近年、東京や大坂などの都心部でもアライグマの被害が増加しています。
皆さんのご自宅や近所でアライグマを見つけた場合、どのように対処したらいいのでしょうか?この記事では、アライグマ対策やアライグマ駆除にかかる手続きについて、簡潔に分かりやすくまとめています。
アライグマ駆除の基本的方針について
近所や家屋でアライグマを見つけた時に取るべき行動は、基本的には「自分で追い払う」か「業者に駆除依頼をする」の二択です。
「そのうち居なくなるだろう」と対策せずに放置するのは悪手です。アライグマは1回の出産で3~6頭の子供を産み、2年で成獣になります。また、アライグマの天敵も日本には存在しないので、かなり繁殖力が高いです。
気づけば、自宅がアライグマの家族の住処になり、「騒音被害」「異臭被害」「健康被害」など様々な被害をこうむることも考えられますので、なるべく早めに対処しましょう。
自力で追い払う場合:市販のグッズを利用する
現在、ホームセンターや通販、ドラッグストアなどでアライグマを追い払うための様々な商品が販売されています。
燻煙剤
燻煙剤とは、有効成分を煙として発散させ、殺虫・殺菌させる薬剤入りのグッズです。ゴキブリ駆除に使うバルサンが代表商品として知られています。
燻煙剤を焚くことで、アライグマを住居から追い出すことが可能です。侵入口付近で焚くと効果的です。
燻煙剤を使う際には、犬や猫などのペット類、観葉植物、家電などに有効成分が降りかからないように準備が必要です。
忌避剤
アライグマは嗅覚が発達しており、強い臭や刺激のある匂いが苦手です。この習性を利用し、 下匂いでアライグマを追い払う商品が販売されています。
また、忌避剤は自作できます。ハーブ類、木酢液、唐辛子などを侵入口に設置することで、一定の効果を得られます。
超音波
超音波とは、人間の可聴範囲を超えた高い音(おおむね20kHz以上)のことです。超音波を感じると、アライグマを含む多くの害獣は退散するといわれています。
この超音波を利用し、下記のような駆除グッズも市販されています。
また、スマートフォンのアプリにも超音波を出せるアプリがあります。「駆除に予算をかけたくない」と、こういったアプリを使用する利用する方は増えてきています。
弊社メディア「害獣駆除PLUS」には、超音波装置についての記事も多数あります。下記にリンクを貼りましたので、時間があればぜひご覧ください。
自力で追い払う場合:侵入経路を塞ぐ
駆除グッズの使用と同じくらい重要になってくるのが、アライグマの侵入経路を塞ぐという作業です。
駆除グッズによりアライグマが退散し、いったん被害が収まったとしても、戻ってくる恐れがあります。一度アライグマに目をつけられた環境ということは、アライグマにとって過ごしやすい環境だったということなので、被害再発の可能性は高いです。
侵入経路として考えられる場所は以下の通りです。
・床下
・通気口
アライグマは、3センチメートルから5センチメートル程度の隙間も侵入が可能です。また、侵入口を咬んだり引きはがしたりして壊して広げることもありますので、金網やパテなど使って塞いでいきましょう。
自力で追い払う場合:糞尿などの処理方法
アライグマを追い払った後に、糞尿などの処理も欠かさず行いましょう。
アライグマの糞尿をそのまま放置していると、ダニやノミ、ハエなどの害虫が増殖する可能性があります。また、レプトスピラ症、アライグマ回虫症などに感染するかもしれません。
2011年に酪農学園大学で獣医学部で行われた調査では、北海道中央部で捕獲されたアライグマ259頭中10頭(3.9%)からレプトスピラ菌が検出されたとの結果が出ています。
参考文献:北海道のアライグマからのレプトスピラの分離と抗体調査|酪農学園大学獣医学部獣医学科獣医細菌学教室
糞尿処理の際は、感染症予防のため、必ず手袋とマスクを使用し衛生面に注意を払いましょう。
また、掃除機は使わず箒やちりとりで対処するようにしましょう。作業終了後、掃除器具を洗浄する際に使う除菌スプレーとの組み合わせで、火事につながる可能性があるためです。
作業終了後は、洗剤で洗浄後、消毒剤で消毒し、できたらバーナーなどで一度焼くか煮沸しましょう。
自力で追い払う場合:捕獲には申請が必要
アライグマの捕獲については「鳥獣保護法」という法律に沿って行う必要があります。「鳥獣保護法」では、行政の許可がない場合の捕獲を禁じています。鳥獣保護法に違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を課せられる可能性がありますので、面倒でも必ず駆除申請を出しましょう。
駆除にかかる手続きは、お住まいの自治体によって変わります。まずは自治体の該当課へ問い合わせし、申請準備を進めていきましょう。
アライグマ専門駆除業者に依頼する場合
アライグマの凶暴性や病気への危険性、法律上の縛りや、侵入口の封鎖の難易度などを考慮すると、自力での駆除はお勧めできません。予算内ならば極力、駆除業者を利用することをお勧めします。
害獣駆除業者に依頼する場合、万が一再発した時のための「アフターフォロー」が充実しているかどうかは、重要な視点となります。駆除時の保証内容だけではなく、駆除後の内容までしっかりと把握してから契約しましょう。
また、ホームページに保証について記載されていても、依頼内容によって保証が変わる場合がありますので、見積時までに内容を確認することが重要です。
よくある勘違い
契約された方によくある失敗例が、部分保証と侵入保証の違いを把握していなかったパターンです。
部分保証とは、保証期間内に害獣業者が以前施工した部分に限り修繕するという保証です。他方、侵入保証とは、保証期間内に害獣が家屋に侵入した場合、無償で再度侵入口の封鎖の施工をする保証です。
もちろん、侵入保証の方が内容が充実していますので、極力、侵入保証契約を選びましょう。
結論:アライグマを見つけたら
アライグマは繁殖力が高く、また被害も深刻なため、見かけたら一刻も早い対策が必要です。早めに業者へ相談しましょう。
アライグマ駆除専門業者の「ハウスプロテクト」では、最長10年の長期保証を実施しております。顧客満足度・サービス品質・解決スピードNo. 1(※2021年ゼネラルリサーチ調べ)の弊社がアライグマを徹底駆除いたします。
現地調査やお見積りまで無料ですので、まずは一度、ご相談ください!