「ハクビシンの糞尿の汚れを掃除するとき、ハイターを使ったらキレイになるのでは?」
「ハイターで掃除をすれば除菌もできて、一石二鳥じゃない?」とお考えではありませんか。
ハイターでハクビシンの糞尿の掃除は可能です。
ただし、野生生物であるハクビシンの糞尿の掃除方法は、健康被害を回避するためにも注意するべき点があります。
そこで今回はハクビシンの糞尿の汚れを、ハイターを使い正しく掃除する方法について詳しく解説します。
自分の身体にリスクのない方法で、ハクビシンの糞尿の清掃をしてください。
ハクビシンの糞尿掃除にハイターは活用できる?
ハイターは、塩素系漂白剤です。
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、除菌や漂白、消臭に用いられます。
また、ドアノブのようなウイルスが気になる場所のウイルス除去にも使用可能です。
除菌や消臭効果があるので、キッチンや床などの拭き取り掃除の際に、希釈して使用するケースもあります。
そのため、ハイターの成分を利用して掃除をするとハクビシンの糞尿の汚れが、キレイになる可能性もあるでしょう。
ちなみに、ワイドハイターは酸素系漂白剤で、過酸化水素や過炭酸ナトリウムが主成分となっています。
参考:
花王|製品カタログ|キッチンハイター 小 600ml
花王 | 製品Q&A | 【相違点】塩素系漂白剤「ハイター」と酸素系漂白剤「ワイドハイター」シリーズの違いは何?
ハクビシンの糞尿を掃除する3ステップ
ハクビシンの糞尿の掃除をするには、3つのステップがあります。
- 病気にならないように準備する
- ホウキとチリトリで糞を片付ける
- ハイターと布で尿を拭き取る
それぞれの方法や理由、注意点について順番に見ていきましょう。
病気にならないように準備する
野生生物であるハクビシンは、病原菌を保有しているおそれがゼロではありません。
参考:
動物由来感染症 – 厚生労働省
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
そしてハクビシンの糞尿にも、病源菌が付着している可能性は否定できません。
したがって、掃除をするには事前にしっかり準備をする必要があります。
掃除の際にはマスクやゴム手袋、ゴーグルなどを付け、菌を吸い込まない状態で作業をすることが重要です。
ホウキとチリトリで糞を片づける
ハクビシンの糞を掃除機は使用せず、ホウキとチキトリで集めてください。
掃除機を使用すると病原菌により掃除機が汚染され、吸い込んだ糞の病源菌が排気口から空気中に飛散するかもしれません。
病源菌が飛散してしまうと、人へ感染するリスクが高くなるため危険です。
また、ハクビシンの糞の清掃に使用したホウキやチリトリは、汚染されているため廃棄してください。
ハイターと布で尿を拭き取る
ハイターを、原液で使用するのは大変危険です。
塩素系漂白剤はとてもアルカリ性が強く、薄めた液ですら皮膚を傷めてしまうおそれがあります。
したがって、原液ではなく薄めた液を使うようにしてください。
参考:
花王 | 製品Q&A | 【使用可否】手指の消毒に塩素系漂白剤は使ってもいいの?
希釈方法は次の項目で詳しく解説いたしますが、必ず正しい分量で希釈をしてからハイターを使用しましょう。
そして、布や雑巾に希釈したハイターを含ませ絞り、汚れている場所を丁寧に拭き上げてください。
拭き終わったら、乾いた清潔なタオルで水拭きをします。
清掃が終わりましたら病原菌が付着しているおそれがある、使用した布やゴム手袋、マスクなどは廃棄をしましょう。
ハクビシンの糞尿によるシミをキレイにする方法
ハイターは原液では使用せず、決められた希釈をする必要があります。
ハイターの購入後3か月以内の場合、濃度0.05%以上の次亜塩素酸ナトリウム液を作る、「水1リットルに対しハイター10ml」で希釈します。
また、購入から1年以内の場合はハイター15ml、3年以内の場合は25mlで希釈しましょう。
分量については公式サイトに書かれている通りなので、しっかり計って薄めてください。
ハイターの使用上の注意
ハイターを使用する際には、以下の注意点を押さえてください。
- 換気をする
- 原液で使用しない
- 熱湯で使用しない
- 目や皮膚など直接触れないようにする
- 酸性タイプの製品と混ぜない
どれもご自身の健康を守るためですので、忘れないようにしましょう。
以上、ハイターの使い方について見てきました。
ハクビシンの糞尿をハイターでキレイにするには、さまざまなことに注意しながら行わなければなりません。
もしも面倒に感じたり、うまくできるか不安に感じたりしたら、お気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ハクビシンの糞尿による被害
ハクビシンは、同じ場所に「溜め糞」をする習慣があります。
細長い形をしており大きさは5~15センチ程度です。
ハクビシンの糞は特に臭わないのが特徴ですが、尿をしている場所の場合はアンモニア臭を放ちます。
また、ハクビシンは野菜や果物を好んで食べる食性があるので、糞には木の実や種子が混じっていることが珍しくありません。
そしてハクビシンの排泄物にも病原菌がいるおそれはゼロではないので、慎重に対応する必要があります。
ハクビシンによる病原菌や健康被害について、詳しい内容はこちらのコラムをご覧ください。
ハクビシンから感染する病気
ハクビシンが保有している病原菌により、感染する代表的な病気はさまざまです。
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
代表的な病気の症状について見ていきましょう。
レプトスピラ症
ハクビシンの糞尿が土や水を介して媒介し、人に感染するレプトスピラ症。
黄疸、出血、腎障害を伴う疾患「ワイル病」を引き起こします。
ワイル病になっても適切に治療をしなかった場合の致死率は20%~30%と低くないため、気を付けないといけない感染症です。
サルモネラ症
嘔吐や下痢、腹痛などを引き起こすサルモネラ症。
まれにサルモネラが血液の中に入ってしまい、他の臓器にまで病気を起こして重症化するケースも見られるので油断はできません。
ハクビシンの糞尿を触る場合は、念のためにゴム手袋やマスクをして感染しないように気を付けてください。
E型肝炎
ウイルス性肝炎の一種のE型肝炎は、糞尿に汚染された飲食品から感染する感染病です。
感染すると、倦怠感、嘔吐、発熱などを引き起こします。
妊娠中に感染すると致死率が20%となるため注意が必要です。
参考:
E型肝炎 – 関西空港検疫所
トキソプラズマ症
トキソプラズマという寄生性虫により起こる、トキソプラズマ症。
かかると軽いインフルエンザのように、体中の痛みや発熱などの症状が現れます。
重症になると目が見えなくなることもあるので注意が必要です。
参考:
FORTH|お役立ち情報|感染症についての情報|トキソプラズマ症
ハクビシンの駆除や糞尿の清掃は専門家に依頼するべき
ハクビシンの糞尿には、さまざまな病原菌が付着しているかもしれません。
ハイターを使用し自力で糞尿の清掃をしたとしても、病原菌に感染してしまう危険性をゼロにするのは難しいためおすすめしません。
また、ハクビシンの追い出しに成功しても、侵入経路を完全に封鎖しないと戻ってくる可能性があります。
再発防止や安心、安全にハクビシンの被害を解決するには、駆除の専門家に相談することをおすすめします。
ハクビシンを駆除するには申請が必要
ハクビシンは鳥獣保護法に守られているため、無断で捕獲や殺傷すると罰せられます。
個人でハクビシンを駆除したい場合には、お住まいの自治体へ申請書を提出してください。
もし、無断でハクビシンの捕獲や殺傷をした場合、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を科せられます。
ハクビシンの駆除業者をお探しでしたら
ハクビシンの駆除業者をお探しでしたら、当社「ハウスプロテクト」へご相談ください。
専門的な知識のもと、丁寧でしっかりとした対策をします。
ハクビシンの駆除はもちろんですが、リフォーム会社が母体となっているため、糞尿により腐敗した屋根裏や断熱材などの交換も承ります。
また、糞尿の清掃や消毒、消臭や侵入経路の封鎖など幅広く対応しています。
ハクビシンの被害でお困りの方は、年中無休で24時間いつでもご相談をお受けしている、ハウスプロテクトへお気軽にご連絡ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。
ハウスプロテクトがどのような駆除業者か詳しく知りたい方は、下記のコラムをご覧ください。
まとめ
本記事では、ハクビシンの糞尿をハイターでキレイにする方法をご紹介しました。
正しくハイターを使用すれば、糞尿の掃除は可能です。
しかし、万が一の健康被害やハクビシンの侵入経路の封鎖など問題点が残るでしょう。
1日でも早くハクビシンを駆除し再発防止をするなら、当社「ハウスプロテクト」のようなプロの害獣駆除業者へご相談ください。