コウモリの空気感染・感染症の症状と触ったときの対処法をプロが解説

コウモリが家の近くにいると「感染症がうつるのでは」と不安になる方は多くいます。

結論からお伝えすると、コウモリは空気感染・接触感染・咬傷感染の3つの経路で、人に感染症を広げる可能性がある動物です。

なぜなら、コウモリは免疫の仕組みが特殊で、体内にウイルスや菌をもちながら症状が出ない状態で活動できるためです。理化学研究所・文部科学省「一家に1枚ウイルス」(2023年)によると、コウモリの抗ウイルス応答関連遺伝子はヒトより多く、多様な病原体の自然宿主になりやすい特性があります。

特に注意が必要なのがフンからの空気感染です。コウモリのフンは乾燥すると微細な粒子となって空気中に漂い、吸い込むことで肺感染症(ヒストプラズマ症)を引き起こす可能性があります。

国立感染症研究所(2024年1月更新)では、ヒストプラズマ属菌はBSL3(感染力が極めて強い病原体)に分類されており、屋根裏や換気口の清掃時に感染するリスクがあると記載されています。

そのためコウモリを発見しても素手で触れてはいけません。死骸にも同様のリスクがあります。

本記事では、コウモリが媒介する感染症の種類と空気感染の仕組み、触ってしまった・死骸を見つけた場合の対処法まで、ハウスプロテクト監修のもとプロが詳しく解説します。

もしコウモリの感染症リスクに不安を感じたら、まずはハウスプロテクトへ無料相談しましょう。調査・見積もりは0円、年中無休・24時間受付です。

目次

日本のコウモリが感染症を媒介する理由

日本のコウモリが感染症を媒介する理由

日本のコウモリは、複数の感染症を媒介する可能性がある動物です。

身近に住み着くアブラコウモリも例外ではなく、フンや体毛を通じて人体へ影響を及ぼすリスクがあります。

そんなコウモリが感染症を媒介する理由を以下でそれぞれ解説します。

野生動物として病原体を多く保有しているため

コウモリは哺乳類の中で最も多様なウイルスをもつ動物のひとつです。

文部科学省・理化学研究所「一家に1枚 ウイルス」(2023年)によると、コウモリはインターフェロン遺伝子などの抗ウイルス応答関連遺伝子をヒトより多くもっています。

ウイルスに感染しても症状が出にくい体質のため、狂犬病・ヒストプラズマ・SARSコロナウイルス・リッサウイルスなど、多種多様な病原体を保有したまま活動できます。

人間に近い哺乳類であるからこそ、コウモリが保有するウイルスは人に感染しやすい特性をもちます。野生動物の中で唯一空を飛ぶ哺乳類として広範囲に移動するため、病原体の拡散リスクも高まります。

フンが乾燥して空気中に拡散しやすいため

コウモリは昆虫を主食とするため、フンは繊維分が少なく乾燥して崩れやすい性質があります。乾燥したフンは微細な粒子(エアロゾル)となり、空気中に漂います。

国立感染症研究所(2024年1月更新)によると、ヒストプラズマ属菌はBSL3に分類される感染力が極めて強い病原体で、コウモリや鳥のフンに特に多く生息しています。

屋根裏や換気口にフンが堆積している場合、清掃中に粒子を吸い込むリスクは特に高まります。

屋根裏や天井裏で清掃を行う際は、N95マスク・手袋・ゴーグルの着用が必須です。

人の生活圏に侵入しやすいため

日本に最も多く生息するアブラコウモリ(イエコウモリ)は、わずか1〜2センチの隙間から屋根裏や軒下へ侵入します。

人の生活空間に入り込むため、フンや体毛・寄生虫を通じた健康被害が現実的なリスクになります。

東京大学大学院農学生命科学研究科の研究(2020年)では、日本に生息するコキクガシラコウモリからSARS-CoV-2と遺伝的に近縁なウイルスが検出されています。

現時点ではヒトへの感染は確認されていませんが、コウモリが多様な病原体の自然宿主である事実は変わりません。

コウモリから人に感染する3つの経路

コウモリから人に感染する3つの経路

コウモリから人への感染は、1つの経路だけではありません。

空気感染・接触感染・咬傷感染の3つの経路を把握すれば、適切な対応がとれます。

以下でそれぞれ解説します。

空気感染(吸入による感染)

空気感染とは、コウモリのフンが乾燥して空気中に漂い、人が吸い込んで感染する経路です。最も身近で見落とされやすいリスクです。

フンが粉塵化した空気を吸い込むと、ヒストプラズマ症などの肺感染症を引き起こす可能性があります。屋根裏に住み着いたコウモリのフンが大量に堆積している場合、日常生活の中でも吸入リスクが生じます。

屋根裏や換気口の点検・清掃前は、必ず専門的な防護装備を着用してください。

接触感染(触れることによる感染)

接触感染とは、コウモリの体・フン・死骸・尿に直接触れて、皮膚や粘膜から感染する経路です。

コウモリの体表にはダニやノミが寄生しており、触れるとダニやノミが人へ移ります。フンには複数の病原菌が含まれており、素手で触れた後に口や目を触ると感染リスクが高まります。

死骸にも生存した菌や寄生虫が残っている可能性があるため、同様の注意が必要です。

咬傷感染(噛まれることによる感染)

咬傷感染とは、コウモリに噛まれたり引っかかれたりして、唾液中のウイルスが体内に侵入する経路です。
厚生労働省検疫所(FORTH)の資料によると、コウモリが保有するリッサウイルスは咬傷や引っかき傷を通じて感染します。

コウモリに噛まれた場合は、速やかに流水と石鹸で洗浄し、医療機関を受診してください。

コウモリによる空気感染が起こる仕組み

コウモリによる空気感染が起こる仕組み

コウモリによる感染症の中で、最も注意が必要なのが空気感染です。

以下ではフンが体外に出た後、人が吸い込むまでの流れを3ステップで解説します。

コウモリのフンが乾燥して細かな粒子になる

コウモリは昆虫を主食とするため、フンは水分が少なく乾燥しやすい性質があります。屋根裏や天井裏に堆積したフンは、数日で乾燥して脆い状態になります。

乾燥したフンは、わずかな衝撃や風でも砕けて微細な粉塵(エアロゾル)になります。粒子の大きさは数ミクロン以下になるため、肉眼では確認できません。

国立感染症研究所(2024年1月更新)によると、ヒストプラズマ属菌のような病原体は粉塵の中に含まれます。

粒子が空気の流れで舞い上がる

粉塵化したフンの粒子は、空気の流れに乗って広範囲に拡散します。屋根裏から天井の隙間を通じて室内へ侵入するケースも報告されています。

特にエアコンや換気扇が作動している環境では、粒子が一気に室内へ引き込まれるリスクがあります。

清掃や点検で屋根裏に立ち入る際に粒子を舞い上げてしまうと、急激に吸入量が増える点にも注意が必要です。

人が口や鼻から吸い込んで感染する

舞い上がった粒子を人が口や鼻から吸い込むと、気道を通じて肺に到達します。ヒストプラズマ属菌の胞子が肺内で定着すると、免疫力の低下した方では肺感染症(ヒストプラズマ症)へ進行するリスクがあります。

MSDマニュアル家庭版によると、胞子を吸い込んでから症状が出るまでの潜伏期間は3〜17日です。

発熱・咳・全身倦怠感などインフルエンザに似た症状が現れます。健康な成人では自然治癒するケースが多いですが、免疫力の低い方や乳幼児・高齢者では重症化する可能性があります。

乳幼児・高齢者・妊娠中の方がいる家庭では、コウモリのフンを特に早急に対処する必要があります。

フンの量が多い場合や屋根裏への立ち入りが必要な場合は、専門業者への依頼が安全です。ハウスプロテクトでは、出張費をはじめ、調査・見積もり0円で対応しているのでお気軽に連絡してみてください。

コウモリから人にうつる主な感染症の種類

コウモリから人にうつる主な感染症の種類

コウモリが媒介する感染症は、1種類ではありません。

病原体の種類によって感染経路や症状が異なります。

以下では、日本で特に注意が必要な5種類を解説します。

狂犬病

狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するコウモリや動物に噛まれたり引っかかれたりして発症する人獣共通感染症です。

国立健康危機管理研究機構「狂犬病(詳細版)」によると、英国・欧州・オーストラリアのコウモリから狂犬病に類似したリッサウイルスが分離されており、国内コウモリの感染率は未研究で「今後発生する可能性は皆無ではない」とされています。

発症後に有効な治療法はありません。発症すると、興奮・麻痺・恐水症状を経て、ほぼ100%の確率で死亡します。

コウモリに噛まれた・引っかかれた場合は、症状が出ていなくても速やかに医療機関を受診してください。

コウモリに噛まれた・引っかかれた場合は、すぐに流水で洗浄し医療機関を受診してください。発症後の治療法はありません。

ヒストプラズマ症

ヒストプラズマ症は、コウモリや鳥のフンに含まれるヒストプラズマ属菌の胞子を吸い込んで発症する肺感染症です。

国立健康危機管理研究機構「ヒストプラスマ症」によると、国内感染例は2018年末までに約100例報告されており、近年は国内感染が疑われる患者の報告も増えています。

感染しても約90%は症状が出ませんが、約5%が発熱・乾性咳嗽・全身倦怠感などの急性肺ヒストプラズマ症を発症します。

特に免疫力の低い方の場合、重症化するリスクが高まります。

SARS・コロナウイルス系

SARSコロナウイルス(SARS-CoV)は、キクガシラコウモリが自然宿主と考えられています。

国立健康危機管理研究機構「コロナウイルス感染症(詳細版)」によると、2002〜2003年のSARS流行では世界で8,069人が感染し、775人が死亡しました(致命率9.6%)。

東京大学大学院農学生命科学研究科の研究(2020年)では、日本に生息するコキクガシラコウモリからSARS-CoV-2と遺伝的に近縁なウイルスが検出されています。

現時点でヒトへの感染は確認されていませんが、コウモリを介した新型コロナウイルス系の感染リスクは科学的に無視できません。

リッサウイルス

リッサウイルスは、狂犬病ウイルスに類似したウイルスの総称です。

国立健康危機管理研究機構「リッサウイルス感染症とは」によると、感染したコウモリの咬傷が主な感染経路で、発症後は狂犬病と同様に有効な治療法がありません。

現時点で日本国内でのリッサウイルス感染症の発生や、コウモリからの分離報告はありません。

ただし、欧州・アフリカ・オーストラリアでは感染事例が報告されており、海外渡航先でのコウモリとの接触には十分な注意が必要です。

その他の感染症

上記以外にも、コウモリが媒介する可能性がある感染症が複数あります。

  • サルモネラ症(発熱・腹痛・下痢)
  • レプトスピラ症(発熱・筋肉痛・黄疸)
  • エボラ出血熱(オオコウモリが自然宿主とされる)
  • ニパウイルス感染症(東南アジアで発生)

サルモネラ症とレプトスピラ症は、コウモリのフンや尿への接触が感染経路のひとつです。特にレプトスピラ症は国内での発生報告があるため、フンや尿の処理は素手で行わず、専門業者への依頼を検討してください。

コウモリから感染したときに出る症状

コウモリから感染したときに出る症状

コウモリが媒介する感染症は、症状の出方が感染経路や病原体の種類によって大きく異なります。

「風邪かな」と見過ごしてしまうケースもあるため、コウモリとの接触後に体調変化があった場合は医療機関を受診してください。

呼吸器症状(咳・発熱)

コウモリのフンから空気感染したヒストプラズマ症では、発熱・乾性咳嗽・全身倦怠感・頭痛・胸痛などインフルエンザに似た症状が出ます。

国立健康危機管理研究機構「インバウンド真菌症(ヒストプラスマ症)」によると、菌体を吸入後、数週間の潜伏期を経て発症し、大部分は3〜4週間で自然治癒します。

ただし、大量の菌を吸い込んだ場合や免疫力の低い方では、肺炎・呼吸困難へ進行するリスクがあります。

コウモリの屋根裏清掃後や接触後に咳・発熱が続く場合は、ヒストプラズマ症の可能性があります。市販薬で様子を見ず、感染症内科を受診してください。

皮膚症状

コウモリに体表に寄生するコウモリマルヒメダニやコウモリトコジラミが人に移ると、皮膚炎が生じます。

症状は強いかゆみ・赤い発疹・丘疹(小さなブツブツ)です。

コウモリ自体に直接触れた場合は、体表の菌や寄生虫が皮膚に付着するリスクがあります。

素手でコウモリや死骸を触れた後、皮膚に異常が出た場合は皮膚科を受診してください。また、コウモリのフンに含まれる胞子やカビ成分がアレルゲンとなり、皮膚炎を引き起こすケースも報告されています。

神経症状

狂犬病・リッサウイルス感染症では、初期の発熱・倦怠感の後に神経症状が現れます。

国立健康危機管理研究機構「リッサウイルス感染症(詳細版)」によると、興奮性の亢進・嚥下困難・発声困難・恐水症状・精神錯乱などの中枢神経症状が進行し、最終的に呼吸停止で死亡します。

発症後に有効な治療法はありません。

コウモリに噛まれた・引っかかれた場合は、神経症状が出る前に予防接種を受けるのが唯一の対策です。速やかに医療機関を受診してください。

アレルギー症状

コウモリのフン・体毛・死骸から発生するアレルゲンにより、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・咳などのアレルギー症状が出ます。

フンが天井裏に堆積している場合、室内のアレルゲン濃度が高まり、アレルギー性鼻炎や気管支系の症状が悪化するリスクがあります。

もともとアレルギー体質の方や、ぜんそくを患っている方は特に注意が必要です。コウモリが住み着いている環境での体調変化は、アレルギー悪化のサインかもしれません。

コウモリに触ってしまったときの対処法

コウモリに触ってしまったときの対処法

コウモリに触れてしまった場合、落ち着いて順序よく対処すれば感染リスクを最小限に抑えられます。

「たぶん大丈夫」と放置するのが最も危険です。

以下では触れた直後から医療機関への受診まで、4つのステップで解説します。

すぐに流水と石鹸で手を洗う

触れた直後にとるべき行動は、傷口や接触部位を流水と石鹸で15分以上洗い流す対応です。

厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」では、野生動物との接触後は速やかに手洗いを行うよう推奨しています。

傷口がある場合は、石鹸で丁寧に泡立てながら洗い、流水で十分に流してください。目や口などの粘膜に触れた場合は、大量の流水で洗い流します。

洗浄が早ければ早いほど、病原体の侵入リスクを下げられます。

コウモリに触れた後の手洗いは、15分以上の流水洗浄が基本です。ハンドソープでの一時的な洗浄だけでは不十分です。

消毒液で患部を丁寧に消毒する

流水洗浄の後、消毒液(ポビドンヨード・イソプロパノール含有製剤など)で患部を消毒してください。傷口がある場合は、消毒液を十分に塗布し、乾燥させます。

コウモリの体表や口腔内には複数の病原菌が生息している可能性があります。

洗浄と消毒をセットで行うと、感染リスクをより効果的に下げられます。消毒液がない場合は、アルコール消毒液(エタノール濃度70%以上)でも代用できます。

発熱や腫れが出たら医療機関を受診する

洗浄・消毒後も、数日以内に以下の症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください。

  • 接触部位の赤み・腫れ・痛み
  • 発熱・悪寒・全身倦怠感
  • 咳・息苦しさ(空気感染の可能性)
  • 発疹・かゆみ(ダニ・ノミ由来の可能性)

症状が出るまでの潜伏期間は感染症の種類によって異なります。狂犬病・リッサウイルスは20〜90日、ヒストプラズマ症は7〜21日程度です。

触れた後しばらく経ってから症状が出る場合も、コウモリとの接触を医師に伝えてください

感染症内科または皮膚科を受診する

コウモリとの接触後に受診する際は、以下の科が適しています。

  • 感染症内科:発熱・呼吸器症状・全身症状がある場合
  • 皮膚科:皮膚の発疹・かゆみ・傷口の炎症がある場合
  • 救急外来:噛まれて出血している・強い症状がある場合

受診時には「コウモリに触れた・噛まれた」旨を必ず医師に伝えてください。

狂犬病ウイルスへの暴露後ワクチン接種(PEP)は、発症前に受けると感染を予防できます。

症状がなくても、噛まれた場合は受診することを推奨します。

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コウモリの死骸を見つけたときの対処法

コウモリの死骸を見つけたときの対処法

コウモリの死骸は、生きているコウモリと同等以上の感染リスクがあります。

死骸に触れる前に、正しい手順を確認してください。

以下にて4つのステップで解説します。

素手で触れずに距離を取る

死骸を見つけても、絶対に素手で触れてはいけません。コウモリの死骸には、ダニ・ノミ・菌・ウイルスが残存している可能性があります。

死後数時間以上経過した死骸でも、病原体の感染力が失われるわけではありません。

まずは死骸から距離を取り、周囲の換気を行ってください。窓を開けて空気を入れ替えた後、処分の準備に取り掛かります。

死骸が見つかっても、素手での接触・蹴る・掃き飛ばすなどの行為は禁止です。菌・ウイルスが飛散するリスクがあります。

子どもやペットを近づけない

死骸の処分が完了するまで、子どもやペットを現場に近づけないようにしてください。子どもは死骸を好奇心で触れる可能性があり、ペットは匂いを嗅ぎに近づく習性があります。

特にペットが死骸に接触した場合、ダニやノミがペットの体表に移り、室内に持ち込まれるリスクがあります。

処分が終わるまで別室で待機させてください。

使い捨て手袋を使って密閉処分する

処分の際は以下の手順で行ってください。

  1. 使い捨てゴム手袋・マスクを着用する
  2. 使い古しの新聞紙や厚手のビニール袋を広げる
  3. 死骸を直接つかまず、袋で包み込む
  4. 二重袋に密閉し、口をしっかり縛る
  5. 自治体のルールに従いごみとして廃棄する

作業中はできるだけ顔を近づけず、死骸の周囲の粉塵を吸い込まないよう注意してください。

作業後は使い捨て手袋をその場で脱ぎ、すぐに流水と石鹸で手を洗います。

死骸があった周辺を消毒する

死骸を処分した後、死骸が置かれていた周辺を以下の手順で消毒してください。

  1. 消毒用エタノール(70%以上)を周囲に噴霧する
  2. ペーパータオルで拭き取り、廃棄する
  3. 換気を十分に行い、空気を入れ替える

フンが周辺に堆積している場合は、乾燥して粉塵化している可能性があります。

清掃前に水を霧吹きで軽く湿らせ、粉塵の舞い上がりを防いでから作業してください。

フンの堆積量が多い場合は、専門業者への依頼が安全です。

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コウモリが家や部屋にいる場合の感染リスク

コウモリが家や部屋にいる場合の感染リスク

コウモリが家の中に侵入した状態は、感染症リスクが最も高まる状況のひとつです。

「飛び回っているだけだから大丈夫」と判断するのは危険です。

以下で紹介する3つのリスクを把握したうえで、適切に対処してください。

空気感染のリスク

コウモリが室内で活動すると、体毛・フン・尿が室内に飛散します。フンが乾燥して粉塵化すると、ヒストプラズマ属菌の胞子が空気中に漂い、吸入による感染リスクが生じます。

特に締め切った部屋でコウモリが長時間飛び回った場合、室内の空気中に粉塵が蓄積します。

コウモリが室内にいる間は、可能な限り窓を開けて換気し、マスクを着用してください。同じ空間に長時間とどまるのは避けてください。

コウモリが室内にいる間は、子どもや高齢者・妊娠中の方は別室に移動してください。免疫力の低い方は感染リスクが高まります。

接触感染のリスク

コウモリが家具・壁・床に触れると、体表の菌やダニ・ノミが付着します。

コウモリが触れた箇所に手で触れ、その手で目や口に触れると接触感染が生じます。

コウモリが素手で触れた可能性がある箇所は、消毒用エタノール(70%以上)で拭き取ってください。コウモリが通った後の床や壁を素手で触れた場合は、速やかに流水と石鹸で洗浄します。

ペットを介した二次感染のリスク

コウモリが室内にいると、ペットがコウモリに近づいたり触れたりするリスクがあります。

ペットの体表にコウモリ由来のダニやノミが移ると、ペット経由で人に二次感染する可能性があります。

コウモリを発見したら、まずペットを別室に移してください。追い出し作業後は、ペットの体表を確認し、ダニ・ノミの付着がないかチェックします。異常がある場合は動物病院への相談をおすすめします。

コウモリが室内に侵入した場合の追い出し方・行動手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

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コウモリが家の中に入ってきた時の対処法は?駆除時の注意点をプロが解説!

室内にコウモリが入ってきた・住み着いた可能性がある場合は、早急にハウスプロテクトへご相談ください。出張費をはじめ、調査・見積もりはすべて無料ですのでぜひお気軽に連絡してみてください。

コウモリのフンが引き起こす感染リスク

コウモリのフンが引き起こす感染リスク

コウモリのフンは、見た目は小さくても複数の感染症リスクをもつ危険な排泄物です。

屋根裏や軒下に堆積したフンを放置すると、感染リスクが時間とともに高まります。

以下にて3つのリスクを解説します。

ヒストプラズマ症のリスク

コウモリのフンに含まれるヒストプラズマ属菌(Histoplasma capsulatum)は、フンが乾燥して粉塵化すると空気中に広がります。

国立感染症研究所(2024年1月更新)によると、ヒストプラズマ属菌はBSL3に分類される感染力が極めて強い病原体です。

屋根裏のフンが大量に堆積した環境での清掃は、高濃度の胞子を吸い込む危険性があります。

国立感染症研究所の資料では、コウモリが生息する洞窟での集団感染事例が複数報告されており、屋根裏も同様の環境に近い状態になります。

屋根裏や換気口のフン清掃は、N95マスク・手袋・ゴーグルを着用せずに行ってはいけません。専門業者への依頼が最も安全です。

サルモネラ菌感染のリスク

コウモリのフンや死骸にはサルモネラ菌が含まれている可能性があります。

厚生労働省「動物由来感染症を知っていますか?」では、野生動物との接触や排泄物への接触が感染経路として挙げられています。

サルモネラ症の主な症状は急性の発熱・腹痛・下痢・嘔気・嘔吐です

フンに触れた後に食材や食器を触れてしまうと、食中毒のリスクが高まります。フンの処理後は必ず流水と石鹸で手洗いを行ってください。

アレルギー発症のリスク

フンが粉塵化してアレルゲンとなり、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・咳などのアレルギー症状を引き起こすリスクがあります。

もともとアレルギー性鼻炎やぜんそくを患っている方では、症状が悪化するケースが報告されています。

フンの堆積量が増えるほどアレルゲン濃度も高まります。屋根裏に大量のフンがある場合、室内への影響が出ている可能性があります。

アレルギー症状の悪化に心当たりがある場合は、屋根裏の状況確認を検討してください。

フンの清掃・消毒の具体的な手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

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コウモリが持ち込む寄生虫による被害

コウモリが持ち込む寄生虫による被害

コウモリが家に住み着くと、体表に寄生するダニやノミも一緒に持ち込まれます。

コウモリが去った後も、寄生虫は室内に残り人を刺すケースがあります。

以下にて、日本国内で確認されている3種類の被害を解説します。

ダニによる皮膚被害

コウモリに固有の寄生虫として、コウモリマルヒメダニが日本国内で確認されています。

体長は4〜6ミリで、コウモリの体表に寄生しながら血を吸います。コウモリが住み着いた屋根裏や壁の隙間から室内に侵入し、人を吸血するケースが報告されています。

刺されると、強いかゆみ・赤い発疹・丘疹(小さなブツブツ)が生じます。また、コウモリが保有するマダニも、SFTSウイルス(重症熱性血小板減少症候群)を媒介する可能性があります。

厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」によると、SFTSの致死率は約10〜30%で、感染症法上の四類感染症に指定されています。

コウモリが住み着いた後、原因不明のかゆみや発疹が続く場合は、コウモリ由来のダニ被害の可能性があります。皮膚科を受診してください。

ノミによる吸血被害

コウモリの体表にはコウモリ固有のノミも寄生しています。コウモリが去った後も、ノミは数日〜数週間生存します。

屋根裏や天井裏に潜んだノミが室内に落下し、人やペットを吸血します。

刺されると赤い小さな発疹が集中して現れ、強いかゆみを伴います。

かゆみで掻き続けると、細菌の二次感染が生じる可能性があります。ノミは高温多湿の環境で繁殖しやすいため、夏場の被害が多い傾向があります。

その他の寄生虫による被害

コウモリはコウモリトコジラミも保有しています。コウモリトコジラミは夜間に活動して人を吸血し、強いかゆみと赤い腫れを引き起こします。

一般的なトコジラミと同様、暗い隙間や寝具に潜む習性があり、発見が遅れやすいのが特徴です。

コウモリを追い出した後も、ダニ・ノミ・トコジラミが残っている可能性があります。

追い出し作業と同時に、寄生虫対策(燻蒸処理・清掃・消毒)まで行うのが完全解決への近道です。

コウモリを追い出しても、ダニ・ノミ・トコジラミが残存しているケースがあります。ハウスプロテクトでは追い出しから寄生虫対策まで一貫して対応します。

コウモリの感染症を防ぐために行うべき対応

コウモリの感染症を防ぐために行うべき対応

コウモリによる感染症リスクは、正しい行動で大幅に下げられます。

「見かけただけ」「まだ住み着いていない」との状況でも、早めの対応が感染症予防の基本です。

以下にて4つの行動を解説します。

コウモリを直接触らない・近づかない

コウモリを見かけても、素手で捕まえたり近づいたりしてはいけません。そんなコウモリは体表にダニ・ノミを保有しており、噛まれなくても近距離での接触でリスクが生じます。

また、鳥獣保護管理法により、コウモリは無許可での捕獲・殺傷が禁じられています。自力での駆除を試みてコウモリを追い詰めると、咬傷のリスクが高まります。

コウモリを見かけた際は距離を保ち、専門業者に連絡してください。

フンや死骸を見つけたら専用装備で対応する

フンや死骸を処理する際は、N95マスク・使い捨て手袋・ゴーグルを必ず着用してください。

素手・普通のマスクだけの処理は、ヒストプラズマ属菌の吸入リスクを十分に防げません。

処理後は使い捨て装備をその場で廃棄し、すぐに流水と石鹸で15分以上の手洗いを行います。フンの量が多い・屋根裏全体に広がっているケースは、専門業者への依頼が最も安全な選択です。

症状が出たらすぐに医療機関を受診する

コウモリとの接触後や、コウモリが住み着いている環境での体調変化は、感染症の初期症状の可能性があります。

下記の症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • 発熱・悪寒・全身倦怠感が続く
  • 咳・息苦しさが数日以上続く
  • 皮膚に発疹・かゆみが現れた
  • 噛まれた・引っかかれた箇所が腫れた

受診時には「コウモリとの接触があった」旨を医師に必ず伝えてください。

感染症の種類によっては、早期受診で発症を防げる場合があります。

駆除は早期に専門業者へ依頼する

コウモリが住み着いていると気づいたら、早期に専門業者への相談を検討してください。

放置すると、フンの堆積・寄生虫の繁殖・侵入経路の拡大が進み、被害が深刻化します。

ハウスプロテクトは、コウモリの追い出しから侵入経路の完全封鎖まで一貫して対応します。

母体がリフォーム会社のため、壁・屋根裏の施工技術が高く、再発防止を徹底します。

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コウモリの気配を感じたら、早めのご相談が感染症リスクを下げる最善策です。

出張費をはじめ、調査・見積もりはすべて無料で受け付けているのでぜひお気軽に連絡してみてください。

コウモリの感染症に関するよくある質問(FAQ)

コウモリの感染症に関するよくある質問(FAQ)

日本のコウモリは本当に危険なのか?

日本に最も多く生息するアブラコウモリは、ヒストプラズマ属菌やサルモネラ菌を保有している可能性があります。

国立健康危機管理研究機構によると、日本国内でのリッサウイルス感染症の発生やコウモリからの分離報告はありません。

ただし、フンの粉塵化による空気感染リスクや、コウモリ由来のダニ・ノミによる皮膚被害は実際に報告されています。「日本のコウモリは安全」とは言い切れません。

住み着いた場合は早めに専門業者へ相談してください。

コウモリが近くを通っただけで感染する?

コウモリが近くを飛んだだけでは、通常は感染しません。

空気感染が起きるのは、乾燥したフンの粉塵を吸い込んだ場合です。コウモリが一時的に通過した屋外での接触では、感染リスクは極めて低いです。

ただし、コウモリが屋根裏や部屋に住み着いてフンが堆積している場合は、日常的な吸入リスクが発生します。フンの堆積がある場所では、マスクを着用して換気を行ってください。

コウモリを触ってしまったら何科を受診すべき?

触れ方と症状によって受診先が異なります。

噛まれた・引っかかれた場合は感染症内科または救急外来を、皮膚に発疹・かゆみが出た場合は皮膚科を受診してください。

発熱・咳・全身症状がある場合は感染症内科が適しています。受診時には「コウモリに触れた日時と状況」を医師に伝えると、適切な検査・処置が受けられます。

噛まれた場合は症状がなくても、狂犬病の暴露後予防接種(PEP)について医師に相談してください。

コウモリのフンはどれくらいの期間感染力がある?

フンに含まれるヒストプラズマ属菌は、乾燥した環境下で長期間生存します。

国立感染症研究所によると、ヒストプラズマ属菌は土壌中でも生息する非常に強い病原体です。

フンが堆積してから数年後でも、清掃時に粉塵を吸い込むリスクがあります。古いフンだからといって安全ではありません。

清掃は必ずN95マスク・手袋・ゴーグルを着用して行ってください。

ペットがコウモリに接触したときの対応は?

ペットがコウモリに触れた・噛まれた場合は、まずペットを別室に隔離してください。

コウモリ由来のダニ・ノミがペットの体表に移っている可能性があるためです。

次に、かかりつけの動物病院に「コウモリに接触した」旨を伝えて相談してください。また、ペットを介したダニ・ノミの室内拡散を防ぐため、ペットが接触した寝具や床はすぐに洗浄・消毒してください。

ペットが噛まれた場合も、狂犬病ワクチンの接種状況を動物病院で確認する対応が必要です。

まとめ

コウモリは、空気感染・接触感染・咬傷感染の3つの経路で人に感染症を広げる可能性がある動物です。

特に屋根裏に住み着いた場合、フンの粉塵化によるヒストプラズマ症のリスクが日常的に生じます。

本記事で解説した重要ポイントを整理します。

  • コウモリのフンは乾燥・粉塵化で感染力をもつ
  • 狂犬病・リッサウイルスは発症後の治療法がない
  • 触った・噛まれた際は即日医療機関を受診する
  • 死骸にも菌・ダニ・ノミが残存している
  • 駆除は鳥獣保護管理法により専門業者への依頼が必要

コウモリによる感染症リスクは、早期の対応で大幅に軽減できます

「フンを見つけた」「夜に飛び回っている」「天井から音がする」といった状況に気づいたら、放置せずに専門業者へ相談してください。

ハウスプロテクトでは、コウモリの追い出しから侵入経路の完全封鎖・清掃まで一貫して対応します。

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ハウスプロテクト以外のコウモリ駆除業者を知りたい方は、こちらの記事よりご覧ください。

 

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