イタチ対策にクレゾール石鹸液が有効?使うのがオススメできない理由も解説

「イタチが身近にいて、出て行ってほしい」
「イタチを追い払うには、クレゾール石鹸液が有効だと聞いたことがある」

という方はいないでしょうか?

結論から言えば、イタチ対策には、クレゾール石鹸液はオススメではありません。ですが、家にクレゾール石鹸が元々ある方や、イタチ対策のために既にクレゾール石鹸液を買ってしまった方は、なぜクレゾール石鹸液が有効でないのか分からないと諦めがつかないかもしれません。

そこで本記事では、イタチ対策においてクレゾール石鹸液がオススメできない理由を解説します。クレゾール石鹸液の有効性を理解して、本当に効果のあるイタチ対策を行えるようになりましょう。

イタチ対策に有効といわれるクレゾール石鹸液とは?

クレゾール石鹼液は、イタチ対策に有効と言われますが、クレゾール石鹸液とは、粗製クレゾールとカリ石鹸との混合溶液です。

主な用途としては、殺菌や消毒のために使われるもので、手指や傷口の消毒はもちろん、トイレ掃除、手術室や病室の清掃などに使用されます。

比較的容易に手に入るのも特徴で、ドラッグストアやAmazonや楽天などの通販サイトでも購入可能です。

そして、イタチ対策においてクレゾール石鹼液の名前が挙がるのは、クレゾール石鹼液からは強力なニオイがするためです。

イタチは嗅覚が優れているので、イタチが嫌がるニオイを用いると追い払う効果が期待できます。そこで、イタチが嫌うニオイの1つとしてクレゾール石鹼液が有効である、とインターネット上の記事などに書かれていることもあるわけです。

イタチの駆除にクレゾール石鹸液はオススメできない

上述の通り、クレゾール石鹼液はイタチが逃げていくニオイを発するものの、以下の3点の理由から、イタチ対策において安易に使うべきではありません。

ニオイがこもる場所での使用はNGなため

第1に、クレゾール石鹼液は、ニオイがこもる場所で使ってはいけないからです。

大手製薬会社である大洋製薬の公式ホームページには、クレゾール石鹸液の使用について、下記のような見解が述べられています。

注意本製剤を動物等の忌避剤として使用しないでください。

又、ご使用前には以下のことをご確認ください。
①クレゾール石ケン液を使用する場所に臭いがこもらない事。
②散布後にクレゾール臭が近隣のご家庭に充満しない事。

引用:クレゾール石ケン液:臭いの問題|大洋製薬

クレゾール石鹼液は、イタチはもちろん人間にとっても非常に強いニオイです。忌避剤として、室内などのニオイがこもる場所で使用するのはNGなので、イタチ対策では使い勝手は良くありません。

そのまま廃棄できないため

第2に、クレゾール石鹼液は不要になっても、そのままでは廃棄できないからです。

クレゾール石鹼液の主な有効成分であるクレゾールは、河川や土に廃棄すると、濃度や容量次第では、人や水産動植物、家畜などに害を及ぼす可能性があります。

そのため、クレゾール石鹸液は、原液でも希釈液でも土や下水に廃棄することが禁じられており、都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して廃棄する必要があるのです。

もしクレゾール石鹼液を不適正な方法で処理すると、廃掃法に違反して罰せられる可能性があります。

このように、クレゾール石鹼液は、購入したにも関わらず使い切れなくなった場合に、そのまま廃棄できずに処理が面倒なので、安易に購入しないようにしましょう。

目や傷口に入ると危険なため

第3に、クレゾール石鹼液は、目や傷口に入ると危険なためです。

もし万が一、クレゾール石鹼液が目に入ってしまった場合、水でよく洗い流し、絶対に医師の診断を受ける必要があります。

また、市販のクレゾール石鹸液は、原液を薄めないまま皮膚に付着すると刺激症状を起こしてしまう程の高濃度で、傷口の消毒のために使う際にも100倍程度に薄めて使用されるほどです。そのため、もし薄めていない状態で傷口に入るとかえって危険と言えます。

このように、誤って体内に入ってしまった場合にリスクがあるという意味でも、クレゾール石鹼液は安易に使わない方が良いでしょう。

参考:
クレゾール石ケン液 – 製品一覧 | 小堺製薬株式会社

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イタチを追い出すために有効な対策は?

クレゾール石鹼液がオススメできないなかで、イタチを追い出すために有効な対策は次の2つとなります。

忌避剤を使う

1つ目は、忌避剤を使うことです。

忌避剤とは、イタチの嫌がるニオイや成分を用いて、イタチを追い払うものです。クレゾール石鹼液も忌避剤の1種ですが、上述の通り、クレゾール石鹼液以外の忌避剤を用いてイタチを追い払いましょう。

具体的には、次のようなものが忌避剤として有効です。

  • 燻煙剤
  • 漂白剤

これらを使用する目的は、室内や敷地内からイタチを追い払うことです。

ただ、忌避剤の効果は一時的と言われており、一定期間が過ぎると新しいものに交換する必要があります。また、そのニオイに慣れてしまった個体に対しては効果がなくなるので、忌避剤だけではイタチ対策は完成しません。

侵入経路を塞ぐ

そこで、忌避剤でイタチを追い払った後には、2つ目として、侵入経路を塞ぐことが必要です。

なぜ侵入経路を塞ぐのかというと、せっかく忌避剤でイタチを追い払っても、侵入経路が開かれたままではイタチが戻ってきてしまうからです。

ただ、イタチの侵入経路とは、家中にある3cmほどの隙間や穴がすべて該当するため、塞ぐべき侵入経路は膨大と言えます。しかも、素人には発見しにくい場所も含まれます。そのため、イタチの侵入経路を塞ぐのは素人にとっては現実的に困難な作業でしょう。

イタチの侵入経路は何センチか?こんな隙間や穴から侵入します

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なぜなら、自力でクレゾール石鹸液を用いて対策するのはオススメできない一方で、業者に依頼すれば次のようなメリットがあるからです。

  • クレゾール石鹼液ではなく、本当に有効な方法でイタチを追い払ってくれる
  • 家中の侵入経路対策を徹底して行ってくれる
  • イタチに自分で近づいて襲われる危険性がない
  • 最短日数でイタチ駆除が完了するため、被害を最小限に抑えられる

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まとめ

身近にいるイタチ対策の手段として、クレゾール石鹼液はオススメできません。

たしかに、クレゾール石鹼液は、忌避剤の1つとしてイタチが嫌がるニオイを放ちます。ですが、ニオイがこもる場所での使用がNGであり、そのまま廃棄できず、目や傷口に入ると危険なので、安易に使用すべきではありません。

イタチを追い出すために有効な対策としては、クレゾール石鹼液以外の忌避剤を用いることと、侵入経路を塞ぐことが大切です。

イタチ対策は、自分でクレゾール石鹼液を用いて行うのではなく、駆除業者に依頼してしまうのがオススメです。もし駆除業者をお探しでしたら、当社ハウスプロテクトにお気軽にご相談ください。

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