「アライグマが近所を徘徊していたけれど、病気にならないか心配」
「病気にならないように、対策する方法はあるの?」などとお考えではないでしょうか。
野生のアライグマはウイルスや病原菌を持っているおそれがあるため、さまざまな病気になる可能性があります。
そこで本記事では、アライグマが原因による代表的な病気や、感染予防の対策などについて詳しく解説します。
アライグマによってかかる代表的な病気
野生化したアライグマは、ウイルスや病原菌を持っているおそれがあります。
アライグマを媒介とした代表的な病気
- レプトスピラ症
- アライグマ回虫症
- 狂犬病
- 食中毒
- ダニによる重症熱性血小板減少症(SFTS)
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
ここでは、アライグマが原因によりかかる代表的な病気について詳しくご紹介します。
レプトスピラ症
レプトスピラと呼ばれている細菌が引き起こす「レプトスピラ症」。
レプトスピラ症とは、保菌している動物の尿で汚染された土壌への接触や、保菌している動物の尿への接触、細菌に汚染されている水や食物の摂取で感染する病気です。
警戒心の少ないアライグマは、人間が住んでいる場所に出没します。そして、アライグマがレプトスピラを保菌している場合、人間やペットへ感染する可能性があるのです。
【症状】
レプトスピラ症は、軽症なものから重症なものまで幅広い症状を伴います。
症状としては、黄疸・出血・腎障害を伴う重症型(ワイル病)となり、潜伏期を過ぎると、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・腹痛・結膜充血などの症状が見られます。
軽症の場合は良いですが、ワイル病まで重症化したのち適切な治療をしない場合には、死亡率が20~30%となり危険が伴います。
そのため上記のような症状が見られたら、必ず病院で診察を受けてください。
アライグマ回虫症
アライグマは、「アライグマ回虫」という寄生虫を保有しています。
アライグマ回虫に感染しているアライグマの糞便には、回虫の卵が含まれています。アライグマ回虫の卵を、誤って口にしてしまうことで感染してしまう病気です。
【症状】
吐き気や倦怠感、歩行時のふらつきなどの症状が見られます。
体内で幼虫が孵化すると、肝臓・心臓・肺・脳などを通り移動します。
そして、中枢神経系に侵入すると炎症反応を引き起こすのです。
なお、重度な神経疾患を引き起こすケースもあるため警戒した方がよいでしょう。
とくに、外で土や物などで、子どもが遊べる場所では十分に気を付けてください。
感染は通常,アライグマの糞で汚染された土または物で遊んだ小児に発生する。ほとんどの症例が米国の中部大西洋岸,中西部,および北東部で発生している。ヒトにおけるアライグマ回虫症はまれであるが,大量のアライグマがヒトの近くに生息しており,アライグマにおけるアライグマ回虫(B. procyonis)への感染率は高いため懸念がある。
狂犬病
狂犬病は、感染しているアライグマに噛まれたり、引っかかれたりするとウイルスが侵入して感染します。
なお、発症するとほぼ100%の確率で死亡してしまう病気が狂犬病です。
ただし、日本では1957年以降発生していないので、過度に心配しすぎる必要はありません。
しかし海外に行く場合にはリスクを理解しておくのが良いでしょう。
【症状】
発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・疲労感・知覚異常のような症状からはじまり、徐々に興奮や不安状態・錯乱・厳格・攻撃的などの脳炎症状となります。
参考:
狂犬病とは
狂犬病 – 関西空港検疫所
サルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒
アライグマは、サルモネラ菌やカンピロバクターを保菌しており、細菌に汚染された水や食料から感染して食中毒を引き起こします。
サルモネラ菌食中毒
サルモネラ菌に感染すると、最も多い症状は胃腸炎となり腹痛や嘔吐を発症、発熱や下痢が見られることもあります。
参考:
サルモネラ症 (Salmonellosis) | 人と動物の共通感染症ガイダンス
カンピロバクター食中毒
カンピロバクター菌は、汚染された水や食料の他に保菌した動物と接触しても感染します。
全身の倦怠感・頭痛・腹痛・発熱を引き起こし、下痢や嘔吐も見られます。
多くの患者はだいたい1週間程度で治ります。
ダニによる重症熱性血小板減少症(SFTS)
アライグマに付着している可能性のあるのが「マダニ」です。
マダニに刺されると、重症熱性血小板減少症(SFTS)という感染症になる可能性があります。
症状としては、発熱や下痢、皮下出血などが起こるといわれています。
マダニに刺された場合は少し体調の変化の様子を見つつ、違和感や不調を抱いた場合は病院で受診してください。
以上のように、アライグマが身近にいるとさまざまな病気の心配がなくなりません。
もちろんアライグマが身近にいるから必ず病気になるというわけではありませんが、もしも不安でしたらお気軽にご相談ください。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
アライグマが原因で病気にならないためには?
アライグマが原因の病気にならないためには「アライグマに触らない」ことが第一です。
前述でお伝えしたように、アライグマは数多くのウイルスや病原菌を媒介しているおそれが否定できません。
そのため、アライグマを見かけたら安易に近づかず、触らないことが病気にならないための最適解となります。
感染予防をする
アライグマを見かけた場合には、直接の接触を避け、糞尿で汚染されている場所には近づかないでください。
仮に、アライグマや排泄物などに接触した場合には、以下のような対策をしましょう。
- 噛まれたり引っかかれたりしないよう注意する
- アライグマの血液や唾液、排泄物に触らない
- 手洗いを徹底する
- アライグマと接触した衣類などは洗浄後、煮沸による消毒が望ましい
駆除をする
アライグマを自分で駆除をするには、「外来生物法」や「鳥獣保護法」に守られているため、許可が必要となります。
そのため、自分でアライグマの駆除をするには、法律上の手続きを踏まえ対処しなくてはいけません。
しかし素人がアライグマを駆除すると、襲われて怪我をしたり、感染症になったりする恐れがあり大変危険です。
安全のためにも、アライグマの駆除を自分ですることはおすすめしません。
アライグマの駆除は業者に依頼するべき
アライグマの駆除は、プロの駆除業者へ依頼することをおすすめします。
自分でアライグマを駆除をする場合、申請が必要となります。
また、罠を仕掛けるとなると免許も必要となるでしょう。
しかし事前準備をしている間に、アライグマによる被害は拡大してしまいます。
1日でも早くアライグマを駆除するなら、プロの駆除業者へ依頼することをおすすめします。
なお、信頼できる駆除業者をお探しでしたら、当社「ハウスプロテクト」へご連絡ください。
当社は、数多くのアライグマ駆除実績があり、安心してお任せいただけます。
アライグマの駆除はもちろんですが、再発防止にも力をいれています。
また、アライグマの糞尿や清掃や消臭、消毒なども徹底的に行うため衛生面の対策も万全です。
なおハウスプロテクトでは、万が一アライグマの被害が再発した場合、最長10年間のアフターフォローが付いています。
ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、コウモリなど、あらゆる屋内害獣に対応。
まずは被害状況をお聞かせください。
まとめ
今回は、アライグマが原因による病気について詳しく解説しました。
アライグマが持っているウイルスや病原菌による病気には、命に関わる可能性があるため大変危険です。
「アライグマによる健康被害が不安」「相談のみでも、聞いてもらえるだろうか」とお悩みでしたら、ハウスプロテクトへお気軽にご相談ください。
無料で、相談または現地調査へお伺いします。