ラットサインはネズミ特有の「痕跡」!具体例を挙げて紹介

自宅の天井の四隅や通気口の側などをよく見ると、その部分が黒ずんでいることがあります。 一見すると、風の通り道やホコリやで汚れていると思うかもしれませんが、ネズミが棲み着いている痕跡である「ラットサイン」の可能性もあります。

もしラットサインなら早急に対策をすることで、ネズミの被害を最小限に抑えることがおすすめです。そこで本記事では、ラットサインとはどのようなもので、実際にねずみがいるとどのような被害がもたらされるのかを具体例も挙げながら説明します。

ネズミの痕跡「ラットサイン」とは?

ラットサインとは、ネズミがそこにいたという痕跡です。ネズミが通った部分は黒くなることから、ラットサインが見つかると、家の中にネズミがいることの証拠になります。また、ラットサインを見ると、どこにねずみがいるのかを予想することも可能です。

ラットサインが機能するのは、ネズミの身体は黒く汚れていたり、ネズミが通った部分には足跡やかじり跡が残るからです。ラットサインには次の4つの種類がありますので、1つずつ説明していきます。

・黒っぽい汚れ
・足跡
・かじった跡
・ネズミの糞尿

黒っぽい汚れ

ネズミの身体には、さまざまな汚れや脂がついています。そして、ネズミは目があまり良くないため、移動する際には柱や壁などに身体を沿わせて進む習性があります。そのため、ネズミの身体の汚れや脂が、柱や壁などの通り道や侵入口には残るのです。

さらに言うと、ネズミは移動する際には、同じ道を何度も通って移動するため、最初は微かな汚れしか残さなくても、次第にそれが黒ずんだ汚れになっていきます。

足跡

ねずみが通った跡には、小さくて黒い足跡がたくさんついているのが特徴です。餌が多い場所ではねずみも大きく育つため、足跡も大きくなりがちです。さらに、足跡だけを見ても特定が難しい場合でも、そこに糞も落ちていれば、ラットサインとしての精度は上がります。

足跡を見分けにくい場合の対策として、気になる箇所に小麦粉を撒き、そこに明確に残った足跡から侵入経路を特定する方法もあります。

ネズミの糞尿

ネズミには移動中にも糞尿をする性質があります。そのため、ネズミの通り道には糞や尿の跡が残りがちで、糞は1センチ前後の大きさで黒色です。複数の糞が落ちていれば、ネズミがいた可能性はさらに高くなります。

ちなみに、糞の特徴をじっくりと観察すれば、どの種類のねずみがいたのかを明確に判定することも可能です。

かじった跡

ねずみは前歯が伸び続ける害獣であり、常に硬いものをかじり続けて前歯を研ぎ続けなければ、前歯によって口が塞がってしまい、食べ物が食べられなくなって餓死してしまいます。

そのため、ねずみはとにかくあらゆるものをかじり、特に、壁や柱、電気コード、家具などを好んでかじります。したがって、家の中にかじられた跡があれば、それがラットサインになります。

ラットサインが出来るところやチェックポイント

ラットサインは、家の外から中に入る境界部分に出来る場合が多いです。室内と室外とでそれぞれラットサインが出来るところやチェックポイントをご紹介します。

屋内でラットサインが出来るところ

家の中では、次のような場所にラットサインが付きやすいです。

・換気扇や通気口
・エアコンの配管
・浴室やトイレの配管
・壁の割れ目や穴

屋外でラットサインが出来るところ

家の外では、以下のような箇所がねずみの侵入口となるので、ラットサインができやすくなっています。

・住居と基礎のすき間部分
・屋根下の通気口
・屋根のひさしの下の隙間
・電線導入部と壁の隙間
・配管と壁貫通部の隙間
・壁のひび割れ、壁の穴
・建物と基礎の隙間
・戸袋の隙間

ラットサインを見つけたらすぐに対策しよう!

ラットサインはねずみが居る証拠であり、もしねずみに住みつかれてしまえば、さまざまな被害が発生します。しかし、ネズミに対して侵入経路を完璧に行うことは難しく、対策を施す過程でねずみに接触してしまえば病気にかかってしまう可能性もあります

そこで、ここでは自分で簡単にできる対策グッズなどを紹介いたします。 一般の方が比較的簡単に行えるものを紹介しますので、参考にしてみてください。

捕獲罠

こちらは、カゴ式やバネ式の捕獲罠を設置する方法で、中に入った途端に仕掛けによってねずみを捕獲する仕組みです。

ねずみの種類ごとに好物となるエサが異なるので、ラットサインからねずみの種類を特定し、好物を使用すると効果が上がります。具体的には、ドブネズミには肉類、ハツカネズミやクマネズミにはチーズや穀物などの加工食品が良いです。

粘着シート

粘着シートとは、強力な粘着力のあるシートで、一度捉えたネズミは逃げ出せません。ネズミを捉えたら粘着シートごと処分すれば、ねずみに触れる必要が無く衛生的です。

上述の通り、ねずみは同じルートを何度も通って移動するため、設置する際にはラットサインのあった箇所に粘着シートを設置すると効果的です。

毒餌

毒餌は警戒心が強い個体だと食べてくれないのですが、ラットサイン上に設置すると一定の効果があります。毒餌単体で用いるのではなく、粘着罠などと組み合わせて使用するのが良いでしょう。

また、子供やペットのいる家庭では、毒餌を誤って食べられてしまわないように、毒餌を置く場所には細心の注意を払いましょう

以上さまざまな対策を紹介しましたが「自分でやるのは大変そう」と思われるようでしたら、お気軽に当社までご相談ください!

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ネズミ被害の実態とは

ねずみの被害にはさまざまありますが、ここでは、糞尿による病気の被害と、悪臭の被害の2つについて説明します。

糞尿による病気の被害

ねずみの体内や糞尿には病原菌が含まれており、危険な病気をもたらることもありえます。

日本では感染があまり考えられない病気もありますが、代表的な以下の病気について念のために確認しておきましょう。

レプトスピラ症

レプトスピラ症は、ドブネズミの糞尿に含まれていることのあるレプトスピラ菌から感染します。哺乳類が感染する病気であり、人やネコ、イヌなども感染します。

レプトスピラ菌は、食べ物や食器を通して人体に入り、症状としては、くしゃみ、頭痛、筋肉痛、腰痛、鼻水、倦怠感、悪寒倦怠感、眼の充血などの症状が出ます。死に至るケースもあり、重度になるとワイル病とも呼ばれます。

参考:
レプトスピラ症(ワイル病)

サルモネラ症

サルモネラ症は、ネズミの糞尿に含まれる「サルモネラ菌」が人体に入って感染する病気です。サルモネラ菌は、ねずみの身体や排泄物に含まれており、ねずみがかじった食べ物を人間が口にしてしまうと感染してしまいます。

症状としては、嘔吐、下痢、腹痛などで、重度の場合には髄膜炎になることも。

また、脱水がひどくなるケースもあります。特に、幼児や高齢者など体力が低い人は重症化しやすい傾向にあります。

参考:
FORTH|最新ニュース|2018年|サルモネラ症(チフス以外)(ファクトシート)

鼠咬症

鼠咬症は、ネズミに咬まれると発症する珍しい病気です。鼠咬症スピリルムとモニリホルム連鎖桿菌という2種類の細菌が原因です。

最初に初期症状として、頭痛、吐き気、喉の痛み、倦怠感、発疹、膿などが起き、7日以内に発熱、悪寒、多発関節痛などの症状が現れ始めます

参考:
鼠咬症 – 16. 感染症 – MSDマニュアル家庭版

ハンタウイルス肺症候群

ハンタウイルス症候群は、げっ歯類が持っている菌から感染する病気です。ねずみの糞尿に触れたり、ねずみから噛まれたりした時に感染します。

症状としては、頭痛、筋肉痛、関節痛、下痢、倦怠感嘔吐、発熱などで、呼吸不全になるケースもあります。今のところ治療法が確立されていない病気であり、感染すると症状の改善は難しいとされています。

参考:
名古屋検疫所 | ハンタウイルス肺症候群

悪臭の被害

ねずみの糞尿は刺激臭を発するうえに、天井などに染みを作ります。

また、ねずみの死骸は非常に強い異臭を放つうえに、天井や床下など見つけにくい所に放置されている場合もあるので、見つけて駆除する必要があります。

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ラットサインを見つけたら業者へ連絡

以上のように、自宅の内外にラットサインがあったら、それはネズミが棲み着いている証拠であり、早急に対策を施さなければ、アレルギーや皮膚疾患など健康上の厄介な問題にも繋がります。

ですが、ねずみはごくわずかな穴からでも侵入出来てしまうことから、侵入経路対策を完璧に行うことは難しいため、確実に再発を防止したいならプロの業者に任せるのが一番です。

ハウスプロテクトでは、現地調査やお見積りを無料で行わせて頂いたうえで、作業日に準備万端でお伺いします。

ラットサインも漏らさずに発見した上で、侵入経路対策も徹底的に行わせて頂きます。「我が家には、ねずみがいるかもしれない」と感じた方は、お気楽にご相談ください。

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