「家の壁にコウモリが潜んでいることに気づいたけれど、動く気配がない…」
「放っておけば勝手にいなくなる?」
そんなお困りや疑問をお持ちではありませんか?
結論から言えば、壁から動かないコウモリをそのまま放置するのは危険で、時間が経つにつれて様々な被害が出る恐れがあります。
そこで本記事では、家の壁から動かないコウモリの対処法について説明します。
壁から動かないコウモリとは?
コウモリは夜行性であり、日中は人目に付かない場所で休眠しています。
壁から動かないのは、そこを巣にしようとしているからであり、その近くにエサがあるなどで寄り付いているのです。
もしコウモリをそのまま放置してしまえば住処にされてしまい、最悪の場合、大繁殖してしまいます。
壁の中でもコウモリが好むのは、スキマがある場所です。住宅の外壁と内壁の間にはわずかな隙間があり、コウモリはたった1~2cm程度の隙間でも入り込めるので、そこにコウモリが住み着いてしまうことがあります。
風や雨を防げるため、壁の中はコウモリには居心地が良いのです。特に、外壁が経年劣化でヒビ割れを起こしている場合には、その隙間から侵入されてしまうため要注意です。
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コウモリを放置することによる危険性とは
家の壁や、軒先、ベランダにいるコウモリを放置すると、そこを巣にされてしまい、健康被害や住宅劣化を招く恐れがあります。
健康被害
コウモリの身体にはノミやダニがついており、それらが家の中に落下して人間から吸血するとアレルギー反応を引き起こします。特に、小さな子供や高齢者がいる家庭では注意が必要です。
住宅劣化
コウモリが住み着いてフンをすると、住宅劣化に繋がります。しかも、せっかくフンを掃除しても、コウモリが住み着いてしまっている場合、またフンをされてしまうので、住宅が汚れ続けます。さらには、コウモリの糞は悪臭を放つため、住宅内が臭くなってしまいます。
コウモリ対策の方法とは
コウモリ対策としては、忌避剤や苦手な匂いを使ってコウモリを住宅内から追い出した後、侵入経路となる隙間の徹底封鎖を行うことが大切です。
忌避剤や苦手な匂い
コウモリ対策の第1段階では、まず忌避剤や苦手な匂いを用いて、コウモリを住宅内から追い払いましょう。その際に用いる忌避剤には、ジェルタイプ、スプレータイプ、錠剤タイプがあります。
まず、ジェルタイプの忌避剤には効果が1年くらいあり、コウモリの侵入を防ぐにあたっての持続性が高いのが特徴です。ただし、ジェルタイプは、自宅内にジェルを撒く必要があるため、忌避剤自体によって自宅が汚れてしまうのがデメリットです。
もっともポピュラーに使われるのはスプレータイプであり、狭い箇所に効果的に働きかけます。しかし、スプレータイプは大量に使用しすぎてはいけません。なぜなら、コウモリは鳥獣保護法によって殺傷することが禁止されているからです。
隙間の封鎖
せっかく忌避剤でコウモリを追い出しても、侵入口となる隙間があれば、コウモリは再度侵入してきてしまいます。
ここで大事なのは、コウモリは僅か1センチ程度の隙間があるだけで、侵入出来てしまう点です。
そのため、通風口などの隙間には、パンチングメタルなどの網目の細かい金網などを取り付けて塞ぐようにしましょう。パンチングメタルは、穴の大きさや板の厚みの調整がしやすく、塞ぎたい通風口に合わせて使用できるので便利です。
ただし、ここで注意すべきなのが、外壁と内壁の隙間は塞いではいけないという点です。
なぜなら、家の外壁にコウモリが止まっているのを見かけると、侵入を防ぐためにスキマを埋めたくなりますが、サイディングなどを用いて外壁と内壁の隙間を塞いでしまうと、雨水の逃げ場が無くなり、雨漏りに繋がってしまうからです。
また、隙間を埋めると、結露を抑える効果も機能しなくなってしまいます。
このように、ただでさえ外壁の小さな隙間を埋めるのが大変であるにも関わらず、埋めてはいけない隙間もあるため、隙間の封鎖は非常に難易度の高い作業であると言えます。
対策には十分な準備と注意を
以上ではコウモリ対策の方法もお伝えしましたが、それを実施する際には、十分な準備と注意が必要です。なぜなら、コウモリは病原菌やウイルスを媒介しているため、 接触することで病気に感染する場合もあるからです。
コウモリが原因で発症する病気
コウモリが原因となる病気や病原菌には、次のようなものがあります。
レプトスピラ症
レプトスピラ症は、動物の尿を経由して伝染する病気です。げっ歯類などが保菌者となるケースが多いですが、実はコウモリが感染していることもあります。傷のある皮膚や粘膜(目や口や鼻)がコウモリの尿に触れると感染してしまう可能性があります。
レプトスピラ症は、最悪の場合、死亡に至る可能性もある病気です。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、動物の糞から見つかることがある病原菌です。オオコウモリの一部がサルモネラ菌を保菌している可能性があると言われています。感染するとサルモネラ症になり、急な発熱、下痢、複数、嘔吐などの症状が2~7日程度続きます。
ヒストプラスマ症
ヒストプラスマ症は、この病気に感染したコウモリのフンに菌が含まれていることがある肺感染症です。アメリカでは毎年50万人程度が感染する米国最大の真菌性風土病であると言われており、集団感染にも発展する病気です。
ヘンドラウイルス
ヘンドラウイルスは、このウイルスに感染しているオオコウモリが原因で発症するウイルスです。オオコウモリの体液で汚染された飼料を馬が食べ、その馬の体液と人間が濃厚接触することで、人間も感染します。
発症することは極めて稀でありながら、感染された例のうち半数程度では死亡に至っている病気です。
コウモリ対策に向けた準備や注意
上記のような病気に罹る危険性があることも踏まえ、自分でコウモリ対策を行うなら、最低限以下のような準備は必須となります。
完全装備で臨む
接触すると様々な病気に罹る可能性があることから、コウモリに直接触れることは極めて危険です。
余計な接触を避けるためにも、コウモリ対策をするなら、面倒に感じても以下のような服装で臨みましょう。
・帽子
・マスク
・ゴーグル
・手袋
フンに近づかない
外壁に住み着いたコウモリは大量のフンを排泄します。コウモリのフンは人体に非常に有害で、上述の通り、感染症のウイルスや寄生虫も多く含んでいます。
ですが、フンは放置すると乾燥し、カビ菌が蔓延して空気中に漂い始めます。そうなると、フンがある場の空気を吸うだけで健康被害に遭ってしまう可能性があり、駆除のためにフンに近づくこと自体が危険となります。
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コウモリ対策ならプロにおまかせ
以上のように、家の壁にコウモリが居る場合、それを放っておくと健康被害や住宅劣化に繋がるため危険です。また、対策するにしても、忌避剤は効果が確実ではないうえに、隙間の封鎖を完璧に行うのは非常に困難です。
さらには、対策を行う際にも、完全装備が必要なうえにフンに注意が必要であり、気が抜けません。
このように、コウモリ対策は難易度が高いため、プロに任せることで安全かつ確実に対策するのもおすすめです。ハウスプロテクトでは、コウモリの徹底駆除のため、コウモリの追い出しや侵入経路対策などを行わせて頂きます。
現地調査やお見積りまでは無料で行わせて頂いております。現状では具体的な被害に遭っていなかったとしても、家の壁から動かないコウモリを見かけたならば、お気軽にご相談ください。