本記事は、「イタチが家の中に入ってきている気がする。通気口(換気口)から侵入していそうだ。」と思っている方向けに書かれています。
ご想像の通り、イタチは通気口(換気口)から侵入することがあります。そして、ひとたび通気口(換気口)から侵入されると、悪臭や住宅被害など複数の被害に発展してしまうのです。
そこで本記事では、イタチが通気口(換気口)から侵入している場合に行うべき対策を解説します。
通気口(換気口)対策をバッチリと行い、イタチによる被害を食い止めましょう。
イタチは通気口(換気口)の隙間も通り抜ける
イタチは、通気口(換気口)の隙間を通り抜けられる害獣です。
そもそもイタチは、3cm以上の大きさの隙間があれば通り抜けられると言われています。3cmというと、だいたい500円玉くらいの大きさですから、非常に狭い隙間でもイタチの侵入口になってしまうわけです。
そして下記の通り、建築基準法において、換気口のサイズは面積300平方cm以上にするように定められています。
外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300cm2以上の換気孔を設け、これにねずみの侵入を防ぐための設備をすること。
引用:建築基準法施行令第22条
300平方cmというのは、たとえば「15cm×20cm」や「10cm×30cm」といったサイズなので、3cm以上の隙間なら通り抜けられるイタチからすれば、余裕で通れる大きさです。
もちろん建築基準法に従って、ネズミの侵入を防ぐための設備がきちんとされていれば、イタチも通れなくなりますが、何らかの理由でその設備が不十分ならば、イタチが通気口(換気口)から侵入出来てしまうのです。
イタチが通気口から家の中に侵入することは多い
そして実際に、イタチが通気口(換気口)から家の中に侵入するケースは多いのです。
実は、建築基準法施行令第22条にのっとって、通気口や換気口に金網がついていても、その端に隙間があるケースがあります。
また、通気口や換気口に格子状の設備がついていても、その格子の隙間の大きさが3cmを超えるケースもあります。
このような場合、害獣が侵入を阻むための設備が形式的にしか意味を持たず、結局のところイタチが侵入出来てしまうのです。
通気口(換気口)からイタチが侵入しているときの代表的な被害
ここでは、通気口(換気口)からイタチが侵入しているときの代表的な被害を4つ紹介します。
1つ目は、悪臭です。イタチは糞が臭いうえに、臭腺から「イタチの最後っ屁」とも呼ばれる悪臭を出すため、他の害獣と比べてもニオイによる被害が特に大きくなっています。
2つ目は、住宅への被害です。イタチは巣作りのために屋根裏の断熱材を剝がしたり、天井の板に糞尿でシミをつくったりして住宅を劣化させます。そうなれば、その修復にはそれなりの額の費用が発生してしまいます。
3つ目は、健康被害です。野生のイタチには病原菌が付着しているかもしれません。
参考:
動物由来感染症 – 厚生労働省
また、イタチの体自体にもダニやノミがいることがあります。そのため、イタチがいるだけでご家族の健康が脅かされますし、自分で駆除する際にも細心の注意を払わなければなりません。「ダニくらいなら……」と思うかもしれませんが、ダニはアレルギーの原因にもなるので気をつけたほうが良いでしょう。
参考:
ダニアレルギーの症状や対策、治療法は? 咳やくしゃみの原因とは | バルサン | レック株式会社
4つ目は、騒音問題です。イタチは求愛行動や威嚇のために甲高い鳴き声で鳴くため、人間にとっては非常に不快に感じられます。また、イタチは夜中に屋根裏を走り回り、その音でご家族の睡眠を阻害するケースも多いです。
このように、ただ通気口(換気口)に隙間があるだけで、イタチが家の中に入り込み、多方面において被害をもたらす可能性があるのです。
身近にイタチがいそうな場合や、通気口に隙間がある場合には、早めの対策が必要になります。
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まずは被害状況をお聞かせください。
イタチを通気口(換気口)から侵入させないための対策
イタチを通気口(換気口)から侵入させないために行うべき対策は2つあります。
通気口が家のどこにあるのか確認する
1つ目は、通気口が家のどこにあるのかを確認することです。なぜなら、場所が分からなければ、穴を塞ぎようがないからです。
そもそも通気口(換気口)は、床下に湿気がこもった結果として、次のような問題につながるのを防ぐために設けられています。
- 木造住宅における土台の腐食
- シロアリの発生
- 室内でのカビやダニの繁殖
- 湿気による室内扉の開閉不可
このような問題を避けるために、家の外側の通気口(換気口)は、家の床下部分に設けられています。
なお、上述の通り、通気口(換気口)は壁の長さ5m以下ごとに設けられるため、家が大きいほど通気口(換気口)の数は多くなります。
それらの位置を突き止めることが、通気口(換気口)からのイタチの侵入を防ぐための第一歩です。
参考:
床下換気扇や床下換気口はなぜ必要? 知らないと怖い床下換気|suumo
通気口から入れないように穴を塞ぐ
2つ目にやるべきことは、イタチが通気口(換気口)から入れないように穴を塞ぐことです。
塞ぐために用いるとよい素材は、パンチングメタルや金属製の網となります。これらをしっかりと固定して設置すれば、イタチが力づくで侵入出来ません。また、いずれも穴が小さめなので、その穴を通ることもできません。
見つけた全ての通気口(換気口)に対して、穴を塞ぐようにしましょう。
イタチが寄り付きにくい環境にするコツ
このように、通気口(換気口)の穴を徹底的に塞ぐことは必須ですが、ここでは、そもそもご自宅をイタチが寄り付きにくい環境にするためのコツも2つ紹介しておきます。
餌になるものを見せない
1つ目は、餌になるものを見せないことです。
イタチは雑食であり、収集日前の生ゴミが家の外に置かれていると寄り付いてしまいます。また、イタチはどちらかというと肉食寄りであるものの、畑にある野菜や果物なども寄り付く原因になり得ます。
そこで、餌になるものを見せないための具体的な対策として、次のようなことが役立つはずです。
- 収集日前の生ゴミを外に放置しない
- 畑の外を柵で囲み、畑の果物や野菜がイタチの目に入らないようにする
- 家の近くの食べ物を発見されないように、イタチが登れる木の枝は伐採する
忌避剤を活用する
2つ目は、忌避剤を活用することです。
忌避剤とは、イタチが嫌がるニオイや成分を利用して、イタチを遠ざけるアイテムとなります。これが有効なのは、イタチは嗅覚が鋭いため、嫌いなニオイに敏感に反応するからです。
そこで、固形状や液体状の忌避剤を家の中や付近などに設置しておくことで、イタチが近寄りたくなくなる環境へとご自宅が生まれ変わります。
ただし、忌避剤はニオイの元となる成分が無くなったら新しいものに変える必要があり、その手間は掛かります。また、ニオイに慣れてしまった個体は、ニオイへの抵抗感が薄れ、家に近づいて来てしまうこともあるでしょう。
被害が大きくなる前にプロに相談しよう
以上では、通気口(換気口)に関する対策方法を解説してきましたが、もし既に家の近くにイタチがいるなら、被害が大きくなる前にプロに相談してしまうのがオススメです。
なぜなら、イタチは放っておくと繁殖して、個体数がどんどんと増えてしまうからです。イタチは1度に最大10匹の子供を産むので、イタチ駆除に時間をかけている間に被害が拡大してしまう可能性があります。
ご自身で通気口(換気口)に関する対策を試してみても良いですが、それでも短期間で解決できなさそうならば、早めにプロに相談してしまう方が良いでしょう。
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当社には、通気口(換気口)から侵入したイタチ駆除に多くの実績があり、無料での現地調査を行ったうえで、再発予防も含めて徹底的に対策します。
イタチに一番効果的な対策を打つことで早急な解決をお約束しますので、大切なご自宅への被害を最小限に留めたい方に最適な業者です。
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まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
イタチは、通気口(換気口)を通り抜けて家の中に侵入できる害獣です。
というのも、家には300平方cm以上の通気口(換気口)が、家の大きさに応じて数か所設けられているうえに、イタチは3cm以上の隙間があれば侵入出来てしまうからです。
そして、通気口(換気口)の穴を塞ぐための設備があってもそれが機能していないケースもあるため、イタチが通気口(換気口)から家の中に侵入するケースは多くあります。
イタチを通気口(換気口)から侵入させないために行うべき対策は、通気口(換気口)が家のどこにあるのかを確認することと、通気口(換気口)から入れないように穴を塞ぐことです。
これに加えて、イタチが寄り付きにくい環境にするためのコツとして、餌になるものを見せないことと、忌避剤を活用することが効果的です。
ですが、イタチ駆除に掛かる期間が長引くと、イタチが繁殖によって個体数を増やし被害が拡大してしまいます。そのため、被害が大きくなる前にプロに相談することが大切となります。
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