取り組みやすいネズミの駆除方法として、超音波を使う方法があります。
超音波によるネズミ駆除は、粘着トラップや毒エサとは異なり、人間にとって安全性が高いことからも興味を持つ方が多いです。
しかし、超音波発生装置は正しい使い方を知らなければ、根本的なネズミ駆除はできません。
この記事ではネズミ駆除の際の超音波の有効性や、メリット・デメリットなどを解説します。
人間に影響を及ぼすのかにも触れますので、使用を悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ネズミ駆除に超音波対策は有効?
結論からお伝えしますと、超音波はネズミのコミュニケーションを妨害することができるので、駆除に一定の効果が期待できます。
実は、ネズミは超音波を使ってコミュニケーションをとっており、25~45キロヘルツ(KHz)の超音波を使っています。
そして、ネットやホームセンターで市販されているネズミの超音波グッズも25~45キロヘルツ(KHz)の超音波を100デジベル(db)前後で発するものが多いです。
100デジベルの音圧と言うのは、車のクラクションや電車が通過する高架下に匹敵する音量なので、そのような超音波を聞くとネズミが警戒して逃げ出します。
人間が会話をしている横で車のクラクションを鳴らされ続けたら不快感を覚えるように、ネズミも交流しているときに超音波を流されたら不快に感じるのでしょう。
製品によって使用可能な範囲が異なるので、広いリビングや倉庫で使いたい場合は特に、購入前には適切な有効範囲のものなのかを確認してください。
ネズミ駆除に効果的な超音波発生装置の使い方
ネズミはかなり広範囲の超音波を聴き取ることができると言われています。
そのため、超音波グッズを自宅に設置する場合は複数台設置することで、より多くの超音波をネズミに浴びせることができます。
1台の超音波グッズを設置するよりも、複数台の超音波発生装置を設置するほうが効果は感じやすいです。
市販されている超音波グッズの中には、約100㎡(100m四方)まで超音波を発することができるタイプも販売されています。
ただし、このあとに説明しますが、超音波発生装置の効果は限定的なものであるので、「確実な方法でないならあまりお金をかけたくない」という場合には無料の駆除アプリも併用してみるのが良いでしょう。
▼ネズミ駆除アプリについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ネズミ駆除に超音波を使用する際のデメリットや注意点
ネズミを寄せ付けないようにする対策として超音波はある程度は有効です。
しかし、以下のようなデメリットや注意点も超音波対策には存在するので押さえておきましょう。
- ネズミは超音波に慣れる
- 超音波発生装置選びに失敗すると意味がない
- ネズミ駆除の超音波が人間の耳にも聞こえることがある
- 飼っているペットが超音波で苦しむ可能性がある
デメリットや注意点も理解した上で試せば、後悔することがなくなります。
それぞれについて、どういう内容なのか詳しく確認してください。
ネズミは超音波に慣れる
ネズミは超音波に慣れることも多いです。
したがって超音波の効果はずっと続くわけではなく、一時的な効果となることがほとんどとなっています。
ネズミはとても頭がよく学習をする動物なので、最初は警戒していてもその場所が危険ではないと判断した場合には今まで通りに戻ってしまう可能性が非常に高いです。
他には毒エサを使った対策も同じで、最初はエサだと思って食べた後に死にますが、そのうち周りのネズミたちは毒だと判断できるようになります。
たとえばよくある体験談として聞くのは、「超音波発生装置を設置してから数週間は効果があったものの、再びネズミが戻って来て全く効果が無くなってしまった」というものです。
超音波を使った対策グッズの中には、ネズミが慣れにくいように自動で周波数を変更しながら超音波を発してくれるタイプもあります。
しかし前述した通り、工夫をしたとしてもいつかはネズミは超音波に慣れるため超音波対策だけでは被害が再発することが多いと思っておくべきでしょう。
超音波発生装置選びに失敗すると意味がない
ネズミ駆除に超音波対策を選ぶ方は少なくありませんが、超音波発生装置選びに失敗すると効果が感じられないので要注意です。
超音波発生装置はその商品によって適用範囲や周波数レベルが大きく異なります。
また、そもそもネズミの個体によっては聞き慣れている音もあるため、効果が思うように現れないこともあるでしょう。
複数の超音波を出せる装置を選べば、そのリスクは下げられます。
さらには、室内に設置するときは壁や柱の位置によって周波数が届く範囲が異なる点もポイントです。
使用する部屋に合った超音波発生装置を選ぶようにしてください。
ネズミ駆除の超音波が人間の耳にも聞こえることがある
ネズミ駆除グッズの超音波はほとんどの人間には聞き取ることができないので、多くの人には聞こえません。
人間が聴き取ることのできる限界は20キロヘルツ程度だと言われています。
先ほどもお伝えしたように、ネズミ駆除の超音波は20~40キロヘルツ(KHz)ですので、ほぼ全ての人間は聴きとることができないと思って大丈夫です。
ただし、聴力には個人差があり、年齢と共に衰えていきます。
高齢になると15キロヘルツ以上が20代のときに比べて聴きとりにくくなりますが、逆に聴力の優れている若者には超音波が聞こえてしまうこともあるのです。
そのため、子供や若者が同居している自宅内で超音波を使うと聞こえてしまうケースもありますので念のために体調には注意が必要です。
▼ネズミ駆除の超音波が人体に与える影響については、以下の記事で詳しく解説しています。
飼っているペットが超音波で苦しむ可能性がある
また、飼っているペットが超音波で苦しむ可能性がある点にも注意が必要です。
ネズミと近い特徴を持っている動物の場合は特に、超音波の使用をよく考えた方が良いでしょう。
もしも自宅にペットを飼っているなら、超音波発生装置を使うときには説明書きや注意書きを確認してください。
▼超音波のペットへの影響については、以下の記事で詳しく解説しています。
ネズミ被害の再発を完全に阻止するには?
やはり超音波を使ったネズミ対策だけでは、完全にネズミを駆除することは難しいです。
その理由としては単純で、ネズミの侵入経路を塞げていないままだと外部からいくらでも超音波に慣れたネズミが侵入できてしまうからです。
超音波を使った対策が一時的に有効でネズミを追い出せたとしても、ずっとそれだけで被害が再発しないことはまずありえません。
本当のネズミ対策とは、自宅内にネズミが侵入することを完全に阻止することです。
ネズミは500円玉程度の穴があれば自宅に侵入してきます。
侵入できそうな部分の周りが木や柔らかそうな素材の場合、歯でかじることで穴を広げて侵入してくるので気をつけなければなりません。
専門家にネズミ駆除を依頼すれば、ちょっとした隙間もすべて金網やパンチングメタル、パテなどを使って徹底的に埋めてもらえます。
▼ネズミの侵入経路や塞ぎ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
ネズミ駆除後は後処理も必要
ネズミの駆除に成功した場合、後処理をすることも重要です。
例えば、超音波対策でネズミを追い払ったとしても、ネズミが住みついていたエリアには物凄い量の糞尿が溜まっています。
ネズミの糞用は放っておくと異臭を放つので、ネズミを駆除した後は糞尿の清掃・消毒も必要となります。
また、ネズミが住みついていた周辺には、ネズミに付着していた危険な細菌・ウイルスやダニ・ノミが残留しているので掃除しなければなりません。
サルモネラ菌 | 激しい食中毒を起こします。 |
レプトカピラ菌 | 重い腎不全を発症します。※都内で捕獲された 86 匹のネズミのうち 19 匹から検出されています。 |
E 型肝炎ウイルス | 発展途上国に多い。肝炎ウイルス (HEV)による急性肝炎を引き起こします。 |
ハンタウイルス | 腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群という2つの疾患を引き起こします。どちらも突然の発熱、頭痛などが特徴です。 |
レプトスピラ菌 | ワイル病と呼ばれる、 黄疸、出血、腎障害を伴う疾患を起こします。 |
▼ネズミの糞尿については、以下の記事で詳しく解説しています。
ネズミによる被害が大きくなる前に駆除についてご相談ください!
少しでもネズミ被害にお悩みなら、いつでも当社「ハウスプロテクト」にご相談ください!
私たち「ハウスプロテクト」のような専門業者では徹底的にネズミを駆除します。
超音波でのネズミの追い出しはお手軽な手段ではありますが、それだけでは再発予防までは実現しません。
一般の方でこのようなネズミ駆除対策を完璧に施工するのは、準備を含め相当大がかりな作業となります。
そのため、完全に施工できなかったり場合によってはケガをしたりする可能性もあるでしょう。
そういった面から考えても、早めに我々のようなネズミ駆除専門業者に依頼して、一度で完全に対策していただきたいです。
24時間365日、いつでもお問い合わせをお待ちしております!
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まとめ
ネズミ駆除の超音波は取り掛かりやすい対策方法ではありますが、効果は一時的なものです。
したがって、超音波によってネズミを追い出すことができたなら、その間に再侵入予防を行わなければなりません。
ネズミは小さな隙間からも侵入してくるので、家中の隙間を専門業者に埋めてもらうことをオススメします。
どの業者に相談するか悩んだときには、いつでも当社「ハウスプロテクト」にご相談ください!