コウモリからかかる感染症は?空気感染の有無や駆除方法も解説

「コウモリと関わると病気にかかるって聞いたけど本当?」「身近にいるだけで病気にかかる可能性もあるの?」という疑問をお持ちの方はいませんか。

実は、コウモリを介してかかるのは聞き慣れない病気も多く、感染経路や症状も様々です。治療法が見つかっていない病気すらあるので、コウモリを見つけたら一刻も早く駆除を行う方が賢明です。

そこで本記事では、コウモリの持つ感染症の種類や、空気感染の有無、駆除方法について説明します。コウモリの持つ病気について正しい知識を持ち、安全にコウモリ対策を行いましょう!

コウモリからかかる感染症

ここでは、コウモリからかかるおそれのある代表的な感染症を6つ紹介します。

 狂犬病

狂犬病とは、狂犬病ウイルスを持ったコウモリに咬まれたり引っかかれたりした傷口から侵入して感染する人獣共通感染症です。

症状としては、発熱や頭痛、倦怠感や食欲不振、嘔吐などが最初です。そこから錯乱、幻覚、恐水発作などの筋痙攣につながり、最後は昏睡状態から呼吸停止になって死に至ります。一度発症すれば致死率はほぼ100%という病気です。

日本では1956年を最後に人が狂犬病にかかった事例はありません。したがって、コウモリが身近にいると必ず狂犬病になるということもないですが、わざわざ野生のコウモリに近づく必要はないでしょう。

参考:
狂犬病とは|国立感染症研究所
狂犬病に関するQ&Aについて|厚生労働省

 SARS

SARSとは、重症急性呼吸器症候群のことです。キクガシラコウモリという種類で、抗SARSコロナウイルス抗体の保有率が高いことが確認されており、コウモリに咬まれたり、コウモリの唾液に触れたりすると、人間も感染する可能性があります。

2003年に世界的に流行したものの、7月には終息宣言が出て2004年からは発生していません。一方で、ウイルスが消えたわけではなく、コウモリの体内において共生している状態だと考えられています。

潜伏期は2〜10日で、症状としては、発熱や悪寒、筋肉痛などに始まります。80〜90%の人は発症後6〜7日で軽快しますが、10〜20%の人は重症化するので注意が必要です。

参考:
SARS(重症急性呼吸器症候群)とは|国立感染症研究所
SARS(重症急性呼吸器症候群)とは | 済生会

ニパウイルス感染症

ニパウイルスは、オオコウモリによって感染した豚から人に間接的に感染した事例と、オオコウモリから人に直接感染した事例がある感染症です。症状としては、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状に始まり、痙攣や昏睡、見当識障害などの脳炎症状をきたします。

過去にはマレーシアやバングラデシュでの流行が確認されました。日本ではまだ直接的な被害はないものの、2003年に四類感染症にしていされています。

参考:
ニパウイルス感染症|厚生労働省
ニパウイルス感染症とは – 国立感染症研究所

ヘンドラウイルス感染症

ヘンドラウイルス感染症は、オオコウモリから馬に感染したヘンドラウイルスが、馬の体液や排泄物と接触することで人間にも感染する感染症です。症状としては、発熱や筋肉痛、肺炎や脳炎などとなっています。

2010年8月までに、7例の罹患報告がありました。発生している場所はオオコウモリと馬の飼育域が重なっているオーストラリアの一部分のエリアなので、現在の日本で感染する可能性は低いですが、他の病気のこともあるのでコウモリに近づくのはおすすめできません。

参考:
ヘンドラウイルス感染症|厚生労働省
ヘンドラウイルス感染症 – バイオテロ対応ホームページ
ヘンドラウイルス感染症 | 家畜疾病図鑑Web

ヒストプラズマ症

ヒストプラズマ症は、コウモリの糞に汚染された土壌やほこりの中で生育した真菌の胞子を吸い込むことで発症する肺感染症です。

多くの人には症状が出ませんが、体調が悪くなる人や発熱や席、呼吸困難につながる人もいます

日本での感染が疑われる患者も報告され始めてきており、現在本邦で27 例ほどの報告があります。

参考:
ヒストプラズマ症|MSD
ヒストプラスマ症とは – 国立感染症研究所

リッサウイルス感染症

リッサウイルス感染症は、食虫コウモリや食果実コウモリなどの野生コウモリの唾液中に含まれているウイルスが原因の病気です。咬まれたり引っかかれたり、傷口をなめられたりすることで感染します。潜伏期間は20日~90日と長くなっています。

症状としては、頭痛、発熱、倦怠感、精神錯乱などで、最終的には筋力の脱力から呼吸困難をきたして、発症後1か月前後で亡くなるケースの多い病気です。

現在の日本では感染報告はありませんが、海外に行くときには特に注意したほうが良いでしょう。

参考:
リッサウイルス感染症|厚生労働省
リッサウイルス感染症 – Lyssavirus infection – バイオテロ対応ホームページ

以上のように、コウモリを媒介して起きる病気は恐ろしいものばかりのため、コウモリに接近することは避けた方が良いでしょう。

コウモリが近くにいるからといって、必ず病気にかかるわけではありません。実際、日本ではほとんど感染例がない病気も存在します。

しかし、リスクがゼロではないことを知っておくと良いでしょう。

参考:
コウモリの感染症について|公益社団法人 日本獣医学会
コウモリと人の関係|厚生労働省

コウモリから空気感染や飛沫感染する?

それでは、これらのウイルスは、コウモリから空気感染や飛沫感染をするのかというと、その可能性は低いでしょう。

なぜなら、そもそも日本ではウイルスがコウモリから人間に感染した事例はないからです。

ですが、だからといってコウモリに触れたり、コウモリに咬まれたり引っかかれたりしても平気だという保証はありません。海外でコウモリを媒介してウイルスに感染している人がいる以上、日本でもその可能性はゼロだとは言い切れないからです。

したがって、自宅などがコウモリの被害に遭っているなら、早めに駆除することをおすすめします

参考:
コウモリの感染症について|公益社団法人 日本獣医学会

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コウモリが家に入ってきたら駆除するべき

特に、コウモリが家に入ってきてしまったら、早急に駆除すべきです。

その理由の1つは、コウモリには、ダニやノミのような寄生虫がついている可能性があるからです。

特にマダニは、SFTSウイルスを保有している可能性があるため注意が必要でしょう。

ダニはアレルギーの原因にもなり得るので、気をつけるべきです。

衛生的にも良くないので、コウモリが家に入ってきたら早急に駆除しましょう。

参考:
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について|厚生労働省
ダニアレルギーの症状や対策、治療法は? 咳やくしゃみの原因とは | バルサン | レック株式会社

コウモリの駆除方法3選

 

それでは具体的にはどのように駆除すればよいのかというと、大きく3つの方法があります。

駆除グッズを使う

まず、駆除グッズを使う方法です。駆除グッズは、いずれもコウモリを家から追い出すことを目的としたものです。コウモリの駆除グッズの種類としては、忌避剤、超音波発生器、青色LEDライトなどが代表的です。

忌避剤は、コウモリが嫌がるハッカやナフタリン、唐辛子などの成分を含んだもので、コウモリを家から追い出すのに効果があり、具体的には、次のようなタイプがあります。

  • スプレータイプ
  • ジェルタイプ
  • くん煙タイプ
  • 錠剤タイプ

また、コウモリは超音波に頼って飛ぶため、超音波発生器によってそれを狂わせてやれば、うまく飛べなくなるという説があります。ですが、正直なところ、長期間使うと慣れてしまううえに、そもそもコウモリに超音波を当てるのが難しいです。

最後に、青色LEDライトですが、コウモリは光を嫌がり、天井や家の軒下などの暗いところに住み着く害獣です。そのため、青色のLEDライトを当てることで追い払う効果が期待できます。

侵入経路を塞ぐ

以上のように、忌避剤や超音波発生器、LEDライトを用いてコウモリを追い払った後は、侵入経路を塞ぎましょう。なぜなら、上記の3つの対策方法は、いずれも短期間しか効果がないからです。

せっかく追い出してもコウモリがまた戻ってきてしまうと意味がありません。コウモリを追い払った状態で屋内への侵入経路を塞げば、コウモリ被害を食い止めることが可能となっています

ですが問題なのは、侵入経路を塞ぐ際には、1~2cm以上の隙間や穴を徹底して塞ぎきる必要がある点です。なぜなら、コウモリは体長3cmほどの小さな害獣であり、わずか1~2cm程度の隙間があるだけで屋内に入れてしまうからです。

とはいえ、それほどの小さな隙間は家中にあるため、専門家以外の方がそれらを発見したうえで、残らず塞ぎ切るのは現実的ではありません。

駆除業者に依頼する

コウモリ対策として有効なのは、駆除業者に依頼してしまうことです。

その理由の1つは、コウモリは鳥獣保護法によって保護されており、傷つけたり殺したりすることや、捕獲することは原則として禁じられているからです。コウモリは傷つけたり殺したりしないように、うまくコウモリを追い出す必要があり、慣れていない人が行うのには骨が折れます。

加えて、上述の通り、コウモリは病気の原因になり得るので駆除のためとは言え、コウモリに近づくのは好ましくありません。ですが、忌避剤は効果が一時的であるうえに、侵入経路対策を十分に行うのも知識や経験がなければ困難です。

駆除業者に依頼すれば、楽ですし成功確率も高いです。コウモリ対策は駆除業者に依頼してしまうのが現実的かつ安全な対策といえます。

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