今回は、アライグマに遭遇した時の対処法や危険性について解説します。
アライグマは野山に住んでいるわけではなく、繁華街や住宅街など、私たちの身近なところに潜んでいます。そのため、遭遇してしまう事は非日常なことではありません。
ぜひ、対処法や危険性を知っていただき、アライグマ被害に遭わないようにしましょう。
もしアライグマに遭遇したら
アライグマは獰猛で危険な害獣の一種です!
- 刺激しないようにゆっくりその場を離れる
アライグマはもともと、カナダの南部に生息していた外来種です。
見た目の愛らしさから、動物園での飼育・展示用として、またペットとして飼育する目的で1960年頃から日本に持ち込まれるようになりました。
アライグマは可愛い見た目とは裏腹に、とても凶暴で人に懐かない性格です。
そのため、脱走や飼育放棄により、野生化している現状があります。
アライグマが「可愛いから」と下手に近付くと咬まれたり、引掻かれたりするので、絶対に近づかないようにしましょう。
また捕獲したり、ペットとして飼育することも禁止されています。
噛まれたり接触した場合の対処法
- 接触した部分をすぐに水洗いする
- 当日中に病院へ行く
アライグマに接触してしまった場合は、すぐに流水で水洗いし、対処しましょう。
野生のアライグマはさまざまな病原菌を保有しているおそれがあるので、病院に行き適切な処置をすることが大切です。
参考:
動物由来感染症 – 厚生労働省
外傷 – 25. 外傷と中毒 – MSDマニュアル家庭版
- 狂犬病ウイルス
- アライグマ回虫
- レプトスピラ菌
- サルモネラ菌
どれもアライグマが身近にいるから必ず感染する、というわけではありません。
たとえば、アライグマ回虫については2002年の段階で国立感染症研究所の調査では野生のアライグマから寄生例が確認されていません。
しかしいずれの病気も注意が必要なことを押さえておきましょう。
ここでは狂犬病について詳しく見ておきます。
狂犬病
狂犬病は、狂犬病ウイルスによる病気です。
発熱や頭痛、倦怠感や筋肉痛など風邪のような症状ではじまり、脳炎症状が進むにつれて、昏睡から呼吸停止で死亡します。
発症後に適切な処置をしなければ、ほぼ100%死亡する危険な病気です。
参考:
狂犬病 – 関西空港検疫所
アライグマが身近にいるのはリスクがあるので、不安でしたらお気軽にご相談ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
家や近所でアライグマに遭遇しないための対策法
ここからは、危険なアライグマに「遭遇しない」「寄せ付けない」ための対策法をご紹介します。
- 食べ物やエサがある
- 家の周りが汚い(隠れる場所になる)
- 侵入経路が開いている(家に棲み着かれる)
まず、家の周りにアライグマの食料となるものを置いている・保管している場合、家庭ゴミの始末や、地域のゴミ捨て場をきちんと清掃・管理をしていない場合、アライグマが寄り付きやすくなります。
理由は、アライグマは私たちとおなじ、5本指を持っており、とても器用に袋やネットをこじ開けてしまうためです。
地域に棲み着いたアライグマは、近場で「巣」となる場所を探し始めます。
使わずに放置しっぱなしの物置や、蔵を巣にすることも。
また、住宅の劣化している部分をこじ開けて屋根裏に侵入することも少なくありません。
対策法
アライグマに遭遇しない・棲み着かれないために対策を始めましょう。
忌避剤を使う対策法
- オオカミの臭い
- 木酢酢
- ハッカ油
アライグマの苦手な臭いである、オオカミの臭い・木酢酢・ハッカ油などが効果的です。
苦手な臭いの成分を含んだ忌避剤を、家の周りや侵入経路となりそうな床下通気口に設置します。
忌避剤はスプレータイプや、錠剤タイプ、ジェルタイプなどがあります。
また、壁や柵に吊り下げるタイプもありますので、用途にあわせて使い分けましょう。
忌避剤以外の対策法
- 超音波装置の設置
- LEDライトの設置
- 電気柵や罠の設置
超音波装置はアライグマの苦手な「モスキート音」などの一定の周波数を発生させる装置で、インターネットやホームセンターなどでも安価で販売されています。しかし、人間には聞こえない音でも、飼っている犬や猫、金魚などのペットへ悪影響を及ぼすこともあります。
LEDライトはセンサー付きのタイプを使用することによって、突然の「光」でびっくりさせることができます。太陽光発電式や電池式のタイプがあります。設置も難しくないので手軽に取り入れることが出来るでしょう。
最後に電気柵や罠の設置ですが、電圧を設定したり、ネットを設置する労力がかかるため、手軽な方法ではありません。
また、罠の設置は各自治体に申請が必要となります。勝手に捕獲・飼育・譲渡をすることは法律で厳しく禁止されています。
対策を施したからと言って、アライグマに遭遇する可能性が「ゼロ」になる訳ではありません。成分や装置に徐々に慣れてしまうため、長期的な効果は期待しないほうがいいでしょう。
家に棲み着かれないために対策を
アライグマは、器用で力持ち。
垂直の壁を登り、建材を破壊して侵入することで知られています。
地域や庭に棲み着いたアライグマを追いやった後は、住居を住処にされないように、自宅の侵入経路の封鎖や補強をすることが重要です。
小さなひび割れや、屋根材の隙間などからアライグマは侵入しますので、個人対策が難しい場合は、家全体を点検してもらえる業者への依頼がオススメです。
アライグマ対策はプロに任せよう
アライグマは、獰猛で人に懐かず、病原菌を持つおそれもある危険な害獣です。
病気になったり、家に棲み着かれる前に対策を始めましょう。
弊社ハウスプロテクトでは、無料にて相談や現地調査を承っています。
またお客様へ安心していただくために、最長10年の保証付きで、期間内であれば無償にて点検・補修作業を行います。
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