今回の記事では、「家にコウモリの巣らしきものを発見したという方」「家の中でコウモリの鳴き声が聞こえる」という方に向けて、コウモリ対策としてのLED活用方法について詳しく解説しています。
上記に当てはまる方も、そうでない方も、一度ぜひご覧になってみてください。
コウモリは光が苦手なのか?
ご存知の方も多いかと思いますが、コウモリは夜行性です。そして、夜行性の動物は光に慣れていないため、光を苦手としている場合が多いです。
ということは、夜行性のコウモリも、例に漏れず光が苦手なのではないか?と仮説を立てることができるはずです。
現に、ドイツのハイデルベルク城で「クリスマスマーケット」を開催したことで、城に巣を作るコウモリの数が半減した、という情報があります。恐らく、イベントのイルミネーションや灯りでコウモリが逃げてしまったのでしょう。
※補足 クリスマスマーケットとは:ドイツやオーストリアの都市の広場で行われるイベント。ドイツ圏ではほぼ全ての都市、小都市で行われる。夜が長く天気の悪い冬のドイツの呼び物として定着している。さらにはヨーロッパ全体、世界中の多数の国にも広まり、開催されている。通常、期間はアドベント(降臨節、待降節)の4週間である。
上記、WIkipediaより「クリスマスマーケット」より引用
ただし、日本で人家に巣を作るコウモリに関してはその限りではありません。日本で人家に巣を作るのは「アブラコウモリ」という一種類のコウモリのみですが、この「アブラコウモリ」は光に対する耐性があることで知られています。
コウモリが光に集まりやすい理由とは
アブラコウモリが光に耐性があるというだけでは、アブラコウモリが光に集まりやすい理由にはならないかと思います。もう一点、光に集まりやすくなる確かな理由があります。
多くの方が、夜間、街灯に様々な虫がたかる光景を目にしたことがあるかと思いますが、虫は光に集まりやすい習性があります。虫はコウモリの好物ですので、虫が集っている電灯は、アブラコウモリにとって絶好の餌場になり得ます。
アブラコウモリは光を好むというより、光につどう虫を好んでいるといえます。
虫が集まらない照明「LED照明」について
そもそもLED照明とは?
そもそもLED照明とはどういった照明なのでしょうか?以下、LED照明についての説明文を環境省ホームページ(いまさら聞けない!LEDって何?|環境省 COOL CHOICE)より引用しました。参考にしてみてください。
組成は違いますが、トランジスタやICなどの半導体と同じ仲間ですから、寿命が長い、消費電力が少ない、応答が速いなどの基本的な特長を持っています。 この特長を照明に利用しているのが、LED照明です。
〜中略〜
省エネ効果の優れたLED照明は一般家庭でも使用される電球形LEDランプをはじめ、施設照明・屋外照明などの幅広い用途で需要が急拡大しています。
LED照明を使った対策
LED照明と白熱灯では、放出する光の波長(※光は電磁波という波で、波長によって見え方や作用が変わってくる)が異なってきます。我々人間とは違い、虫は、LED照明が放出した光を感じ取りにくい性質を持っているため、虫はLED照明に集まりにくいと言われています。
害虫避けとして使えるLED照明は同時に、虫が好物であるアブラコウモリ避けにもなります。
この事実は、「アブラコウモリのような光に耐性のあるコウモリは、LEDランプ付近では45%活動減少した」という研究結果(動物園と野生動物研究(IZW)ライブチッヒ研究所のChristian Voigt氏とDaniel Lewanzik氏による)で、学術的にも裏付けられています。
参考リンク:LED照明がコウモリの活動に影響
コウモリ被害に困っている方は、玄関や庭など、室外に設置しているライトをLED照明に変えてみましょう。コウモリ避けだけではなく、害虫避けや省エネ効果も望めて一石二鳥です。
LED照明だけで根本解決は難しい
これまでの文章ではLED照明について説明しました。ただ、LED照明はコウモリ避けになりますが、あくまで巣を作られにくい環境にするための対策であって、すでにコウモリに巣を作られてしまっている段階では役に立たない、という点だけ留意していただきたいです。
コウモリを駆除するためには、「侵入経路対策」と「コウモリの捕獲・処分」が不可欠です。
侵入経路対策について
市販で害獣用の忌避剤や燻煙剤などが売られていますが、「家から追い出す」だけの対策では、コウモリがまた戻ってきてしまう可能性があります。
コウモリがもう一生入って来れないように、コウモリの侵入経路を塞ぐ必要があります。
しかし、コウモリの侵入経路対策はかなり困難です。わずか1〜2cmほどのすきまがあれば、そこから侵入できししまうのがコウモリという動物です。家にある1〜2センチのすきまを全て埋めるとなると、かなりの手間になりますし、すきまを見落としてしまうかもしれません。
感染へのリスクがあるのはもちろんですが、自力でのコウモリ駆除を決してお勧めできない第一の理由は、そもそも「許可のないコウモリの駆除は法律で禁じられている」ためです。
コウモリの捕獲・処分
侵入経路対策と同時に、コウモリ自体の捕獲・処分も行っていく必要があります。しかし、コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で守られており、触れたり捕獲したりするには自治体への許可と連絡が必要です。
また、コウモリは様々な病原菌を保菌していることで有名です。公的手続きという面倒で時間がかかる作業と並んで、健康的なリスクが伴う作業もしなければなりません。
コウモリ駆除には業者の利用がベスト
ご自宅に巣を作られてしまった方や家の近くで頻繁にコウモリを見かける方は、いち早く駆除業者に依頼しましょう。
コウモリ駆除専門業者の「ハウスプロテクト」では、24時間365日、コウモリ被害の無料相談を受け付けております。
コウモリ駆除のプロが誠意を持って対応いたしますので、まずは一度、ご相談ください!