近年ハクビシンの被害が増加しているのをご存じでしょうか?
ハクビシンは、ビートルズの来日や日本の総人口が1億を突破した1966年(昭和41年)ごろの高度経済成長期に爆発的に増えたとされています。
見かけは可愛いですが、大変危険な害獣で、さまざまな病原菌やウイルス、また環境被害や人的被害が発生しています。
以前は天然記念物と言われていたハクビシンですが、今では莫大に個体数が増えており、農作物の食害や、民家に住み着き糞尿被害に遭ったという人も少なくありません。
今回は、そんなハクビシンを見つけた時の対処法や対策方法、駆除方法の手続き方法などをご紹介いたします。
ハクビシンは自分で追い払うか、業者を利用するかの二択
結論的にいうと、自分で追い払うか、業者を利用するかの二択になります。
あくまで「追い払う」であり、「駆除」するのではないので、注意してください。
ハクビシンは「鳥獣保護法」により、許可なく捕獲や駆除することが禁じられています。
またハクビシンは一か所に定住する性質を持ち合わせていますので、住処にされない「工夫」がとても大切です。
対策をしていない民家は、いつ侵入されるかわからないため、被害に遭う前に対策をして、既に住処とされている場合はできるだけ早く駆除しましょう。
対策として、個人が対応できる方法をご紹介します。
自力で追い払う場合:市販のグッズを利用する
自力で追い出す場合は、ホームセンターやネットショッピングなどで買える市販のグッズを活用しましょう!
忌避剤
忌避剤は1番手軽に使える対策グッズです。
値段も1000円〜で売られています。
ハクビシンがいそうな場所や好きそうな場所、ゴミ捨て場や床下の隙間などに忌避剤を置くだけで対策できます。
また屋根まで登れそうな木や建物がある場合は、ネットに入れて吊るしておくのもいいでしょう。
ハクビシンの忌避剤ならオオカミの尿100%のものが有効です。
天敵がオオカミであることや、哺乳類の遺伝子は天敵のにおいを不快に感じるようになっていると研究結果でも明らかになっています。
哺乳類の匂いに対する好き嫌いは先天的に決まっていた|東京大学理学系研究科・理学部
木酢液スプレー
ホームセンターでも手軽に買える木酢液を、スプレーボトルに入れて撒くだけ。
こちらも簡単に手軽に作れます。
ただ臭いがキツいので、洗濯物の近くなどでは撒かないようにしましょう。
※どちらも手軽で有効な手段ではありますが、ペットなどを買っている場合は、ペットが外敵がいると思いストレスで体調不良になる場合もあるので注意が必要です。
※ニオイで追い出す忌避剤(スプレー含む)は匂いが消えると効果がなくなります。ハクビシンがニオイに慣れると効果が無くなる場合も。屋外では雨風でスグに効果がなくなり、匂いが効かない別の害獣が住み着く場合もあります。
自力で追い払う場合:侵入経路を塞ぐ
ハクビシンは餌場の近くにねぐらをつくる習性があるので、家の近くにゴミ捨て場や畑があれば、ねぐらとしてあなたの家を狙い続けるかもしれません。
ハクビシンは8cm四方の正方形や、直径が9cmの円形の隙間をくぐって入り込みます。
忌避剤と合わせて、家の侵入経路を断つことが最も重要です。
入り込む出入り口は、建物の基礎コンクリートの通風孔や軒天井にある換気口など。
出入り口をふさぐときは、食い破られるのを防ぐために、必ず金属製のものを使用しましょう。
市販で売られていて効果的なものは、「パンチングメタル」です。
設置するときは、ビスでしっかりと固定しましょう。
もし取り付けが難しい場合は、金属製のネットでも代用可能です。
ネットの場合は隙間をグルーガンやコーキング剤、パテなどで隙間を埋めるのを忘れないようにしましょう。
自力で追い払う場合:糞尿などの処理方法
ハクビシンの糞尿には、サルモネラ・エルシニア菌等がいます。
処理中に吸い込んだり、接触した場合は、なにかしらの感染症に感染する可能性も否定できません。
最悪の場合は、サルモネラ症・レプトスピラ症・E型肝炎等になる可能性もあります。
糞尿を処理するときは、捨ててもいい服、ゴーグル、手袋をつけて、必ず完全防備をしてから行いましょう。
また、家庭用の掃除機で吸い込むのはNGです!
粉塵が巻き上がるため全体に菌が舞い上がり、掃除機も汚染されるため使えなくなります。
感染リスクがかなり上がるので、掃除機は絶対に使用しないようにしましょう。
処理するときは、ほうきで集めたり、手で集めて処理します。
ハクビシンのふんを取り除いた後は、殺菌するために消毒をしましょう。
アルコールやエタノールを全範囲に吹き付けて消毒をします。
自分自身も全身を消毒し、使った道具や靴や服も消毒してから捨てるようにしましょう。
自力で追い払う場合:捕獲する場合は市役所に申請する
ここまでは、許可のいらない方法をご紹介しました。
しかし、ハクビシンを追い出したのはいいけど、また戻ってくることは十分あります。
いくら対策しても、家のまわりにハクビシンがいるままなら、また戻ってくる可能性は高いです。
そこで、ハクビシンを捕獲して、数を減らすことも再発率を下げるために有効な手段の一つです。
ハクビシンは「鳥獣保護法」により、許可なく捕獲や駆除することが禁じられています。
許可を得ずに駆除すると、罰金を支払わなければいけないこともあるので注意しましょう。
駆除するには、住まいの自治体や役所に相談し、申請をする必要があります。
許可されるまでに一ヶ月前後かかったり、許可されないこともあります。
申請先は自治体によって違うので、役所で相談して教えてもらいましょう。
また、捕獲するために狩猟免許が必要な自治体もあります。
狩猟免許は動物を捕まえるときに必要で、免許をもらうまでに半年以上かかります。
自治体で捕獲に免許が必須であれば、自分で捕獲するのをあきらめるか狩猟免許を取るしかありません。
ですが、「自宅敷地内で小型の箱ワナをつかう」のであれば、免許がなくてもいい自治体があります。
箱ワナというのは、ハクビシンを捕まえるときに使うワナのことで、約1〜3万円ほどで売っていますが、自治体で箱ワナを貸出していることが多いです。
借りるときも申請をする必要があります。
面倒で危険な作業は全て業者にまかせよう!
ここまでで、自分で対策するにはかなりの労力が必要だと思われたと思います。
また、申請不要の対策をしても、本当にハクビシンの被害がなくなるわけでは決してありません。
感染症対策や、設置の労力、被害が収まるかと考えるストレスや、法律の問題など、気苦労が絶えることはないでしょう。
ですので、当然費用もかかりますが、ストレスをなくしたり、総合的なコストパフォーマンスを考えれば、専門業者に依頼する方が優れていると言えます。
ハクビシンを見つけたらハウスプロテクトに連絡
ハウスプロテクトは害獣対策のプロです。
駆除や捕獲はもちろん、消毒やダニ駆除、再発防止まですべてお任せいただけます。
もしハクビシンを見かけたら、被害にあう前にぜひご連絡してください。
害獣調査や見積もりは無料でご対応しております。
家に本当に害獣がいるかどうかわからない場合でも、早めの対策をすることが大切ですので、ハウスプロテクトではご相談だけでも受け付けております。
害獣による建物の劣化や、感染症にかかる前に、対策しましょう!