「ハクビシンが身近にいて被害に遭っている」
「被害をなくすために、自分でトラップを仕掛けてハクビシンを捕獲したい」
とお考えではありませんか?
たしかに、自分で出来るハクビシン対策の1つに、ハクビシンをトラップで捕まえる方法があります。ただし、トラップによる捕獲は注意事項を守って行わないと、なんと法的に罰せられてしまう可能性もあるんです!
そこで本記事では、ハクビシンをトラップで捕獲したい方のために、トラップで捕まえるうえでの注意事項やトラップの種類、おすすめのエサなどを解説します。読み終わった頃には、ハクビシン対策のために具体的にすべきことが分かっているはずです。
ハクビシンをトラップで捕獲するには許可が必要!
まず注意事項からお伝えすると、ハクビシンをトラップで捕獲するには許可が必要となります。なぜなら、ハクビシンは鳥獣保護法によって保護されている害獣だからです。
もし鳥獣保護法に違反してハクビシンを捕獲すると、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられてしまいます。
そこで、下記では、ハクビシンを捕獲することの許可を取るための流れを説明していきます。
ハクビシンを捕獲するときの流れ
ハクビシンを捕獲するときの流れは以下のようになります。
- 申請書提出
- 許可証交付
- 捕獲
- 許可証の返還
まず、お住まいの市区町村に、ハクビシンを捕獲する旨の申請書を提出します。すると、申請書をもとに審査が行われたうえで、捕獲の許可証が交付されます。
その後、ハクビシンを捕獲したら、許可書を返還すると共に捕獲結果を報告します。
繰り返しになりますが、申請するのが面倒だからといって許可を取るのを怠れば、鳥獣保護法に違反してしまい、懲役や罰金に処せられてしまいます。そのため、ハクビシンをトラップで捕獲する場合、必ず申請するようにしましょう。
ただし、お住まいの市区町村によっては、上記の手順と若干異なる可能性もありますので、詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。
ハクビシンのトラップは3種類ある
ハクビシンをトラップで捕まえるなら、次の3種類のトラップからどれかを選ぶことになります。
吊り餌式トラップ
吊り餌式トラップとは、箱罠の入り口から入ったハクビシンが、奥にセットしてある吊り餌付きのフックを引っ張ると、蓋が閉まる仕組みのトラップです。
メリットとしては、ハクビシンよりも小さな鳥やネズミなどがトラップに入り込んでも、フックを引く力がないため、誤って捕獲してしまうことがない点です。誤って捕獲すると、肝心のハクビシンを捕まえられないので、これは重要なポイントです。
一方、デメリットとしては、捕獲するためにハクビシンにフックを引っ張らせる必要があるため、捕獲の難易度がやや高めである点です。
吊り餌式トラップのフックを上手に引っ張らせるには、ハクビシンの身体の大きさに合った箱罠を選ぶことと、ハクビシンが好む餌を選ぶことが重要です。
踏み板式トラップ
踏み板式トラップとは、箱罠の入り口から入ったハクビシンが、奥にある餌に釣られて、箱罠の中にセットしてある板を踏むと、入り口にある蓋が閉まるものです。
メリットは、ハクビシンがエサに釣られて箱罠の中に入ってしまえば、高確率でハクビシンを捕獲できる点です。
逆に、デメリットは、ハクビシンよりも小さな鳥やネズミなどが侵入すると、誤って捕まえてしまう点です。そうなれば、罠が閉まってしまい、ハクビシンを捕まえられなくなってしまいます。
くくり罠
くくり罠は、上述した2つのトラップと違って箱罠ではありません。輪の形にしたワイヤーを地面の中に設置しておくと、ハクビシンが輪の中を踏んだ時にトラップが作動する仕組みです。作動すると、小さくなった輪がハクビシンの足を締め付けて抜けないようにします。
メリットは、箱罠と違って小型であり、大量に設置できる点です。自分で作ることもできますし、ホームセンターで購入することもできます。
デメリットは、幼児やペットが誤ってハマると、トラップが作動してしまって危険な点です。また、くくり罠のバネは、ハクビシンの脚を瞬時にくくれるほど強力なため、くくり罠の設置中にバネが暴発し、設置者がケガを負う事故が非常に多くなっています。
ハクビシンをトラップで捕獲するときのエサ
ハクビシンをトラップで捕獲するときに重要なのがエサ選びです。なぜなら、好物のエサでなければ、なかなかハクビシンが寄って来ずに、その間にハクビシンによる被害が拡大してしまうからです。
それではハクビシンは何を好むのかというと、雑食性のため基本的には何でも食べます。ですが、おすすめのエサは下記となります。
- 果物(リンゴやナシなどの固めの果物)
- 魚肉ソーセージ
- ピーナッツ
ちなみに、吊り餌式トラップを用いる場合、針に刺さるエサを選ぶか、針の刺さるネットに入れたエサを用いることになります。
ハクビシンを捕まえやすい場所
ハクビシンを捕まえやすい場所は、ハクビシンが通りやすい道であり、具体的には下記となります。
- 畑の用水路
- 川の周辺
- 側溝
- ハクビシンの足跡がある場所
また、吊り餌式トラップと踏み板式トラップは箱罠なので、平らな場所に設置しましょう。なぜなら、斜めな場所に設置すると、トリガーが働きにくいからです。斜めな場所に箱罠を設置すると、ハクビシンが箱罠の外側に触れたりしたときに、トリガーが誤って外れてしまうこともあります。
ちなみに、畑にトラップを設置しても、他の野菜や果物が狙われるだけで効果はあまり期待できません。警戒されるだけなので、畑に仕掛けるのはやめましょう。
以上、捕獲について解説してきましたが、専門家以外が完璧に捕獲するのは難しいです。
もしも上手くいかないようでしたら、お気軽にご相談ください!
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
ハクビシン被害には捕獲では不十分
以上では、トラップを用いてハクビシンを捕獲する方法をお伝えしてきましたが、実はハクビシンの被害がある場合、ハクビシンを捕獲しようとするだけでは対策として不十分です。
なぜなら、敷地内への侵入経路対策をしなければ、いくらでも新たなハクビシンを寄りつかせてしまうからです。捕獲したハクビシンを逃がしても、新たなハクビシンが寄り付いたのでは全く意味がありません。
そもそも、ハクビシンに敷地内まで侵入されてしまっているのは、敷地内への侵入経路が開いていたり、敷地内にエサが置かれていたりするからです。そのため、電気柵や有刺鉄線などで侵入経路を塞いだり、エサとなり得るものを取り除かなければ、被害が再発してしまうかもしれません。
場合によっては、忌避剤や超音波、防犯ライトなどで、ハクビシンを遠ざけるといった対策も併せて必要となるかもしれません。
このように、ハクビシン対策とは、罠を仕掛けるだけで完結するものではなく、「追い出し」「捕獲」「侵入経路の封鎖」「被害箇所の清掃・消毒・修復」「ハクビシンが寄り付く根本原因の除去」「再発防止」などを考慮したうえで、複数の対策方法を併せて実施し、総合的に行うものなのです。
ハクビシン駆除ならお任せください!
そこで、ハクビシン駆除を行いたい方は、ハクビシン駆除のプロである当社ハウスプロテクトまでお任せください。
どの対策方法が適しているかはケースバイケースなので、当社は現地調査を行ったうえで、ハクビシン駆除のための最適な方法をご提案します。当然ながら、トラップ設置以外の方法を取る場合もあります。
現地調査やお見積りは無料で、万が一の再発時にも最長10年の無料でのアフターフォロー対応を行わせて頂きます。
自分でトラップを設置してみようと思っている方でも、他に最適な方法があればお伝えさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。
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まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
ハクビシンをトラップで捕獲するには、お住まいの市区町村の許可が必要です。許可を取らないと鳥獣保護法に違反し、懲役または罰金に処せられます。許可を取るには、申請書提出→許可証交付→捕獲→許可証の返還といった手順を踏みましょう。
また、トラップには、吊り餌式トラップ、踏み板式トラップ、くくり罠といった種類があります。トラップと共に仕掛けるエサには、ハクビシンの好物を選ぶことが大切です。トラップによってハクビシンを捕まえやすい場所は、ハクビシンが通りやすい場所となります。
ですが、ハクビシンの被害に遭っているならトラップで捕獲するだけでは不十分で、総合的な対策が必要です。当社ハウスプロテクトは、自分でトラップを仕掛けて捕獲したいと思っている方にも、無料で現地調査を行って最適な方法をお伝えさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。