ハクビシンを追い出す方法として、超音波装置を使う場合があります。
ハクビシンは「有害鳥獣」と認定されていますが、残念ながら「鳥獣保護法」に守られているため、無断で駆除や捕獲をすると罰せられる可能性があります。ですが自分たちでハクビシンを「追い出す」ことは、法律に違反しません。
それなら、超音波の駆除グッズを使用してハクビシンを追い出したい。しかしハクビシンが逃げる程の超音波なら、人間には聞こえないのか?健康被害などないのか?そんな不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
今回はハクビシン駆除グッズの超音波機器による、人への影響について解説いたします。
ぜひ参考にしてくださいね。
超音波は人に聞こえるの?
害獣駆除に使用されている超音波は、動物だけが聞こえる周波数を出すことにより撃退する方法です。そのため、超音波の周波数は基本的に「人間には聞こえない音」とされています。
しかし子どもや若者などは音の聞こえる範囲が広いため、超音波が聞こえる場合もあります。そのためご家庭に若者が同居している場合には、聞こえることがあるので注意が必要です。
超音波による健康への影響について
ハクビシン駆除グッズとして販売されている超音波の周波数は一般的に「低周波13Hz~高周波28kHz前後」です。
また人間が聞きとれる周波数は、20kHz前後と言われています。そのため20kHzより低い音または高い音は人間には当てはまらず、超音波は聞こえない音となります。
通常、人間に超音波は聞こえないので、ハクビシンの駆除で超音波装置を使用しながら生活をしても基本的に問題はありません。
ただ、超音波の音は聞こえないものの、振動によって頭痛や吐き気など、体調不良になるケースもごくわずかですが考えられます。
体質にもよるのですが、気圧が変わると体調が悪くなるケースがあるのと同じで、超音波の振動によって耳にある三半規管が圧迫されて体調不良を引き起こします。ほとんどの人には影響はありませんが、絶対ではない以上、そういった可能性もあるということを心に留めておくといいでしょう。
超音波装置の効果
駆除業者もハクビシンを追い出すため超音波を使用しています。近頃は市販で手軽に、ハクビシン駆除の超音波装置の購入が可能ですね。
一般的な忌避剤は刺激的な臭いを発するものが多くあります。臭いの出る忌避剤が苦手な人には、超音波装置の駆除グッズが最適ですね。
超音波装置の設置台数
超音波は壁などのさえぎるものがない場合は、広範囲の効果が見込まれます。しかし、障害物などがあると全体に行き届かないことがあるので、設置場所により複数台必要です。
またハクビシンは、住処を1カ所ではなく状況によって移動をします。そのため超音波を設置する場合は、広さや場所の判断をして超音波装置の設置台数を考慮しましょう。
ハクビシンの超音波装置
超音波装置にはソーラー式と乾電池式などがあります。それぞれに特徴があり用途に合わせて選択可能です。
害獣撃退装置│通せんぼくん│ソーラー式
出典画像:楽天市場
- 超音波で撃退 低周波12Hz~高周波35kHzを発生
- 7種類の威嚇音で撃退
- LEDフラッシュの光で撃退
ハクビシンだけでなく、鹿やイノシシ、アライグマなどにも効果があります。花壇などの土にさしたり吊り下げたりできるので便利です。
動作の範囲も左右に110度・上下には30度に対応が可能。また有効な距離は10m程度と広範囲に使用できます。ソーラー式の超音波装置なので、屋外で使用すると充電などの手間が省けて便利です。
デメリットは大きな威嚇音が出るので、ご近所とのトラブルが心配です。お隣さんとの距離がある場合や、もしくは畑などのハクビシン対策に使用すると良いですね。
動物撃退装置│PestBye│乾電池式
出典画像:Amazon
こちらの商品は電池式で、単3乾電池が4本で約3ヵ月から4ヶ月使用が可能です。猫や犬、げっ歯類(ねずみやウサギなど)の害獣にも効果があります。
動作の範囲は左右に110度、上下に55度の対応が可能。また超音波の有効な距離は約9mです。
電池式は充電をする必要がないので、ハクビシンが住処にしている天井裏や屋根裏に設置するにはぴったりの超音波装置。さらに超音波の調整機能が備わっているので効果的です。
またこちらの超音波装置には防水機能があります。しかし完全防水ではないので屋内での使用をおすすめします。使用方法も簡単で設置する場所により吊り下げたり土にさしたりするだけなので、こちらの超音波装置も手軽に設置ができるので取り入れやすいです。
超音波装置の周波数が20kHz前後だと、人間に聞こえる場合があります。購入前に超音波周波数の調整ができるもの、または20kHz以外なのかを必ず確認してください。
超音波の機能性
動物は通常、人間の聴覚では認識できない高い音を聞くことができます。ハクビシンなどの害獣だけでなく犬や猫、ネズミやコウモリ、ゴキブリなどの動物や昆虫にも効果があります。
超音波装置は、動物の感知する不快な音が大きく鳴り響くことで、忌避効果が期待できます。
超音波装置は犬や猫などの動物にも聞こえます。そのため、室内で飼っているペットなどに影響がでる可能性が高くなります。十分に注意をして使用してください。
超音波の効果について
超音波グッズを使って、ハクビシンを追い出すことは可能とされています。しかし、「超音波グッズはハクビシンには効果がない」という研究結果も発表されています。下記に研究結果を引用していますので、参考になさってください。
論文によると、ハクビシンは「耳介動作」、アライグマは「音源探査」といった純音に対する得意的な行動を示したため、警戒心の強い野生、個体においては、音に対する警戒のために、一時的には防除効果がある可能性が考えられた。しかしながら、純音に対して明確な警戒・忌避反応を示す個体はいなかったため、ハクビシンとアライグマが本質的に嫌がることはないと考えられ、純音だけによる長期的な防除は困難であると考えられた。
引用:ハクビシンおよびアライグマにおける純音に対する反応を指標とした可聴域の検証|日本家畜管理学会・応用動物行動学会2008年度春季合同研究発表会
超音波装置と並行して行うべき対策
清潔な環境を保つ
超音波装置を使用しながら、並行して餌になりそうな場所を整理または掃除をしてください。なぜなら居心地がよく住みやすい場所だとしても、餌がなければハクビシンは寄り付かないからです。
超音波の不快な音がしていて、餌がないとなればハクビシンにとって居住しやすい場所とはならないからです。定期的に掃除や手入れをすることで、寄せ付けない環境になるでしょう。
再発防止に侵入口の封鎖
ハクビシンは頭部が入る隙間さえあれば侵入が可能です。再発防止として、侵入口の閉鎖をすることが必須です。
ハクビシンの手足や噛む力がとても強いため、侵入口を封鎖するときは金属製のプレートや頑丈な木材などの破壊されにくいもので塞ぐ必要があります。
清掃・消毒で健康被害対策
野生の動物全般に言えることですが、ハクビシンは病原菌やダニなどを多く持っています。そのためハクビシンが糞尿をした場所などには、清掃と消毒をしましょう。
ただこれらの侵入口の封鎖や糞尿の消毒などの作業は、屋根裏や天井裏など作業が困難な場所にあるため、素人が無理に作業をすると危険を伴います。安心安全のためにも、プロの駆除業者に相談をすることをおすすめしています。
被害が大きくなる前にご相談ください
ハクビシンを超音波で追い出せても、自分で再発を完全に防ぐことは至難の業。また、駆除や捕獲をするとしたら市町村に申請をしないといけません。
少しでも早くハクビシンを追い出したいのに、家に害獣がいると考えるだけで精神的にもストレスを感じるのではないでしょうか。
弊社ハウスプロテクトでは、無料で現地調査や相談もうけたまわります。早期解決をするなら、駆除業者に依頼することが最適解です。
1日でも早く解決をするためにも、弊社ハウスプロテクトへお気軽にご相談ください。