アライグマはアニメの影響もあって愛らしい動物として人気がありますが、近年では市街地へ生息域を広げて人間の暮らしに被害を与えています。
一方で、被害に悩んでいても、アライグマは法律で保護されていて駆除方法には制限があるので注意しなければなりません。
アライグマの駆除として許されている無傷での追い出しのために超音波が使用されることもありますが、超音波の人間やペットへの悪影響にお悩みの方も少なくないでしょう。
そこで今回は超音波によってアライグマが追い出せる仕組みと、ペットへの影響について解説します。仕組みや影響を理解して、安心してできる対策に取り組みましょう。
超音波でアライグマを追い出せる仕組み
アライグマ駆除の超音波駆除による人間やペットへの影響について知るために、先に超音波でアライグマを追い出せる仕組みについて簡単に確認しておきましょう。
超音波がアライグマを追い出す手段として有効な理由は、アライグマの可聴域（聞こえる周波数の範囲）と関係があります。
アライグマは人間よりも可聴域が広く、超音波をキャッチする能力が高いです。
人間は20Hz～23kHzの周波数が聞こえるとされており、23kHzを超える周波数（超音波）は聞こえません。
一方でアライグマは100Hz～40kHzの周波数が聞こえるので、23kHz～40kHzの音を発することでアライグマだけがうるささを感じることになります。
アライグマ駆除の超音波は人間やペットに悪影響がある？
超音波による追い出しの仕組みがわかったところで心配になるのが「本当に人間には超音波が聞こえないのか？」「家で飼っている動物に悪影響はないのか」などの部分ではないでしょうか。
実は、超音波はアライグマだけでなく、他の動物にも悪影響をもたらします。
超音波が聞こえることによる悪影響はさまざまですが、ストレスを感じて不調になる可能性が高いです。
そのためご自宅で犬や猫、ウサギやハムスターなどをペットとして飼われている場合には、超音波によって不調になるかもしれないので駆除グッズの使用は避けたほうが得策だといえます。
さらにカブトムシなどの昆虫も超音波を嫌がるため、超音波を使用するのは控えた方が良いでしょう。
また、人間の中でも若い人は超音波が聞こえることがあるので、特に赤ちゃんや子どもが家にいるときは注意深く体調を確認することをオススメします。
人間やペットの可聴域を考えて装置を設定しなければならない
そもそも人間や動物の可聴域がそれぞれどのくらいなのか疑問に感じている人もいると思います。
表にまとめると、以下のとおりです。
| 種類 | 可聴域の範囲 |
|---|---|
| 超音波駆除装置（調整可能） | 13.5kHz～45.5kHz |
| 人間 | 20Hz～23kHz |
| アライグマ | 100Hz～40kHz |
| 犬 | 67Hz～60kHz |
| 猫 | 60Hz～64kHz |
| ハムスター | 80Hz～45kHz |
| ウサギ | 360Hz～42kHz |
（1Hz＝0.001kHz）参考：音楽研究所│動物の可聴域
人間が聞こえる周波数は、23kHzまでです。したがって、23kHz以上の超音波は聞こえません。
そこでアライグマの可聴域である40kHzに超音波駆除装置を設定をすることで、アライグマだけに音が聞こえている状況を作り出せます。
しかし、40kHzだと犬や猫、ハムスター、ウサギといった他の動物の可聴域の範囲内でもあるので、ペットには聞こえてしまうという仕組みです。
したがって、ペットを飼っているご家庭では基本的には超音波によるアライグマの追い出しはオススメできません。
人間の赤ちゃんやペットを守りアライグマを駆除するには？
数値で確認してもわかる通り、超音波はアライグマや他の動物にも聞こえるのでペットを飼っているときには使用できません。
また、赤ちゃんや若者にも超音波が聞こえることはあるので、できるだけ使わない方が良いでしょう。
人間の赤ちゃんやペットは体調不良を適切に訴えることはできないので、駆除方法を決める段階で慎重に検討することが重要です。
人間やペットを守りながらアライグマを駆除するには、忌避剤やくん煙剤を徹底的に配慮しながら使用することになります。
対策グッズを誤飲してしまう場合や、くん煙剤の成分を舐めて口に含んでしまう場合など、さまざまなリスクが考えられるはずです。
そのようなリスクを想定し、「赤ちゃんやペットがいる部屋では忌避剤を使わない」「家の外にいるときにくん煙剤を使用してしっかり換気する」などの工夫を行いましょう。
とはいえ、心から安心してアライグマを追い出したいのであれば、プロの駆除業者に依頼してしまうのがベストです。
アライグマ被害の根本解決には侵入経路の封鎖が必要
超音波や対策グッズでアライグマを追い出すことに成功しても、まだ油断はできません。
アライグマは超音波に慣れると戻ってきますし、対策グッズの効果がなくなっても戻ってきます。
一度住み着いていたということは、その場所を快適だと感じていたということなので、イタチごっこにもなりやすいです。
したがって、アライグマが戻ってこないように侵入経路を封鎖して入り込めないようにしなければなりません。
アライグマは頭が入る隙間があればどこからでも入り込めるうえに、器用な手先があるので多少の障害物はどかすことができます。
金属製や木材などの頑丈な材料ですべての侵入経路をしっかりと封鎖しなければ、せっかく封鎖しても被害が再発してしまうので要注意です。
アライグマ駆除はプロに任せれば家族もペットも安全安心！
どのような追い出しグッズを使うとしても、ご自身で取り組む以上はご家族やペットへの不安は尽きないでしょう。
やはり確実に安全な方法でアライグマを駆除するなら、経験と知識が豊富なプロの駆除業者に任せるのが安心です。
アライグマの駆除を安全に行うのは大変ですが、放置していると感染症やノミ・ダニなどでご家族やペットが苦しむかもしれません。
トラブルを避けるためにも、早めに一度プロに相談してみることをオススメします。
業者選びにお悩みでしたら当社まで
もしもアライグマ駆除について相談する業者をお悩みでしたら、当社「ハウスプロテクト」にご相談ください。
当社では安全なアライグマの駆除はもちろんですが、侵入経路の封鎖や糞尿の清掃、その後の消毒も含めすべての工程をお任せいただけます。
アライグマを追い出すだけでは、ご家族やペットの安全はまだ守られたとはいえません。
安心な暮らしを取り戻すためには、駆除から後始末までを適切に行うことが重要なのです。
「ハウスプロテクト」は、リフォーム会社が母体となっており、害獣駆除はもちろんですが再発防止や清掃などの作業にも自信があります。
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まとめ
超音波は若者やペットに影響があるかもしれないので、アライグマの追い出しに使用する際には注意しなければなりません。
アライグマを追い出すために、家族やペットに悪影響があると本末転倒です。
とはいえ、悪影響を恐れすぎて駆除を後回しにするのも、トラブルの原因になります。
アライグマが身近にいるのであれば、できるだけ早くプロの駆除業者に相談してください。
