「コウモリは、いったい何をエサにしているのか?」
コウモリがエサを食べている光景を、あまり見る機会がないので知らない方も多いのはないでしょうか。
コウモリは基本的に食虫性のため昆虫を好んで食べますが、種類によってはクモやサソリなどの甲殻類をエサにするコウモリもいます。そこで本記事では、コウモリの(エサ)食性を知り、どのような場所を好みエサを捕獲しているかを詳しく解説していきます。ぜひ、コウモリ対策の参考にしてください。
コウモリのエサとは?
コウモリがエサとして食べているものは以下の通りです。
昆虫・クモ・カニ・サソリ・哺乳類・鳥・爬虫類・両生類・魚・血・死肉・果実・花・花蜜・花粉・葉
基本的にコウモリは食虫性ですが、甲殻類のカニやサソリなどを食べるコウモリもいます。雑食と言っていいほど多様なものをエサとするコウモリ。ただし、日本国内で見かけるコウモリはそのほとんどが食虫性です。
エサが増える環境とは?
コウモリのエサ(虫)が増えるため注意する点は大きく分けて2つあります。
- 玄関の外灯が白熱電球であること
- 水溜まりがないこと
それでは、エサが増える原因と対策ついて詳しく見ていきましょう。
対策①|外灯の電球を白熱電球からLEDへ変更する
白熱電球とLED電球の大きな違いは「赤外線」です。虫は紫外線を含んでいる白熱電球の光を感知しやすい性質があります。一方、LED電球の光を虫は感知をしません。
白熱電球は、400nm(ナノメートル)以下の赤外線にあたる波長を含んでいます。そのため、虫が寄り付きやすい原因となります。逆に、LED電球は400nm(ナノメートル)以下の赤外線にあたる波長をほとんど含んでいません。ゆえに虫が寄り付きにくい光となるのです。
そのため、外灯などの電球を白熱電球にしていると虫がたくさん集まりますが、LEDに取り換えるだけでコウモリのエサとなる虫が大幅に減少します。また、LEDにすると電気代も安くなるので節約にもなるため一石二鳥ですね。
対策②|水溜りを作らない
夏になると水が溜まっている場所に、ぼうふら(蚊の幼虫)が大量発生します。ぼうふらをそのままにすると蚊の成虫となります。そして成虫となった蚊を食べるために、コウモリが来る可能性があるのです。
ボウフラは水が流れず溜まっている場所に発生します。空き缶や空き瓶、植木の水受けなどに、数日水が溜まるだけでボウフラが発生する可能性もあります。対策としては、こまめに水を流したり貯まりそうな容器などは片づけたりすることが大切です。
コウモリを寄せ付けない他の方法
コウモリが多い地域ではその姿を見かけることも多いでしょう。またコウモリが家に住み着いたり、家の近くへ寄ってきたりしないようにするには、事前に対策することも重要です。そこで、ご自身でできる対策について解説していきます。
対策①|市販の忌避剤
ホームセンターや通信販売で手軽に購入可能なコウモリの忌避剤。コウモリを寄せ付けないよう置くだけのものや、スプレー式の忌避剤まで種類はさまざまです。設置したい場所や、すでにコウモリがいるかもしれないと思う場所など、用途に合わせて忌避剤を使い分けるのも良いでしょう。
対策②|超音波装置器具
超音波とは、人間が聞こえない高周波の音です。超音波装置器具とは、コウモリが嫌がる音を出すことにより追い出したり寄せ付けなくしたりすることができます。ちなみに人間が聞こえる範囲(可聴域)は20Hz~23kHzですが、コウモリは2kHz~400kHzです。人間が聞こえない、23kHz以上の超音波が出るものを選ぶと良いでしょう。
ただし、小さなお子さまや若者は可聴域が広いため、超音波が聞こえる可能性もあります。また、犬や猫などのペットを飼われている方は、超音波が聞こえて体調不良など起こす可能性も懸念されます。超音波装置器具を使用する場合には十分に注意してください。
参考:
音楽研究所│動物の可聴域
対策③|蚊取り線香
蚊取り線香は「白花虫除菊(シロバナムシヨケギク)」の花に含まれている、「ピレトリン」と「アレスリン」という成分から作られています。これらの成分は殺虫効果があり、虫を殺傷することが可能です。
ただし蚊取り線香をコウモリ対策に使う場合、コウモリを殺傷する能力はないことは理解しておきましょう。
蚊取り線香を燻煙材代わりに使用して、コウモリを追い出したり寄せ付けないようするのは効果があるかもしれませんが、複数の蚊取り線香を使い大量の煙を出さなければならないという声も多いです。
対策④|ハッカやミント
コウモリはハッカやミントに含まれている「メントール」のニオイも苦手です。
また、「ハッカ油」を使う方法もあります。そのためコウモリ対策でハッカを含んだ忌避スプレーを噴射したり、ハッカ油を3、無水エタノール1と精製水9の割合で混ぜ合わせて霧吹きに入れてコウモリが集まっている場所に吹き付けるなどして使用してください。
追い出しや侵入経路対策を!
コウモリが建物内へ侵入できないようにするためには、侵入経路の対策が必須です。コウモリは1~2cm程度の小さな隙間から侵入します。そのため、目の細かい金網やパンチングメタルなどを使用して侵入口を塞ぐと良いでしょう。
ただし侵入口を封鎖するには、高所作業が必要になるケースも多くあり危険を伴います。安心安全のためにも、コウモリでお困りの方は、専門の駆除業者へ相談することをおすすめいたします。
コウモリは法律に守られている
コウモリの追い出しをする場合には、注意するべき点があります。コウモリは、「鳥獣保護管理法」により守られているため、無断で殺傷や捕獲をする行為は禁止されています。もし、鳥獣保護管理法に違反した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられます。
そのため自分でできるのは、コウモリを「寄せ付けないようにすること」や「追い出すこと」です。そのため、コウモリ対策をする場合には、注意をする必要があります。
鳥獣の程および狩猟の適正化に関する法律(平成15年4月施工)第8条では、「全ての鳥獣および鳥獣の卵は捕獲等または採取等(採取または損傷という)をしてはならない(本法第80条の適用除外にある鳥獣を除く)」とされている。そのため、コウモリ類を捕獲する際には、事前に環境省および事業予定地域の各都道府県の自然保護関係の部署(自然保護課など、担当部署は各都道府県によって名称が異なる)に捕獲許可申請書を提出しなければならない。
引用:国土技術政策総合研究所|研究資料
コウモリ駆除・対策はプロ業者へ!
コウモリが寄ってこないように外灯をLED電球に変えたり、水溜まりをなくしたり対策をしても、完全に対策は難しいこともあるでしょう。
また自分で駆除をするにはコウモリは法律に守られているため、誤って傷をつけたり殺傷してしまったりした場合のリスクも伴います。
当社ハウスプロテクトでは、お客様の被害状況や予算に合わせた対策をご提案させていただきます。また、24時間お問い合わせ対応が可能です。不安なことや相談などありましたら、お気軽にご連絡ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。