姿形が似ている「アライグマ」と「タヌキ」ですが、実際は多くの違いがあるのをご存知ですか?
- アライグマとタヌキの違いを徹底解剖
- 習性や生態について
- 危険度や目撃場所
などを徹底的にご紹介します!
アライグマとタヌキの違いと見分け方を知り、それぞれが起こす被害についても理解を深めましょう。
アライグマとタヌキの違い① 分類・分布
まずは、分類や分布についてです。
アライグマ | タヌキ | |
生物分類 | 哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属 | 哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属 |
分布 | 日本のほとんどの地域 元は外来種 | 日本のほとんどの地域 在来種 |
分類
アライグマとタヌキの違いは、まず分類から異なります。
アライグマは「哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属」の分類に属している動物で、タヌキは「哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属」の動物です。
姿が似ていますが、まったく種族が違う生き物なのです。
分布
アライグマは本来ならば北アメリカの森林に生息している外来種です。
しかし、輸入されたペットなどが捨てられることで野生化し、繁殖したと考えられています。
そのため、現在では日本のほとんどの地域で生息を確認されるまでになっており、特定外来生物にも指定されています。
一方、タヌキは東アジアの森林に生息する在来種で、日本の広範囲に元々生息している動物です。
ちなみに北海道では「エゾタヌキ」が生息しており、それ以外の本州などでは「ホンドタヌキ」が生息しています。
アライグマとタヌキの違い② 見た目
見た目についても見ておきましょう。
アライグマ | タヌキ | |
体型 | 猫背 | ずんぐり |
体長(しっぽを除く) | 約40~60cm | 約50~70cm |
体重 | 4~10kg | 3~5kg |
体の色 | 灰色か白色 | 胴体が茶色、脚は黒色 |
しっぽ | 約20~40cm 灰色と黒のしましまが4~10本、太く長い | 約15~18cm 茶褐色1色、短く丸みを帯びた形、先端が黒い |
足跡 | 5本指 一本一本が長く、人間や猿の手のような足跡 | 4本指 犬のような足跡 |
顔 | 眉間から鼻までが黒い、耳のふちの色は白、ひげは白く長い | 目の周りから首までが黒い、耳のふちの色とひげの色は黒い |
大きさや色
アライグマは、全長約1mにもなる中型動物で、大きいものだと約20kgを超える個体も。
タヌキはアライグマに比べて少し小型で、丸みがかったフォルムが印象的です。
体の色は、アライグマは全体的に灰色か白色で、タヌキはイメージ通り茶色をしています。
体の部位
アライグマの尻尾は最長約40cm、シマシマの模様があり太く長いのが特徴です。
一方、タヌキの尻尾は最長約20cm、短く丸みを帯びた形で先端が黒いのが特徴です。
足跡は、アライグマは5本指で人間や猿の手のような形で、タヌキの場合は犬のような足跡をしています。
自宅や所有する田畑で何かが侵入した際は足跡でも識別できるので注意深く観察してみましょう。
顔
アライグマの顔は眉間から鼻までが黒く、まるで黒いアイマスクをしているように見え、耳のふちの色は白、ひげは白く長いです。
それに対しタヌキの顔は目の周りから首までが黒く、耳のふちの色とひげの色は黒くなっています。
アライグマとタヌキの違い③ 習性
習性も確認します。
アライグマ | タヌキ | |
行動パターン | 夜行性、単独行動 | 夜行性、集団行動 |
なわばり | 作らない | 作る |
繁殖期 | 1~3月に交尾、4~6月に出産 | 2~4月に交尾、4~6月に出産 |
手先の器用さ | 器用 | 不器用 |
フン | 溜めフンはしない、バラバラと巻き散らかす | 溜めフンをする、一箇所に固めておく |
食性 | 雑食性。 水生動物、果実、自分より大きい動物など、なんでも食べる | 雑食性。 地下に埋まった芋、節足動物、地上に落ちた果実など食べる |
行動パターン、繁殖期
アライグマは日中に活動する場合もありますが、基本的には夜行性で、単独行動でなわばりもつくりません。
タヌキも夜行性で、臆病な性格のため夜以外は隠れる場所を探すことも多く、集団行動をして、なわばりを作ります。
繁殖期については、アライグマは1~3月に交尾し、4~6月に出産が一般的。
タヌキは2~4月に交尾し、4~6月に出産するケースが多いです。
手先の器用さ
アライグマは器用な手先で、樹木はもちろん、塩ビ管や垂直に垂らした針金など、あらゆるものに登ることができます。
自分でオリのカギを外して脱走するほどの器用さもあり、約4㎏ほどのものなら動かせる力の持ち主でもあります。
タヌキは犬のような前足をしているため手先の器用さはありません。
樹木や丸太などには登ることもありますが、垂直方向には登ることはできません。
フン
アライグマは、撒き散らかすようにフンをするのが特徴で、さまざまなところにフンをします。
一方タヌキは一箇所で糞尿をためる習性があるので、糞尿がどのような状態で排泄されているかを観察することもアライグマとタヌキの見分け方の1つとなっています。
食性
アライグマは、とにかく何でも食べる動物で、地上だけでなく水の中や樹上のものまで食べることもあります。
穴を開けて中身をくりぬいて食べたり、木になっている果物は地面に落とさずに木になっている状態のままヘタ側から食べるのが特徴です。
一方、タヌキも雑食性ですが、穴掘りが得意なため、埋まった芋を掘り起こしたり、地上に落ちた果実などを食べるのが特徴として挙げられます。
畑の外など作物を持ち出して食べるので、タヌキの食べ残しが畑の外で見つかることもあります。
アライグマとタヌキの違い④ 目撃される場所
目撃される場所も異なります。
アライグマ | タヌキ | |
目撃される場所 | 林、里山、農地、住宅地 | 森林、里山 |
住み着く場所 | 屋根裏、床下、人気のない倉庫、神社仏閣などの建物 | まれに床下に住み着く |
アライグマ
アライグマの目撃される場所は、森林や里山、農地、住宅地などが主です。
近年は食べ物や屋根裏などの快適さを求めて住宅街で見かける割合が高くなり、害獣として認知されるようになりました。
器用な手先と垂直登りなどの身軽な動きで、雨どいを登り屋根材をこじ開けて、屋根裏に棲み着いてしまいます。
その他にも、床下や人気のない倉庫、神社仏閣などの建物にも侵入することがあります。
タヌキ
タヌキの目撃される場所は、森林・里山などが多いです。
人家に侵入するケースは少ないですが、まれに床下に棲み着く場合もあります。
家の近所に林や森があるなら、タヌキの被害は人家よりも所有している田畑に起きる可能性が多いでしょう。
もしも身近にいずれかのような動物がいるなら、お気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
アライグマとタヌキの違い⑤ 性格
アライグマとタヌキは真逆のような性格です。
アライグマ | タヌキ | |
性格 | 非常に気性が荒く攻撃的 | 臆病 |
アライグマ
アライグマは非常に気性が荒く攻撃的な性格をしており、人には懐かないと言われています。
とても獰猛で危険な害獣です。
見つけても近づかない・触らない・エサを与えない・ペットとして連れ帰らないことを徹底しましょう。
野生生物なので病原菌やノミ・ダニを保有しているおそれも否定できません。
参考:
動物由来感染症 – 厚生労働省
タヌキ
タヌキは臆病な性格で、爆音などに驚いて気絶してしまうことがあるほどです。
しかしアライグマと同じく、野生のタヌキは病原菌などのリスクを否定できません。
また、人を襲うことがないとは言い切れませんので、近づかず、エサを与えたりしないようにしましょう。
アライグマとタヌキ、どちらが危険か?
「アライグマとタヌキ、どっちが危険なのかな?」と思った方もいるかもしれませんね。確認しておきましょう。
アライグマ | タヌキ | |
人への攻撃性 | 高い | 低い |
アライグマ
攻撃性の面では、凶暴な性格のアライグマの方が危険と言えるでしょう。
突然襲いかかってくる可能性もあるので、刺激を与えないように細心の注意を心がけましょう。
アライグマは牙や爪が鋭く噛む強力で、攻撃されると大怪我を負ってしまうケースも。野生生物は病原菌のリスクもゼロとは言えないので、要注意です。
タヌキ
タヌキは人間に襲い掛かってくる可能性は低いとされています。
しかし、タヌキのためた糞尿から悪臭が発生するというように、人間に害があるのはアライグマと同様です。
ハウスプロテクトでアライグマを徹底駆除
害獣駆除のプロ「ハウスプロテクト」はリフォーム会社が母体となっているため、害獣駆除はもちろん、建物の修繕までしっかり対応いたします。
再発防止施工に関しましても、業界最長クラスの長期保証をお付けしており、清掃・消毒・消臭作業まで、全てをお任せいただけます。
アライグマもタヌキも見かけは可愛いですが危険な害獣です。
下手に刺激すると、人間に対して攻撃してくる可能性もあり、怪我をしたり、その傷から感染症にかかる危険もゼロではありません。
もし屋根裏や床下に住み着いた場合には、夜間における鳴き声や足音などの騒音問題が発生することもあり、さまざまな問題や被害に悩まされます。
もしアライグマが家に棲み着いて困っているなど、駆除や被害による修繕工事などを考えてる方は、ぜひ一度私たちハウスプロテクトにご相談ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。