「ハクビシン対策にネットは効果ある?」
「効果的なネットや設置方法はある?」
そんなハクビシン対策を考えている方はいらっしゃいませんか?
結論からお伝えしますと、ネットだけではハクビシンの侵入は防ぎきれません。
また設置方法を間違えると、ハクビシンの被害が続き、拡大するケースもあります。
ハクビシンが屋根裏や庭に侵入すると、糞尿による異臭、健康リスク、家の構造に被害が発生するため、早急に対処しなければなりません。
そこで本記事では、ハクビシン対策におけるネットの効果と、ネット以外の被害を予防するコツをプロの目線で解説します。
効果のある対策法を知って、ハクビシンの被害に遭う心配がない生活を取り戻しましょう!
ハクビシン対策にネットは本当に効果ある?
ハクビシン対策にネットを使うことは、一定の効果が期待できます。
ただし、ネットだけではハクビシン被害を完全に防ぐことは難しい問題があります。
なぜなら、以下のようにハクビシンは器用かつ知能が高い動物だからです。
- ネットを噛み切る、破り侵入する
- 柵を飛び越えたり、くぐり逃げる
そのため、ネットだけではなく、他の方法と併用する必要があります。
ハクビシンを安全かつ確実に駆除したい場合は、プロの害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。
ハクビシン対策にネットを使用する前にすべきこと
ハクビシンに侵入させないためにネットを使用する場合、まず下記を行いましょう。
- 侵入口・経路を特定する
- ハクビシンを追い出す
以下でそれぞれ解説しますので、ハクビシン対策にネットを使おうと検討している方はぜひご参考ください。
侵入口・経路を特定する
ハクビシンの侵入口や経路が複数ある場合、ネットを張っても侵入され続けてしまいます。
そのため、ネットを張る前に必ずハクビシンの侵入口や経路を特定しましょう
以下、ハクビシンの代表的な侵入口や経路です。
ハクビシンの侵入口や経路 | 詳細 |
壁や屋根の穴・亀裂・老朽化部分 | 老朽化や傷によってできた小さな穴も要注意です。 |
屋根同士や瓦の隙間 | 瓦の隙間、屋根同士の重なりのすき間など高所も通路になります。 |
通風口・換気口 | 基礎コンクリートや外壁についている通気口は特に狙われやすく、金網の劣化や破損部から侵されます。 |
床下や基礎部分の隙間 | 建物の縁の下や床下点検口など、床近くにも注意が必要です。 |
増築・改築部分、出窓や戸袋下の隙間 | 増築築部分の合わせ目や出窓下もブラインド点になりがちです。 |
ハクビシンは、直径約9cm(8~10cm程度)の穴や隙間があれば侵入できます。
またハクビシンは木登りが得意なので、高い場所の隙間も確認することをおすすめします。
ハクビシンを追い出す
ハクビシンの侵入口や経路が特定できた後は、以下を使い、ハクビシンを追い出しましょう。
追い出すグッズ | 詳細 |
くん煙剤タイプ | ハクビシンのような害獣専用の、煙で追い出すタイプのアイテムです。バルサンのように、屋根裏の隅々まで煙(有効成分)が届くのが最大のメリット。ハクビシンが潜んでいそうな屋根裏や天井裏に仕掛けて使います。 ※火事にならないよう、商品の注意書きをよく読み、火の元には十分注意しましょう。 |
忌避剤タイプ(固形・スプレー) | ハクビシンが嫌うオオカミの尿や木酢液などのニオイを利用したアイテムです。フンや足跡がある「侵入口」や「通り道」に集中的に置いたり、スプレーしたりするのが効果的。「ここには入りたくないな」とハクビシンに思わせることができます。 |
追い出し作業をした後は、数日間フンや足跡が増えていないかをしっかり確認し、「もう出ていったな」と確信できてから、ネットを設置しましょう。
ハクビシンの侵入をネットで防ぐ方法
ハクビシンの被害対策の方法として、ハクビシンの侵入をネットで防ぐ方法があります。具体的には、ネットは2つの方法で用いられます。
柵(フェンス)につける方法
これは、高さのある柵(フェンス)をくぐられないようにネットをつけるものです。
よく住宅や畑へのハクビシンの侵入を防ぐために、柵を付ける方がいます。たしかにハクビシンは体長が約1mもあるので、高さのある柵さえ用意しておけば、侵入を防げると思われがちです。
ですが、ハクビシンは体がしなやかなので、肩や腰が引っかかっても体を捻ることで、わずか6cm程度の隙間さえあれば通れてしまいます。
そのため、柵を使う際には、ネットを地面に張って、柵をくぐられないようにすることが大切です。
侵入口を塞ぐ方法
侵入口がわかっているなら、そこからの侵入を塞ぐためにもネットは使えます。
具体的には、下記のようなところに、6cm以上の侵入口ができていないかを確認し、ネットで塞ぐ必要があります。
- 通風口
- 出窓
- 戸袋の下
- 床下
- 家屋を増築・改良した箇所
ハクビシンの完全な侵入予防はネットだけでは難しい
ですが、残念ながら、ハクビシンの侵入予防は、ネットだけでは完全に行うことが困難です。
なぜなら、ハクビシンの侵入口はひとつではなく、「地面際」から「高所」まで徹底して侵入口を塞がなければ侵入されてしまうからです。
実際、ハクビシン対策を行おうとする方の中には、費用を抑えるためや労力を減らすために、ネットだけで対策を行おうとする方がいます。ですが、ネットだけでは、ネットと地面の間を通られたり、ネット自体をジャンプで乗り越えられたりして、侵入を許してしまうのです。
ネットと電気柵を組み合わせると効果が高まる
そこで、ネットだけでなく、ネットと電気柵を組み合わせて使うと対策効果が高まります。
なぜ効果が上がるのかというと、電気柵と組み合わせれば、地面際から高所までの全体を守れるからです。
実際ハクビシンは何でも登ろうとするうえに、垂直跳びが得意で110cmの壁に飛び上がれるジャンプ力を有します。そこで、柵(フェンス)によじ登ると電線が当たるような位置に、電気が流れる部分を設置するのが有効です。ハクビシンは電気ショックに弱いので、一度電気ショックを経験するとそこに近寄らなくなるんです。
ネットで下方を、電気柵で上方を守ることで、完璧な侵入口対策を行うようにしましょう。
ただし、電気柵の設置には用意すべき機材も多く、自分で制作するにはそれなりの手間もかかることは覚悟しておいてください。
参考:
知ってとくとく獣害対策(ハクビシン編)|新城設楽農林水産事務所農業改良普及課
ネット以外にも!ハクビシンを寄り付かせない方法
ネットを使う方法以外にも、ハクビシンを寄り付かせない方法はあります。ここでは、代表的な方法を5つ紹介していきます。
方法①:エサになるものは表に出さない
まず、ハクビシンにとってエサになるものを家屋の目立つ場所に置いておかないことです。
その理由は、エサがあればハクビシンが積極的に寄り付いてしまうからです。
ハクビシンは雑食であり、野菜や果物のカスはもちろん、生ごみをも漁ります。ごみ収集日前の生ごみなどを何日も外に出しておくと、それだけでハクビシンが寄り付く原因となり得るので、エサになるものは表に出しておかないようにしましょう。
方法②:忌避剤を使用する
忌避剤とは、ハクビシンの苦手なニオイや成分を用いた駆除アイテムのことで、忌避剤にはハクビシンを追い払う上での一定の効果があります。なぜなら、ハクビシンは嗅覚の発達した害獣であり、苦手なニオイに弱いからです。
ちなみに、ハクビシンは次のようなニオイや成分を苦手とします。
- ニンニク
- 唐辛子
- 石油系のニオイ
- 天敵のニオイ(狼やアライグマ、フクロウやタカなど)
これらのニオイをハクビシンの通り道や巣などに設置しておけば、ハクビシンを追い払う効果が期待できます。
ただし、その効果は一時的で、ハクビシンがニオイに慣れてくると効果が薄れてしまいがちです。
方法③:侵入されたくない場所に近い木は切る
ハクビシンの侵入を防ぐために、侵入されたくない場所に近い木は伐採するようにしましょう。
なぜなら、ハクビシンは木登りが得意なため、木をつたって侵入されてしまう可能性が高いからです。
特に、木をつたって屋根に登られてしまうと、脆くなった屋根の部分を爪や歯でこじ開けられて、そこから天井裏に侵入されてしまいます。
そのため、侵入口となりそうな場所の近くに庭木があれば、できる限り切っておきましょう。
方法④:ライトを使用する
ライトにもハクビシンを追い払う効果があります。
なぜかというと、ハクビシンは夜行性であり、ライトの光に弱いからです。
特にハクビシンは青色のライトを嫌います。そのため、青色の防犯LEDライトなどを設置しておくと、ハクビシンの動きを感知してライトを照らしてくれて効果的です。
方法⑤:超音波発生装置を使用する
ハクビシン対策には、超音波発生装置を使用する方法もあります。
これが効果的なのは、ハクビシンは人間の耳には聴こえずに無害である超音波を認識できてしまうからです。
具体的には、人間が認識できる音の周波数は20Hz〜20KHz程度ですが、ハクビシンは周波数20kHz~50kHzの超音波に反応します。
そのため、ハクビシンには超音波発生装置が一定の効果を持つと言えるのですが、率直に言えば効果は薄く、嫌がったり逃げたりするほどではありません。
以上、さまざまな対策がありますが、被害をゼロにするのは非常に難しいです。
そのため、自力で解決するのが難しい場合は、まずは一度、プロの害獣駆除業者へ相談してみることをおすすめします。
プロの害獣駆除業者「ハウスプロテクト」では、通話料をはじめ、現地調査も無料で行っておりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
ハクビシンの被害が家の中に発生していることも
実は、まだハクビシンに家屋に侵入されていないと思ってネット等による対策などを検討している段階でも、既にハクビシンによる被害が家の中で発生してしまっているケースもあります。
というのも、ハクビシンは夜行性であり家主の寝静まった時間帯にしか活動しないため、侵入されていても存在に気づかないケースがあるからです。
その場合、屋根裏などに侵入されて寝床を作られてしまい、そこに大量の糞尿をされてしまっている可能性もあります。そうなれば、天井にシミができたり、糞の重みで天井が抜け落ちたりするなど高額な修繕費が発生する問題につながります。
さらに、ハクビシンに家屋に侵入されると、悪臭や騒音、健康被害などの問題も起きかねません。
したがって、自分で試せる対策方法も数多くあるものの、少しでも不安ならプロに相談してしまった方が確実かつ早急な解決につながるでしょう。
ハクビシン対策はネットだけでなくプロの害獣駆除業者へ相談しよう
もしハクビシンの駆除業者をお探しでしたら、当社ハウスプロテクトにお任せください。ご依頼頂くと、次のようなメリットがあります。
- ネット以外の様々な方法も組み合わせて、ハクビシンの徹底駆除が可能です。
- 既にハクビシンに侵入されてしまっている場合、清掃や消毒を行ったうえで、ハクビシンの追い出しや侵入口の封鎖を徹底的に行います。
- 万が一の再発時には、最長10年間のアフターフォロー対応を無料で行わせて頂きます。
- 現地調査や見積は無料です。
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まずは被害状況をお聞かせください。
ハクビシン対策のまとめ
ハクビシン対策をネットだけで行うことは困難です。
電気柵とネットを組み合わせると効果は上がりますが、電気柵の設置には用意すべき機材も多くて手間が掛かります。
ハクビシン対策には、ネット以外にも様々な方法がありますが、そもそも既にハクビシンに侵入されてしまい、取り返しのつかない被害が起き始めている可能性もあります。
一刻も早くハクビシン対策を終えて安心したい方は、プロのハクビシン駆除業者であるハウスプロテクトにお任せください。