この記事では、ネズミの死骸の危険性や、死骸を見つけた時の処理方法について解説しています。
家の中で、ネズミの死骸を見つけてしまうとかなりショックですよね。
また「天井裏や壁の間に死骸があるかもしれない」と、ネズミの死骸についてあれこれ思いを巡らせるだけで、気分が悪くなる方もいらっしゃると思います。
この記事がそんな方々の助けになれば幸いです。
ネズミの死骸を見つけても近寄ってはいけない
ネズミの死骸は、生きているネズミ同様に感染症などの健康被害のリスクが高いです。
具体的にどのようなリスクがあるのか、下記にまとめてみました。
感染症のリスク
ネズミの死骸には、無数の病原菌が存在しています。
生きているネズミでさえ多くの病原菌を保菌しているのですから、ましてや死骸となれば、病原菌が繁殖しているかもしれません。
具体的には、たとえば下記のような病原菌を持っている可能性があります。
E型肝炎:症状は、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)、発熱、食欲低下、腹痛など
レプトスピラ症:症状は、発熱、筋肉痛、目の充血、下痢、嘔吐、頭痛
ダニやノミがいる
ネズミには、大量のダニやノミが寄生しています。
この大量のダニやノミが、宿主であるネズミが死んだことによって、次の寄生先を探して一斉に外に出て行きます。
このダニやノミに刺されることで、皮膚が赤く腫れてしまったり、皮膚炎を発症してしまったりすることがあります。
また、ダニやノミを媒介して「ペスト」や「ツツガムシ病」といった病気にかかる可能性もゼロではありません。
参考:
「東京都ねずみ防除指針」被害の実態(平成17年2月発行)- 東京都福祉保健局
ペスト
ペストは、「黒死病」という名前でも知られています。
この病気はげっ歯類が保菌宿主で、まさにネズミによってもたらされる病気の代名詞と言えるものです。
「名前だけは知っている」という方は多いのではないでしょうか?
抗生物質が発見される前には全世界的に大流行が何度か起きています。
ペストに発症するとリンパ節の腫れや発熱など強い症状が見られます。
参考:
ペストとは – 国立感染症研究所
ツツガムシ病
ツツガムシ病は、リケッチアという微生物に感染したダニの一種、ツツガムシを媒介して発症する病気です。
患者の体にはダニに刺された跡が見られます。
そして、高熱と全身の発疹があらわれ、重症になると血液が血管内で固まる症状を引き起こします。
腐敗臭
ネズミの死骸の腐敗臭に悩まれる方も非常に多いです。
このようなケースで悩まれるのは、死骸が天井裏や壁の間などの取り除けない場所に死骸がある場合です。
想像を絶する悪臭は、頭痛や肩こり、不眠などの健康被害を引き起こすことも。
さらに不眠は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や、うつ病などの精神疾患の原因になると言われています。
死骸の発するニオイだけで、驚くような健康被害につながってしまうおそれがあるのです。
ネズミの死骸は絶対に放置してはいけない
ネズミ駆除の後などにおいても、見つけた死骸はとにかく放置しないようにしましょう。
死骸を放置すると、感染症やノミやダニ、ニオイによる健康被害のリスクが跳ね上がります。
さらに、死骸に虫が群がることもあり、かなり不衛生な状態になってしまいます。
また、死骸の腐敗臭が家に染み付いてしまい、結果的にリフォームが必要になることもあります。
ただ、ネズミ被害のあるご家庭の中でよく見受けられるパターンなのが、市販のネズミ駆除グッズだけで対応しようとするケースです。
市販のグッズでも対策はできますが、逃げたネズミが家の中の人間が立ち入りにくい場所、例えば屋根裏や壁の中などで死んでしまうことも考えられます。
そうなると死骸を取り除くことがほぼ不可能になり、放置せざるを得ない状況になってしまいます。
ネズミ駆除が終わったのにもかかわらず、さまざまな健康被害に悩むことになってしまうので、ご自身での駆除は慎重に検討しなければなりません。
「死骸の扱いも含めて安心してプロに任せてしまいたい」とお考えでしたら、ぜひ当社「ハウスプロテクト」にご相談ください!
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ネズミの死骸を見つけたときの処理方法
では、ネズミの死骸処理の方法をご紹介します。
①マスク・手袋を着用する
死骸処理の際には、必ずマスクと手袋を着用して挑みましょう。
ネズミの持つ病原菌は、どこから人間の体内に入ってくるか分かりません。
特に、ハンタウイルスなどは、死骸に直接触れずとも感染の恐れがあります。
みなさんの身を守るために最低限マスクと手袋は必要になります。
②殺虫剤を撒く
ネズミの死骸とその周辺に殺虫剤を撒いていきます。
殺虫剤を散布することで、ダニやノミの拡散を防げます。
また、死骸を処理している間に、皆さんがダニやノミに刺される危険性を減らすこともできます。
③死骸を新聞紙や包装紙で包む
ネズミの死骸を新聞紙や包装紙で包んで捨てます。
粘着シートや毒餌や殺鼠剤など、市販のグッズで死に至ったネズミに関しては、グッズごと周りのごみと一緒に包んでいきます。
しっかりと死骸を包んで密閉状態にしなければあまり意味はありません。
これ以上被害を拡大させないために、もったいぶらずに多くの紙類を使っていきましょう。
自治体によって多少変わってきますが、基本的にネズミの死骸は燃えるゴミで処理することができますが、心配な方は事前に自治体に問い合わせておくと安心です。
⑤ネズミの死骸があった場所を掃除・消毒する
死骸のゴミ出しが終わったら、最後に死骸があった場所を掃除・消毒しましょう。
まず、死骸があった場所を雑巾やクイックルワイパーでふき取っていきます。
先に埃やゴミの掃除をしてしまえば、消毒スプレーを吹きかけたときにごみが空気中に舞うことを防げます。
その結果、埃に付いた病原菌やノミ、ダニが拡散することがなくなります。
その後、ネズミの死骸があった場所一帯に除菌剤を吹きかけていきましょう。
ネズミの死骸を発見したらまず業者に連絡を
ご自身でネズミ駆除から後処理までを行うのは大変です。
少し手順を誤るだけでも、健康が損なわれる可能性があります。
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▼ネズミ駆除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
ご自身でもネズミ駆除を行うことは可能ですが、ネズミに触れるのは危険です。
死骸であっても健康を害する可能性が高いので、慎重に対処してください。
もしも少しでも不安があるようでしたら、当社「ハウスプロテクト」にご相談ください!
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