イタチは気性が荒いうえに、数々の被害を人間にもたらす害獣ですが、実はイタチは繁殖力の高い動物としても知られています。
そのため、イタチが増え続ければ被害はますます拡大していき、どんどんと手に負えなくなっていってしまいます。
そこで本記事では、イタチの繁殖時期や繁殖力、イタチが増え続けた場合にもたらされる被害について説明していきます。
イタチの繁殖期や繁殖力
まず、イタチがいかに高い繁殖能力を持っているかについて説明していきます。
イタチの繁殖期
イタチの繁殖期は年に1回、3月から5月にかけてです。この時期に交尾をし、交尾を終えると、メスは約1ヶ月の妊娠期間を過ごし、5月や6月には出産ラッシュを迎えます。
産まれた子イタチは、メス親の行動圏内である巣の中でメス親によって育てられます。授乳期間は40日前後となります。
なぜメス親だけが子イタチを育てるのかというと、イタチは一夫多妻制のため、オスは繁殖期に複数のメスと交尾し、オス親はほとんど単独で生活しているからです。
その後、親イタチは6~8月に育児をし、子イタチは生後70日から80日後には、大人のイタチと同じくらいの体重になります。そして、8月頃には子ども達だけで一群となって生活するようになり、10月頃になると、1匹で単独で生活をし出します。
以上がイタチの繁殖に関する1年の流れですが、実は例外として、九州では年2回繁殖する例もあり、イタチの数がさらに急速に増えつつあります。
イタチの繁殖力
イタチは、1度の出産にあたって1~10匹ほど出産します。平均は3匹から5匹程度で、繁殖力が高い害獣です。そのため、春から秋にかけて多くのイタチが産まれる時期には、最もイタチによる被害が多くなります。
そして、子供が産まれ始めれば、それだけイタチ駆除の難易度は上がっていきます。
イタチの繁殖場所
イタチは本来、害獣の中でも数が多くて厄介なネズミを駆除する目的で導入された益獣でした。イタチは、ネズミや鳥類、カエルなどを好んで食べる肉食系の雑食で、ネズミにとっては天敵と言われています。
したがって、イタチは主にネズミを捕食するので、ネズミ被害に遭っている人家では、イタチも棲み着く可能性が高いと言えます。
イタチは、いったん住み心地の良い人家を発見すると、何度も訪問してやがて住みつきます。具体的には、イタチは安全で暖かい場所を巣作りの場所として選びます。
特に、屋根裏に住み着いた場合、屋根裏にある断熱材を剝ぎ取って巣材にし、そのまま天井裏で出産することが多いです。その場合、天井裏で糞尿をし、天井にシミが出来てしまうこともあります。他にも、人家の床下を繁殖場所として選ぶ場合もあります。
イタチ被害の危険性
急速に繁殖したイタチ達は人間に以下のような被害をもたらすので、1つずつ詳しく説明していきます。
・足跡や鳴き声などの騒音
・ひどい悪臭
・生ごみや食品を荒らす
・ペットや家畜・農作物などへの被害
住宅内への侵入
イタチは、3cmから5cm程度の小さな隙間や穴があれば、住宅内に侵入出来てしまいます。したがって、何かしらの方法でイタチを追い出しても、侵入口となる穴や隙間を塞がなければ、何度でも再侵入されてしまいます。
そして、一度侵入されると、何度もそのイタチがやってきたり、他のイタチが現れたりし始めます。そして上述の通り、住宅内の屋根裏や床下などに住み着いてしまうことも多いです。
足跡や鳴き声などの騒音
イタチが住みつくと、巣や侵入経路となる以下のような場所に足跡が出来るケースがあります。
・床下
・排水パイプ
・通風口や換気扇
・エアコンの導入部
・屋根の隙間
また、イタチが天井裏に侵入したり住み着いたりすると、ドタバタと走り回る足音がうるさくなります。特にイタチは夜行性であり、夜うるさくて眠れないと感じる方も多いです。
イタチは普段それほど鳴く機会の多い害獣ではないのですが、威嚇の時や、子供が親を呼ぶ時、求愛行動の時などには声をあげて鳴きます。甲高い鳴き声で鳴くため、人間にとっては耳触りに感じがちです。
さらに、和歌山県や愛知県などでは、イタチが鳴くと不吉だという伝承もあり、そうした伝承を信じる方にとっては更に不快感も増すでしょう。
ひどい悪臭
イタチが住みつくと糞尿をしたりして、家の中が獣臭くなります。
さらに、イタチは危険を察知した際や興奮した際には、臭線から臭い匂いを出します。これこそが、イタチの最後っ屁という言葉の由来です。非常に強烈な匂いなので、イタチに遭っても脅かさない方が賢明です。
生ごみや食品を荒らす
イタチは餌を求めて市街地にやってきて、住宅の生ゴミを荒らします。しかも、イタチには餌を巣に持ち帰る習慣があるため、その生ゴミを屋根裏などに持ち込んでしまうこともあります。
また、イタチが食料品店に住み着き、商品である食品を荒らした事例もあります。
ペットや家畜・農作物などへの被害
イタチ科のフェレットはペットにもなっており人懐っこいことで知られていますが、野生のイタチは非常に気性が荒くて攻撃的な性格です。鋭い牙と長い爪により、ペットや家畜に噛みついたり引っかいたりします。小屋の中にいる家畜のニワトリにも襲いかかり捕食します。
また、イタチは雑食性のため、人家に侵入して農作物も荒らします。
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まずは被害状況をお聞かせください。
イタチ対策や侵入経路を確認しよう
以上のように、繁殖力も高くて人間に被害をもたらすイタチですが、ここでは、一体どこから人家に入ってくるのか、どのように対策すればよいのかを説明します。
侵入経路
前述の通り、イタチはたった3㎝ほどの穴さえあれば侵入できる害獣です。実際、屋根の隙間や通風口のような狭い箇所からでも、イタチは侵入してきてしまいます。
対策法
イタチ対策で大事なのは侵入させないことです。
まず、物理的な対策としては、網目の小さな金網やネットを設置し、侵入経路を塞いでしまいましょう。
また、下記のように、イタチの嫌いなニオイを用いるのも効果的です。
・漂白剤(カルキ)
・木酢液
・クレゾール石けん液
他にも、イタチはキラキラしたライトを嫌うので、クリスマスツリーのイルミネーションなどの点滅ランプや、青色LEDライトなどを設置するのも効果的です。さらに、ライトと共にCDやアルミホイルを置けば、光を乱反射してくれるので、効果がアップします。
イタチ対策での禁止事項
イタチ対策に効果がありそうに感じられるものの、下記の事は禁止です。何も知らずに行ってしまうと大変なので注意しましょう。
燻煙剤式の殺虫剤
燻煙剤式の殺虫剤によって、イタチ対策を行う方法はおすすめできません。なぜなら、燻煙剤を使うと、母イタチが子イタチを助けるために、子イタチを壁の間の隙間に落とすことがあり、子イタチが壁の中で腐敗し取り出せなくなる場合があるからです。
イタチの捕獲や駆除
イタチは鳥獣保護法によって保護されており、許可なく傷つけたり殺したりすることが禁止されています。そのため、毒餌などを用いてイタチを殺してしまうのは禁止です。
また、イタチを捕獲するのにも、捕獲許可の手続きが必要です。
ちなみに、捕獲申請を出したとしても、授乳時期に子イタチを育てている母イタチだけを捕獲してしまうと、栄養源が絶たれるため子イタチが死んでしまい、屋根裏などでの子イタチが腐敗してしまい厄介です。
イタチ駆除は数が増える前にプロに任せよう!
以上のように、イタチは繁殖力が高くて、人間に対する被害も多く、対策もやや面倒な上に、法律で守られている害獣です。
一般の方の対策も不可能ではないものの、基本的にはプロの業者に依頼してしまう方が賢明です。ハウスプロテクトでは、イタチの徹底駆除はもちろん、被害が再発しないように侵入経路封鎖にも力を入れています。
万が一の再発防止時にも最長10年の安心保証があり、お客様にも喜んで頂いています。また、現地調査やお見積りは無料で行わせて頂いております。
イタチの繁殖が進んで被害が大きくなってしまった後では、対策の難易度や料金も上がってしまいますので、お早めにご相談ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。