ハクビシンは夜行性のため、強い光を受けると反射的にびっくりして逃げ出すと言われています。
特に青色のLEDライトに効果があるという説があり、近年はLEDライトを使って撃退をしようと考える方が多いです。
照明用やイルミネーション用のLEDライトのほか、ハクビシンを始めとした害獣駆除専用のLEDライトが市販されているので、気楽に導入できるのが人気のポイントだといえるでしょう。
しかし、害獣駆除では、一般的に人気な対策もプロ目線では効果がない場合も多いです。
この記事では、「ハクビシン駆除グッズとして人気の高いLEDライトには、どれくらい忌避効果があるのかどうか」について主に解説しています。
害獣駆除用のLEDライトに対する口コミ
ハクビシン駆除にLEDライトは有効なのか検証するべく、害獣駆除用のLEDライト数種類を対象に、ハクビシンに使用した方の口コミを記載しました。
口コミは原文のまま引用しています。
口コミ【効果があった】
ハクビシンに対して使用した方のレビューを集めてみました。
屋根裏にハクビシンが入るようになり、困惑していたので、それを防ぐために、騙されたと思って購入しました。
赤と青が交互に点滅し、ガラス越しにぼやけた光は、小さな炎が点っているイメージ。
効果はありました。ハクビシンが屋根に上る際に必ず通る場所を見つけて、そこに設置したのです。ホルダーを用いてうまく固定しました。
ただ、これ以外にも、ハクビシンが屋根に飛び移る際に伝う木の枝を切るなどの対策をいくつかしました。
一年くらいで稼働しなくなりました。今は二つ目を使っています。
屋根裏のハクビシン・イタチ撃退用に購入。
日照条件が悪い場所なので乾電池式を選びました。
届いて早速、庭先に設置。夕方ぐらいから自動的に光り始めます。
夜がふけるとかなり明るく光り、目立ちます!
設置後ハクビシン・イタチの進入が無くなりました!
朝になると自動的に消えます。
防犯用としても使えそうです。
口コミ【効果がない】
残念ながら全く役に立たなかった。
自然動物が寄り付かないどころか、光を目出して寄ってくる。
本商品をトウモロコシの目の前に設置してもハクビシンにやられました。
しかもとて逃げるわけでなく、食べかすがその場にあるので、その場で
ノウノウと食べられたものと思われます。
これを設置していた真横のトウモロコシが、罪は無い動物たちに食べられてしまいました(苦笑)
近くには日頃から猫やハクビシンなどの動物の足跡が付いているので、ちょっと残念です。
ただ効果は別として、ビカッビカッと光るので、その部分ではシッカリできている製品だと思います。
ハクビシン対策におけるLEDライトの口コミまとめ
口コミの検証結果は、効果があったという意見とそうでない意見に分かれていました。
LEDライト以外の対策を並行している方の口コミを除外すると、4人中3人が「効果がない」と感じているという結果になりました。
光照射はハクビシン駆除には無効?
口コミからLEDライトの有効性について立証するのは難しかったため、学術的な方面で探しましたが、「ハクビシン駆除にLEDライトが有効である」という科学的根拠は見つかりませんでした。
むしろ、「ハクビシンは光照射を忌避せず、むしろ興味を持つ可能性が示唆された」との研究結果が出ています。ただし、こちらの研究はLEDライトではなく単なる光照射での研究結果ですが、少なくとも「ハクビシンは夜行性だから光に弱い」という説は信じ難いものだと証明されています。
参考論文:
光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか?|豊田 英人, 江口 祐輔, 古谷 益朗, 植竹 勝治, 田中 智夫
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ハクビシン対策におけるLEDライトの使用法
使用感や科学的根拠の面からいうと、LEDライトによるハクビシンの忌避効果はかなり懐疑的です。
他の駆除対策と並行しての使用を強くお勧めします。
LEDライト使用の際は、ハクビシンの侵入口や実際に被害があった場所に設置しましょう。
LEDライト使用前にしておくべきこと
LEDライトを設置したことによって近所トラブルが起こることがあります。
LEDライトは強い光を発する商品が多く、光自体を不快に感じたり、嫌がらせをされているのではないかと疑われるためです。
近所の方には、ライト設置前にあらかじめ相談しておきましょう。
また、LEDライトは、害獣だけでなく犬や猫などのペットも嫌がる場合があります。
事前に取扱説明書を読んだり、販売業者に問い合わせたりして使用可否を確認しておきましょう。
LEDライト以外の家庭でできるハクビシン対策
ここで、いくつかのハクビシン対策について見ておきましょう。
嫌いなニオイで追い払う
ハクビシンの嫌いなニオイを使って撃退する方法があります。ハクビシンの嫌いなニオイを下記にまとめていますので、参考にしてみて下さい。
・石油系のニオイ
・木酢液(木炭や竹炭を製造する際に発生する煙の成分を冷却して得られた水溶液)のニオイ
・唐辛子のニオイ
・ハーブのニオイ
・天敵(タカやワシ、アライグマ)の糞尿のニオイ
市販で上記のようなニオイを出す「忌避剤」が発売されていますが、自力でも下記のような方法で忌避剤が作れます。
・冬場に残った灯油を布に染み込ませたり、直接コップなどの容器に入れる
ただし、こういった自作の忌避剤は、日にちをおくとニオイが薄くなります。ニオイを持続させるためにはこまめな取り替えが必要です。
また、一旦は忌避剤の効果が出ていても、ハクビシンがニオイに慣れるケースや、忌避剤を使用をやめたとたんに被害が再発するケースが多いです。
忌避剤だけに頼るのではなく、次に紹介する侵入経路対策も並行して行っていきましょう。
侵入経路対策
ハクビシンを家に侵入させないためには、物理的に侵入経路を塞ぐことが有効です。
金網やパテを使い、侵入経路を塞いでいきます。ハクビシンの侵入経路となる可能性の高い場所は下記の通りです。
・屋根裏
・屋根の瓦が弱っている部分
・床下の通風口
・庭木と家が接触している部分
・クーラーなどの通風口
成獣のハクビシンは、8cmほどの隙間があれば通り抜けられてしまいます。
かなり難しいですが、どんなに小さな隙間も見逃さない気持ちで塞いでいきましょう。
ハクビシン駆除の難しさ
ハクビシンの侵入経路対策は、一箇所でも塞ぎ漏れがあれば被害再発の可能性があります。
上記の写真は、侵入経路対策の写真ですが、このような作業を自力で行うとなると、相当な手間がかかることを予想できるかと思います。
糞尿の処理について
また、ハクビシンを追い出した後の糞尿の処理も大きな課題です。
ハクビシンが家に住み着いていた場合、上記の写真のように屋根裏や床下に糞尿が溜まっていることがほとんどです。
ハクビシンは「ためフン」といって、同じ場所に糞をする習性があることから、糞の下敷きになった木材の腐敗が進んでいる場合もあります。
その場合、床が抜ける可能性も視野に入れて、慎重に作業を進めて行く必要があります。
また、野生動物であるハクビシンの糞尿は不衛生です。野生動物にはさまざまな感染症のリスクがあるおそれを否定できないので、気をつけたほうが良いでしょう。
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
動物由来感染症 – 厚生労働省
ハクビシン対策を行う際には、殺菌消毒や清掃までを考えなければなりません。
ハクビシン対策ならハウスプロテクトにお任せください!
LEDライトを使用した駆除対策の効果が曖昧であること、侵入経路対策、衛生面など、あらゆる面においてハクビシン駆除は難易度が高いです。
自力での駆除にこだわるのではなく、「ハクビシン駆除専門業者」に依頼して、ハクビシンを確実に撃退しましょう。
自力よりも費用がかかるケースが多いですが、ノウハウのあるプロに駆除依頼をした方が安心できますし確実です。
ご自身での対策は何度やっても解決できないことも多く、最終的には「プロに頼んだ方が安くついた」ということも珍しくありません。
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まとめ
ハクビシン対策に青色LEDライトを使うのは、あまりオススメできません。
被害を解決したいのであれば、有効性の高い対策を行うべきです。
もしもスピーディで確実にハクビシン被害を解決したいのであれば、当社ハウスプロテクトまでお問い合わせください!