「アライグマを庭で見かけたが、野生生物だしウイルスがあるのではないのだろうか」
「アライグマが身近にいることによる病気が気になる」など、不安に思っていませんか。
野生のアライグマは、多種多様な病原菌を持っているおそれがあります。感染してしまうと、さまざまな病気になる可能性もあり注意が必要です。
そこで本記事では、アライグマが保有している病源菌、感染予防や対策方法について解説します。アライグマが原因による病気にならないよう注意してください。
アライグマが関係するウイルス
野生化したアライグマについては、たとえば以下のようなウイルスに注意しておいた方が良いでしょう。
- 重症熱性血小板減少症候群ウイルス
- 狂犬病ウイルス
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
ここでは、これらのウイルスについて詳しくご紹介します。
重症熱性血小板減少症候群ウイルス
重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに噛まれることで感染します。
野生化したアライグマは、重症熱性血小板減少症候群ウイルスを保有しているマダニに寄生されている可能性があり、寄生しているマダニから人間やペットなどに感染する恐れがあるのです。
【症状】
6日から14日間の潜伏期間を経て、発熱・食欲低下・嘔吐・下痢・腹痛などの症状が見られます。
その他、頭痛・筋肉痛・意識障害や失語などの神経の症状を引き起こす可能性もあります。
参考:
NIID 国立感染症研究所|重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
狂犬病ウイルス
狂犬病は、感染しているアライグマに噛まれたり、引っかかれたりすることでウイルスに感染します。
また、感染し発症してしまうと、ほぼ100%の割合で亡くなる危険なウイルスです。
狂犬病に感染すると、ウイルスが脳にまで到達してしまいます。そして、中枢を破壊することで死に至ります。
1957年以降の日本国内での狂犬病発生はみられていませんが、念のために注意しておきましょう。
【症状】
はじめは、発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・疲労感・知覚異常のような症状が見られます。
徐々に、興奮や不安状態・錯乱・厳格・攻撃的などの脳炎症状となり、最終的には昏睡状態から呼吸停止となります。
参考:
狂犬病 – 関西空港検疫所
以上のように、アライグマが身近にいると不安は尽きません。
もしも心配なようでしたら、家に入り込む隙間がないかなどチェックすることも可能ですのでお気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ウイルスにはアルコールが効く?
アライグマに引っかかれたり、噛みつかれた場合は傷口を石鹸と流水で15分以上は洗ってください。
そしてすぐに病院に行きましょう。
狂犬病のウイルスは弱いため、アルコール消毒で大半は死滅します。
ただし、ウイルス感染の恐れがある場合、自己判断は危険です。
必ず病院へ行って処置をしてください。
参考:
狂犬病ワクチン 正しい知識と予防で安全・安心を! 及川医院 院長 及川馨
ウイルス以外にも細菌や寄生虫に要注意
アライグマは、ウイルス以外にも細菌や寄生虫を保有しているおそれがゼロではありません。
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
それでは、アライグマが保有している代表的な細菌や、寄生虫について詳しく見ていきましょう。
レプトスピラ
レプトスピラとは、保菌している動物の尿で汚染された土壌への接触や、保菌している動物の尿への接触、細菌に汚染されている水や食物の摂取で感染する細菌です。
【症状】
レプトスピラの細菌に感染すると「レプトスピラ症」という病気になります。症状は軽症なものから重症なものまでさまざまです。
症状は、黄疸・出血・腎障害を伴う重症型(ワイル病)となり、潜伏期を過ぎると、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・腹痛・結膜充血などの症状が見られます。
アライグマ回虫
アライグマは、アライグマ回虫という名前の寄生虫を保有していることがあります。
寄生虫を保有しているアライグマの糞尿には、何百万もの回虫の卵が含まれていて、卵を人が摂取すると幼虫に孵化してしまいます。
また、外で砂や土遊びができるような子どもが遊べる場所などでは、誤って砂や土を口にしてしまい感染するケースもあり危険です。
【症状】
はじめは吐き気や倦怠感、歩行時にふらついたりする症状が見られます。
しかし、体内で幼虫が孵化すると、肝臓や心臓、肺や脳へ移動し、虫垂神経系へ侵入すると炎症反応を引き起こしてしまいます。
なお、重症化すると神経疾患を引き起こす可能性もあるため、体調の変化を感じたら早めに病院で診察を受けてください。
参考:
アライグマ回虫症 – 13. 感染性疾患 – MSDマニュアル プロフェッショナル版
サルモネラ菌やカンピロバクター菌
サルモネラ菌やカンピロバクター菌を保菌しているアライグマが接触した食べ物や食器、水など細菌に汚染されたものから感染すると食中毒の症状が出ます。
【サルモネラ菌による食中毒の症状】
サルモネラ菌に感染すると、腹痛や嘔吐を発症します。また発熱や下痢などの症状も見られるでしょう。
【カンピロバクター菌による食中毒の症状】
サルモネラ菌と同様に、腹痛や嘔吐、発熱、下痢などの症状が見られます。
カンピロバクターのほうがサルモネラよりも軽い症状になりやすいですが、酷い腹痛や血便が起こることもあるので要注意です。
参考:
細菌性腸炎(サルモネラ及びカンピロバクター感染症) – 北九州地区小児科医会 元気な子どもたち
アライグマによる病気にならないためには?
アライグマが原因による病気にならないための対策は「アライグマと接触しないこと」です。アライグマはさまざまな病原菌を持っている可能性が否定できません。
そのため、アライグマを見かけても近寄らず接触はしないでください。
他にも、アライグマが原因による病気にならないためのポイントを、次の項目でご紹介します。
アライグマや排泄物に触らない
アライグマを見かけたら接触や、排泄物で汚染されている場所には近づかないでください。
もし、アライグマや糞尿に接触してしまったら、石鹸やアルコールなどを使って対応します。
また、接触してしまった際に着ていた衣類についても消毒などの対応が大切です。
身近にいるなら駆除を依頼する
アライグマは、「外来生物法」や「鳥獣保護法」に守られているため、無断で追い出し以外の駆除や捕獲はできません。
また、襲われて怪我をする恐れもあり危険を伴います。
安心安全のためにも、まずはアライグマの駆除はプロの駆除業者へ相談すると安心です。
アライグマの駆除は再発予防まで考えるべき
アライグマの駆除はその時だけでなく、再発防止対策をする必要があります。
なお、一時的にアライグマの駆除をしても、時間が経過すると戻ってくる可能性があります。
そのため、駆除業者を選ぶ際には、アライグマの駆除や再発防止の施工をする業者を選んでください。
アライグマの駆除をお考えでしたら当社まで
もしアライグマの駆除を任せる業者をお探しでしたら、ぜひ「ハウスプロテクト」へご相談ください。
当社では、アライグマの駆除はもちろんですが、再発防止のための施工にも自信があります。
また、最長で10年間の安心保証付なので、安心です。
相談や現地調査、見積りは無料にて承ります。
24時間、365日いつでもハウスプロテクトへご連絡ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。