市街地や住宅地でハクビシンを見かけると、「ハクビシンは山々に囲まれている、自然豊かな田舎に生息してるのでは?」と疑問に思うのではないでしょうか。しかし近年では、市街地や住宅地などでのハクビシンの被害が数多く報告されています。そのため、都会に住んでいても安全とは言えないのが現状です。
もし自宅近くで「ハクビシンを見かけた」場合は、すでに建物内に侵入している可能性があります。ハクビシンが建物内に巣を作ってしまうと、病原菌やウイルスによる健康被害や、糞尿による老朽化が懸念されます。本記事では、ハクビシンが都会で生息している理由や生態、危険性などを詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてください。
都会でもハクビシンに注意しよう
イメージ的にハクビシンは、山々が広がるのどかな田舎に生息していると思いがちです。しかしハクビシンは田舎に限らず、日本列島のほぼ全域に生息しています。特に宮城県や福島県、中国地方や四国などで多く確認されています。
また東京23区では、ハクビシンが「確実に1000匹は生息している」と言われています。ハクビシンは雑食性であり適応性が高いこと、また天敵が少ないことも都会でハクビシンの繁殖に輪をかけたようです。
ハクビシンは年中繁殖期ですが、基本的には1年に1回の出産です。とはいえ、ハクビシンは出産が始まる年齢が早く、寿命も10年以上と長いため大増加が可能となったのでしょう。
ハクビシンが、人間の生活の場である都会で生息している理由
- 人間のゴミが豊富にあるのでエサに困らない
- 天敵が少ない環境であり急速に繁殖した
- 人間に襲われた経験がないので恐怖心がない
生態系被害防止外来種リスト
2015年、環境省により公表された「生態系被害防止外来種リスト」には、ハクビシンは重点対策外来種と位置づけされており、ハクビシンによる被害が拡大する恐れがあるため、対策の必要性が高い種であるとされています。
獰猛で危険なハクビシン
ハクビシンは基本的に大人しいのですが、春から夏の出産シーズンや、秋ごろに発情するシーズンにはとても凶暴になるため注意が必要です。また郊外に住んでいたハクビシンが住宅地に来るとき、「電線」の上を歩いて移動してくるなど、身体能力が高い動物とも言えます。
さらにハクビシンは菌やウイルスなどを保有しているおそれも。直接ハクビシンに接触しなくても、糞尿や食べた後の唾液などにより身近にいると感染症になるリスクがゼロではありません。
参考:
外来種対策マニュアル 参考資料 ① アライグマ・ハクビシンに関する主な人獣共通感染症 – 東京都環境局
身近にハクビシンがいる状況は危険です。
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ハクビシンの出没場所
ハクビシンはエサを探すために、ゴミ捨て場や部屋や小屋に置いているペットフードを漁ることもあります。また、ねぐらにしている場所は屋根裏部屋や床下、倉庫に作るケースが多いでしょう。
もともとハクビシンは、洞窟をねぐらとして暮らしていました。屋根裏や床下などの場所は薄暗いという点で、洞窟の環境に似ているため好んでねぐらにしているようです。
またハクビシンは頭が良いため、一度ねぐらが快適だと判断すると、なかなかその場所から離れることはありません。そのため追い出した後に再発防止の対策をしないと、何度でも巣にしていた場所に戻ってくるでしょう。
ハクビシンの病原菌などによる危険性
ハクビシンに直接触れなくても、糞尿や唾液に含まれる病原菌やウイルスにより感染症にかかる恐れがゼロではないので要注意です。
そこでハクビシンが保有している、病原菌やウイルスによる感染症について解説していきましょう。
ハクビシンの身体に付着している、マダニによる感染症の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。感染すると致死率が6.3~30%と高いのが特徴です。また、人から人へ液体接触による感染もあるため、注意する必要があります。さらに重症熱性血小板減少症候群は、有効なワクチンや薬剤がなく、対処的な治療法しかありません。
ハクビシンの糞尿や血液などにより感染するレプトスピラ症。風邪のような症状や、腎障害などをともなうマイル病を発症する可能性もあります。近年では衛生県境も良くなり死亡率は減少。とはいえ1970年までは、年間50名以上も死亡するなど危険な病気です。
ハクビシンにヒゼンダニが寄生している場合、疥癬を発症している可能性があります。疥癬を発症してハクビシンに触れると、人やペットなどに感染することもあります。
疥癬の原因となるヒゼンダニは、寄生すると卵を産んで増えます。そして皮膚にある角質の中へ、ヒゼンダニが水泡を作ることにより、全身に心身や強い痒みを伴うのです。
しかし、健康で体力のある人に疥癬はあまり感染しないでしょう。一方、体調がすぐれなかったり免疫力が低下していると症化する恐れもあるので注意が必要です。
参考:
アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症 – 東京都環境局
ハクビシンは法律に守られている
ハクビシンは鳥獣保護法(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律)に守られているため、無断で駆除や捕獲ができません。もし、無断で駆除が捕獲をした場合には1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を科せられます。そのため自分でハクビシンを駆除や捕獲する場合には、事前に自治体へ申請をする必要があります。
またハクビシン駆除の申請をするには、「家屋内へ侵入される」・「畑の農作物をハクビシンに荒らされて困っている」などの理由が必要です。ただし、地域によりハクビシン駆除の申請には内容が異なる可能性もあるので各自治体へ確認をしてください。
参考:
野生鳥獣の保護及び管理 環境省|鳥獣保護法に基づく 環境省
ハクビシン駆除を自身でするには難しい
上の画像は、ハクビシンの糞です。
ハクビシンは運動能力が高い動物です。また、手先も器用なので柱や雨どいなどもすいすい登ってしまいます。ハクビシンは市街地の都会に生息し続けているのは、電線を伝って歩けるからです。道路ではなく電線を歩くことにより、ハクビシンは自動車に轢かれることはありません。
さらに、ハクビシンはジャンプ力に優れており、1m位の高さはジャンプして乗り越えることも可能です。そのため、ハクビシン対策に農作物を守るために低い塀を設置しても簡単に飛び越えてしまうため厄介です。このようにハクビシンは運動能力が高いので、一般の方がハクビシンを駆除するのは至難の業と言えるでしょう。
ハクビシン駆除はプロにおまかせ
ハクビシンは前述でも申し上げたとおり、身体能力が高く法律にも守られているため、ご自身で駆除するのは難しいでしょう。また、bが必須となります。
古くからの日本家屋の場合、建物の構造上隙間が多くあります。ハクビシンは8cm程度の隙間から通り抜けることが可能です。当社ハウスプロテクトは、リフォーム会社が母体となっているため、再発防止の施工対策には自信があります。さらに、最長10年間の保障があるため安心です。また、ハクビシンを駆除後の清掃や消臭、消毒などもすべてお任せいただけます。
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