【プロが解説】ハクビシンのフンの特徴―形、ニオイ、場所、清掃方法など

自宅やその周辺に、動物のフンが見つかったときに、それがハクビシンのものではないかと思う場面もあるでしょう。

ハクビシンは、フン以外にも様々な被害をもたらすため、フンを証拠にハクビシンが居る事実を早期に突き留め、対策を施すことが重要です。

そこで本記事では、ハクビシンのフンの形・ニオイ・場所などの特徴や、その清掃方法について、害獣駆除を専門とするプロが解説します。

ハクビシンのフンはどんな形?ニオイは?

上の写真は、ハクビシンのフンです。

ハクビシンのフンを見つけるポイントは、次の4つが挙げられます。

① 形や大きさ
② ニオイ
③ 量
④ 色

それぞれについて、順番に見ていきましょう。

形・大きさ

ハクビシンのフンは、丸みを帯びた細長い形をしています。大きさは、5~15センチ程度です。

見た目の特徴としては、種子が混じっていることが多いです。これは、ハクビシンが野菜や果実を好んで食べるからです。

ニオイ

ハクビシンのフンは、特にニオイがキツくないことが多いのが特徴です。むしろ、果実をたくさん食べるため、甘い香りになることもあります

ただし、ニオイで見分けるうえで厄介なのが、ハクビシンはフンと同じ場所に尿もすることがあり、尿は強烈なアンモニア臭を放っていることです。

したがって、尿があればアンモニア臭、尿がなければ無臭というのが、ハクビシンのフンをニオイで見分けるポイントとなります。

ハクビシンは、決まった1か所に大量のフンをする性質があります。これを「ためフン」と呼びます。

ちなみに、屋根裏の1か所に集中してフンをされることで、そこにシミが出来やすくなったりします。

ハクビシンのフンの色は、こげ茶色や黄土色です。

ただし、人間のフンの色がその時々で少しずつ違うのと同じで、ハクビシンのフンの色も状況毎に異なります。

それは、ハクビシンが雑食で、野菜や果実、小動物や昆虫など様々なものを食べるため、食べたものによって色が変化するからです。

ハクビシンのフンが見つかる3箇所

それでは、これらの特徴を持ったハクビシンのフンは、どのような場所で見つかりやすいのでしょうか。

結論から言うと、ハクビシンのねぐらである巣や、ベランダ、庭などでみつかるケースが多いです。

ハクビシンは、巣の中や近くでフンをする害獣です。

特に、人家に住み着いているハクビシンの場合、それが巣が天井裏となるケースも多いです。ハクビシンは、垂直の壁を楽々と登れるうえに、ちょっとした隙間や穴から侵入できるので、天井裏に侵入してフンをするのはたやすいのです。

ベランダ

ハクビシンは、ベランダでもフンをしてしまいます。ただし、それはベランダにエサがある場合に限ります。エサがなければベランダに寄り付く理由もないからです。

家庭菜園を行っている場合、ハクビシンは庭にも寄り付き、そこにフンをすることがあります。特に、ハクビシンの好む野菜や果物などを育てていると、ハクビシンに食い荒らされたうえに、フンをされることがあります

ここからはハクビシンのフンの処理方法について解説しますが、安全に素早く解決したいのであれば業者に依頼するのがオススメです。

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ハクビシンのフンの処理方法とは?

ハクビシンのフンを処理する作業では、健康被害を受けるリスクがゼロではありません。

そこで、ここでは、 ハクビシンのフンを安全に処理する方法を説明します。

【手順①】菌を吸い込まない格好をする

ハクビシンのフンには、エル二シア菌やサルモネラ菌など様々な菌が含まれていることがあります。

その際、フンを処理する時に体内に入ってしまう危険性がゼロではありません。

現状はそのような菌によって、ハクビシンから人に病気が感染した事例はないものの注意は必要でしょう。

参考:
日本獣医学会のQ&A- ハクビシンの糞について

そのため、次のような装備をして、菌を吸い込まないように意識しながら作業に臨むことが必要です。

・マスク
・ゴーグル
・捨てても良い服
・ゴム手袋

【手順②】手作業で糞を集める

上記のような恰好をしたうえでハクビシンのフンを集めるのですが、その際に注意すべき点は、家庭用の掃除機を使用しないことです。

家庭用の掃除機で吸うと、掃除機のノズルやヘッドに菌がついてしまい、それが手などについてしまう可能性があります。また、家庭用の掃除機は稼働時に風で菌を巻き上げてしまうため、人間が感染するリスクが上がってしまいます。

そのため、ハクビシンのフンを処理する際には、家庭用の掃除機を用いずに手作業で集めましょう。その際に用いる道具は以下となります。

  • ちりとり
  • ほうき

大変な作業にはなりますが、油断せずに行いましょう。

【手順③】その場所を消毒・殺菌する

ハクビシンのフンを処理したら、フンがあった場所を徹底的に消毒・殺菌しましょう。

幅広い病原菌に効果を発揮させるには、次亜塩素酸を使うケースが多いです。

消毒といえばアルコールを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、次亜塩素酸はアルコールが入り込めない領域であるウイルス内部にもスピーディに効果が出るといわれています。

参考:
次亜塩素酸とは?(種類・アルコールとの違い) | 次亜塩素酸ラボ | Panasonic

ハクビシンのフンがあった場所やその周辺に、消毒剤を撒き、新聞紙やキッチンペーパー、雑巾や布切れで拭き取りましょう

【手順④】使った道具を全て処分する

最後に、ハクビシンのフンの処理に用いた全ての道具を処分しましょう。

なぜなら、フンを処理する過程で、道具に病原菌が付着している可能性があるからです。

病気に感染しないように、念のために使用した全ての道具を処理してしまった方が賢明です。

ハクビシン対策を始めましょう!

ハクビシンが身近にいると、ノミやダニなどの被害に繋がります。また、糞尿によって悪臭がしたり、天井が抜け落ちるケースもあります。

したがって、ハクビシンのフンが見つかったら、すぐさまハクビシン対策を始めるべきです。ここでは、ハクビシン対策として、忌避剤や侵入経路対策を紹介します。

忌避剤

まず、ハクビシンが嫌うニオイを用いた忌避剤を使用し、ハクビシンを人家から遠ざけることが大切です。

ハクビシンは嗅覚が優れているので、忌避剤のニオイには敏感に反応することを利用した対策です。たとえば、以下のようなニオイが有効です。

・ニンニクのニオイ
・木酢液や竹酢液のニオイ
・天敵であるオオカミのニオイ

ただし、忌避剤は、効果の持続時間が短いため、いずれはハクビシンが慣れてしまうという欠点があります。

持続的な効果は期待できないため、忌避剤だけでハクビシンを永久的に追い払うことは不可能だと心得ておきましょう。

あくまでも一時的な対策です。

侵入経路対策

家の中にハクビシンがいない状態なら、侵入経路を封鎖するのが良いでしょう。

ハクビシンへの侵入経路対策で重要なのは次の2点です。

隙間を塞ぐ

ハクビシンは、頭さえ入るだけの隙間があれば侵入できる害獣のため、隙間や穴は徹底的に塞ぐことが重要です。

下記のような隙間や穴は真っ先に塞ぎましょう。

・縁の下
・壁の穴や隙間
・通気口

ただ、侵入経路対策を完全に行うには、家中の隙間や穴を塞ぎ尽くす必要があります。

相当骨が折れる作業となるうえに、未経験の方が十分な対策を施すことは現実的に困難でしょう。

屋根に登れないようにする

ハクビシンに侵入されて一番困るのは屋根裏なので、屋根に登れないようにすることが大切です。

具体的には、以下の2つを行いましょう。

庭木の枝切り

ハクビシンは木登りが得意で身体能力に優れた害獣であり、屋根やベランダなどの近くに大きな木がある場合、ハクビシンが枝を伝って屋根やベランダに飛び移り、侵入してしまう可能性があります。

そのため、家の周りにある木を剪定して、侵入経路を絶ってしまいましょう

 

有刺鉄板の取り付け

ハクビシンは、雨どいを伝って侵入することもあり、雨どいにトゲのある有刺鉄線を取り付けると侵入経路対策になります。特に、雨どいにフンや足跡があるなら、有刺鉄線を仕掛けると効果は大きいです。ハクビシンは有刺鉄線の上には乗れないので、そこにフンをできなくなります。

上記の2つの他にも、ハクビシン対策では屋根の隙間を塞ぐことが大変重要なのですが、高所での作業となり危険が伴うため、一般の方にはおすすめできません

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以上では、ハクビシンのフンの特徴や、フンが発見されやすい場所、フンの処理方法について説明してきました。また、フンがあった場合のハクビシン対策の方法についてもお伝えしてきました。

ですが、個人で行えるハクビシン対策は、残念ながら効果が出にくく、健康問題に発展する危険性も伴います

そこで、おすすめなのは、プロのハクビシン駆除業者である当社ハウスプロテクトに依頼する方法です。

ハウスプロテクトは、24時間365時間電話対応を行っており、早期に駆けつけて徹底駆除を行い、フンをはじめとするハクビシン被害を最小限に食い止めます

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