ被害を放置すると危険な理由
ネズミは衛生面でのリスクだけでなく、家屋への深刻なダメージをもたらす可能性があります。
ここでは、忌避剤で対策を怠った場合に起こりうる被害を紹介します。
感染症のリスク
ネズミは体内にさまざまな病原菌やウイルスを保有しています。
フンや尿と一緒に細菌が広がり、乾燥して空気中に飛散することで人が吸い込む危険性があります。
「ハンタウイルス」や「サルモネラ菌」のように重篤な症状を引き起こすものもあり、放置すれば感染リスクが高まります。
特に小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、衛生面に十分な注意が必要です。
忌避剤だけでなく、ネズミのフンや巣跡を見つけた場合はゴム手袋・マスク着用のうえ消毒するなど、適切な掃除を行いましょう。
配線をかじるリスク
ネズミの前歯は一生伸び続けるため、固いものをかじって歯を削る習性があります。
家の中だと電気コードや電話線、LANケーブルなどが格好の標的となり、最悪の場合ショートや火災につながる恐れがあります。
東京都では、年間20件ほどの火災がネズミによる配線トラブルに起因すると報告されています。
古い家屋ほど屋根裏や壁の中に配線が露出していることが多く、要注意です。
「ネズミが通った跡」と思われる場所の配線がむき出しになっている場合は、すぐに補修やカバーを取り付けましょう。
参考:消防防災博物館「動物が原因で出火した火災事例について」
忌避剤を使っても効果が得られない場合
忌避剤をしっかり設置しても、一時的にネズミの姿が減るだけで、しばらくするとまた出るケースがあります。
ここでは、忌避剤で効果を感じられない原因と、どう対処すべきかを解説します。
ネズミが慣れてしまう・経路が確保されている
ネズミは学習能力が高く、匂い・音などの刺激に「慣れ」てしまうことがあります。
特に、超音波装置は周波数が一定だと次第にネズミが気にしなくなるといわれています。
また、匂い型も同じ場所・同じ種類を長期間使い続けると効果が薄れる可能性があります。
もう一つの大きな原因は、侵入経路の穴や隙間が放置されていることです。
忌避剤の匂いを回避しつつ、別ルートから室内に入るネズミもいます。
そのため、ネズミの被害が収まらない時は、部屋の隅々まで点検し、すべての隙間を塞ぐことを優先しましょう。
自分で対策できないなら業者に相談
「屋根裏に大量のネズミが巣を作っている」「昼間にもネズミが走り回るほど数が多い」といった状態になると、忌避剤だけで根絶するのは難しくなります。
ネズミの数が多い場合、毒エサや粘着シート、捕獲器などを併用し、巣の撤去と再発防止策まで一貫して行う必要があります。
大量発生しているかどうかの目安としては、夜間だけでなく昼間にも物音が聞こえたり、台所や居間など生活空間に頻繁に出没している場合は要注意です。
もし自力での対策が困難と感じたら、早めに専門業者に相談しましょう。
費用はかかりますが、調査・駆除・再発防止のアドバイスまで一括対応してくれるため、結果的にコストや手間を抑えられるケースもあります。
参考:横浜市「ネズミについて」
本格的なネズミの追い出しや駆除は専門家まで
以上では、忌避剤の効果についてお伝えしてきましたが、可能なら本格的なネズミの追い出しや駆除は、専門家に依頼すべきでしょう。
なぜなら、忌避剤や超音波発生器でネズミを一時的に追い出せたとしても、侵入経路対策を徹底的に行わなければ、ネズミ被害はいくらでも再発してしまうからです。
そして、この侵入経路対策が専門家以外には難易度が高く、家中の1~1.5cm程度の隙間をすべて塞がなければネズミの侵入を防ぐことができません。
手軽さゆえに忌避剤を試してみたくなる気持は理解できますが、対策に時間を費やして被害が拡大してしまう前に、専門家に依頼してしまう方が確実でしょう。
ハウスプロテクトは、ネズミ駆除の専門家であり、忌避剤だけでなく様々な方法を用いてネズミを追い出したうえで、家中の侵入経路対策を徹底して行います。また、万が一の再発時にも、最長10年間は無料でアフターフォロー対応を行わせて頂きます。
現地調査や見積は無料で行わせて頂きますので、本格的なネズミ対策を行いたい方は、お気軽にご相談ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
ネズミ忌避剤は、匂いや超音波を利用してネズミを寄せ付けない効果が期待できる方法です。
粒状・スプレー・燻煙・超音波などさまざまなタイプがあるため、自宅の環境や侵入経路に合わせて適切な種類を選ぶことが大切といえます。
ただし、同じ場所に同じ忌避剤を長期間使い続けると、ネズミが慣れて効果が薄れる可能性があるため、定期的な交換や匂いと超音波の併用など工夫が必要です。
侵入口を塞いだり、エサとなる食品や巣材となる古紙を片付けたりするなど、基本的な環境対策もあわせて行わなければ十分な効果は得られません。
さらに、被害が深刻な場合は捕獲や巣の撤去といった再発防止施工が必要となるため、専門業者への依頼を検討するのがおすすめです。
こうしたポイントを踏まえてネズミ対策を進めれば、衛生面や火災リスクから身を守り、安全で快適な住環境を取り戻すことにつながるでしょう。