【ニンニク・木酢液】ハクビシンが嫌いなニオイは?撃退方法について

身近にハクビシンがいても、法律で保護されているので許可なく傷付けるような駆除や捕獲をすることはできません。

一方でハクビシンが家にいる状況は無視できるものではなく、自分で手軽に家から追い出せないかと考えている人もいるのではないでしょうか。

今回は、ハクビシンの苦手なニオイを使って追い出す方法や、ハクビシンの生態などを解説します。

無理のない追い出し方法を実践して、被害が広がる前に対処しましょう。

ハクビシンの嫌いなニオイで駆除は可能?

ハクビシンの嫌いなニオイで駆除は可能?

ハクビシンは非常にニオイに敏感な動物です。

そのため、「苦手なニオイのする場所」を避ける傾向があります。

こうしたハクビシンの習性を利用することで、ハクビシンを家から遠ざけることができます。

簡単にハクビシンが嫌いなニオイで対策ができるのは「市販の忌避剤」ですが、身近にあるものでも代用が可能です。

ハクビシンは刺激のある強いニオイを嫌がります。

なかでもニンニクや唐辛子、石油系のニオイが苦手です。

また木材が燃えるニオイも嫌う傾向もあります。

木炭などを製造する時に発生する煙の成分を冷やし、抽出した燻臭のする液体を「木酢液」というのですが、こうした液を駆除対策に使用することもあります。

ほかにも、ハクビシンは外敵とされるオオカミのおしっこなどのニオイを、本能的に避ける傾向があります。

オオカミのおしっこのニオイも効果が期待されます。

ニンニクを使用した方法

ハクビシンはニンニクのニオイが苦手なので、スーパーで売られているようなニンニクでも対策できます。

ペットボトルに複数の小さな穴を開けておき、潰したニンニクを入れて置いておくことで忌避剤の代用品になります。

木酢液を使用した方法

市販で売っている木酢液の原液を水で薄めて使用します

こちらも穴の開いたペットボトルを使用して、薄めた木酢液を屋外に置いておくと一定の効果が期待できます。

また薄めた木酢液をスプレーに移し替え散布する方法もありますが、2~3日に1回のペースでおこなう必要があるので、根気が必要です。

天井裏や屋根裏に散布することで予防対策としても使用ができます。

市販で購入できる忌避剤

ハクビシンが苦手なニオイを使用した忌避剤は、ホームセンターやインターネットで気軽に購入が可能です。

こちらでは代表的な忌避剤をご紹介します。

▼強力忌避剤一番 固形タイプ

固形タイプでどこにでも置ける忌避剤です。

木酢液や木タール、ニンニクとセラミックセメントで作られています。天然の素材で作られているので安心して使用が可能。

ニオイと色が付着する恐れがありますので、使用する時はビニール手袋をご用意ください。また、お子さまの手の届かない所に保管をお願いします。

使用期間は約2ヵ月です。

▼獣除け線香

蚊取り線香のように火を付け、ハクビシンがいそうな場所に置くだけなので、簡単で取り入れやすい忌避剤です。

ハクビシンが嫌いな唐辛子のカプサイシンのニオイがすることにより、効果を発揮します。

ペットを飼われている方は影響がある場合があるので、注意してご使用ください。

効果がある動物は、猫やイタチ、狸、ハクビシンなどです。

▼ハクビシンなぜ逃げる

ハクビシンが嫌う刺激臭で寄せ付けないようにする忌避剤です。

使用方法はハクビシンに来てほしくない場所にぶら下げて使用します。また赤いシートをゆらゆらさせることにより、視覚を刺激して侵入を防ぎます。

こちらの忌避剤も天然成分で作っているので安心ですね。使用期間も長めなので、予防対策したい人にもおすすめです。

ペットを飼われている人は影響がある場合があるので、注意して使用してください。

使用期間は約1年となっています。

▼無添加 狼尿

オオカミの尿で作られた屋外で使用する忌避剤です。

使用方法は、商品とセットになっているディスペンサーに30ml程入れ、保護したい場所の周りに3~4m感覚で設置します。

ハクビシンはオオカミのニオイがすると、本能的に危険を察知することにより寄せ付けません。また動物全般に影響がある可能性があるので、ペットを飼われている人は注意が必要です。

使用期間は、30mlの充填で約1ヵ月となっています。

ハクビシンへのニオイ対策の効果はどのくらい持続する?

ハクビシンへのニオイ対策の効果はどのくらい持続する?

ハクビシンの嫌いなニオイを使って追い出すことは可能です。

ただし、追い出し効果は一時的なものです。

市販の芳香剤などと同じく、ニオイは消えていってしまうためです。

また仮に、定期的に忌避剤を補充したとしても、時間が経つとハクビシンがニオイに慣れてきてしまいます。

そのため、効果を得られなくなり他の対策を考える必要が出てきます。

ハウスプロテクトにご相談いただければ、ハクビシンの追い出しから再発予防までしっかりと行うことが可能です。

再発させない害獣駆除をモットーにしておりますので、「もうハクビシン被害で悩みたくない」とお考えでしたらお問い合わせください。

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まずは被害状況をお聞かせください。

ハクビシンの生態と特徴

ハクビシンの生態と特徴

ここで、ハクビシンの生態についても確認しておきましょう。

ハクビシンはジャコウネコ科の動物で、大きさは成獣で90~110cmくらい、体重は3~4kg程度になります。

上記の写真のように、鼻から額にかけて白いすじ、尾が細長いのが特徴的です。

雑食性で、基本的にどんなものも食べますが、特にスイカや桃、ブドウ、サクランボ、ミカン、イチゴなどの甘い果物が大好きです。

農家などの作物や家庭菜園を荒らすほか、生ごみ食料を求めて生ゴミをあさることもあります。

繁殖は年間を通じて行われます。明確な繁殖期はありませんが、栄養状態によって変わってきます。

かつ、一度で産む赤ちゃんの数は、平均2~3頭ですので、かなり繁殖力が高いです。

また、高い所が得意で、雨どいや柱、電柱なども上手に登るほか、バランス感覚が優れていて電線はもとより、細い針金やたるんだロープなども簡単に渡ります。

こういった特徴からハクビシンは人家に侵入することが多く、その被害が後を断ちません。

ハクビシンの与える被害

ハクビシンの与える被害

ハクビシンが与える被害を下記に箇条書きしてみました。

  • 農作物や庭木などの果実の食害
  • 家畜動物やペットへの被害(餌を取られる被害)
  • 戸建て住宅、民家や倉庫、神社などの屋根裏に侵入
  • ハクビシンに寄生したダニ・ノミの寄生被害
  • 雑菌による媒介・感染症
  • 生ゴミを荒らす被害
  • 騒音被害(足音・行動音)
  • 建物の損害(糞尿による住宅機材の劣化、引っ掻きなどによる損害。)
  • 精神面・健康面・経済面への影響

ハクビシンを見かけたのにもかかわらず、そのまま放っておくことで、上記のような多くの被害に見舞われる可能性があります。

では、こういった被害を防ぐためにはどのような対策が必要になるのでしょうか?

ハクビシンの被害を防ぐには

ハクビシンの被害を防ぐには

ハクビシンの被害を防ぐための方法として、代表的なものをご紹介します。

餌場をつくらせない

家庭菜園をされていたり、農業に従事されている方の場合、作物を収穫したあとは、畑に作物を残さないようにしましょう。

また、「生ゴミを放置しない」「空き缶や食べ残しはきれいに洗って捨てる」などの対策をしっかり取りましょう。

そして生ゴミを出すときは、しっかりネットなどをかぶせて、時間を守って出してください。

放置される時間が長ければ、その分ハクビシンをおびき寄せてしまう可能性が高くなります。

一度ハクビシンに狙われてしまうと、今後も狙われて被害に遭ってしまいます。

できるだけ、ハクビシンの餌になるものを放置しないように行動することが重要です。

自宅周辺の見通しをよくする

自宅周辺の草刈りも実施してみましょう。臆病な性格をしているハクビシンは、開けた場所よりも見通しの悪い場所を好みます。

つまり、草が生い茂っていたり、木で視界が遮られていたりする環境は、ハクビシンにとって安心できる環境であるということです。

近くでハクビシンが出たという話を聞いたのなら、適宜、木の枝の剪定や草刈りを行い、極力見通しの良い環境にしておくことが予防になります。

嫌いなニオイで寄せ付けない

先ほど詳しく解説したように、ハクビシンはニンニクや石油系のニオイを嫌がります。

このハクビシンの嫌いなニオイによって、ハクビシンを寄せ付けなくさせて、被害を減らす方法もあります。

ハクビシンの侵入口を封鎖

ハクビシンが人家に侵入する際、家屋の屋根と壁との間などにできる数センチ単位の隙間(侵入口)を通ることが多いです。

ハクビシンは屋根などの高い場所に登るのが得意な動物です。人間が屋根に登るよりもずっと容易く登れてしまいます。このように人間と行動範囲が異なるため、人間が気付きにくい隙間をハクビシンが見つけて侵入口にされてしまうこともあります。

重要なのは、隙間をできるだけ少なくしておくことです。柔なふさぎ方だとハクビシンによって壊されてしまう可能性もあるため、「パンチングメタル」という強度の高い金属板などを使用します。

毎日は無理だとしても、定期的に屋根の様子を点検するなどして、隙間を見つけたら塞いでおくようにしましょう。

ハクビシンの侵入経路について

ハクビシンの侵入経路について

一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6×12cmの横長の長方形、11×7cmの縦長の長方形であればくぐり抜けられるという実験データもあります。

つまり、ハクビシンの頭が入るような大きさであればすり抜けて入り込んでしまいます。

被害を防ぐ方法として、先ほどは「侵入経路を封鎖」することをご紹介しましたが、確かに効果覿面ではあるものの、この通りかなり難易度が高い対策になります。

出典元:ハクビシンは狭い隙間から侵入できる|農研機構

ニオイ以外によるハクビシンの駆除方法

ニオイ以外によるハクビシンの駆除方法

今まで、ハクビシンを寄せ付けないためにできることを解説してきましたが、この項ではハクビシンをすでに見かけてしまった方のために、駆除方法についてまとめています。

捕獲器での捕獲

ハクビシンは「鳥獣保護法」という法律で保護されています

農作物や生活被害を発生させるハクビシンに対し、追い出すための対策でも効果が得られないなどの、やむを得ない場合に限り自治体の許可を得た上で捕獲することができます。

まず、ハクビシンの捕獲をお考えの方は、各自治体に詳細について相談をしてみると良いでしょう。

捕獲許可を得るためには行政での面倒な手続きや時間が必要なため、個人でできる一般的な駆除作業は、捕獲ではなく追い出すことがメインとなります。

個人での捕獲は行政で許可申請の手続きを得てからになりますので、許可のない捕獲や殺処分は原則禁止となります。

手続きを踏まなかった場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に処せられる可能性がありますので注意してください。

捕獲器はハクビシンの寝床、餌場、通り道など、ハクビシンの生活空間へ設置します。好物の果物でおびき寄せた後、捕獲していきます。

燻煙剤を使う

燻煙剤という煙を使って撃退する方法もあります。

いわゆる「バルサン」のような煙の出る商品をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

しかしこの方法はご自身で行うのはあまりおすすめできません。

特に子どものハクビシンがいた場合、死骸の駆除ができなかったりと事態がより悪化する可能性があるためです。

もう少し具体的に説明すると、「親が子どもを守るため、煙の届かない壁の中に子どもを落とすことがある」「親が不在中の場合、子どもが散らばり屋内のどこかで死んでしまうことがある」といったケースが考えられます。

忌避剤で追い払う

法律違反にならないハクビシン対処の方法として、忌避剤を使った方法があります。

忌避剤で「必ずいなくなる」という確証はないものの、動物を傷つけることなく、比較的手間がかからず追い払うことのできる、一般の方には人気の駆除方法です。

この忌避剤をハクビシンの侵入経路に設置することで、外からの侵入を阻止することができます。

忌避剤には音や光、ニオイで追い払うものなど、かなりの種類があります。

光で追い払う方法について

ただ、このうち光で追い払う方法についてはあまり効果がなく、むしろハクビシンの興味を集めてしまう傾向にある、という研究結果があります。

出典元:光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか?

タヌキやイタチといった夜行性動物は一般的に、光の当たる場所を避ける傾向があるのですが、ハクビシンはその限りではないということです。

音で追い払う方法について

ハクビシンが嫌いな音は、ブザーや突発的な大きな威嚇音、人間の耳では聞き取れない超音波であると言われています。

ただ、ブザーや大きな威嚇音で追い払おうとすると、近所の方と騒音トラブルに発展する恐れがあります。

こうしたご近所トラブルを避けたいのなら、超音波発生器や超音波発生アプリを使用することの一択になってきます。

しかしこちらも、「ハクビシンには効果がない」という学説があります。

過信しないように注意してください。

ハクビシンの駆除は早い対応が必要

ハクビシンの駆除は早い対応が必要

ハクビシンは非常に繁殖力が高く、生後10か月で出産が可能となります。

出産のサイクルは1年に1回ですが、妊娠期間はわずか2ヵ月。

駆除するまでに時間を要すると、個体数がどんどん増え被害も大きくなります

またハクビシンは、同じ場所に糞を貯める習性「ため糞」があります。

ハクビシンをそのままにしておくと、天井裏や屋根裏にため糞をされてしまい、木材が腐敗して天井などが落ちる可能性があります。

このように繁殖能力が高かったり、ため糞で天井が落ちてきたりするので、ハクビシンを見かけたら、例え被害がなくても、できるだけ早めに対策を打ちましょう。

完全にハクビシンを駆除したい場合は専門家に依頼すべき

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完全にハクビシンを駆除したい場合、ハクビシンを追い払うだけではなく、駆除をすることが推奨されます。

そして、仲間のハクビシンが侵入して再発してこないようにこないよう、侵入口の封鎖が必要です。

しかし、ハクビシンは「鳥獣保護法」により保護されているため、勝手に罠をしかけて捕獲したり駆除をしたりすることができません。

もし勝手にハクビシンに「罠」などを設置すると法律違反になるので、絶対に許可なく「罠」などを仕掛けないでください。

ハクビシン被害に困っていてすぐに対処したい人は、プロの専門業者に相談することで早期解決に繋がります

ハウスプロテクトにお任せいただければ、専門的な薬剤によってニオイによる追い出し以上に効果のある対策を行うことが可能です。

また、ハクビシンの被害再発防止のための侵入口の閉鎖ですが、ハクビシンは握りこぶし位の大きさがあれば侵入できるので、小さな穴でも塞ぐ必要があります。

ハクビシンは噛む力がとても強いので侵入口を塞ぐときは金属などの硬く壊れにくいもので対策をしなければなりませんが、ハウスプロテクトなら適切な封鎖を行えます。

侵入口が狭い隙間などにある可能性もありますし、自分で無理に塞ごうとすると失敗しやすいので注意が必要です。

ハウスプロテクトのホームページに「ハクビシン駆除の施工事例」があるので、ぜひ参考になさってください。

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さいごに

ハクビシンが苦手なニオイを使用することにより、追い出すことは可能です。

しかしニオイに慣れてしまうと効果が薄れるので、侵入経路を塞ぐ対策も必要となります。

しかもハクビシンは攻撃的な部分があるので、対応には十分な注意をしないと危険ですね。

安心安全を考慮し早急な駆除を目指すならプロに任せることをおすすめします。

ぜひハウスプロテクトへ気軽に相談してください。

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