「業者にネズミ駆除を依頼するときに、補助金や助成金で費用を安くできないかな?」とお考えではないでしょうか。
できることなら、駆除費用は少しでも抑えたいですよね。
ですが、誰もが自由に利用できる補助金・助成金があるとは限りません。
もし申請できる制度が無かったとしても、ネズミ駆除を後回しにすると被害は拡大してしまいます。
本記事では「ネズミ駆除の補助金」について利用できるケースと条件について解説します。
また制度を利用できない場合でも駆除費用を節約する方法や、信頼できる業者の選び方も紹介します。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ネズミ駆除の補助金とはどういうもの?
ネズミ駆除の補助金について知っておきたいのは以下の2点です。
- そもそも補助金とは何か
- どのような手順で補助金が使えるのか
補助金に関する基本とも言えるこの2つについて、本章で詳しく解説します。
ネズミ駆除の補助金とは
ネズミ駆除の補助金とは、ネズミの駆除にかかる費用の一部を市区町村など自治体から補助してもらえる制度のことです。
支給された補助金は返済不要で、その趣旨に合った人々を財政的に支援する目的で設けられています。
ネズミ駆除の補助金であれば、「地域の安心・安全な暮らしを守る」ことなどを目的に用意されるケースが多いでしょう。
ただし、補助金だからといって駆除費用の全額が補助されるわけではありません。
補助率(何割が補助されるか)や上限額が予め決まっており、上限を超えた分や自己負担が必要な場合もあります。
また、補助金を利用するためには事前の申請や審査に通過する必要がある制度も少なくありません。
まずはお住まいの自治体に該当する制度があるかどうか確認し、使える場合は条件をよく理解しておきましょう。
補助金を使う際の手順
ネズミ駆除に限らず、自治体の補助金を利用する際は概ね以下のような流れになります。
- 利用できる補助制度を調べる – 自治体のホームページや窓口で、ネズミ駆除に関する補助金や助成金があるか確認します。多くの市区町村では一般家庭向けの制度自体が無いケースもありますが、まず情報収集しましょう。
- 補助金の申請手続きを行う – 該当する制度があれば申請書を提出します。多くの場合、駆除を実施する前に申請し交付決定を受ける必要があります。事前承認を得ずに駆除を行うと補助金が受けられないので注意しましょう。
- 審査・交付決定を待つ – 申請内容が条件を満たしているか自治体の審査があります。採択されれば補助金の交付決定通知が届きます。
- ネズミ駆除の実施 – 業者への依頼や自力での駆除を実際に行います。領収書など支出の証拠は大切に保管してください。補助金は後払い(事後精算)となることがほとんどなので、一旦は全額を自分で支払う必要があります。
- 実績報告・補助金の受け取り – 駆除完了後、必要書類(領収書や報告書など)を提出して補助金の支給を受けます。自治体によっては担当者による現地確認が行われる場合もあります。
以上が一般的な流れです。
補助金は申請から交付まで時間がかかるため、手続きを進めながら速やかに駆除を始めることも大切です。
なお、自分の地域に使える補助金制度が無いことも多いですし、申請しても必ず受給できるとは限りません。それでも、条件が合えば駆除費用の負担を軽減できるメリットは見逃せません。
参考:燕市「薬剤購入補助金」
補助金と助成金の違い
「補助金については分かったけれど、助成金とは何が違うのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は補助金も助成金も、本来の意味や仕組みには大きな違いはありません。
どちらも国や自治体(場合によっては民間団体)が特定の目的のために資金を給付する制度です。当然、公的資金が原資ですから誰でももらえるわけではなく、申請や審査が必要で、条件を満たす必要があります。
一般的には行政の用語として、「補助金」は経済産業省などが所管する事業向けで使われ、「助成金」は厚生労働省所管の雇用支援などで使われる傾向があります。
また助成金の方が条件を満たせば受け取りやすいケースが多く、補助金は公募期間や予算枠が決まっていて採択数に限りがある点も異なります。
とはいえ、ネズミ駆除に関しては自治体によって呼称が異なるだけで本質的な違いはありません。本記事では特に区別せず「補助金(助成金)」として話を進めます。
東京都中央区が行うネズミ駆除の補助金について
実際にどの程度、どのような条件で補助金が配られているかを把握するために東京都中央区での事例をご紹介します。
- 補助対象となる経費は?
- 補助金の限度額
- 補助金の計算方法
上記3点を本章で解説します。
補助対象となる経費は?
補助金は具体的にどのような費用に対して支給されるかが定められています。
東京都中央区のネズミ駆除補助金では、「駆除の場合」と「再発予防の場合」で対象経費の項目が分かれています。
駆除を行う場合に補助対象となる経費の例は次の通りです。
- 駆除計画を策定するための費用
- 専門の駆除業者に支払う費用
- 殺鼠剤(ネズミ用の毒エサ)や捕獲器など駆除グッズの購入費用
- ネズミ駆除に関する講習会の開催費用
- 駆除後のネズミの死骸処理にかかる費用
- その他、区長が特に必要と認める費用
再発予防(再侵入防止)を行う場合は以下のような経費が対象です。
- 防除計画を策定するための費用
- 再発防止の専門業者に支払う費用
- 巣穴の封鎖や侵入経路の遮断などの防鼠工事・グッズの購入費用
- ネズミ防除に関する講習会の開催費用
- その他、区長が特に必要と認める経費
このように、駆除グッズの購入費用から業者への委託費用まで幅広い用途に使える補助金だと言えます。
自治体の制度によって対象経費は異なりますが、自分で負担しなければならない費用のどこまでを補助してもらえるのかを事前に確認しておくことが大切です。
補助金には限度額もある
「費用の2/3を補助してもらえる」と聞くと全額の三分の二が戻ってくるように思えますが、補助金には上限額(限度額)も設定されています。
中央区のネズミ駆除補助金では、駆除を行う団体の構成員数(規模)によって次のように支給される金額の上限が決まっています。
団体の人数 | 補助金の限度額 (最大支給額) |
---|---|
100人以下 | 20万円 |
101~200人 | 40万円 |
201~300人 | 60万円 |
301~400人 | 80万円 |
401人以上 | 100万円 |
例えば、構成員100人以下の小さな自治会がネズミ駆除を行う場合、補助金は最大で20万円まで受け取れます。
個人が対象となる補助金であれば通常ここまで細かい区分はありませんが、団体向けでは規模に応じて上限額が設けられることがあります。
補助金の計算方法
では実際にいくら補助金が支給されるのか、計算方法を確認しましょう。東京都中央区のネズミ駆除補助金では、以下の2つの金額のうち少ない方が最終的に交付されます。
- 補助対象となる駆除費用の総額 × 2/3(補助率)
- 上記で定められた補助金の上限額
つまり、「駆除にかかった費用の2/3の金額」と「上限額」を比較して、より小さい方の金額が支給される仕組みです。
例として、構成員20名ほどの自治会が専門業者に駆除を依頼し費用が72万円かかったケースを考えてみます。
この場合、2/3にあたる「72万円×2/3=48万円」と自治会100人以下の上限額20万円を比べます。
補助金として交付されるのは少ない方の20万円となります。
以上、中央区の事例を見てきました。
多くの自治体では個人宅向けのネズミ駆除補助制度は実施されていませんが、地域の団体向けにはこのように補助金が用意されている場合があります。
お住まいの地域でも類似の制度がないか、一度市区町村の公式情報を確認してみるとよいでしょう。
ネズミ駆除に補助金や助成金を使うときの注意点
ネズミ駆除で補助金や助成金を利用できる場合は、事前に押さえておくべき注意点があります。
それは、「補助金・助成金ごとに資金の使いみち(対象経費)が決められている」ことと、「駆除後に効果の確認を求められる可能性がある」ことです。
それぞれ詳しく解説します。
補助金・助成金ごとに資金の使いみちは決まっている
まず補助金の用途・利用目的については制度ごとに異なります。
何に使った費用が補助対象か細かく定められていますので、申請前に必ず条件を確認しましょう。
対象外の経費にお金を使ってしまうと、その部分は補助されません。
駆除後に効果の確認を求められる可能性がある
次に駆除後のチェックについてです。補助金によっては「駆除の効果が認められた場合にのみ支給される」というケースもあります。
せっかく費用をかけて駆除したのに、効果が不十分だったために補助金が受け取れない…ということが起こり得るのです。
上限額内に収めようとして極端に安く簡易的な駆除を行うと、申請が通らず結局損をしてしまうおそれもあります。
補助金を活用する際は、必要に応じて専門の駆除業者に相談しながら最適な駆除プランで確実に効果を出すことが重要です。
制度の条件に合致した方法で駆除を行い、きちんと成果を出すことで補助金を受け取れるようにしましょう。
不安な場合は業者に「補助金・助成金を活用したい」と伝え、ベストな駆除方法を一緒に検討してみるのがおすすめです。
ネズミ駆除の補助金や助成金が使えないときに費用を安く済ませるコツ
ここまで補助金や助成金について解説してきましたが、実際にはネズミ駆除のための公的な支援制度が用意されていない市区町村も多いのが現状です。
「自分の地域には使えそうな補助金や助成金が無かった…」とガッカリされている方もいるでしょう。
しかし、補助金が使えない場合でもネズミ駆除の費用を少しでも抑える方法があります。ポイントは次の2つです。
- ネズミが好まない環境に整える
- できる範囲で自力で駆除する
この2点のいずれか一つでも実践すれば、業者に依頼した際の駆除費用を減らしやすくなります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
ネズミが好まない環境に整える
まず最優先に考えたいのは、ネズミが住み着きにくい環境づくりです。
ネズミのエサになる食べ物や巣の材料となる紙くず・布などが放置されていれば、いくら駆除してもまた寄ってきてしまいます。
ネズミの好物や巣の材料になりそうなものを片付け、清潔な環境を保つことが大切です。
こうした環境整備(環境対策)はネズミ駆除の基本です。
横浜市も「ネズミ駆除の基本は環境整備で、器材や薬剤による駆除は環境対策をして初めて効果が出る」と説明しています。
まずネズミが居着きにくい環境を整えることで、ネズミを追い出した後に戻ってきにくくする効果も期待できます。
被害が深刻になる前に家の中や周囲の環境を見直し、ネズミの嫌がる清潔な状態にしましょう。
参考:船橋市「ねずみ対策」
できる範囲で自力で駆除をする
可能な範囲でネズミ駆除を自分で試みるのも有効です。
市販のネズミ捕りシートや殺鼠剤(毒エサ)などを使えば、ある程度ネズミを減らす効果が期待できます。
被害が軽微な初期段階であれば、自力駆除で解決できるケースもあるでしょう。
ただし、根本的に解決するにはネズミの侵入口を塞ぐ封鎖作業など専門的な対策も必要です。
DIYで駆除しても入口を塞がなければ被害が再発するため、あくまで業者依頼前の下準備として自力駆除を行うのがおすすめです。
ご自身でネズミを捕獲・駆除する方法については、市役所のホームページなどでも情報提供されていますので参考にしてください。
また、自治体によってはネズミ駆除用品の貸し出しや駆除方法の相談対応を行っている場合があります。
例えば横浜市ではネズミ捕獲用のカゴ(捕獲器)を無料で貸し出し、各区の福祉保健センターで駆除の相談を受け付けています。
大阪市でも保健所(生活環境課)が「ネズミや衛生害虫にお困りの方」の相談窓口を設けており、防除方法のアドバイスが受けられます。
こうした公的サービスを利用すれば、自力対策をより効果的かつ安全に進められるでしょう。
それでも「自分で対策するのは不安…」という場合は、無理をせず専門の駆除業者に相談してください。
プロに任せることで迅速かつ確実に被害を解消でき、結果的に費用以上の安心を得られるはずです。
参考:横浜市「ネズミについて」
専門のネズミ駆除業者に依頼するときのポイント
ネズミ駆除を業者に依頼する際は、費用以外のポイントにも目を向けましょう。
単に「一番安い業者」だけで選んでしまうと、駆除が不十分ですぐ再発し、結局何度も費用を支払うことになりかねません。
業者を選ぶ際には、高い技術力があり親身に相談に乗ってくれる会社を選ぶのがおすすめです。
技術力のある信頼できる業者であれば、初回の施工で徹底的に駆除と再発防止対策まで行います。
その結果、長期的に見て追加の駆除費用がかからず最終的な支出を減らせるでしょう。
また、丁寧に説明してくれたり予算に合わせて複数プランを提案してくれる親切な業者だと安心です。
複数の業者で迷うようなら、相見積もり(複数社から見積りを取って比較)するのも良いでしょう。
実際、ネット広告の「◯◯円~」と極端に安い価格をうたう業者には注意が必要です。
神奈川県の消費生活センターも「依頼前に具体的な作業内容や追加費用の有無を確認し、複数社の見積もりを比較検討すること」を呼びかけています。
複数社の対応や提案を比べれば、費用相場やサービス内容の違いが見えてきますし、悪質な高額請求業者を避けることにもつながります。
最後に、業者選びに迷ったら自治体や専門協会に相談してみる方法もあります。
市区町村によっては地域の登録業者を紹介してくれる場合もありますし、業界団体(ペストコントロール協会など)に問い合わせて信頼できる業者を教えてもらうこともできます。
ただし紹介された業者が必ずしも安いとは限らないため、やはり自分自身で複数の業者を比較する姿勢が大切です。
参考:神奈川県「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意!」
ネズミ駆除業者をお探しでしたら
ネズミ駆除業者をお探しでしたら、ぜひとも当社「ハウスプロテクト」にお任せください!
害獣駆除を安く済ませたいなら、技術力のある会社に依頼するのがオススメです。
技術力がある業者なら、再発防止もしっかり行います。
最終的にかかる費用が少ないのは、丁寧な施工を行う専門性の高い会社でしょう。
当社は顧客満足度調査で三冠を達成したほか、Googleの口コミにおいても多数の高評価をいただいております。
また、高い技術力がございますので、業界でもトップクラスの10年間の安心保証をつけることも可能です。
ご相談や現地調査、お見積り、出張費用はすべて0円ですので、いつでもお気軽にお問い合わせください!
補助金や助成金についても相談に乗れる内容はしっかりとサポートさせていただきますので、お話を伺わせていただければと思います。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
ネズミ被害に悩まされていて駆除を考えているときに、心配になるのが費用の面です。
ネズミ駆除に関する補助金や助成金は、残念ながら誰しもが利用できるわけではありません。
しかし、ネズミ駆除を後回しにすると被害がどんどん大きくなってしまいます。
今回は補助金や助成金についてだけではなく、制度を利用できないケースで少しでも安く駆除を依頼する対策もご紹介させていただきました。
ご自身ができる対策を理解し、お得にネズミ駆除を依頼しましょう。
もしもネズミ駆除の費用が気になるなら、当社「ハウスプロテクト」が無料で行う現地調査と見積もりをお受けください。